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第五章 動き出す人々
第七十九話 連絡先
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水曜日の午後。
振り替え休暇となった昼過ぎ。
職場を出て、タクシーを拾い、海に向かう。理由はひとつ。豪華客船シャーリー号がそこにあるから。
「は、何。アヤ、今なんて言ったの?」
「だからね。オーラルメイソンコレクションを観に行くの」
「そのチケットどうやって手に入れ……そうね。愚問だったわ」
電話の相手はセイラ・テイラー。アメリカ本社に勤務する友人で、唯一ロイ、スヲン、ランディの三人と交際していることを知る人物。懐かしい早口の英語。それでもセイラなりにゆっくり話そうと意識していることはわかっている。ただ、せっかちな性格なのだろう。
遡れば、日曜日の夜に「そういえば最近、携帯を触ってなさすぎる」と自分の行動を振り返ったアヤの一言から始まった一連の流れは、セイラの性格を過剰なまでに促進させた。
三日前、日曜日の昼過ぎ。明日からの仕事に備え、まったりとソファでくつろぎながらアヤはロイの携帯で例の「フィッシュズ」を見せてもらっていた。
「あ、ロイ。そろそろ赤ちゃん生まれる」
「アヤとボクの子か。どんな子が生まれるか楽しみだね」
「どっちに似ると思う?」
「アヤはどっちに似て欲しい?」
「えっと、悩む。色は私で、形はロイかな。魚に自分の名前がついてるのは、ちょっと変な感じだけど」
「ムードが台無し。ボクは、アヤみたいにちょっとダメだと愛しいんだけど」
「ちょっとダメってなに?」
「その顔可愛い。先に写真撮っていい?」
「だめ。ねぇ、新種だったら名前つけれるんでしょ?」
「そうだよ。なんていう名前にする?」
「えっとね……青と黄色のしましまだから、ぜぶら」
「それ、ただのシマウマじゃん。アヤってば、ネーミングセンスをどこに捨ててきたの?」
「ひどい。あ、しましまじゃなくて、マーブル模様になってる。じゃあ、まーぶ」
「マーブル、とか。そういう名前は却下だから」
「……ぅ」
ソファーでくつろぐロイに、半分体重を預けながら覗き込んでいた画面。そこには「新種おめでとう」の文字の下で、青と黄色が混ざり合った三角形の魚が一回転する姿。ボタンを押せば名前を入力する画面に切り替わり、文字が入力できるようになる。
ロイはゼブラでもマーブルでもない頭文字を選択していた。
「ランディ、ロイが意地悪する」
「そうか。よかったな」
「全然よくない。ロイばっかりズルい、私もアプリをダウンロードする」
仕事中なのだろう。
頬を膨らませて、テーブル席でパソコンを触っていたランディに賛同を得ようとしたにも関わらず、何やら別件で忙しいらしいランディは相手にしてくれなかった。アプリゲームの会社やシステム会社を経営しているというランディは、忙しいときはほとんどかまってくれない。今も何やらパソコンを睨む勢いで指を動かしている。
「そういえば、最近携帯触ってなさすぎるような……あれ、私の携帯どこだっけ?」
「アヤの携帯ならここにあるよ。はい」
「ありがとう、スヲン」
「誰か、連絡を取りたい人が出来た?」
「え、ううん。そういうのじゃなくて、私もフィッシュズをダウンロードするの」
コーヒーを人数分、淹れていたスヲンがタイミングよく戻ってきた流れで、携帯も一緒に持ってきてくれる。右側のロイが少し移動してくれたおかげもあり、スヲンはアヤの隣に収まった。
この無駄に広い室内で、左右を挟まれるのもさすがに慣れた。
むしろ離れて座られる方が違和感を覚えるくらいには、時間があるときは引っ付いていたいと思うようになっている。ただ、久しぶりに見る携帯の画面は出来ることなら一人で見たい。
