転移魔法は最強の攻撃魔法である!!

yomuyomu

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第5部:復讐の刃と忘れえぬ残照

第41話:退魔師の『理』と、世界の天秤。

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息が、できない。 まるで、水の中にいるようだ。 いや、水というよりは、もっと粘度の高い、ぬるま湯のような何かに全身を浸されている感覚だった。

季節は、夏。王都を出て数日、一行が再び足を踏み入れた『穢れの森』の入り口は、季節という概念そのものが死に絶えた場所だった。

数週間前よりも、明らかに森の侵食は進んでいる。空は低く垂れ込めた分厚い灰色の雲に覆われ、真昼だというのに、陽の光は濁った水を通したかのように弱々しい。 湿気と瘴気が混じり合い、ねっとりとした腐敗臭が肌にまとわりついてくる。それは、巨大な生物の死骸の、その内側で深呼吸をしているかのような、おぞましい感覚だった。風の音も、鳥の声も、虫の羽音すらしない。聞こえるのは、自分たちの荒い呼吸と、鎧の擦れる微かな音、そして、時折ぬかるんだ地面が立てる、不気味な水音だけ。

「……なんという、おぞましい気配だ」

先頭に立つ猛(たける)が、兜の面頬(めんぼう)越しに、苦々しげに呟いた。 前回、この場所で騎士団の仲間を失った彼にとって、ここは屈辱と悪夢の記憶が染み付いた土地だ。その言葉には、隠しきれない緊張と、そして強い怒りが滲んでいた。

彼だけではない。朱鷺も、玄も、生き残った近衛騎士たちも、皆、あの日の絶望的な敗北をその身に刻んでいる。誰もが武器の柄を強く握りしめ、一触即発の緊張感に全身を強張らせていた。

そんな中、一行の最後尾、小雪姫の輿を守るように歩いていた宗一郎は、その重苦しい空気とは別の、全く異質な「何か」に気づき、足を止めた。

「……あれ?」

森の入り口。黒くねじれた木々が、まるで拒絶するかのように道を塞ぐ、その境界線の上。 瘴気と腐敗臭が渦巻く、その絶望的な風景の、ど真ん中に。

ぽつん、と。 一人の少女が立っていた。

あまりにも場違いな光景だった。 純白の、汚れ一つない巫女装束。風もないのに、さらさらと流れる黒曜石のような黒髪。 彼女が立っている周囲数メートルだけが、まるで別の空間であるかのように、瘴気が霧散し、空気が澄み切っている。ねっとりとした腐敗臭も、そこだけは届かない。彼女の足元には、この死の森ではありえないはずの、小さな白い花さえ咲いていた。

その異常なまでの「清浄さ」は、この上なく神々しく、同時に、この上なく不気味だった。

「静……!」

陽菜が、息を呑んでその名を呼ぶ。 鉱山で遭遇した、謎の退魔師一族の長。静(しず)だった。 彼女は、感情というものが一切抜け落ちた、静かな湖面のような瞳で、ただまっすぐに、一行を見つめていた。

「止まれ」

声が聞こえたわけではない。 しかし、一行の全員が、確かにそう聞いた。 彼女がただ存在するだけで、目に見えない神聖な「壁」が一行の前に立ちはだがり、凄まじい圧力が全身を押し潰さんと襲いかかってくる。それは、物理的な力ではない。存在そのものが持つ、格の違い。宗一郎の「断絶空間」とも、時雨の「理の書き換え」とも違う、ただそこにあるだけで、あらゆる不浄を拒絶する、絶対的な「理」の圧力だった。

騎士の一人が、その圧力に耐えきれず、「ひっ」と短く悲鳴を上げて膝をついた。

この、文字通り「空気が違う」という状況に、いち早く反応したのは猛だった。彼は、この国の正義と姫の守護を自任する近衛騎士としてのプライド、そして前回何もできずに仲間を失った焦燥感から、一気に怒りを爆発させた。

「貴様! 我らがどなたの御前であるか分かっておるのか! 姫様が、この国の未来のために進もうとする道を阻むなど、万死に値するぞ! 道を開けよ!」

猛はそう叫ぶと、大剣を抜き放ち、静に向かって突進した。正義感に燃える彼の行動は迅速だったが、しかし、あまりにも無謀だった。

「危ない、猛殿!」

朱鷺の制止の声は、間に合わない。 猛の刃が、静に届く、その数メートル手前。

ドンッ!!!

