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第五話
王妃様のセーラー服と隣国の光と影1
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一面、黄金色に輝くのは麦畑。
その間突っ切る街道は、馬車が行き交いやすいように広く、また手厚く整備されていた。
カラカラ、カラカラ、と。
車輪が回る音は軽やかで、小石を跳ねることもない。
ゆえに、車窓を開け放して外の景色を眺めるのを止める理由はなかったが……
「マイリ、お前は何をやっている」
ウルはとうとう、隣にちょこんと座った弱冠四歳の妻にそう問うた。
今日も今日とて、愛らしいヴィンセント国王妃を飾るのは、その専属お針子ソマリが仕立てた衣装。
背中に大きく垂らされた方形の襟が特徴である。
何をやっているのかとウルが問うたのは、マイリがその襟をわざわざおっ立てて窓の外を覗いていたからだ。
すると、ちっちゃな王妃は彼を振り返り、よくぞ聞いてくれたとばかりに得意げな顔で答える。
「これはな、ウル。〝せーらー服〟という、ソマリの前の世界では一般的な衣装らしいのだが、エリをこれ、このとおり立てるとだな、集音効果があるというのだ」
「ほんとかよ」
「さて。ソマリは、諸説アリ、と申しておったが……」
「それ、一番ずるい注釈じゃないか」
そんなやりとりの最中である。
ふいに馬車が大きく揺れた。
どうやら、麦畑から飛び出してきた野ネズミに驚いて、馬がたたらを踏んだようだ。
御者を務めるケットが、どうどうと馬を宥める声が聞こえる。
ウルはとっさに、隣でぐらついたマイリの小さな身体を支えた。
そうして、彼女を座席に座り直させると、中途半端に折れ曲がったセーラー襟を整えてやる。
一年もこの幼子と付き合っていれば、それまで子供の世話など焼いたことがなかったウルでも、自然と手慣れるものである。
そんな自分も悪くないと思う一方で、ウルは片眉を上げて向かいの席に見た。
「それで? 俺は何故、足を踏まれている?」
「……僕は今、とてつもなく陛下が憎い」
心底恨めしそうな声がウルの問いに答える。
ヴィンセント王家の紋章を掲げたこの馬車には、現国王であるウルとその妻マイリ、そして宰相を務めるフェルデン公爵の名代として、その息子であるロッツが乗っていた。
彼はウルの幼馴染であるとともに、マイリの父親でもある。
そんなロッツは、あろうことか主君となったウルの足を革靴でもって踏みつけていた。
「なに、いそいそと世話焼いちゃてんですか。あなた、そんな面倒見のいい人じゃなかったでしょ? 陛下は、僕からマイリちゃんを奪っただけでは飽き足らず、父親役まで奪うつもりなんですか!?」
「言っている意味がわからない」
「そもそも! 酔っ払いの小汚い胸ぐらを掴んだり、さんざ場末の娼婦の身体を弄っていた手で、僕の可愛いマイリちゃんの襟をちまちま整えてんじゃねーですよ!!」
「いや、いつの話をしているんだ、お前は」
どうやらロッツは、マイリの世話に手慣れたウルが気に入らないようだ。
わずか三歳で一人娘を王家に召し上げられてしまった父親としては、役目を奪われたと感じても無理はない。
ロッツは額をぶつけんばかりの至近距離からウルを睨みつけ、それはもうグリグリと、親の仇に対するような容赦のなさで彼の足を踏み躙る。
ウルの履いているのが軍靴でなかったら、足の指の一本や二本折れていたかもしれない。
たまらずウルが足を引っこ抜くと、ロッツはすかさず反対の足を踏みつける。それも引っこ抜くと、またさらに反対の足を踏みつける……そんな攻防を繰り返していた時だった。
「これ! ウルも父も、ドタドタとうるさいぞ! 馬がおどろくであろう!」
ぴしゃりとそう四歳児に説教をされて、ウルもロッツも我に返る。
さすがは妃殿下、とすかさず御者台の方からケットの称賛の声が飛んできた。
しかし、マイリはそれに応えることも、ばつが悪そうな顔をした野郎二人に構うこともなく、再びセーラーの襟をおっ立てて窓の向こうを眺め始める。
ウルはロッツと顔を見合わせると、小さな背中に向かって尋ねた。
「マイリ、何か聞こえるのか?」
「うむ、懐かしい声が聞こえる」
つぶらな瞳が見つめる先――麦畑の中に佇む丘の上には、立派な城が立っていた。
ヴィンセント王国の隣に位置するヒンメル王国は、大国に囲まれた小さな国だ。
台地の中心部にあり、その丘の上に王城を守るように町が築かれている。
郊外には麦畑の他にも野菜や果物の畑が広がっており、特にブドウの栽培に秀で、上質のワインの産地としても知られている。
また、初代国王が学者であったことから、早くから教育制度が整えられ、国民の識字率は大陸随一を誇るという。
