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36.新米化け物の取り扱いとは? 02
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アドラム皇国、皇妃ミラ。 彼女が何を考え、何を狙っているかなど分からない。
誰も想定していなかった。
陛下の幼い頃から、陛下にのみ仕える秘書ヘイシオ(私は外見から執事と思っていたけど、今でも現役バリバリの秘書らしく、戦闘も得意ならしい)も、怪しい騎士団長ナルサスも、屋敷の長とも言えるモイラも、そして陛下さえも想定していなかった。
皇妃の侍女であり騎士である者達が、日付が変わる頃……異形に転じる等とは……。
そもそも上位種の血肉など貴重だし、保管だって簡単ではない。 彼女のやっている事は不可解で不自然で、意味が理解できなかった。
皇妃の侍女や騎士は、久々に暖かな部屋と食事を与えられた。 本人達は自分達が王妃に嫌われるだけの事をしたのだと考えたが、大した理由はない。
ニキビが出来た。
痣が出来た。
傷跡が消えなかった。
背が伸びた。
体のバランスが気に入らない。
そんな、他愛ない事。
久々に彼等は恐怖から逃れ眠っていた。
それでも夢見るのは、楽園で幸福だったころの夢。
だが、甘く優しく脳裏に皇妃の声が囁いた。
「全ての不幸は、国を治める化け物よ」
楽園の夢は闇色に染まり、血が流れる。
彼等が眠る頃、彼等が殺したと思っていた者達は本当の死を迎える事となる。 死の瞬間を待っていた。
皇妃の元へと戻された侍女や騎士の傷口は、赤紫の根が伸び粘膜をもって傷を塞いでいた。 根は、侍女と騎士の口を塞ぎ、動きを塞いでいた。 その命をこぼさぬように。
上位種の種。
呪いの芽。
それ自体に命はない。 命は無いがソレは強い思い、呪いを孕んでいた。
【我を嵌め、命を奪った中庸の者を亡ぼせ】
【彼等は毒だ】
【我らの慈悲を仇で返す欲深き者】
【恩人を裏切りやがって……】
【殺せ、殺せ、殺せ】
【大切な者を奪った中庸の者を殺せ】
上位種の種は、自ら芽吹くための栄養となる、生命エネルギーを異形転化の寸前まで溜めこむ。 丁度、彼等の身体は生命のピークを迎えつつあった。 だから、簡単に死ぬ事は無く、そして上位種の種も彼等を生かそうとする。
「よくぞ、戻りましたわ」
皇妃と偽陛下は、わざわざ馬を迎えに出ていた。
傍らには、小鬼のような青く醜い小男と、赤子のような老女、二人はしっしししと楽しそうに笑い、手を組みくるくると回り踊っていた。
「彼等を回収してくれるかしら」
「理解しもうす」
「わかりもうす」
「「美しき、皇妃様のために、働きもうす」」
2人は台車の上に、まだ生きている人を重ね乗せ運ぶ。
「良い子だわ。 ご褒美に芽は食べていいわよ」
優しく甘く囁きながら、醜い2人を見送る皇妃の肩を偽陛下は優しく抱く。
「全部は戻らなかったようだね。 残念かい皇妃?」
「全てが戻らなかったのは残念だけど、カワイイ私の化け物のために作られた、薄暗い牢獄が、血に濡れ、叫びが轟き、めちゃくちゃになるなら、ソレはソレで満足よ。 殺し殺され、化け物を殺す化け物。 奪いあい、食い合い、広がる凄惨と残虐。 カワイイあの子が狂う様子を直接見られないのが残念だわ。 そう思うでしょ? 陛下?」
「君は本当に賢いね。 君のような人に会えた僕は幸運だよ」
二人は寄り添いあう。
