なぜかバカタレと言われてしまう私が国を追放された王子に愛してると言われてしまいました。ほんとになぜ!?

暗黒神ゼブラ

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プロローグ

第一話出会い

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 第一話出会い
 こんにちは、私はユミナ・グレースです!お父様からよく『このバカタレ~お前はいったい何度言ったら治るんだぁ』とよく言われます!……えへへそんなに褒めなくてもいいのにな。最初にバカタレと言われたのは私が十二歳の時にアイスをパンにかけてそのパンをシチューに入れた時。理由はどんな味になるのかな?って思ったから。いつも気になったらすぐ試してみたくなるんだよね。まあそれでよく怒られるけど怒られるうちが花っていうし……そもそもお父様が怒る時は私にだけ!これはもう愛されてるよね
「おいユミナ返事もせずに何をしている」
「えっ考え事をしながらシャドーボクシング」
「うんそれは見ればわかる。俺が言ってるのはお前が今怒られているこの状況でなぜそんなことが出来るんだってことだ!」
「いやぁこの状況でやったらお父様はどんな反応するのか気になったから」
「はあ、なんでお前はいつもこうなんだ……まあお前の気になったらすぐに行動するところは尊敬までしている。俺にはないからな……でも今なんで怒られてるか分かっているのか」
「それは分かってるよ。空飛んでみたいなぁって思ったから羽のアクセサリーを付けてからこのながーい棒を使って家の屋根からピョーンって飛んだからでしょ」
「そうだ……どれだけお前を心配したと思っているんだぁユミナぁ死んでしまったらって……」
「分かった分かったから……はっちょっと買い物に行ってくる!」
「おいユミナ! どこに行く!」
「気になることが出来たから広場の市場まで買い物に!」
「ならお父さんも!」
「ダメ、お父様がいなくなったら家の人達が困るでしょ!だから家にいて」
「分かったよユミナ……ならこれを持っていきなさい」
 そう言ってお父様が龍の柄があるペンダントを渡してきた。
「これはお父さんとお母さんを守ってくれたペンダントだからこれがユミナを守ってくれるはずだ」
「ありがとうお父様! 行ってきます」
 そして私は広場に着いた
 おお、やっぱり何回来てもここはすごいな。この世界には魔法がある……あれなんでこの世界っていったんだろ。私はここしか知らないのに……でも気にはなるけど今はここを楽しもう
「よお、そこの綺麗な嬢ちゃんこのもふもふいるかい」
「いります!いります!やったやったもっふもふ、もっふもふ」
「ははっ喜んでくれてなによりだ!また来てくれよな」
「はーい、また来るね」
 広場の中央で綺麗な花みたいな火の魔法を使っている人がいたので私にも使えるかなって気になったから試したら、使えちゃった。
「お姉ちゃんすごいね。どうやってやってるの?」
 大変なことになったよ広場の人が集まってきた。その時なんだか不思議な雰囲気で綺麗な男が私の方に近づいてきた。
「一目惚れです! 結婚してください」
「えっナンパ?」
「違うような違わないような……ほんとはただ寂しかったから。これだけの人を集めたあなたなら僕を心を満たしてくれると思って……なんてナンパみたいなことをした僕のことなんて……はあ、なんで僕はいつもこうなんだろう…………」
 この人いろんな意味で気になるよ!
 もし嫌な思いをすることになっても私のなにかが気になる気持ちはなくならない!だから……
「いいですよ、結婚しても」
「いいんですか! こんな僕なんかと結婚しても」
「あなたが最初に言ってきたんでしょ、面白いそうだからいいのよ」
「ありがとうございます! こんな僕でもあなたのことを幸せに出来るように頑張ります!」
 そして私たちは自己紹介をすることになった。
「私の名前はユミナ・グレース、気になることはすぐに試したくなるから、困らせることもたくさんあると思うけどよろしくね」
「僕はリュシオン・ヴァルスピアです。最近家から追放されました。はあ」
 ……ヴァルスピアって隣国のヴァルスピア帝国と同じ……てことは、王子ってこと!?
「あなたってもしかしてヴァルスピア帝国の……」
「はい、僕はヴァルスピア帝国第一王子です。今から僕の記憶を見せますね」
 記憶を見せるってそんなことが出来るなんて……想像通り、いや想像以上だよ。
「それじゃあいくよ……幻影の記憶(ミラージュメモリー)」
 それから私はリュシオンの記憶を見た
 回想
「もう長くないんでしょう。王様、王子たちはどうするのかしら」
 えっお父様が死ぬって……嘘だよね……もしかして……だからサモンがあんなことを今すぐ伝えなきゃ
「あっお兄様おはようございますぅお兄様は俺の能力知ってますよね」
「あっああ、未来を予知する能力……でしょ」
「そうですよ。それで俺見たんですよ今日お父様は死に俺とお兄様は戦争をする……そして俺が勝利し国を治める! ははははほんとにいい未来だ!」
「そうか……ならせめて最後くらいお父様に合わせて」
「いいですよ~これがさ・い・ごですもんね~」
 そして僕はお父様に会いに行った
「お父様はもう長くないと聞きました。本当なのですか?」
「ああ、見れば分かるじゃろ……あと最後にお前を家から追放する(すまんなリュシオン。このままじゃとサモンがリュシオンを殺してしまう。せめてお前だけは助けたいんじゃ)」
「なぜですかお父様!?」
「なら一つだけ隣国のグリモア王国に行けそうすればお前は変われるはずじゃ。……わしはただリュシオンに生きてほしいだけなんじゃよ」
「分かりました、お父様行ってまいります。大好きですよお父様」
「ありがとうリュシオンわしもじゃよ」
 せめて舐められないように少し強気っぽくしないとな……よし!頑張るぞ
 回想終わり
「とまあこんな感じです。あの見てましたか?」
「あっはい、見てますよ。どうしましたか」
「だって火の魔法で遊んでいるから、見てないのかと」
「私いつもこんな感じですから気にしないでください」
「はい、分かりました。これからずっと一緒なんですもんね僕たち、一緒にいるために少しでもあなたのことを知るように頑張ります」
「私も頑張るね、リュシオンのこと知れるように……あといろいろ楽しませてね!」
「……?はい楽しませればいいんですよね頑張ります」
「私たち結婚したってことならさ今から私の家族に挨拶行かない?」
「わっ分かりました。緊張しますが……頑張らないとな」
「それじゃあ私の家に連れてってあげる! 行くよリュシオン!」
「はい、ちょちょっと痛いです手を引くならもう少し優しく……」
 そして私とリュシオンは私の家族に挨拶に行くことになった……お父様絶対驚くだろうな。だって娘が買い物行って帰ってきたら結婚しましたーって言ってくるんだもん……まあなんとかなるよね


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