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第一章 ムーン・ブル編
第70話 プルプルプルプル~
空中の2人の少女は、後方宙返りを同時に優雅に見せて地面にペタン座りで着地する。
「鮮やかだな」
「なんで~」
「いつもは頬擦りを返してくれるじゃな~い~」
感動な俺は、思わず目を見張りながら一心同体と呟いていた。両手を前のめりで地面に突く可愛らしい女性は、俺を笑顔で見上げながらも駄々っ子のように話した。同様にする美人な女性も、同様にした。
「なんでとか、いつもはって言われてもな~」
不服な俺は、痒い顔を袖で拭いながら話した。両手を腰の左右に当てて前屈みになる。
(う~ん、やっぱり知らない子だよな。俺は昨日この世界に来たばかりだし、そもそも妹もいないし……。だが、なんか、2人を見てると安心するな)
「よいしょっ」
困惑な俺は、改めて笑顔の2人の女性を確認しながら不思議と思考した。顔を下に向ける可愛らしい少女は、ジャンプするように立ち上がると同時に声を上げた。想定外な俺は、思わず姿勢を戻してしまう。
「払ってあげるわ」
平穏な様子の美人な女性は、両手を広げてポーズを決めている可愛らしい女性のお尻を確認して話した。立ち上がり、お尻を払う。
「ありがとう。私も払ってあげる」
元気な様子の可愛らしい女性は、納得な様子の美人な女性の背後に移動しながら話した。お尻を払う。
「ありがとう」
(身長は2人とも150センチぐらい。美人な方がお姉さんか?)
笑顔を見せる美人な女性は、明るく話した。慎重な俺は、中の良い姉妹かと疑問に思考した。
「ええっと、俺に妹はいないんだ。人違いじゃないかな?」
「ううん。ぜーったい! お兄ちゃんだよ。匂いが同じだよ」
「匂い? 顔じゃないのか?」
「匂いよ。間違いないわ」
「「ねー。キャハハ」」
平静な俺は、優しく疑問に尋ねた。顔を左右に振る可愛らしい女性は、両手を強く握り締めあとに明るく返事を戻した。困惑な俺は、思わず目を丸く開いて疑問に尋ねていた。得意な様子の美人な女性は、両手を腰の左右に突いて明るく返事を戻した。明るい様子の2人の女性は、顔を互いに見合わせて声をハモらせて笑い声を上げた。キャッキャとはしゃぎ始める。
「う~ん、困ったな…」
益々困惑な俺は、思わず腕組して呟いていた。屋台から美味しそうな香りが届く。
『『ぐう~~~』』
両手を繋いで飛び跳ねている2人の女性は、再びお腹の音を鳴らした。
「お腹空いた~」
「もうダメ…」
項垂れる可愛らしい女性は、お腹を両腕で押さえてしゃがみ込んで話した。同様にする美人な女性は、両手を地面に突いて話した。
「朝ご飯を食べてないのか?」
「ううん。昨日の夜から食べてないの…」
「うん…」
心配な俺は、前屈みで疑問に尋ねた。顔を上げる可愛らしい女性は、俺をとてもとても悲しい瞳で見つめて返事を戻した。両手を地面に突いている美人な女性は、絶望のように返事を戻した。
(この様子だと、金は持ってないんだろうな。こんな子達をこのまま放置するのも後味悪いし)
「丁度、今から何か食べようと思ってたんだ。おごるけど、一緒に来るか?」
「行く!」
「やった!」
慈愛な俺は、あとで後悔すると思考したあと、食べ物は金よりも大切と疑問に尋ねた。顔を素早く上げる美人な女性は、餌を貪る獣のような表情で返事を強く戻した。瞳を輝かせる可愛らしい女性は、飛び跳ねて強く返事を戻した。楽し気な様子の2人の女性は、ウフフと戯れ始める。
「2人とも、素直で元気だな」
「「プルプルプルプル~」」
「え?」
平穏な俺は、頬を緩めて話した。ウフフと戯れている2人の女性は、開いた両手を左右に伸ばして周囲に駆け出して声を上げた。想定外な俺は、思わず声を疑問に漏らしていた。
「………。なんだ、その掛け声は?」
「スライムの真似!」
「電話の真似!」
複雑な俺は、思わず渋面で疑問に尋ねていた。爽快に駆けながらぴょんぴょんと飛び跳ねている可愛らしい女性は、笑顔で強く言い切った。同様にする美人な女性も、同様にした。
「確かに、スライムと電話はプルプルしてる。大丈夫。セーフだ。問題ない!」
前向きな俺は、二度頷いたあとに笑顔の2人の女性に釣られて強く言い切った。
「はっはっは!」
「「あははっ!」」
陽気な俺は、両手を腰の左右に突いて未来に期待していると高らかな笑い声を強く上げた。爽快な様子の2人の女性は、陽気な笑い声を強く上げた。
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