という、鈍い音。 猛の体は、まるで透明で、鋼鉄よりも硬い壁に真正面から激突したかのように、凄まじい勢いで弾き飛ばされた。 彼は、何が起きたのか分からないまま、受け身も取れずに地面を数回転がり、仲間たちの足元でようやく止まった。

「ぐっ……な、なんだ、今のは……!?」

静は、指一本動かしていない。ただ、そこに立っているだけ。 彼女は、呻く猛を一瞥だにせず、その冷たい視線を一行全員に向け、静かに、しかし凛と響き渡る声で告げた。

「私は、この世界の『理(ことわり)』の調停者。これ以上の『歪み』を見過ごすわけにはいきません」

彼女の言葉は、この重苦しい空気の中ですら、不思議なほど明瞭に全員の耳に届いた。

「『歪み』、だと?」 朱鷺が、警戒を解かずに問い返す。

「そうです」 静は、ゆっくりと、まるで裁判官が判決を言い渡すかのように、言葉を紡ぎ始めた。

「まず、一つ。森の奥に潜む、時雨王子。彼の力は、この大地に刻まれた数多の悲しみと怒りを糧とし、世界の法則そのものを、内側から『混沌』へと書き換える力。あれを放置すれば、やがてこの国どころか、世界そのものが無に還るでしょう」

その言葉に、小雪の輿が小さく揺れた。

「そして、もう一つ」 静の、感情のない瞳が、まっすぐに宗一郎を射抜いた。

「あなたの力、相田宗一郎。あなたの力は、この世界の法則の外側から、原因と結果の繋がり(因果)を無視し、理そのものに『穴』を開ける力。それは、時雨とは対極にある、『虚無』。同じく、世界を崩壊させかねない、危険極まりない『バグ』です」

宗一郎は、心臓を鷲掴みにされたかのように息を詰めた。 『バグ』。 それは、彼自身が、自分の力を評して内心で使っていた言葉そのものだったからだ。

静は、淡々と続ける。 「二つの、世界の理を逸脱した『理不尽』。混沌と、虚無。その二つが、あの森の最深部で激突すればどうなるか。その余波だけで、この国は地図から消え失せます」

彼女は、そこで一度言葉を切り、絶対零度の宣告を下した。

「それが、私の守るべき『理』が導き出した、絶対の結論。ゆえに、あなたたちをここから先に通すわけにはいきません」

絶望、という二文字が、一行の頭上に重くのしかかった。 時雨という、規格外の敵。 そして今、その敵の元へ辿り着くことすら許さない、規格外の門番。 まさに、八方塞がり。

騎士たちが、「では、どうしろというのだ!」「我らは、ただ指をくわえて国が滅ぶのを見ていろと!?」「ふざけるな!」と口々に叫ぶが、静の張る見えない壁は、彼らの怒声すらも弾き返すかのように、びくともしない。

その、誰もが諦めと怒りに支配されかけた、その時。

「待ってください!」

か細い、しかし、決して折れない芯の強さを持った声が、響いた。 陽菜だった。 彼女は、宗一郎の隣から一歩前に進み出て、静をまっすぐに見つめ返していた。その瞳には、恐怖も絶望もない。ただ、必死の光だけが宿っていた。

「私たちには、道があります! 戦うだけでも、滅ぼすだけでもない、第三の道が!」 彼女は、懐から震える手で、王宮大書庫から持ち出した古文書の写しを取り出す。

「『共存の儀式』! 闇の住人たちの魂を解放するのではなく、鎮め、調和するための道が、確かに残されているんです! だから、どうか!」

必死の訴えだった。 しかし、静の表情は、変わらない。 彼女は、陽菜の掲げた古文書を一瞥すると、まるで取るに足らないもののように、冷たく言い放った。

「与太話です。数百年も前の、成功するかも分からない、曖昧な伝承に、世界の運命を賭けると? 馬鹿げています。それは『理』ではなく、ただの『願望』に過ぎない」

静が、陽菜の訴えを無慈悲に切り捨て、その場にいる全員を強制的に排除しようと、そっと右手を上げた、その瞬間だった。

「……あんたさ」

それまで、胃痛と自己嫌悪と場違い感で、完全に石になっていた宗一郎が、ぼそりと呟いた。

「え?」と陽菜が振り返る。

宗一郎は、静から目をそらしたまま、まるで独り言のように続けた。 「あんた、本当は……ただ、怖いだけなんじゃないのか」

静の、右手の動きが、ピタリと止まった。

宗一郎の脳裏に、数日前の、鉄斎との夜の稽古が蘇っていた。 『目で見るな、心で読め。相手の呼吸、筋肉の微細な動き、殺気、その全てがお主の次の動きを教えてくれるわい』 『それはな、坊主。お主が、生きるためにずっとやってきたことじゃろ? 弱いお主が、強い奴らの中で生き延びるために、無意識に磨き上げてきた、お主だけの「力」じゃ』