そんなヒンメル王国にあって最も高度な教育が受けられるのが、双頭のごとく王城に並び立つ王立学校だ。
広く門戸を開き、周辺諸国より王侯貴族の子女の留学を積極的に受け入れてきた。
ウルとロッツも例に漏れず、ここで十歳から十六歳までの多感な時期を過ごしている。
同級生の中には、ウルのようにすでに一国の王として立っている者、またそれに備えて励む者も大勢いる。
世界を担う様々な国の同年代と切磋琢磨し合った時間は、ウルにとってもかけがえのない財産となった。
「ウル、来てくれて嬉しいよ!」
そんな同級生の一人が、今まさにウルの手を握りしめて感涙せんばかりに喜んでいる男。
ライン・ヒンメル――亜麻色の髪と若葉色の瞳をした線の細い男で、ウルと並ぶと影が薄い印象ではあるが、れっきとしたこのヒンメル王国の王子である。
マイリとロッツ、御者としてケットを伴ってヒンメル王国を訪れたウルは、城門を潜ったところで待ち構えていたライン王子によって、まずは彼の私室へと案内された。
奥にあるベッドには、黒髪の若い女が腰掛けて微笑みを浮かべている。
その腕に抱かれているものを目にしたとたん、マイリがぽつりと呟いた。
「……あかんぼうじゃ」
黒髪の女は、ナミという。
彼女はライン王子の妻であり、赤ん坊は男の子で、二人の初めての子供であった。
「まさか、ウルが最初に祝いに駆けつけてくれるとは思わなかったよ! ロッツも来てくれてありがとう!」
ラインの父である現ヒンメル国王にとっても初孫だ。
将来のヒンメル国王の誕生を聞きつけて、きっとあちこちの国から要人が祝いに駆けつけるだろうと、ラインは自らそれを歓迎するために城門で待機していたらしい。
そうして最初に到着したのが、ウル達を乗せた馬車だった、というわけだ。
在学中、ウルやロッツと格別仲がよかったということはないのだが、第一子の誕生に舞い上がりっぱなしの王子がそれを気にする様子はない。
そんな中、ととと、とベットに駆け寄ったのはマイリだった。
「ふふ、いらっしゃい。赤ちゃん見るの初めて?」
興味津々な様子で赤子の顔を覗き込む小さなヴィンセント国王妃に、ライン王子の妻ナミは慈愛に満ちた笑みを向ける。
我が子を無事出産し、今まさしく幸せの絶頂にあるといった様子である。
そんなナミが、ふいにマイリの衣装に目を留めてこう呟いた。
「あら可愛い、セーラー服だわ。懐かしい……」
ウルは、無言のままロッツと顔を見合わせる。
異世界から転生してきたと言い張るお針子が仕立てた、異世界の衣装の名を、当たり前のようにナミが口にしたからだ。
その間突っ切る街道は、馬車が行き交いやすいように広く、また手厚く整備されていた。
カラカラ、カラカラ、と。
車輪が回る音は軽やかで、小石を跳ねることもない。
ゆえに、車窓を開け放して外の景色を眺めるのを止める理由はなかったが……
「マイリ、お前は何をやっている」
ウルはとうとう、隣にちょこんと座った弱冠四歳の妻にそう問うた。
今日も今日とて、愛らしいヴィンセント国王妃を飾るのは、その専属お針子ソマリが仕立てた衣装。
背中に大きく垂らされた方形の襟が特徴である。
何をやっているのかとウルが問うたのは、マイリがその襟をわざわざおっ立てて窓の外を覗いていたからだ。
すると、ちっちゃな王妃は彼を振り返り、よくぞ聞いてくれたとばかりに得意げな顔で答える。
「これはな、ウル。〝せーらー服〟という、ソマリの前の世界では一般的な衣装らしいのだが、エリをこれ、このとおり立てるとだな、集音効果があるというのだ」
「ほんとかよ」
「さて。ソマリは、諸説アリ、と申しておったが……」
「それ、一番ずるい注釈じゃないか」
そんなやりとりの最中である。
ふいに馬車が大きく揺れた。
どうやら、麦畑から飛び出してきた野ネズミに驚いて、馬がたたらを踏んだようだ。
御者を務めるケットが、どうどうと馬を宥める声が聞こえる。
ウルはとっさに、隣でぐらついたマイリの小さな身体を支えた。
そうして、彼女を座席に座り直させると、中途半端に折れ曲がったセーラー襟を整えてやる。
一年もこの幼子と付き合っていれば、それまで子供の世話など焼いたことがなかったウルでも、自然と手慣れるものである。
そんな自分も悪くないと思う一方で、ウルは片眉を上げて向かいの席に見た。
「それで? 俺は何故、足を踏まれている?」
「……僕は今、とてつもなく陛下が憎い」
心底恨めしそうな声がウルの問いに答える。
ヴィンセント王家の紋章を掲げたこの馬車には、現国王であるウルとその妻マイリ、そして宰相を務めるフェルデン公爵の名代として、その息子であるロッツが乗っていた。
彼はウルの幼馴染であるとともに、マイリの父親でもある。
そんなロッツは、あろうことか主君となったウルの足を革靴でもって踏みつけていた。
