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第十七話 涙
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柳露の家に戻ると、長崎屋の当主が待ち構えていた。
「漣どの! 京の都では、どの流派も、漣どのを弟子としてぜひ迎えたいと仰っしゃられてますぞ!」
口角泡を飛ばさんばかりが勢いで詰め寄ってくる。なんのことかと訝しむ漣に、先程まで相手をしていたであろう柳露が口添えをした。
「ほら、先日の、行灯に飛び込んで焼かれる蛾の絵だよ」
「そうです! あれを掛け軸に仕立てて京へ持って行きましたところ、円山派の大御所が『これを描いた者は天才だ』と絶賛し、京狩野まで『この画風ならばウチこそがふさわしい』と喧嘩を売らんが勢いで騒ぎまして……」
漣が知らないうちに、京都画壇では漣の争奪戦が始まっているらしい。しかも件の掛け軸は、やんごとなき方が気に入って買い求めたのだという。
「どうだい、漣。こことは違う場所に身を置いて、しっかりと技術を学んでも良い頃じゃないか?」
なにせ、師匠よりも高く売れる絵を描いてしまったのだからね、と柳露が苦笑する。
「…………すみません……」
漣は俯きながら首を振った。あまりにも急すぎる話だ。それに、慎太郎との会話といい、色々なことが立て続けに起こったせいで、頭の中が混乱している。
「まあ、いきなり返事はできないよねえ」
軽く肩をすくめた柳露は、長崎屋の主に視線を送った。
「確かに、それもそうですな。漣どの、決心がつきましたら、いつでもお声がけ下さい」
我が名にかけて、全面的に支援いたします! と、長崎屋は鼻息荒く宣言した。
長崎屋が栗をたくさん持ってきてくれたので、今日の夕餉は栗ご飯だ。西日が差す台所では、漣と共に栗の皮を剥きながら、牡丹が思案顔を見せている。
漣は、故郷に残してきた末の弟と年が近い。だから、別人だと分かっていても、ついつい面倒を見てしまう。
元から食が細い子だったが、怪しい屋敷へ通っていた頃は殆ど飯を食べなかった。ふらっといなくなり、帰ってきてからは眠り続けた。次の日は普通に起きるけれど、朝食の粥を少し啜った後は飲み食いを一切せず、夜になるまで一心不乱に絵を描いていた。だからどんどん痩せて顔色も悪くなり、牡丹は医者に連れて行こうかと悩んだくらいだ。
ところが、慎太郎が絵を習いに通い出してからは外出もあまりしなくなったし、少しづつ食べる量が増えてきた。最近は頬がふっくらして肌の色艶も良くなり、牡丹は人知れず安堵していた。
柳露先生から、白羅という人斬りと漣がどんな関係だったかは聞いている。
自分だって岡場所にいたわけだし、偉そうに批判はできないけれど、ここへ来る前の漣の状況はかなりおかしい。異常だとしか思えない。売れっ子の陰間だって、もう少し人間らしい生活をしている。
漣は早く白羅を忘れた方が良いと思う。
でも、漣を見ていると、白羅を忘れたくないんだろうなと思う。
牡丹にはどうしてよいか分からない。
だから、せめて漣が柳露先生の元にいる間は、弟みたいに面倒を見て、可愛がってあげたい。
もし、慎太郎が漣と仲良くなってくれるなら……そうじゃなくとも、白羅を忘れるきっかけになるなら、きっとその方が漣のためになる……。
「ねえ漣、さっき慎太郎さんに会えた?」
黙々と栗の皮を剥く漣に、牡丹は軽い調子で声をかけた。
「……うん」
俯き加減で作業している漣が、小さく頷く。牡丹は再び考えた。今日は長崎屋さんも来てたし、ちょうど良いかもしれない。
「漣。あたしはね、慎太郎さんって漣のこと好きなんだと思うよ」
「……」
漣はぱっと顔を上げて牡丹と目を合わせた後、バツが悪そうに視線を逸らした。皮を剥き終えた黄色い実を笊に入れ、新しい栗を手に取ったものの、包丁は脇に置いたままだ。よく見れば、手が真っ白になり、血の気が引いている。
「……白羅さんを忘れる良い機会じゃない」