「可哀そうな獣の子は助けてあげましょう。 元々生命エネルギーが多い獣を苗床に使ったらどうなるのか、興味があったのよね。 そう思うでしょうアナタ」
「どうなるだろうね。 楽しみだ」
「良い出来となれば、大地の民を積極的に招きましょう? 皇都の華々しさに憧れる子が多いと聞くわ」
「ソレは丁度いい。あぁ楽しみだ……」
あはは、うふふ、2人は微笑みあう。
残虐に、純粋に何処までも美しい2人は寄り添いあう。
2人の小さな男女は、帰ってきた美しかった元侍女と騎士を、台座に固定し、口を塞ぎ、生命エネルギーが高まる瞬間、異形へと転じる直前を待っていた。
強い生命力が、その血に蓄えられる瞬間。 異形に転じる瞬間を待っていた。 彼等の手際は慣れており、その血の力がきらめきが肉の器に収まりきらず輝く瞬間を狙い首を落とした。
「無事に、血が回収できてよろすもうした」
しわがれた背の低い赤ら顔の女は、流れ出る血を集める。
「美しく輝いてもうす」
2人は、芽吹きを邪魔されウゴウゴと力なく蠢く、呪いの芽、上位種の肉の核をかみ砕き食べた。
「ひっひゃひゃひゃ、恨み深きご馳走ですぞ」
「しっししししし、悲しみに暮れた哀愁の味ですぞ」
「「もっとも重要な命の元、ソレは、皇妃ミラ様と、伴侶である陛下の元へ」」
決して皇妃様の所にいた頃のような豪華な食事ではなかった。 それでも温かな食事は幸福で涙が出る。 反面……このような粗末な食事と泣く者もおり顰蹙を集めた。
あたたかな寝床が与えられた。
美しさと洗練さに欠けると、失ったものの大きさに泣く。
泣いてばかりの者は、誰のせいだと怒りに震える。
怒りのやりどころを求めても、ソレは皇妃には向かうことはない。
自らの不都合の全ては、化け物である皇帝陛下が悪いのだと、幼い子供を、家畜として大地の民を犠牲にしようとする欲深い陛下が悪いのだと、恨みが膨れ上がっていた。
安易に人が持つ生命エネルギーを高めようとするなら、怒りが最も単純で大きい。 ふつふつとした思いは、彼等に根付く呪いを歓喜させる。
彼等の身体がキラキラと光輝いた。
見張りをしていた者達は、警戒を促す鐘を鳴らすとともに、皇妃の物だった者達を取り押さえようとした。 突然の叫びに、身を引き耳を塞いだ。
「うわぁぁああああああああがががががが」
彼等はただ絶叫し、目がくらむほどの光と共に、異形へと転じる。 叫びは身体が引き裂かれ、グチャグチャにかきまぜ、固められるかのような苦痛から。 中には苦痛に耐えきれず死ぬものもあった。 だが、多くの者は、収束する光と共に固い皮膚、角、牙、爪、翼、爬虫類のような瞳、鱗、いずれかを備えた異形へと転じた。
外見も大きく変わったが、何よりその存在が不へと転じており、生命エネルギーの欠片も持ち合わせていない。
彼等は激しい空腹に襲われ、何事かと駆け寄ったものを襲いかかろうとし、外へと放り出された。
「屋敷を壊さないで貰えます?」
「掃除、本当は好きじゃないんですよね」
「流石に、負ける訳にはいかないんですよ」
侍女や使用人、陛下の騎士が、各々のセリフをつぶやいた。
生食鬼は、本来、人のままの心で、姿と性質が変わり闇に堕ちる存在だが、今の彼等には理性はない。 転身の痛みと、初めての空腹に理性は失われていた。 次々に、彼等は中庭に放り出された。
「あぁ~、お嬢様と一緒に収穫するはずのジャガイモが!」
侍女の一人が呑気そうに言いながら、異形を取り押さえた。 異形と言っても、ベースとなるのは人で、抑え込むポイントさえ間違えなければ、対格差や腕力差に関係なく抑え込める。
