【R18】狂存トライアングル

皐月うしこ

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昔話(特別読み切り)

【記憶1】仕組まれた運命

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穏やかな波に揺られて、豪華客船シャーリー号は順調な航海を楽しんでいた。
毎年恒例のチャリティーイベント。
同時にセレブ御用達ブランド『オーラル・メイソン』の新作発表が行われる。船上で億の金が動くと言われており、年々、各国の著名人がこぞって参加するようになった。
今では参加できることが名誉と言わんばかりの賑わいをみせる。そのなかでも一際目を引くのが、このイベントは元より、客船そのものを提供しているハートン家。そして、催事の目玉として名を掲げるメイソン家の顔ぶれだろう。
そして今年は『オーラル・メイソン・コレクション』十周年という記念の伏し目にして、五年ぶりに両家の妻が顔を出すといわれている注目のイベント。さらに、メディアに一切公開を許さなかった「息子を連れてくる」というのだから、参加者の期待は高まるばかりだった。


「シルフィ」

「ヨンヒ」


シックなワンピースドレスを着たシルフィとマーメイドドレスを着こなすヨンヒ。笑顔で抱き合い、頬をかわす二人が身につけたブランド名はオーラル・メイソン。
高いヒールをはいたヨンヒのほうが頭ひとつ分、背が高く見えるが、両者ともに違う美しさを放っている。


「相変わらずキレイなプロポーションだわ。惚れ惚れしちゃう。会えるのをずっと楽しみにしてたのよ。もう、楽しみすぎて昨日は眠れなかったくらい」

「シルフィったら、相変わらずふわふわしていて可愛いわね。あなたが毎晩のように報告をくれる『金髪碧眼ちゃん』も可愛いって信じてる」

「あら、ヨンヒ。あなただって『黒髪黒目の天使』を自慢しているくせに」

「早いものね。この五年、パパラッチの記事をいくつ潰したかしら」

「あら、さすがメイソン家だわ。うちはそういうの全然心配いらなかったもの」

「シルフィったら。アーサーの苦労が垣間見えるわね。だけど、まあ、満を持しての対面だもの、部外者の話は抜きにしましょ。うちの子も生まれたときから吹き込んできた甲斐があって、今日を楽しみにしてたのよ」

「ふふ。うちの子にも『運命の子』と会うのよって言い続けてきたの。ずっとそわそわしてて、本当に可愛いのよ。それにしてもまさか、ヨンヒと私が同じ年に子どもを生むなんて、強い運命を感じちゃう。ヨンヒ、あの約束は忘れていないわよね?」

「もちろん。お互いの子どもを婚約者として五歳になったら顔合わせさせる。将来は結婚させるって約束は、今夜、この場に参上していることが、もう忘れてない証拠でしょう?」

「そうよね、そうよね。じゃあ、呼ぶわよ」

「ええ、呼ぶわ」


テンションの高い二人の夫人は同時に「息子」の名前を呼ぶ。


「……え?」


アーサーに抱かれて連れてこられたのは、金髪碧眼の小さな男の子。
オーラルに抱かれて連れてこられたのは、黒髪黒目の小さな男の子。
父親の腕から地面へと下ろされ、小さな足で立った天使たちは、自分の前にいるのが可愛い女の子でなく、男の子だったことに、そろって顔をしかめた。


「ちょっと、ヨンヒ。男の子だなんて、あなた言ってなかったじゃない」

「あっ、あなたこそ、シルフィ。いつも可愛い天使って言ってたわよね」

「どうしましょう。この子、お姫さまに会えるって楽しみに……ああ、ロイ」

「スヲンも、どこに行くの!?」


すっかり興味がそがれたらしい二人は仮面をかぶることをやめたのか、各々に別の方向へ駆け出していく。
それを寸でのところで襟首を捕まえることに成功した両夫人は改めて、互いの天使を紹介しあった。


