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7.知らなかった真実
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榊のとりなしのおかげで、雫は何はともあれいったん家に帰らせて貰えることになった。
柊は石段を下りる直前までついてきて、
「雫、俺、待ってるからね! 絶対すぐ帰ってきてよ。帰って来なかったら迎えに行くから!!」
と不穏なことを言い続けて風鈴に、
「だからそういうとこ! そういうところが重くて怖いっていうの、あんたは!」
とツッコまれていた。
電車に乗って住みなれた街の駅に降り立つと、ほっとするのと同時にさっきまでのことは夢をみていたような気がしてきた。
(そうでなければ、大掛かりなドッキリを仕掛けられたとか……いや、私なんかを引っかけてどうするんだって話だけど)
ともかく、もうあの屋敷には近づかない方がいいだろう。
祖父には申し訳ないが、もともと会ったこともない間柄なのだ。
遺産を残してくれたというのはありがたいが、その為にあんな奇妙な人たちと関わり合いにならなくちゃいけないのなら、相続を辞退してでも縁を切った方がいいだろう。
(そうよ。私は地道に、堅実に、手に職をつけて自分の力で生きていくんだから)
そこで、ふと勤め先のカフェに寄っていこうと思い立った。
今日は一日休みを貰っているがオーナーも奧さんも、今日雫が亡き祖父の屋敷を訪ねることを随分と心配してくれていた。
オーナーなんかは、何かあったらすぐに電話するんだよ、迎えに行くから、とまで言ってくれていたのだ。
駅からカフェまではそんなに遠くない。
(ちょうど、今の時間はそんなにお店も忙しくない時間帯のはずだし、立ち寄って報告していこう)
もちろん、「あやかし」だの「幽世」だのという怪しげな部分はカットして、祖父からの申し出は諸事情で辞退することにしたので、これからもお店でお世話になります、よろしくお願いします、と改めて挨拶していこうと思った雫はカフェへと足を向けた。
いつも出入りする裏の勝手口にまわった雫は、ふと足を止めた。
勝手口のドアが薄く空いている。
搬入の業者さんか、宅配業者の人でも来てるんだろうか。
そう思ってドアノブに手をかけた途端。
「でもまあ、良かったじゃない、麻子!」
中から聞き覚えのある声がした。
「ほんとよー。もう天から幸運が降ってきたって感じ」
答えたのはオーナーの奧さんの麻子さんの声だ。
そこで雫はもう一つの声が、麻子さんの学生時代からの友人で、近くに住んでいる真紀子さんという女性のものだと気づいた。
勝手口から来ているということは、今日はカフェのお客さんとしてではなく麻子さんの友人として訪ねてきているのだろう。
真紀子さんはサバサバと元気のよい人で、雫の作ったスムージーやオープンサンドを
「雫ちゃん、美味しいわ、これ! 毎日、職場まで配達して欲しい~」
と言ってくれたこともある。
(お話し中、急にドアを開けたらびっくりしちゃうよね。ドアは開いてるけど、ちゃんと呼び鈴を鳴らして……)
そう思った雫がそっと一歩下がったその時。
「もう、これでうちが雇ってあげる義理はないものね。ほんっと厄介払いだわ。あースッキリした!」
麻子さんの声が耳に飛び込んできた。
「しかし、ひと昔前のドラマみたいな話よね。施設育ちの孤児に、大金持ちの祖父がいきなり現れて遺産を残してくれる、なんて。まるで小公女セーラじゃない」
真紀子さんが言う。
「はっきり言ってちょっと胡散臭いよね~」
麻子さんが答える。
その声は、それまで雫がよく知っている麻子さんだとは思えないほど意地の悪い響きが含まれていた。
「まあ、なんでもいいんだけど。これで心おきなくあの子に辞めて貰えるわ」
雫は思わず息を呑んだ。
「旦那さんの叔母さんの紹介なんだっけ?」
「そうそう。あの人の叔母さんが、市のナントカいう福祉関係のところにいてさ。施設出身の子が飲食関係で就職探してるからうちで雇ってやってくれって言ってきたのよ。たまらないわよね」
「しかもアルバイトじゃなくて正社員としてなんでしょう?」
「そうよー。うちなんかこんな小さな店で、夫婦二人以外はアルバイトの学生かパートのおばちゃんで十分だっていうのに。数年、正社員としてきちんと勤めたら、職歴が出来るからその後も仕事が探しやすいからっていう理由で正社員で雇ってるんだけど、そんなのうちが知ったことじゃないと思わない?」
二人の会話は続いている。
これ以上聞いてはいけない。盗み聞きになってしまう。
そう分かっているのに足が動かない。
麻子さんの声が、まるで鐘の音のように頭のなかで反響して聴こえている。