「すみません、拘束具をお願いします!!」
彼方此方で声が上がる。
残念ながら、皇帝陛下の檻は皇妃の想像していた混乱は起こる事はなかった。
誰も想定していなかった。
陛下の幼い頃から、陛下にのみ仕える秘書ヘイシオ(私は外見から執事と思っていたけど、今でも現役バリバリの秘書らしく、戦闘も得意ならしい)も、怪しい騎士団長ナルサスも、屋敷の長とも言えるモイラも、そして陛下さえも想定していなかった。
皇妃の侍女であり騎士である者達が、日付が変わる頃……異形に転じる等とは……。
そもそも上位種の血肉など貴重だし、保管だって簡単ではない。 彼女のやっている事は不可解で不自然で、意味が理解できなかった。
皇妃の侍女や騎士は、久々に暖かな部屋と食事を与えられた。 本人達は自分達が王妃に嫌われるだけの事をしたのだと考えたが、大した理由はない。
ニキビが出来た。
痣が出来た。
傷跡が消えなかった。
背が伸びた。
体のバランスが気に入らない。
そんな、他愛ない事。
久々に彼等は恐怖から逃れ眠っていた。
それでも夢見るのは、楽園で幸福だったころの夢。
だが、甘く優しく脳裏に皇妃の声が囁いた。
「全ての不幸は、国を治める化け物よ」
楽園の夢は闇色に染まり、血が流れる。
彼等が眠る頃、彼等が殺したと思っていた者達は本当の死を迎える事となる。 死の瞬間を待っていた。
皇妃の元へと戻された侍女や騎士の傷口は、赤紫の根が伸び粘膜をもって傷を塞いでいた。 根は、侍女と騎士の口を塞ぎ、動きを塞いでいた。 その命をこぼさぬように。
上位種の種。
呪いの芽。
それ自体に命はない。 命は無いがソレは強い思い、呪いを孕んでいた。
【我を嵌め、命を奪った中庸の者を亡ぼせ】
【彼等は毒だ】
【我らの慈悲を仇で返す欲深き者】
【恩人を裏切りやがって……】
【殺せ、殺せ、殺せ】
【大切な者を奪った中庸の者を殺せ】
上位種の種は、自ら芽吹くための栄養となる、生命エネルギーを異形転化の寸前まで溜めこむ。 丁度、彼等の身体は生命のピークを迎えつつあった。 だから、簡単に死ぬ事は無く、そして上位種の種も彼等を生かそうとする。
「よくぞ、戻りましたわ」
皇妃と偽陛下は、わざわざ馬を迎えに出ていた。
傍らには、小鬼のような青く醜い小男と、赤子のような老女、二人はしっしししと楽しそうに笑い、手を組みくるくると回り踊っていた。
「彼等を回収してくれるかしら」
「理解しもうす」
「わかりもうす」
「「美しき、皇妃様のために、働きもうす」」
2人は台車の上に、まだ生きている人を重ね乗せ運ぶ。
「良い子だわ。 ご褒美に芽は食べていいわよ」
優しく甘く囁きながら、醜い2人を見送る皇妃の肩を偽陛下は優しく抱く。
「全部は戻らなかったようだね。 残念かい皇妃?」
「全てが戻らなかったのは残念だけど、カワイイ私の化け物のために作られた、薄暗い牢獄が、血に濡れ、叫びが轟き、めちゃくちゃになるなら、ソレはソレで満足よ。 殺し殺され、化け物を殺す化け物。 奪いあい、食い合い、広がる凄惨と残虐。 カワイイあの子が狂う様子を直接見られないのが残念だわ。 そう思うでしょ? 陛下?」
「君は本当に賢いね。 君のような人に会えた僕は幸運だよ」
二人は寄り添いあう。
「可哀そうな獣の子は助けてあげましょう。 元々生命エネルギーが多い獣を苗床に使ったらどうなるのか、興味があったのよね。 そう思うでしょうアナタ」
「どうなるだろうね。 楽しみだ」
