ちっちゃな王妃様に最も愛されている男

くる ひなた

文字の大きさ
28 / 43
登場人物紹介

八話までの登場人物紹介

しおりを挟む
八話までのネタバレを含みます。


【ヴィンセント王国】

◆ ウル・ヴィンセント/第百代ヴィンセント国王
第一話では二十四歳、第八話終了時点で二十六歳。
父は第九十九代国王、母は北の国境付近一帯を治めるマーラント伯爵家出身。
初代国王がマイリの中身と結んだ契約により、時々首をガジガジされる。
苦労性。貴重なツッコミ要員。周りがボケばっかりでとっても疲れている。
十六歳でヒンメル王立学校を卒業後、幼馴染のロッツとともに諸国を旅して周っていたが、二十歳で祖国に呼び戻される。
父から国王の仕事の引き継ぎを受け、二十四歳で即位。戴冠式の夜、初めてマイリと出会う。
なんだかんだ言いつつ面倒見がいい。
冬眠明けの熊と素手で殴り合ったことがあるかもしれない。

◆ マイリ・ヴィンセント/第百代ヴィンセント王妃
第一話では三歳、第八話終了時点で五歳。
身体は死産となるはずだったフェルデン公爵家の孫娘、中身は人ならぬ存在。
この世の天守たる存在を父に持つ兄弟姉妹の末っ子。
一人称は「わらわ」。喋り方が年寄りくさいと言われても別に怒らない。
歴代のヴィンセント国王の血を対価として、自分の土地に国を建てることを許した。
以来、いろんな生き物を器として国王に寄り添ってきたが、人間を器とするのは初めて。
どのヴィンセント国王にも愛着があるし、血の味は先代が最も好みだったが、
ウルと一緒に過ごす現在が一番楽しいらしい。
最近、おねえさんになった。
愛読書は『世界の拷問大全集』。

◆ ロッツ・フェルデン/ウルの幼馴染でマイリの父
フェルデン公爵家嫡子。
ウルとは赤子の頃からの付き合いで、良いことも悪いことも一通り一緒に経験済み。
隣国王子の婚約者だったアシェラへの思いを、十年もの間秘めていた。
わずか三歳で娘を城に召し上げられてしまって殺意の波動に目覚めたモンペ。
とはいえ、ウルに対して忠誠心はあるらしい。
妻アシェラに絶対服従。リアクションが大きい。

◆ アシェラ・フェルデン/マイリの母。
ウルやロッツとは王立学校時代、男女の垣根を越えて友情を育んだ仲。
ヴィンセント王国の隣、ヒンメル王国の名門ダールグレン公爵家の長女で、王立学校きっての才女。
ヒンメル王国の第一王子と婚約していたが、彼が異世界からきた聖女()に乗り換えたために婚約破棄されてしまう。
かねてよりひっそり思い合っていたロッツからの、ものすごく重いプロポーズを受け入れて結婚。
わずか三歳の娘を自分から取り上げたウルを心底恨んでいる。

◆ スコット・フェルデン/ロッツの父でマイリの祖父
フェルデン公爵。ヴィンセント王国の宰相。
ウルの父である前ヴィンセント国王とは幼馴染。アシェラの父であるダールグレン公爵とも王立学校時代に友情を育んだ。
若かりし頃、うっかり魔界に迷い込んで魔王の右腕として働いた経験があると噂されている。
三歳のマイリを、その両親の反対を押し切ってウルに嫁がせることを許可した。
マイリ曰く、腹に一物ありそう。
若くして国王となったウルを見守り支える。

◆ ケット/守衛
代々ヴィンセント王家に仕える軍人一家の出身。
ウルの護衛という名のマイリの忠実な下僕。
鬼畜面だが、マイリにかわゆいと言ってもらえるので自分の顔が好きになった。
日常的に、国王執務室で勝手にお茶を淹れて堂々と寛ぐ。
瓜二つの双子の妹がいるらしい。
ウルとマイリを乗せた馬車の御者も務める。

◆ ソマリ/マイリ専属のお針子
ワニスファー公爵の庶子。
ウルにハニートラップをしかけようとした父の意向で裸にひん剥かれて国王のベッドに入れられたが、マイリによしよしされてマイリ教に入信した。
自称異世界転生者。本人曰く、腕利きの服飾デザイナーとして日本で生きていたが、同僚に手柄を盗まれて不遇なまま人生を終えたらしい。
頻繁に、前世の知識をマイリに伝授している。

◆ コリン・ウォーレー/大司祭
ヴィンセントの神職のトップ。フェルデン公爵家を一方的に敵視している。
マイリが先代の猫をしている時代にめちゃくちゃ可愛がって貢物をしたため、
今代の彼女からも好感度が高い。
ウルに対する忠誠心は篤い。
末の息子はウルやロッツと幼馴染で、城の図書館で司書をしており、四歳児が『世界の拷問大全集』を手にした元凶でもある。

◆ ドンロ/猫型悪魔
あらゆる愛らしさを魔界に置いてきたような風貌。可愛くない。
背中にコウモリのような翼があるが、でっぷりしているのでたぶん飛べない。
尻尾が二股に分かれている。
ドンロというのはウルの亡き父の名前でマイリが命名。
ウルや父と同じ灰色の瞳をしているが……?