「使い方を忘れたなら教えてあげようか?」
「忘れてないから大丈夫。最近触ってないなってふと思っただけ。不思議だよね。アメリカに行く前はあって当然だったのに、今は全然なくても平気になってるなんて」
「まあ、両親は心配するだろうから、たまには連絡したほうがいい。大事な一人娘だろ?」
「大丈夫だよ。意外とその辺は放任主義だから」
「で、俺に見られたくないやましさは、何から来てる?」
さすが目の付け所が鋭い。無意識に携帯の画面を抱え込むようにした仕草を指摘されて、アヤは「う」と言葉につまる。
「だって、なんか、ちょっと恥ずかしい、し」
別に見られて困るようなものも、やましいこともない。いうなれば、久しぶりの携帯。前回触ったのは、帰国後、両親と食事の段取りをつけたあの日だけ。
カメラのアイコンを見て、三人と撮った写真があったことを思い出す。随分と昔のようで、それでも一ヶ月もたっていない事実に、気が遠くなりそうなほど毎日が刺激的なのだと思い知らされる。
「案外なくても生きていけるもんなんだな」
誰に聞かせるわけでもなく、無意識に呟いた本音。
研修中、強制的に携帯から離れていたこともあり、ゲームどころかSNS関連含めて、すっかりご無沙汰になっている。改めて画面を見つめても特段変わらないアイコンの羅列。メッセージが数件入ってるのは広告だろう。元カレの件以降、人付き合いは絶っている。
それでもスヲン含めて彼氏に見せるなら、せめて一度チェックして、自分の中で安心を得てから開示したい。
「なんてな。そこまで詮索するつもりはないよ」
「え?」
「それよりも連絡先に、ちゃんと俺たちの番号は登録されてるんだろうな?」
「……あ」
そういえば、携帯をかざして写真を受け取ったものの、三人の連絡先を登録していなかったことに今さらながら気づく。番号だけは何かあったときのためにと、暗記するくらい覚えさせられた。それでも、同じ場所を行き来する家と会社の往復で連絡を取る必要はない。三人への連絡はアヤではなく、三人の誰かを介して伝えられるのだから不便を感じたこともない。
アメリカでは携帯を携帯していなかった生活が定着していて、盲点だった。アヤは自分を見つめてくる三人の「可哀想な子を見る目」を咳払いで誤魔化す。
「嘘、冗談でしょ、アヤ。今どき彼氏の番号を登録していない彼女なんていないよ!?」
「や、でも。そんなこといって、ロイも私の番号知らないでしょ?」
「そんなの、会社のデータ見ればアヤの番号くらいすぐにわかるし」
「ちょっと、それは法律的にアウトだから」
魚はもういいのか。ロイが携帯を奪って、画面を見ながら「マジだ、信じられない」と震える声で呟いている。
「ボクの番号、入れておくから」
「ついでに俺のも頼む」
「オッケー。スヲンの次に、ランディのも入れておくね」
「サンキュー」
自分の携帯に問答無用で登録されて行く三人の名前。
嬉しいはずなのに、なぜだろう。何ともいえない気持ちになる。
「ああ、ロイ。ついでに、この番号も入れてやってくれ」
「なに、ランディ?」
ロイじゃなく、直接自分に言ってほしい。でも、それが叶わないことをどことなく習得してしまったアヤの心境は、ランディの手からロイの指先に渡ったメモを見て顔を輝かせた。
「セイラ!!」
「テイラーがアヤと連絡が取りたいとうるさくてな」
「別に入れてもいいけど、ボク、女にヤキモチやくことになりそうで複雑なんだけど」
そういって不安そうな顔で見てくるロイをアヤも見つめ返す。
数秒の攻防戦。キラキラと期待を込めた目で見つめられて、さすがのロイも無下にできなかったのだろう。
「はい、アヤ」
「ありがとう、ロイ。大好き」
「うーん、ボクはやっぱり複雑」
「俺たちの番号にもそれくらい喜んでくれたら嬉しいんだけどな」
「本当にな」
