【R18】婚約者がとんでもない女を運命のツガイだといいました。 そして私は運命に出会う。【完結】

超レア種族『翼持つ者』である私エリスは、エイマーズ領の当主マルスの婚約者だった。

獣の因子を持つ『大地の民』であるマルスは、義理人情に篤く喧嘩早いが、政治や経済には無頓着。 そんな彼のために、日夜努力をし続けていた。

だが、アドラム皇国の皇帝の愛妾に志願した大地の民キャノが、突然愛妾にはならないと逃げかえってきたのだ。

皇都での生活費、教育費、ドレスその他の準備費用、支度金、そして……莫大な慰謝料。

行き当たりばったりの大地の民が、そんな大金払える訳もなく、キャノを説得に言ったマルスだったのだが、帰って来て彼が言った言葉と言えば、

「俺は運命のツガイと出会った!! 愛する俺のためにツガイの尻拭いをしろ!! 皇帝の愛人になれ!!」

 こう、言いやがったのです……。
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