牡丹は畳み掛けた。お節介なのは十分承知している。でも、どこかで誰かが背中を押さないといけない時があるのも知っている。
「……あの男のことなんて、なんとも思ってない」
怒ったように、ぶっきらぼうに、横を向いたまま、漣はボソリと呟いた。
「それならどうして、いつまでも白羅さんを名前で呼ばないの?」
そうなのだ。漣は常に白羅のことを“あの男”と呼ぶ。柳露や牡丹に対してだけでなく、公儀から取調べを受けていた時からずっと。
だから気付いた。
漣は今でも白羅を特別な存在だと思っている。愛しているのか、ただ執着しているだけなのかは分からない。
白羅がどんな人間かは知っている。極悪非道の外道。邪教の呪術で身体を作り変えられた人外。夜に暗躍するので“夜白鬼”と噂され、江戸中で恐れられた人斬り。そして、三界外法と死闘を繰り広げた末に死んだ男。
そんな酷い奴に、漣が身も心も縛られて、普通の生活から離れていくのを黙って見過ごすなんて牡丹にはできない。
顔を反らして目を合わせようとしないけど、震えているのが分かるよ、漣。
「あたしたちは生きてるんだからね。死んだ人ばっかり見てちゃいけないよ」
できるだけ普通の話のように、大したことのないことのように、軽い感じで。
栗の皮を剥きながら、牡丹は漣を慰めた。
味を感じない栗ご飯を、なんとか少しだけ口に詰め込んで夕餉を終えた後。漣は「今日は疲れたので休みます」と言い訳をして自室へ駆け込んだ。
ぎゅっと目を閉じて、布団の上に転がる。
最悪な気分だ。
栗ご飯が美味しいねと笑っていた牡丹と柳露は、引き攣った笑みを浮かべた自分をどう思っただろう。
長崎屋の話が気になっていると、良い方向に解釈してくれればまだ救われるが。
「…………うう……」
布団の上で身をよじりながら、漣は着物を脱いで下帯を緩めた。両手で肩や腹を撫で回した後、左手は乳首を弄りだし、右手は尻の疼きを解消するべく動き始めている。
長崎屋からの突拍子もない話のおかげで忘れていたのに、牡丹との話で思い出してしまった。
慎太郎に抱き寄せられた後から、劣情が湧き上がって抑えられない。
今日の匂いは凶悪だ。
白羅の匂いと声は身体に焼き付いてる。
他人のはずの慎太郎が、なぜ同じ匂い、同じ声をしているのか。
絵を習いに来ている時は気づかなかったのに。
どうして今になって?
それとも、自分は狂ってしまったのだろうか?
「…………」
柳行李からこけしを取り出したくなり、漣はぐっと堪えた。
いま、それをやってはいけない。
「……ぁあっ……」
喘ぎ声が漏れないように、枕に顔を埋める。つい先日、牡丹が中身の蕎麦殻を変えてくれたばかりなので香ばしい……。白羅の匂いを忘れるべく、なんとか必死に違う考えに持っていこうと漣は努力した。
——俺は生きています。
慎太郎の声が白羅の声と重なり、まるで波のように幾重にも押し寄せてくる。
抱かれたい。
嵌めてほしい。
貫いてほしい。
激しく突かれて、千切れるくらいに乳首を噛まれて、尻の奥も襞もドロドロになるまで犯されたい。
「…………ぁふんっ……」
左手で乳首をつねり、芯を持ち始めた若竿をさすりながら涙が滲む。後ろ孔へ指を回して、襞を広げて、いいところに熱く固い雄竿を当てて欲しい。
「…………だめ……駄目だ……」
固く目を瞑り、枕を噛む。
溢れる涙で頬が濡れる。
いま、ここで、肉欲の虜になってはいけない。
せっかく、きらきらした世界へ、まともな人々の社会へ足を踏み入れたのだから。
スンと鼻を鳴らした漣は、ジン……と尻の奥に淫欲が灯るのを必死で堪えた。
牡丹さんの言うとおりだ。
もう、やめよう。
玉藻へ通うのも。
茶屋で己を慰めるのも。
明日、茶屋の荷物を引き払おう。
玉藻には二度と行かなければいい。
あの店はそういう所だ。
すべて終わりにしよう。
白羅への想いも。
京都へ行って絵師になるんだ。
二度と会えない相手を探すなんてやめて、身体の疼きを絵にしよう。
「漣どの! 京の都では、どの流派も、漣どのを弟子としてぜひ迎えたいと仰っしゃられてますぞ!」