「良い出来となれば、大地の民を積極的に招きましょう? 皇都の華々しさに憧れる子が多いと聞くわ」
「ソレは丁度いい。あぁ楽しみだ……」
あはは、うふふ、2人は微笑みあう。
残虐に、純粋に何処までも美しい2人は寄り添いあう。
2人の小さな男女は、帰ってきた美しかった元侍女と騎士を、台座に固定し、口を塞ぎ、生命エネルギーが高まる瞬間、異形へと転じる直前を待っていた。
強い生命力が、その血に蓄えられる瞬間。 異形に転じる瞬間を待っていた。 彼等の手際は慣れており、その血の力がきらめきが肉の器に収まりきらず輝く瞬間を狙い首を落とした。
「無事に、血が回収できてよろすもうした」
しわがれた背の低い赤ら顔の女は、流れ出る血を集める。
「美しく輝いてもうす」
2人は、芽吹きを邪魔されウゴウゴと力なく蠢く、呪いの芽、上位種の肉の核をかみ砕き食べた。
「ひっひゃひゃひゃ、恨み深きご馳走ですぞ」
「しっししししし、悲しみに暮れた哀愁の味ですぞ」
「「もっとも重要な命の元、ソレは、皇妃ミラ様と、伴侶である陛下の元へ」」
決して皇妃様の所にいた頃のような豪華な食事ではなかった。 それでも温かな食事は幸福で涙が出る。 反面……このような粗末な食事と泣く者もおり顰蹙を集めた。
あたたかな寝床が与えられた。
美しさと洗練さに欠けると、失ったものの大きさに泣く。
泣いてばかりの者は、誰のせいだと怒りに震える。
怒りのやりどころを求めても、ソレは皇妃には向かうことはない。
自らの不都合の全ては、化け物である皇帝陛下が悪いのだと、幼い子供を、家畜として大地の民を犠牲にしようとする欲深い陛下が悪いのだと、恨みが膨れ上がっていた。
安易に人が持つ生命エネルギーを高めようとするなら、怒りが最も単純で大きい。 ふつふつとした思いは、彼等に根付く呪いを歓喜させる。
彼等の身体がキラキラと光輝いた。
見張りをしていた者達は、警戒を促す鐘を鳴らすとともに、皇妃の物だった者達を取り押さえようとした。 突然の叫びに、身を引き耳を塞いだ。
「うわぁぁああああああああがががががが」
彼等はただ絶叫し、目がくらむほどの光と共に、異形へと転じる。 叫びは身体が引き裂かれ、グチャグチャにかきまぜ、固められるかのような苦痛から。 中には苦痛に耐えきれず死ぬものもあった。 だが、多くの者は、収束する光と共に固い皮膚、角、牙、爪、翼、爬虫類のような瞳、鱗、いずれかを備えた異形へと転じた。
外見も大きく変わったが、何よりその存在が不へと転じており、生命エネルギーの欠片も持ち合わせていない。
彼等は激しい空腹に襲われ、何事かと駆け寄ったものを襲いかかろうとし、外へと放り出された。
「屋敷を壊さないで貰えます?」
「掃除、本当は好きじゃないんですよね」
「流石に、負ける訳にはいかないんですよ」
侍女や使用人、陛下の騎士が、各々のセリフをつぶやいた。
生食鬼は、本来、人のままの心で、姿と性質が変わり闇に堕ちる存在だが、今の彼等には理性はない。 転身の痛みと、初めての空腹に理性は失われていた。 次々に、彼等は中庭に放り出された。
「あぁ~、お嬢様と一緒に収穫するはずのジャガイモが!」
侍女の一人が呑気そうに言いながら、異形を取り押さえた。 異形と言っても、ベースとなるのは人で、抑え込むポイントさえ間違えなければ、対格差や腕力差に関係なく抑え込める。
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