「うちの旦那も人がいいっていうか、気が弱いからはっきり断れなくてさ。あの叔母さん、押しが強いのよ。でもまあ、頼りになる身内が見つかったんなら、うちがこれ以上、慈善事業しなくてもいいでしょう。雫ちゃんには辞めて貰うわ」
自分の名前が出て、今さらながら胸がズキンと痛んだ。
心のどこかで、これは何かの間違いじゃないのか、麻子さんたちは自分とは全然関係のない話をしているんじゃないか、と思おうとしていたのがこれで崩れた。
(私、迷惑に思われてたんだ……。雇って貰えたのは必要とされてたんじゃなくて、オーナーの叔母さん……施設の高木先生が無理矢理、押しつけるみたいにして頼んでくれたからで……)
その時。
「あれ? 雫ちゃん?」
後ろから声がかけられた。
振り向くとオーナーが立っていた。
「来てくれたんだ。ひょっとして、今お祖父さんの家からの帰り? 大丈夫だった?」
人のよさそうな顔。優しい声。
オーナーはいつものオーナーだった。けれどこの人にも自分はずっと迷惑をかけ続けてきたんだ。
そう思うと居たたまれなかった。
「今、宅配便が来て荷物受け取ったんだけど、よく見たら宛名が違っててさ。慌てて追いかけて渡してきたとこなんだ……って、あれ、雫ちゃん!? 泣いてるの?」
そう言われて雫は、自分の目から涙が溢れていることに気が付いた。
「ど、どうしたの! そのお祖父さんの家で親戚かだれかに何か酷いこと言われたの? もしそうなら俺、文句言ってきてやるよ!!」
(ああ。オーナーは本当にいい人だ。この人は何も知らないんだ。奥さん……麻子さんがずっとあんな風に不満を持っていたことにもきっと気づいてない……)
オーナーはこれまで本当によくしてくれた。
この人にこれ以上、迷惑をかけたくないと雫は思った。
勝手口のドアが開いた。
麻子さんが顔を覗かせる。
「あ、おい。雫ちゃんが来てくれたんだけど、なんか急に泣き出して……」
オーナーがいうと、麻子さんは少しだけ気まずそうな顔をして、それからふうっと溜息をついた。
「……聞いてたんだ?」
黙ったまま涙を零している雫に、麻子さんは苛立ったようにギュッと眉根を寄せた。
「聞いてたんでしょ? 今の私と真紀子の話」
強めの口調で言われて、雫は思わずこくりと頷いた。
「だったら話は早いわ。そういうことだから」
それだけ言うと麻子さんは中へ引っ込んでしまった。
「あ、おい! 何の話だよ」
オーナーが戸惑ったように声をかける。
雫はそれ以上、その場にいられずにオーナーにぺこりと頭を下げるとその場から駆け去った。
背中からオーナーが名前を呼ぶ声が聞こえたが、振り向けなかった。
柊は石段を下りる直前までついてきて、
「雫、俺、待ってるからね! 絶対すぐ帰ってきてよ。帰って来なかったら迎えに行くから!!」
と不穏なことを言い続けて風鈴に、
「だからそういうとこ! そういうところが重くて怖いっていうの、あんたは!」
とツッコまれていた。
電車に乗って住みなれた街の駅に降り立つと、ほっとするのと同時にさっきまでのことは夢をみていたような気がしてきた。
(そうでなければ、大掛かりなドッキリを仕掛けられたとか……いや、私なんかを引っかけてどうするんだって話だけど)
ともかく、もうあの屋敷には近づかない方がいいだろう。
祖父には申し訳ないが、もともと会ったこともない間柄なのだ。
遺産を残してくれたというのはありがたいが、その為にあんな奇妙な人たちと関わり合いにならなくちゃいけないのなら、相続を辞退してでも縁を切った方がいいだろう。
(そうよ。私は地道に、堅実に、手に職をつけて自分の力で生きていくんだから)
そこで、ふと勤め先のカフェに寄っていこうと思い立った。
今日は一日休みを貰っているがオーナーも奧さんも、今日雫が亡き祖父の屋敷を訪ねることを随分と心配してくれていた。
オーナーなんかは、何かあったらすぐに電話するんだよ、迎えに行くから、とまで言ってくれていたのだ。
駅からカフェまではそんなに遠くない。
(ちょうど、今の時間はそんなにお店も忙しくない時間帯のはずだし、立ち寄って報告していこう)
もちろん、「あやかし」だの「幽世」だのという怪しげな部分はカットして、祖父からの申し出は諸事情で辞退することにしたので、これからもお店でお世話になります、よろしくお願いします、と改めて挨拶していこうと思った雫はカフェへと足を向けた。
いつも出入りする裏の勝手口にまわった雫は、ふと足を止めた。
勝手口のドアが薄く空いている。
搬入の業者さんか、宅配業者の人でも来てるんだろうか。
そう思ってドアノブに手をかけた途端。
「でもまあ、良かったじゃない、麻子!」
中から聞き覚えのある声がした。
「ほんとよー。もう天から幸運が降ってきたって感じ」
答えたのはオーナーの奧さんの麻子さんの声だ。
そこで雫はもう一つの声が、麻子さんの学生時代からの友人で、近くに住んでいる真紀子さんという女性のものだと気づいた。