口角泡を飛ばさんばかりが勢いで詰め寄ってくる。なんのことかと訝しむ漣に、先程まで相手をしていたであろう柳露が口添えをした。
「ほら、先日の、行灯に飛び込んで焼かれる蛾の絵だよ」
「そうです! あれを掛け軸に仕立てて京へ持って行きましたところ、円山派の大御所が『これを描いた者は天才だ』と絶賛し、京狩野まで『この画風ならばウチこそがふさわしい』と喧嘩を売らんが勢いで騒ぎまして……」
漣が知らないうちに、京都画壇では漣の争奪戦が始まっているらしい。しかも件の掛け軸は、やんごとなき方が気に入って買い求めたのだという。
「どうだい、漣。こことは違う場所に身を置いて、しっかりと技術を学んでも良い頃じゃないか?」
なにせ、師匠よりも高く売れる絵を描いてしまったのだからね、と柳露が苦笑する。
「…………すみません……」
漣は俯きながら首を振った。あまりにも急すぎる話だ。それに、慎太郎との会話といい、色々なことが立て続けに起こったせいで、頭の中が混乱している。
「まあ、いきなり返事はできないよねえ」
軽く肩をすくめた柳露は、長崎屋の主に視線を送った。
「確かに、それもそうですな。漣どの、決心がつきましたら、いつでもお声がけ下さい」
我が名にかけて、全面的に支援いたします! と、長崎屋は鼻息荒く宣言した。
長崎屋が栗をたくさん持ってきてくれたので、今日の夕餉は栗ご飯だ。西日が差す台所では、漣と共に栗の皮を剥きながら、牡丹が思案顔を見せている。
漣は、故郷に残してきた末の弟と年が近い。だから、別人だと分かっていても、ついつい面倒を見てしまう。
元から食が細い子だったが、怪しい屋敷へ通っていた頃は殆ど飯を食べなかった。ふらっといなくなり、帰ってきてからは眠り続けた。次の日は普通に起きるけれど、朝食の粥を少し啜った後は飲み食いを一切せず、夜になるまで一心不乱に絵を描いていた。だからどんどん痩せて顔色も悪くなり、牡丹は医者に連れて行こうかと悩んだくらいだ。
ところが、慎太郎が絵を習いに通い出してからは外出もあまりしなくなったし、少しづつ食べる量が増えてきた。最近は頬がふっくらして肌の色艶も良くなり、牡丹は人知れず安堵していた。
柳露先生から、白羅という人斬りと漣がどんな関係だったかは聞いている。
自分だって岡場所にいたわけだし、偉そうに批判はできないけれど、ここへ来る前の漣の状況はかなりおかしい。異常だとしか思えない。売れっ子の陰間だって、もう少し人間らしい生活をしている。
漣は早く白羅を忘れた方が良いと思う。
でも、漣を見ていると、白羅を忘れたくないんだろうなと思う。
牡丹にはどうしてよいか分からない。
だから、せめて漣が柳露先生の元にいる間は、弟みたいに面倒を見て、可愛がってあげたい。
もし、慎太郎が漣と仲良くなってくれるなら……そうじゃなくとも、白羅を忘れるきっかけになるなら、きっとその方が漣のためになる……。
「ねえ漣、さっき慎太郎さんに会えた?」
黙々と栗の皮を剥く漣に、牡丹は軽い調子で声をかけた。
「……うん」
俯き加減で作業している漣が、小さく頷く。牡丹は再び考えた。今日は長崎屋さんも来てたし、ちょうど良いかもしれない。
「漣。あたしはね、慎太郎さんって漣のこと好きなんだと思うよ」
「……」
漣はぱっと顔を上げて牡丹と目を合わせた後、バツが悪そうに視線を逸らした。皮を剥き終えた黄色い実を笊に入れ、新しい栗を手に取ったものの、包丁は脇に置いたままだ。よく見れば、手が真っ白になり、血の気が引いている。
「……白羅さんを忘れる良い機会じゃない」
牡丹は畳み掛けた。お節介なのは十分承知している。でも、どこかで誰かが背中を押さないといけない時があるのも知っている。
「……あの男のことなんて、なんとも思ってない」
怒ったように、ぶっきらぼうに、横を向いたまま、漣はボソリと呟いた。
「それならどうして、いつまでも白羅さんを名前で呼ばないの?」