◆ マイリの弟/新生児
自称、魔王の生まれ変わり。
生まれたてなので言葉は喋れないが、ウルとマイリの頭の中に直接話しかけてくる。
生後ゼロ日目から一人称が「わし」。
マイリ曰く、聞こえる声はおっさん。


【ヒンメル王国】

◆ オリビア・ヒンメル/ヒンメル王国の王女
十六歳。幼い頃からウルが好きで、彼との結婚を強く望んでいたが、年の差を理由に相手にされなかった。にもかかわらず、ウルが三歳の王妃を娶ったと聞いて納得いかない。
ウル以外で唯一、マイリの喋り方に「年寄りくさい」と突っ込んだ貴重な存在。
ハムスターと称してヤバいやつを飼わされることになった。
第一王子である兄を差し置いて王太子となる。未来のヒンメル女王。

◆ ヒンメルのネズミ/ヒンメル王国のある土地を所有する人外。
マイリの兄であり、この世の天守たる存在を父に持つ。
ヒンメル王国の初代国王と対峙した際に口車に乗せられて、対価を得られないまま国を建てられてしまった。
騙されたことにはさほど怒ってはいないが、時折、ネズミの大群を率いて飢餓をもたらしたり、疫病を流行らせたりして憂さ晴らしをしている。
マイリ曰く、兄弟の中では寛大な方らしいが、ヤバいのに変わりはない。
マイリに調教された後、ゴールデンハムスターとしてオリビアで飼われることになった。
ウルからプレゼントされた回し車がお気に入り。

◆ ダールグレン公爵/アシェラの父でマイリの祖父
ヒンメル王立学校の学長を長年務めており、ウルをはじめ教え子達からは父のように慕われている。
前ヴィンセント国王やフェルデン公爵とは親友。
王族としての自覚のない第一王子を早々に見限っていた。

◆ ライン・ヒンメル/ヒンメル王国の王子
ウルやロッツとは同級生だが、仲がよかったわけではない。
幼い頃に親同士の意向でアシェラと婚約したが、優秀な彼女に対してコンプレックスを募らせていた。

◆ ナミ/ラインの妻
日本からの異世界転移者。
女子高生の頃、セーラー服姿でスマホ片手にヒンメル王国の大聖堂にトリップ。
大聖堂によって、ダールグレン公爵家との権力闘争のコマとして持ち上げられた。
調子に乗って自身をヒンメルを救う聖女と公言し、第一王子ラインと結婚して男の子を出産。
バッドエンドの場合は、我が子共々ヒンメルのネズミへの生贄にされる。


【ヴォルフ帝国】

◆ マチアス・ヴォルフ/ヴォルフ帝国の皇弟
ウルやロッツとは王立学校時代の同級生。ウルとは正反対の性格だが仲が良かった。
姉レベッカを深く敬愛しており、彼女のためなら命を投げ打つことも厭わない。
姉の未来を思って、邪魔者の叔父を道連れにするため茶番のクーデターに加担。
恩赦によって死刑は免れたものの、現在自室にて軟禁中。

◆ レベッカ・ヴォルフ/ヴォルフ皇帝
王立学校時代からの恋人エレメンス王国の王子ジルを婿に迎える予定だったが、彼が祖国の王位を継ぐことになって泣く泣く別れを決意する。
しかし、ウルとマイリに発破をかけられて奮起。
無事、国家君主同士の結婚を実現させる。
お腹に子供がいる。
マイリのことは、半分本気で持って帰りたいと思っていた。




しおりを挟む
感想 62

あなたにおすすめの小説

【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。

櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。 夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。 ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。 あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ? 子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。 「わたくしが代表して修道院へ参ります!」 野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。 この娘、誰!? 王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。 主人公は猫を被っているだけでお転婆です。 完結しました。 小説家になろう様にも投稿しています。

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

エメラインの結婚紋

サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢エメラインと侯爵ブッチャーの婚儀にて結婚紋が光った。この国では結婚をすると重婚などを防ぐために結婚紋が刻まれるのだ。それが婚儀で光るということは重婚の証だと人々は騒ぐ。ブッチャーに夫は誰だと問われたエメラインは「夫は三十分後に来る」と言う。さら問い詰められて結婚の経緯を語るエメラインだったが、手を上げられそうになる。その時、駆けつけたのは一団を率いたこの国の第一王子ライオネスだった――

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜

侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」  十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。  弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。  お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。  七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!  以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。  その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。  一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。

婚約破棄されたスナギツネ令嬢、実は呪いで醜くなっていただけでした

宮之みやこ
恋愛
細すぎる一重の目に、小さすぎる瞳の三百眼。あまりの目つきの悪さに、リュシエルが婚約者のハージェス王子に付けられたあだ名は『スナギツネ令嬢』だった。 「一族は皆美形なのにどうして私だけ?」 辛く思いながらも自分にできる努力をしようと頑張る中、ある日ついに公の場で婚約解消を言い渡されてしまう。どうやら、ハージェス王子は弟のクロード王子の婚約者であるモルガナ侯爵令嬢と「真実の愛」とやらに目覚めてしまったらしい。 (この人たち、本当に頭がおかしいんじゃないのかしら!?)

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

処理中です...