崇める勢いで携帯を両手で眺めるアヤの姿に、三人の憂いがこもった息が吹きかかるのも無理はない。つまりはこうして、アヤはようやく現代人としてのあるべき姿を取り戻していた。
振り替え休暇となった昼過ぎ。
職場を出て、タクシーを拾い、海に向かう。理由はひとつ。豪華客船シャーリー号がそこにあるから。
「は、何。アヤ、今なんて言ったの?」
「だからね。オーラルメイソンコレクションを観に行くの」
「そのチケットどうやって手に入れ……そうね。愚問だったわ」
電話の相手はセイラ・テイラー。アメリカ本社に勤務する友人で、唯一ロイ、スヲン、ランディの三人と交際していることを知る人物。懐かしい早口の英語。それでもセイラなりにゆっくり話そうと意識していることはわかっている。ただ、せっかちな性格なのだろう。
遡れば、日曜日の夜に「そういえば最近、携帯を触ってなさすぎる」と自分の行動を振り返ったアヤの一言から始まった一連の流れは、セイラの性格を過剰なまでに促進させた。
三日前、日曜日の昼過ぎ。明日からの仕事に備え、まったりとソファでくつろぎながらアヤはロイの携帯で例の「フィッシュズ」を見せてもらっていた。
「あ、ロイ。そろそろ赤ちゃん生まれる」
「アヤとボクの子か。どんな子が生まれるか楽しみだね」
「どっちに似ると思う?」
「アヤはどっちに似て欲しい?」
「えっと、悩む。色は私で、形はロイかな。魚に自分の名前がついてるのは、ちょっと変な感じだけど」
「ムードが台無し。ボクは、アヤみたいにちょっとダメだと愛しいんだけど」
「ちょっとダメってなに?」
「その顔可愛い。先に写真撮っていい?」
「だめ。ねぇ、新種だったら名前つけれるんでしょ?」
「そうだよ。なんていう名前にする?」
「えっとね……青と黄色のしましまだから、ぜぶら」
「それ、ただのシマウマじゃん。アヤってば、ネーミングセンスをどこに捨ててきたの?」
「ひどい。あ、しましまじゃなくて、マーブル模様になってる。じゃあ、まーぶ」
「マーブル、とか。そういう名前は却下だから」
「……ぅ」
ソファーでくつろぐロイに、半分体重を預けながら覗き込んでいた画面。そこには「新種おめでとう」の文字の下で、青と黄色が混ざり合った三角形の魚が一回転する姿。ボタンを押せば名前を入力する画面に切り替わり、文字が入力できるようになる。
ロイはゼブラでもマーブルでもない頭文字を選択していた。
「ランディ、ロイが意地悪する」
「そうか。よかったな」
「全然よくない。ロイばっかりズルい、私もアプリをダウンロードする」
仕事中なのだろう。
頬を膨らませて、テーブル席でパソコンを触っていたランディに賛同を得ようとしたにも関わらず、何やら別件で忙しいらしいランディは相手にしてくれなかった。アプリゲームの会社やシステム会社を経営しているというランディは、忙しいときはほとんどかまってくれない。今も何やらパソコンを睨む勢いで指を動かしている。
「そういえば、最近携帯触ってなさすぎるような……あれ、私の携帯どこだっけ?」
「アヤの携帯ならここにあるよ。はい」
「ありがとう、スヲン」
「誰か、連絡を取りたい人が出来た?」
「え、ううん。そういうのじゃなくて、私もフィッシュズをダウンロードするの」
コーヒーを人数分、淹れていたスヲンがタイミングよく戻ってきた流れで、携帯も一緒に持ってきてくれる。右側のロイが少し移動してくれたおかげもあり、スヲンはアヤの隣に収まった。
この無駄に広い室内で、左右を挟まれるのもさすがに慣れた。
むしろ離れて座られる方が違和感を覚えるくらいには、時間があるときは引っ付いていたいと思うようになっている。ただ、久しぶりに見る携帯の画面は出来ることなら一人で見たい。
「使い方を忘れたなら教えてあげようか?」
