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僕勘違いをする

部活でかっこいいとこ見せる6

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僕はティーバッティングを終えて今は10分ぐらいの休憩をとっている最中だ。

『あと4時間で登板するのか、しかもいいピッチングができればねるとのデートができる。
気持ちが昂ってきた。
ねるとのデートが楽しみだな』

そう考えてるとノックが始まった。

僕は次の試合に登板なので坂道ダッシュをする。

僕は最後にぐびっとさきの応援の心がこもった水筒を飲んだ。

僕は駆け足で学校の裏にある急斜面の短い坂道に向かう。

坂道に着くと僕はフゥーと息を吐いて、坂道を勢いよく走った。


坂耳の頂上に立ってノックを見た。ボール渡しをしてるのは輪郭だかおそらく一色だろう。

『あー一色つまらなそうに渡しているみたい、まあボール私は僕もやったことあるけど自分だけお手伝い感が出てやなんだよなー、一色はおそらく柏木先輩のことを見れないからだろうけど』

僕はしばらくの間ノックを見てた。
ノックを見て、ふとねるのことが気になりどこにいるかを探した。

するとバックネット裏の机の上でおにぎりを作っていた。

『おそらく試合終わった後に食べれるおにぎりかな、ねるのどんくらいおにぎりを握るんだろう。
どれかわかんなくてもねるのおにぎりは当てて食べよう。
ねるの握ったおにぎりなんて滅多に食べれないし』

僕はそれから坂道ダッシュを20ぽんぐらいこなした。

『はーとりあえず出されたメニューはこなしたはず。
休憩に入ろうかな』

僕は鼻息を乱していたので、呼吸を整えて自分のエナメルバックの置いてある非常階段の裏に向かった。
僕は自分のエナメルバックのあるところに着くとバックを開けて水筒を取り出して、ゴクゴクと飲んだ。
飲みながら僕は視線をグラウンドに向けた。相手チームもベンチに入りキャッチボールを行っているところだった。

『そろそろ行くか、2試合目の登板だから僕はベンチから外れてネットの裏で応援だけど』

僕は応援する人が集まるところに向かった。

その場所につくと応援歌の確認なんかをしてた。

『まぁーここにいる人の三分の二はベンチ外だからね。
ちなみに僕もその候補の1人だけど
投げる人がいなかったのとたまたま投げる球が良かっただけだからね』

だから僕はその輪の中に入って誰がどの曲を使うのか聞いた。

ちなみに僕は斎都以外に部員で話す人いないので話を聞くだけだけど、とりあえず誰がどの曲なのかはわかったので僕は集団を離れた。

ちなみに二試合目は昼食を食べた後にすぐ始まる。

だから試合の途中で昼食を食べることになってる。

僕は応援の練習をしながらねるの作ったおにぎりを食べたいなーと思っていた。

数分経って後ろから肩を叩かれた。
僕は応援を覚えるために集中してたので真面目な表情をしながら振り向いた。

するとねるがいた。

ねるは僕を見るとぷっと吹き出して笑い始めた。

「その表情面白いー、特に眉根を寄せてるところが」

僕はねるに笑われたことに対して対して気分を害しなかった。

むしろねるに笑われて幸せだ。
だってねるの笑顔がを生み出したすってことだろう

しばらくの間お腹を抱えてねるは笑っていたがごめんごめんと言って、

「応援教えてくれないかな?」

微笑みながら聞いてきた。

『あーそういやベンチに入るのって三年生なんだっけそうするとおのずに一年二年のマネジャーはスタンドで応援することになるのか』

いいよと僕は言って覚えてる応援を教えた。

しばらく教えて、教え終わると同時にシートノックが始まった。

今日の先発は柏木先輩だ。

僕たちのチームのネット裏には柏木先輩を見るために三年生や二年生や一年生など幅広い学年の人たちが見にきてた。主に女子だけだが。
柏木先輩がボールを取るたびにキャーキャー言ってる。

『正直うるさいんだか、だけど応援にきてることにかわりないから僕が静かにしろなんて言えないんだけど、やれやれちょっとは他の選手のプレーも見てほしいよ』

相手のシートノックになった瞬間声援はなくなり静かになった。

相手からしたらアゥエーだな

そして試合が始まった。後攻のうちノームは守備から始まった。

すると二年生の応援団長が声を出し始めた。

「早い早い直球」

僕たちはその後を復唱して、

「早い早い直球」

手拍子をしながら応援した。

ねるも楽しそうに笑顔を浮かべながら応援している。

そして第一球を柏木先輩がダイナミックなフォームでキレのある直球を投げた。

ストライクで歓声が上がる。

1人目は簡単に三振に打ち取り、その後の打者も抑え初回は三者凡退に抑えた。

するとネット裏から柏木先輩ーという歓声が聞こえてきた。

『集中させてやれよ、これ大会でもこんなんだったら注意されると思うだけど
まぁーそん時は監督が注意するか』

柏木先輩は丸田先輩からアクエリの入った紙コップを受け取りハァーと息を吐きそれを一気に飲み干して、ベンチ裏のネットで騒いでる観衆にニットした笑顔を浮かべながら手を振った。

観衆のボルテージが上がる。

『マジでうるさい、何で手を振ったの?うるさくなるだけだとわかるはずなのに。僕はちょっと柏木先輩に抗議したくなりながらも試合中だったので黙っていた。
試合中じゃなくても抗議なんてできないけどね。』

僕は文句を言いたい気持ちをグッと抑えながら丸田先輩を見ると、丸田先輩は頬を染めていた。

『あーあれはありがとうって言われただけで頬を染めてるぽいな。』
丸田先輩は性格はきついのに意外に乙女なのだ。

相手の投球練習が終わり、一番バッターがバッターボックスに入る。

「アメリカンだからな」

応援団長が声かけをする。

「ウォーウォーウォウォウォウォー根田、ウォーウォーウォーウォウォウォウォー根田、ウォぅーウォゥーウォゥーウォゥウォウォウォウォウォかっ飛ばせー根田、根田」

僕は大っきな通る声で応援歌を歌った。

するとワンストライクノーボルから真ん中高めを根田先輩は打ってヒットにした。

僕たちはヒットの打った後の応援歌を歌った。

『さすが根田先輩だな、コンタ先輩は出塁率チームナンパワンだからなー』

その後二番打者は送りバントをして、成功したが三番打者はセカンドゴロに倒れる。
ツーアウトランナー二塁になり、
柿田先輩がバッターボックスに入る。
柿田先輩は四番でエースという絵に書いたようなチームの大黒柱なのだ。
『しかもイケメンだからなー、僕は柿田先輩に嫉妬よりも憧れちゃう。
二次元だとだいたいイケメンは脇役だけど、柿田先輩はむしろ主人公に近いから憧れる。
僕も主人公になりたい』

あるアイドルの応援歌を歌い始めて、すぐに初球のアウトコース高めのボールを打ち、右中間にボールが飛んだ。
ランナーは三塁を蹴りホームに帰ってきた。

タイムリーを打った時の応援歌を僕たちは歌った。

『さすが柿田先輩!得点圏ナンバーワンだけあるな』

ピンクの歓声が起こる。

きゃあきゃーうるさいなーと思いつつ僕は羨望の眼差しを柿田先輩に向ける。

『僕もあんな風にカッコよく投げて、四番で打てたらきっと、もっとねるに好かれるのになー』

僕はもっと努力するかと思った。
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