そうなのだ。漣は常に白羅のことを“あの男”と呼ぶ。柳露や牡丹に対してだけでなく、公儀から取調べを受けていた時からずっと。
だから気付いた。
漣は今でも白羅を特別な存在だと思っている。愛しているのか、ただ執着しているだけなのかは分からない。
白羅がどんな人間かは知っている。極悪非道の外道。邪教の呪術で身体を作り変えられた人外。夜に暗躍するので“夜白鬼”と噂され、江戸中で恐れられた人斬り。そして、三界外法と死闘を繰り広げた末に死んだ男。
そんな酷い奴に、漣が身も心も縛られて、普通の生活から離れていくのを黙って見過ごすなんて牡丹にはできない。
顔を反らして目を合わせようとしないけど、震えているのが分かるよ、漣。
「あたしたちは生きてるんだからね。死んだ人ばっかり見てちゃいけないよ」
できるだけ普通の話のように、大したことのないことのように、軽い感じで。
栗の皮を剥きながら、牡丹は漣を慰めた。
味を感じない栗ご飯を、なんとか少しだけ口に詰め込んで夕餉を終えた後。漣は「今日は疲れたので休みます」と言い訳をして自室へ駆け込んだ。
ぎゅっと目を閉じて、布団の上に転がる。
最悪な気分だ。
栗ご飯が美味しいねと笑っていた牡丹と柳露は、引き攣った笑みを浮かべた自分をどう思っただろう。
長崎屋の話が気になっていると、良い方向に解釈してくれればまだ救われるが。
「…………うう……」
布団の上で身をよじりながら、漣は着物を脱いで下帯を緩めた。両手で肩や腹を撫で回した後、左手は乳首を弄りだし、右手は尻の疼きを解消するべく動き始めている。
長崎屋からの突拍子もない話のおかげで忘れていたのに、牡丹との話で思い出してしまった。
慎太郎に抱き寄せられた後から、劣情が湧き上がって抑えられない。
今日の匂いは凶悪だ。
白羅の匂いと声は身体に焼き付いてる。
他人のはずの慎太郎が、なぜ同じ匂い、同じ声をしているのか。
絵を習いに来ている時は気づかなかったのに。
どうして今になって?
それとも、自分は狂ってしまったのだろうか?
「…………」
柳行李からこけしを取り出したくなり、漣はぐっと堪えた。
いま、それをやってはいけない。
「……ぁあっ……」
喘ぎ声が漏れないように、枕に顔を埋める。つい先日、牡丹が中身の蕎麦殻を変えてくれたばかりなので香ばしい……。白羅の匂いを忘れるべく、なんとか必死に違う考えに持っていこうと漣は努力した。
——俺は生きています。
慎太郎の声が白羅の声と重なり、まるで波のように幾重にも押し寄せてくる。
抱かれたい。
嵌めてほしい。
貫いてほしい。
激しく突かれて、千切れるくらいに乳首を噛まれて、尻の奥も襞もドロドロになるまで犯されたい。
「…………ぁふんっ……」
左手で乳首をつねり、芯を持ち始めた若竿をさすりながら涙が滲む。後ろ孔へ指を回して、襞を広げて、いいところに熱く固い雄竿を当てて欲しい。
「…………だめ……駄目だ……」
固く目を瞑り、枕を噛む。
溢れる涙で頬が濡れる。
いま、ここで、肉欲の虜になってはいけない。
せっかく、きらきらした世界へ、まともな人々の社会へ足を踏み入れたのだから。
スンと鼻を鳴らした漣は、ジン……と尻の奥に淫欲が灯るのを必死で堪えた。
牡丹さんの言うとおりだ。
もう、やめよう。
玉藻へ通うのも。
茶屋で己を慰めるのも。
明日、茶屋の荷物を引き払おう。
玉藻には二度と行かなければいい。
あの店はそういう所だ。
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漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
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出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
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