「ロイ・ハートンよ。仲良くしてあげてね」

「スヲン・メイソンっていうの、ほら、スヲンもよろしくって」


母親の腕に抱かれて、無理矢理、握手をさせられる。
どこからどうもても不本意だとニコリともしない子どもたちに、乾いた笑い声だけが包み込んでいた。


「ほ、ほら、スヲン。そんな顔しないで、スマイルよ、スマイル」

「たしかに、顔だけは可愛いな」

「すっ、スヲン。もう少し違う言葉があるでしょう?」

「ふん。ボクは可愛いかもしれないけど、スヲンだって女の子みたいだ」

「ロイっ。あなた自分が言われて一番イヤな言葉を」


夫人たちの目の前でバチィと小さな火花が散る。
両者、初対面の感想は「最悪」
ロイに至っては「運命なんてクソくらえ」ということで、婚約話はもちろん白紙になった。


「女の子みたいだって?」


売り言葉に買い言葉。ロイの挑発にスヲンは乗る。


「お前よりマシだ」

「なっ、ボクは女の子じゃない」

「僕だって違う」

「……わかった。いいよ、じゃあ勝負しよう」

「いいぜ。何でも受けて立ってやる」

「じゃあ、あっちの端まで早くついたほうが……勝ち」

「あっ、ずるいぞ」


小さな身体が人波を縫って消えていく。
呆然と取り残された大人たちは、なんだかんだで仲良くなれそうだと、顔を見合わせて笑いあった。


「婚約者は無理でも、いいお友だちになれそう」

「ほんと。これはこれでよかったわ」

「願わくば、末永く。互いに運命の人が現れても、よき伴侶になってほしいわ」

「では、それを願って乾杯しましょう。シルフィ、今夜は私たちが五年ぶりに再会できた記念でもあるのだから」

「ええ、ヨンヒ。喜んで」


そうして母親たちが穏やかにグラスを鳴らす頃、ロイとスヲンは会場先端の窓際にほぼ同時に手を付いていた。


「ボクのほうが早かった」

「いや、僕だ。大体、フライングしておいてそれは卑怯だろ」

「絶対、ボク……ぅー。じゃあ、次は片足だけであそこまで」


五歳児の子どもが考える勝負はよくわからない。
片足競争のあとは、階段の真ん中だけを踏む競争、手すりを早く滑られる競争、絵の女性を笑わせられる競争、ジュース早飲み競争からの、ミートボール何個食べれるか競争を経て、変な飲み物作れるか競争になり、お腹が膨れた二人は休憩と称して「あの人は何の仕事をしているか、当てゲーム」を開催していた。


「なあ、あいつ怪しくないか?」

「どれ?」

「あれ」

「たしかに今日の参加者リストには、なかった顔だ」

「お前、全員の顔を覚えているのか?」

「書類を見せてもらえたのは一回だから『顔だけ』ね。名前とか職業とかは、まだ……文字も全部理解できてないし、英語圏なら覚えたけど……嘘だって思ってる?」


スヲンとのゲームに不正行為はないと告げるロイの声は元気がない。たぶん、顔写真しか覚えられなかったことを恥じているのだろう。
たった一度見せてもらっただけで、三桁を超える参加者の顔を覚えるなんて芸当。出来るわけがない。
どこかで疑う気持ちはあるものの、素直にスゴいと思ってしまったことが悔しくて、スヲンは何も答えなかった。


「それで、スヲンはどうしてあいつを怪しいって思ったの?」


ぶらぶらさせていた足を止めて、上半身を前のめりにさせたロイが上目遣いで覗き込んでくる。


「お前、本当に女だったらモテたぞ」


声にしてからスヲンは「はっ」と口に手を当てる。今のは皮肉でもなんでもなく、心で思ったままの言葉がそのまま口を付いて出ただけ。それでもスヲンは、ロイにとって、その言葉が言われて一番イヤなことだとわかっていた。


「……ごめん」

「ううん。そういうスヲンだって可愛いからおあいこじゃない?」

「可愛い選手権でもするか?」

「えー、そんなのボクの単独首位だからつまんない」


またロイが足をぶらぶらとさせる。けれど、それはすぐに止まってロイは大人しくなった。


「スヲンって、かしこいよ」

「……え?」

「さっきのあいつ、変だ」


突然何を言い出すんだとロイを見たスヲンも口をつぐむ。
ロイがまとう気配は「可愛い」なんてものじゃない。まだ小さく、たてがみこそ見られないが、確実に王者のもつソレが備わっているように見えた。