「なに、いそいそと世話焼いちゃてんですか。あなた、そんな面倒見のいい人じゃなかったでしょ? 陛下は、僕からマイリちゃんを奪っただけでは飽き足らず、父親役まで奪うつもりなんですか!?」
「言っている意味がわからない」
「そもそも! 酔っ払いの小汚い胸ぐらを掴んだり、さんざ場末の娼婦の身体を弄っていた手で、僕の可愛いマイリちゃんの襟をちまちま整えてんじゃねーですよ!!」
「いや、いつの話をしているんだ、お前は」
どうやらロッツは、マイリの世話に手慣れたウルが気に入らないようだ。
わずか三歳で一人娘を王家に召し上げられてしまった父親としては、役目を奪われたと感じても無理はない。
ロッツは額をぶつけんばかりの至近距離からウルを睨みつけ、それはもうグリグリと、親の仇に対するような容赦のなさで彼の足を踏み躙る。
ウルの履いているのが軍靴でなかったら、足の指の一本や二本折れていたかもしれない。
たまらずウルが足を引っこ抜くと、ロッツはすかさず反対の足を踏みつける。それも引っこ抜くと、またさらに反対の足を踏みつける……そんな攻防を繰り返していた時だった。
「これ! ウルも父も、ドタドタとうるさいぞ! 馬がおどろくであろう!」
ぴしゃりとそう四歳児に説教をされて、ウルもロッツも我に返る。
さすがは妃殿下、とすかさず御者台の方からケットの称賛の声が飛んできた。
しかし、マイリはそれに応えることも、ばつが悪そうな顔をした野郎二人に構うこともなく、再びセーラーの襟をおっ立てて窓の向こうを眺め始める。
ウルはロッツと顔を見合わせると、小さな背中に向かって尋ねた。
「マイリ、何か聞こえるのか?」
「うむ、懐かしい声が聞こえる」
つぶらな瞳が見つめる先――麦畑の中に佇む丘の上には、立派な城が立っていた。
ヴィンセント王国の隣に位置するヒンメル王国は、大国に囲まれた小さな国だ。
台地の中心部にあり、その丘の上に王城を守るように町が築かれている。
郊外には麦畑の他にも野菜や果物の畑が広がっており、特にブドウの栽培に秀で、上質のワインの産地としても知られている。
また、初代国王が学者であったことから、早くから教育制度が整えられ、国民の識字率は大陸随一を誇るという。
そんなヒンメル王国にあって最も高度な教育が受けられるのが、双頭のごとく王城に並び立つ王立学校だ。
広く門戸を開き、周辺諸国より王侯貴族の子女の留学を積極的に受け入れてきた。
ウルとロッツも例に漏れず、ここで十歳から十六歳までの多感な時期を過ごしている。
同級生の中には、ウルのようにすでに一国の王として立っている者、またそれに備えて励む者も大勢いる。
世界を担う様々な国の同年代と切磋琢磨し合った時間は、ウルにとってもかけがえのない財産となった。
「ウル、来てくれて嬉しいよ!」
そんな同級生の一人が、今まさにウルの手を握りしめて感涙せんばかりに喜んでいる男。
ライン・ヒンメル――亜麻色の髪と若葉色の瞳をした線の細い男で、ウルと並ぶと影が薄い印象ではあるが、れっきとしたこのヒンメル王国の王子である。
マイリとロッツ、御者としてケットを伴ってヒンメル王国を訪れたウルは、城門を潜ったところで待ち構えていたライン王子によって、まずは彼の私室へと案内された。
奥にあるベッドには、黒髪の若い女が腰掛けて微笑みを浮かべている。
その腕に抱かれているものを目にしたとたん、マイリがぽつりと呟いた。
「……あかんぼうじゃ」
黒髪の女は、ナミという。
彼女はライン王子の妻であり、赤ん坊は男の子で、二人の初めての子供であった。
「まさか、ウルが最初に祝いに駆けつけてくれるとは思わなかったよ! ロッツも来てくれてありがとう!」
ラインの父である現ヒンメル国王にとっても初孫だ。
将来のヒンメル国王の誕生を聞きつけて、きっとあちこちの国から要人が祝いに駆けつけるだろうと、ラインは自らそれを歓迎するために城門で待機していたらしい。
そうして最初に到着したのが、ウル達を乗せた馬車だった、というわけだ。
在学中、ウルやロッツと格別仲がよかったということはないのだが、第一子の誕生に舞い上がりっぱなしの王子がそれを気にする様子はない。
そんな中、ととと、とベットに駆け寄ったのはマイリだった。
「ふふ、いらっしゃい。赤ちゃん見るの初めて?」
興味津々な様子で赤子の顔を覗き込む小さなヴィンセント国王妃に、ライン王子の妻ナミは慈愛に満ちた笑みを向ける。
我が子を無事出産し、今まさしく幸せの絶頂にあるといった様子である。
そんなナミが、ふいにマイリの衣装に目を留めてこう呟いた。
「あら可愛い、セーラー服だわ。懐かしい……」
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