「忘れてないから大丈夫。最近触ってないなってふと思っただけ。不思議だよね。アメリカに行く前はあって当然だったのに、今は全然なくても平気になってるなんて」
「まあ、両親は心配するだろうから、たまには連絡したほうがいい。大事な一人娘だろ?」
「大丈夫だよ。意外とその辺は放任主義だから」
「で、俺に見られたくないやましさは、何から来てる?」
さすが目の付け所が鋭い。無意識に携帯の画面を抱え込むようにした仕草を指摘されて、アヤは「う」と言葉につまる。
「だって、なんか、ちょっと恥ずかしい、し」
別に見られて困るようなものも、やましいこともない。いうなれば、久しぶりの携帯。前回触ったのは、帰国後、両親と食事の段取りをつけたあの日だけ。
カメラのアイコンを見て、三人と撮った写真があったことを思い出す。随分と昔のようで、それでも一ヶ月もたっていない事実に、気が遠くなりそうなほど毎日が刺激的なのだと思い知らされる。
「案外なくても生きていけるもんなんだな」
誰に聞かせるわけでもなく、無意識に呟いた本音。
研修中、強制的に携帯から離れていたこともあり、ゲームどころかSNS関連含めて、すっかりご無沙汰になっている。改めて画面を見つめても特段変わらないアイコンの羅列。メッセージが数件入ってるのは広告だろう。元カレの件以降、人付き合いは絶っている。
それでもスヲン含めて彼氏に見せるなら、せめて一度チェックして、自分の中で安心を得てから開示したい。
「なんてな。そこまで詮索するつもりはないよ」
「え?」
「それよりも連絡先に、ちゃんと俺たちの番号は登録されてるんだろうな?」
「……あ」
そういえば、携帯をかざして写真を受け取ったものの、三人の連絡先を登録していなかったことに今さらながら気づく。番号だけは何かあったときのためにと、暗記するくらい覚えさせられた。それでも、同じ場所を行き来する家と会社の往復で連絡を取る必要はない。三人への連絡はアヤではなく、三人の誰かを介して伝えられるのだから不便を感じたこともない。
アメリカでは携帯を携帯していなかった生活が定着していて、盲点だった。アヤは自分を見つめてくる三人の「可哀想な子を見る目」を咳払いで誤魔化す。
「嘘、冗談でしょ、アヤ。今どき彼氏の番号を登録していない彼女なんていないよ!?」
「や、でも。そんなこといって、ロイも私の番号知らないでしょ?」
「そんなの、会社のデータ見ればアヤの番号くらいすぐにわかるし」
「ちょっと、それは法律的にアウトだから」
魚はもういいのか。ロイが携帯を奪って、画面を見ながら「マジだ、信じられない」と震える声で呟いている。
「ボクの番号、入れておくから」
「ついでに俺のも頼む」
「オッケー。スヲンの次に、ランディのも入れておくね」
「サンキュー」
自分の携帯に問答無用で登録されて行く三人の名前。
嬉しいはずなのに、なぜだろう。何ともいえない気持ちになる。
「ああ、ロイ。ついでに、この番号も入れてやってくれ」
「なに、ランディ?」
ロイじゃなく、直接自分に言ってほしい。でも、それが叶わないことをどことなく習得してしまったアヤの心境は、ランディの手からロイの指先に渡ったメモを見て顔を輝かせた。
「セイラ!!」
「テイラーがアヤと連絡が取りたいとうるさくてな」
「別に入れてもいいけど、ボク、女にヤキモチやくことになりそうで複雑なんだけど」
そういって不安そうな顔で見てくるロイをアヤも見つめ返す。
数秒の攻防戦。キラキラと期待を込めた目で見つめられて、さすがのロイも無下にできなかったのだろう。
「はい、アヤ」
「ありがとう、ロイ。大好き」
「うーん、ボクはやっぱり複雑」
「俺たちの番号にもそれくらい喜んでくれたら嬉しいんだけどな」
「本当にな」
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