「誰にも挨拶してない。それに、さっきから何か探してるみたい」

「……ああ、僕もそこが変だと感じた。船の上だから何か盗んだりしても逃げ場はないと思うけど」

「警備員は何してるんだ?」

「さあ」


ロイが座っていた場所から飛び降りる。それに続いたスヲンが地面へ足を付ける直前、ふたりは同時に気を失っていた。


「あら、あの子たちどこへ行ったのかしら」

「その辺で料理でも食ってるんじゃないか。なあ、メイソン?」

「アーサーの言うとおりだよ、シルフィ。あの子たちのことだ。あの愛らしさでチップをねだってるのかも」

「やだ、もうこんな時間。あなた、ショーの準備を」

「そうか、もうそんな時間か。アーサー。スヲンを見つけたらしばらく頼む。ヨンヒとショーの準備に入る」

「わかった。ララやソニアと一緒にショーが終わるまでこちらにいさせるよ」


スヲンの姉にあたる二人の女の子がロイの母シルフィの隣で不安そうに手を繋いでいる。シルフィは安心させるようにしゃがんで、にこりと優しい笑みを浮かべた。


「パパとママのショーをわたしたちと一緒に観ましょう」


弟が生まれる前に何度か抱いてもらった記憶がよみがえったのか、ララとソニアは首をたてに振った。
オーラルとヨンヒの後ろ姿を見送り、アーサーとシルフィは、ララとソニアを舞台がよく見える位置まで連れていく。会場に人はごった返し、一度はぐれてしまえば、着席するまで出会うのは困難だろう。
あらかじめ座る場所は伝えてある。
仮にも、主催者の息子たち。遊ぶのに飽きれば、その小さく快活な身体で、椅子の下からひょっこり顔を出すだろうと、多少の不安は覚えながらも移動していた。
ここは、監視体制が陸より強固な船の上。愛する息子に万が一がないよう、それなりにお金も人手もかけている。


「バージルは、ショーに間に合いそうにないな」

「悪戯好きな天使が二人ですもの。そちらは任せましょ」

「そうだな。こちらも、預かりものの天使から目が離せない」


今夜一番の目玉でもあるオーラル・メイソンのショーが始まる。
会場はメインロードになる部分だけを残して照明が落とされ、参加者たちの注目を呑み込んだように曲が切り替わり、船上の舞台は興奮に包まれていく。


「……っ…」


うってかわって静寂な暗闇。
いや、低い音が振動している。
ボイラーか何かが作動しているのか、それにしてはやけに柔らかいものに囲まれ、軽快な揺れが続いている気がする。


「ロッ…ーーー」


シーッと小さな手で口が塞がれる。
それがロイのものだとわかると、スヲンは胸を撫で下ろして小さく息を付いた。
とりあえず、ケガはなく無事。
今のところは。
少ない情報でしかないが、スヲンとロイは洗濯シーツを詰め込んだダストボックスに入れられているらしい。誰にどこへ運ばれているのかはわからない。目的もわからない。知るよしもない。
漠然とまだ船の中のような気がした。犯人は、小さな子どもだと思って油断しているにちがいない。幸い、手や足も縛られていない。
薬品でも飲まされたのか、変な味が口内に残っている。だけど、ロイと二人で競争の最中に作り上げたゲテモノジュースを思い出して、それのせいかもしれないとも思った。

『おい、ちゃんと連れてきたんだろうな』

『ハートン家の秘蔵っ子だ。金髪碧眼の五歳のガキに間違いはない。今はまだこの中で寝てる』

『みせろ…っ…おい。黒髪のこいつは』

間一髪。ロイとスヲンは狸寝入りすることで沈黙を守る。
数人に覗き込まれていることはわかったが、本当に確認だけで誰も手を伸ばしてくることはなかった。

『キム・ヨンヒの息子だ』

『写真一枚流出するだけで、億の損失が出ると言われるあの夫妻の息子か』

『会場で盗撮した家族写真が証拠になる』

『よし。警備員は買収済みだ。あと二時間で燃料補給に立ち寄った港で降りる。ショーで誰もこっちにはこないはずだしな』

『しかし見ろよ、本当上玉だな。親が身代金をいくらでも積んでくれるって言う都市伝説もあながち嘘じゃなさそうだ』

『こんなガキのひとりやふたりで経済に影響を及ぼすってんだから、セレブってやつはいいご身分だよ』

キレイな英語ではない。
独特の発音がところどころに混ざっている。けれど、問題はそこではない。
自分たちが誘拐され、身代金要求のための人質にされたという現実のほうが大問題だろう。


「……はぁ」


これは再びダストボックスのふたが閉められ、動き始めた気配に吐かれたロイの息。
寝たふりは得意技なのか、それほど焦っているようにもみえない。


「スヲンは大丈夫……そうだね」

「ああ、さっきの会話は録音した」

「ボクも」

「ロイのところはどれくらいで来る?」

「わかんない。さっき、警備員は買収したって言ってたから守衛管理室か……いや、一概には言えない」

「んー。まだ時間がかかりそうだな」

「だよね。スヲンって誘拐何回目?」

「普通に初めてだけど?」

「えっ、初めてでそんなに落ち着いてるの。すごいね」

「……っ。そういうお前は何回目なんだよ」

「んっと、三回目かな。そうなると、この勝負はボクの勝ちだね」

「勝っても嬉しくない勝負はしない」

「えー。ボクはスヲンと一緒にさらわれて、ちょっとドキドキしてるのに」

「するなよ」


ガタゴトと揺れる箱の中で二人は囁きあう。船の中のどこにいても聞こえてくる会場のアナウンスがロイとスヲンの声を掻き消して、ふたりは振動に身を任せて運ばれていた。
ところがふいに進行が止まり、何か揉める声が聞こえてくる。