勝手口から来ているということは、今日はカフェのお客さんとしてではなく麻子さんの友人として訪ねてきているのだろう。
真紀子さんはサバサバと元気のよい人で、雫の作ったスムージーやオープンサンドを
「雫ちゃん、美味しいわ、これ! 毎日、職場まで配達して欲しい~」
と言ってくれたこともある。
(お話し中、急にドアを開けたらびっくりしちゃうよね。ドアは開いてるけど、ちゃんと呼び鈴を鳴らして……)
そう思った雫がそっと一歩下がったその時。
「もう、これでうちが雇ってあげる義理はないものね。ほんっと厄介払いだわ。あースッキリした!」
麻子さんの声が耳に飛び込んできた。
「しかし、ひと昔前のドラマみたいな話よね。施設育ちの孤児に、大金持ちの祖父がいきなり現れて遺産を残してくれる、なんて。まるで小公女セーラじゃない」
真紀子さんが言う。
「はっきり言ってちょっと胡散臭いよね~」
麻子さんが答える。
その声は、それまで雫がよく知っている麻子さんだとは思えないほど意地の悪い響きが含まれていた。
「まあ、なんでもいいんだけど。これで心おきなくあの子に辞めて貰えるわ」
雫は思わず息を呑んだ。
「旦那さんの叔母さんの紹介なんだっけ?」
「そうそう。あの人の叔母さんが、市のナントカいう福祉関係のところにいてさ。施設出身の子が飲食関係で就職探してるからうちで雇ってやってくれって言ってきたのよ。たまらないわよね」
「しかもアルバイトじゃなくて正社員としてなんでしょう?」
「そうよー。うちなんかこんな小さな店で、夫婦二人以外はアルバイトの学生かパートのおばちゃんで十分だっていうのに。数年、正社員としてきちんと勤めたら、職歴が出来るからその後も仕事が探しやすいからっていう理由で正社員で雇ってるんだけど、そんなのうちが知ったことじゃないと思わない?」
二人の会話は続いている。
これ以上聞いてはいけない。盗み聞きになってしまう。
そう分かっているのに足が動かない。
麻子さんの声が、まるで鐘の音のように頭のなかで反響して聴こえている。
「うちの旦那も人がいいっていうか、気が弱いからはっきり断れなくてさ。あの叔母さん、押しが強いのよ。でもまあ、頼りになる身内が見つかったんなら、うちがこれ以上、慈善事業しなくてもいいでしょう。雫ちゃんには辞めて貰うわ」
自分の名前が出て、今さらながら胸がズキンと痛んだ。
心のどこかで、これは何かの間違いじゃないのか、麻子さんたちは自分とは全然関係のない話をしているんじゃないか、と思おうとしていたのがこれで崩れた。
(私、迷惑に思われてたんだ……。雇って貰えたのは必要とされてたんじゃなくて、オーナーの叔母さん……施設の高木先生が無理矢理、押しつけるみたいにして頼んでくれたからで……)
その時。
「あれ? 雫ちゃん?」
後ろから声がかけられた。
振り向くとオーナーが立っていた。
「来てくれたんだ。ひょっとして、今お祖父さんの家からの帰り? 大丈夫だった?」
人のよさそうな顔。優しい声。
オーナーはいつものオーナーだった。けれどこの人にも自分はずっと迷惑をかけ続けてきたんだ。
そう思うと居たたまれなかった。
「今、宅配便が来て荷物受け取ったんだけど、よく見たら宛名が違っててさ。慌てて追いかけて渡してきたとこなんだ……って、あれ、雫ちゃん!? 泣いてるの?」
そう言われて雫は、自分の目から涙が溢れていることに気が付いた。
「ど、どうしたの! そのお祖父さんの家で親戚かだれかに何か酷いこと言われたの? もしそうなら俺、文句言ってきてやるよ!!」
(ああ。オーナーは本当にいい人だ。この人は何も知らないんだ。奥さん……麻子さんがずっとあんな風に不満を持っていたことにもきっと気づいてない……)
オーナーはこれまで本当によくしてくれた。
この人にこれ以上、迷惑をかけたくないと雫は思った。
勝手口のドアが開いた。
麻子さんが顔を覗かせる。
「あ、おい。雫ちゃんが来てくれたんだけど、なんか急に泣き出して……」
オーナーがいうと、麻子さんは少しだけ気まずそうな顔をして、それからふうっと溜息をついた。
「……聞いてたんだ?」
黙ったまま涙を零している雫に、麻子さんは苛立ったようにギュッと眉根を寄せた。
「聞いてたんでしょ? 今の私と真紀子の話」
強めの口調で言われて、雫は思わずこくりと頷いた。
「だったら話は早いわ。そういうことだから」
それだけ言うと麻子さんは中へ引っ込んでしまった。
「あ、おい! 何の話だよ」
オーナーが戸惑ったように声をかける。
雫はそれ以上、その場にいられずにオーナーにぺこりと頭を下げるとその場から駆け去った。
背中からオーナーが名前を呼ぶ声が聞こえたが、振り向けなかった。
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