宗一郎は、目の前の「静」という、完璧なまでに感情を殺した「現象」を、ただ、じっと見つめていた。 鉄壁の理論武装。揺るがない瞳。微動だにしない立ち姿。 だが、その完璧さの、ほんの僅かな隙間に、彼は見てしまった。 彼女が、陽菜の「共存の儀式」という言葉を聞いた瞬間、その指先が、ほんの、ほんの僅かに、震えたのを。

それは、「ありえない」と否定する者の震えではなかった。 それは、「ありえてはならない」と、必死に祈る者の震えだった。

宗一郎は、ゆっくりと顔を上げ、初めて静の瞳をまっすぐに見据えた。 「どっちも、選べないだけなんじゃないのか」

静の瞳が、初めて人間らしく、微かに揺らいだ。

「時雨を放置すれば、世界が壊れる。俺が時雨と戦っても、世界が壊れる。どっちに転んでも、誰かが傷ついて、悲しんで、最悪の結果になる」

宗一郎の言葉は、彼の内側から、静かに、しかし確信を持って溢れ出てきた。

「あんたは、『理の調停者』とか、それっぽいこと言ってるけど、本当は、そのどっちの結果も、見たくないだけなんじゃないのか。これ以上、誰も悲しむのが、ただ、嫌なだけなんじゃないのか」

それは、鉄斎に教わった「心の目」で見た、彼女の魂の奥底の叫びだった。 「世界の理」という、完璧で、強固で、冷徹な「正論(思い込み)」の鎧。その下で、たった一人で震えている、不器用で、優しすぎるほどの、小さな本心。

「……黙りなさい」

静の声が、震えていた。 彼女の鉄壁の表情に、初めて亀裂が走る。 図星を突かれた子供のように、その瞳には、苦悩と、焦りと、そしてほんの少しの、見透かされたことへの安堵のような、複雑な色が浮かんでいた。

「私は、調停者として」 「もう、いいよ、そういうの」 宗一郎は、彼女の言葉を遮った。 「理がどうとか、世界がどうとか、そんなデカい話は、俺には分かんない。でも」 彼は、隣に立つ陽菜と、背後で息を詰めて自分を見守る仲間たち、そして、心を閉ざしたまま輿の中で祈る小雪の気配を感じていた。

「この、無茶で、諦めが悪くて、成功するかも分かんない与太話を信じてるこいつらのことまで、あんたのその『正しい理屈』で、踏みにじっていい理由には、ならないだろ」

沈黙が、森を支配した。 ねっとりとした瘴気の風が、宗一郎の髪を揺らす。

静は、宗一郎の目を、陽菜の目を、そして一行全員の顔を、まるで何かを査定するかのように、ゆっくりと、一人ずつ見つめていった。 彼女の瞳の中で、激しい葛藤が渦巻いているのを、宗一郎は見逃さなかった。 『理』に従い、ここで最悪の芽を二つとも摘み取るか。 それとも、『理』に反して、この万に一つの、不確かで、危険な「第三の道(中道)」に、賭けてみるか。

数秒か、あるいは数分か。 永遠にも思える静寂の後。 静は、ふう、と、人間らしい、深いため息を一つ、吐いた。 彼女の周囲を張り詰めていた、あの絶対的な圧力が、すう、と消えていく。

「……良いでしょう」

その声は、もはや調停者ではなく、一人の人間の、苦渋に満ちた声だった。

「あなたたちの『願望』に、一時的に乗ります。調停者として、最悪(二つの力の激突)を避けるため、最も確率の低い、その『第三の道』に、世界の天秤を預けてみましょう」

道が開かれた。 しかし、静は、最後の警告を忘れない。

「ですが、勘違いしないでください。私は、あなたたちを信じたわけではない。ただ、選択肢の一つとして、保留にしただけ」 彼女の瞳が、再び、氷のような冷たさを取り戻す。

「もし、あなたたちの儀式が失敗し、あるいは、時雨の混沌と、あなたの虚無が、私の定めた許容範囲を超えて『理』を乱したと判断した、その瞬間」

「私は、ためらいません。あなたたち全員を、時雨もろとも、この森ごと、この世界から『祓い』ます」

それだけを言い残すと、静は一行に背を向けた。 彼女の純白の装束は、まるで最初からそこにいなかったかのように、森の奥深く、瘴気の闇の中へと、音もなく吸い込まれていった。

彼女は、戦いを静観する。 そして、最悪の事態が起きた瞬間、執行者として現れる。 一行は、時雨という最大の脅威に加え、「静」という最強の監視者という、二つの理不尽の狭間で、細い蜘蛛の糸を渡ることになったのだ。

「……行こう」 宗一郎が、ぽつりと呟いた。 その声には、もう、いつもの卑屈な響きはなかった。 腹を括った、静かな覚悟が、そこにはあった。 一行は、無言で頷き合うと、開かれた死の森へと、今度こそ、その一歩を、強く踏み出した。
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