『なんで…っ…ここに』

銃声が四発。
人が崩れた後のうめき声と駆け付ける足音、元気な罵声と怒声に死者はいないらしいが、目視で確認できない以上、それは正確な情報ではない。


「連れていけ」


そう低い声が聞こえ「おっ、こんなところに天使が二匹も入ってら」と、ダストボックスを開けて覗き込んできた顔。その名前を正確に呼んだのは、ロイだけだった。


「バージル叔父さん」

「バージル、え、ロイの父親はアーサーじゃないの?」

「父さんと双子のバージル叔父さんだよ。叔父さん、遅いよ」


ふてくされた天使が、アーサーという名をした人物とよく似た顔の男に抱き上げられていく。スヲンは、まだどこか混乱した顔でそれをじっと眺めていた。


「よしよし元気だな、ロイ。どこか痛いところとか変なところはないか?」

「ううん、全然。スヲンが一緒だったから、すっごく楽しかった」

「誘拐未遂を楽しめるのは、この世でロイくらいだよ。俺は可愛い甥っ子のGPSが警告信号出すから冷や汗かいたってのに、まあ、無事でよかった」


抱き上げられて助け出されるロイを見上げていたスヲンは、ロイの父親であるアーサーとよく似た容姿の大人をじっと見つめる。その視線に気付いたバージルは、ニコリと口だけで笑って、何か面白いものを見つけたような顔をした。


「メイソンの息子か?」

「僕はヨンヒの息子でもある」

「あはは、違いない。五歳のガキには見えないな。俺はロイの叔父のバージルだ。名前は?」

「スヲン」

「そうか、スヲン。悪かったな、巻き込んで、怖い思いさせちまって」


抱き上げてロイにしたようにバージルはスヲンも強く抱き締める。


「よし、どこもケガしてないな。痛いところとか変なところはないか?」

「うん、大丈夫」

「強い男だな、スヲンは。誘拐慣れしてんのか?」

「スヲンは初めてだよ」

「まじか。やべえな」


始終楽しそうなハートン家に毒気を抜かれて、スヲンも肩の力が抜けた。
怖いことが起こったはずなのに、そうだとはまったく思えなかった。それでも後から事情を知った両親と合流し、体中を確認されたと思ったら、顔を見たとたん泣いて抱き締めてきた二人の姉の体温を感じて、スヲンはもう二度とこんなことはゴメンだと思えるくらいには恐怖を得た。


「こんなことが三回も」


いくら溺愛されていても防げないものはある。
いつも生きて拐われるとは限らない。
五体満足とも限らない。
今までは運がよかっただけ。最悪を想定すれば底はないものの、想像しないわけにもいかない。大人には大人の守り方があるのかも知れないが、常に危険は隣り合わせなのだと、スヲンは母親の腕の中で笑顔をみせるロイを見ながら思う。


「ロイ」


突然名前を呼んだスヲンに、ロイは母親の腕から飛び降りると笑顔で駆け寄ってきた。
本当に可愛い。この際、男でもありかもと一瞬考えてしまうほどの愛嬌がロイにはある。


「えっ、痛い。なんでいきなり頬をつねるの!?」

「なんかムカついた」

「スヲン、ひどい。奇跡の生還を果たした、可愛いボクの顔が台無しになったたたた」


大袈裟に痛がるロイのほっぺたを両側から限界まで引っ張り、伸ばしても、胸の奥につかえた何かが解消されない。
もどかしさを感じたスヲンは「ロイ」と、不機嫌にその名前を呼ぶ。


「もー、スヲン。今度はなに?」


涙目で頬を押さえて、身構えながら見つめてくる瞳に、イヤな気はしない。


「ロイは危ないから僕の傍に置いてやる」

「は?」


痛がるふりは演技だったことが明白な顔だ。と、他人に思わせるには十分な変化がロイの表情に現れる。
巻き込んで悪かったと思ってるから下手に出てればいい気になりやがって。と、顔が物語っている。


「仕方ないなぁ。スヲンは生意気で友達が出来なさそうだから、ボクの傍においてあげるよ」

「は?」

「これからも勝負し続けていこう」

「……望むところだ」


交わした握手は友情と呼ぶには胡散臭い。
それでもこの日、運命なんて生ぬるい関係ではいられなくなる縁が繋がれ、ロイとスヲンは果てしなく続く未来を共に歩き始めた。
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