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04
39.ごめんなさい
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皇帝カイル・ガリウス・アドラム。
誕生の瞬間、彼を襲ったのは恐怖と孤独と絶望だった。
もともと、何かを期待されて誕生したわけではない。
彼は、生まれる予定の無い1つの卵。 メイザース公爵家が代々受け継ぐ収集品の1つとして鎮座していたに過ぎない。 後にカイルとなる卵は、将来収集品を受け継ぐとされる少女の気まぐれにより持ち出された。
当時、貴族の子供達の間では、自分で孵化させた魔物の卵に刷り込みを行い育てる事が流行っていた。 ミラ・メイザースは筆頭公爵家として、誰よりも凄い卵を所有していて当然だったし、それが孵れば絶対的忠誠と共に慕われ、周囲から尊敬の念が集まるのが当たり前だった。 彼女の中では……。
だが、彼女が持ち出した卵は、1月経っても2月経っても、半年を迎えても、孵化する事は無かった。 翼ある者は、卵を数百年かけ温める。 親を亡くしコレクションとされたカイルは一生孵化するはずは無かった。
そんなある日、孵化させ育てて来たペットをお披露目使用などと言うお茶会が開かれ、当然、筆頭公爵家の娘であるミラは当然のように招待された。
広大な平原でお茶会。 お披露目されるのは、牛より大きく育つ獣、馬より早く駆ける獣、大空を飛ぶ巨大鳥。
「ミラ様のペットは、どのような子なんですか?」
無邪気な笑みに苛立った。
「とても凄くて、凄すぎるから、なかなか孵らないのよね。 でも、そうね……見せてあげるわ」
その行為が悪いとも、間違っているとも思っていなかった。
彼女は、卵を割った。
誕生するはずの無かった命は、わずかにドラゴンの形態を持ちながらも、大半がドロドロの粘液として大地を濡らせば、ソレは、ミラ・メイザースにとっての恥となった。
女児は悲鳴を上げ、男児は馬鹿にした。
「私に恥をかかせて!!」
生まれるはずの無かった存在は、誕生と共に打ち捨てられ、踏みつけられた。
青い大空は美しい。
吹き抜ける風は心地よい。
緑の大地は良い匂いがした。
だから、イキタイと願った。
ソレを助ける存在が近くを通ったのは、偶然か? それとも運命か?
ソレがカイル・ガリウス・アドラムと呼ばれるようになるのは、エリスの母の元を離れ、自らの力で生きていこうと、中庸の民を演じ戦場に身を置き、竜の化身と呼ばれるまでの存在となった後の話である。
常に孤独だった訳ではない。
傭兵をしていた頃に得た心許せる仲間は、今も側で彼に仕えている。 ナルサス、ヘイシオ、モイラ、そしてナルサスの預かる私兵団がソレにあたる。 彼の出生を考えれば、上等だろう。 それでも、カイルは孤独だった。
自分が化け物なのだと理解し、
自分を化け物だと周囲が理解していたから。
孤独だった。
小さな小鳥を、ナルサスが迎えに行ってくれるまでは……。
暗く広い部屋には明かりを通す窓がない。
腐敗と再生を繰り返した頃の名残。
部屋、居場所、そんなものに興味を持った事は無かった。
自由だった時代、大地の上に直接眠った。 雨に濡れた泥の上で寝た事もある。 広大な砂漠で両手両足を広げ転がった事もある。 広く柔らかなベッド等興味は無かったが、今は悪くないと思う。 小さな小鳥にはよく似合うから。
小鳥が来て変わった事もある。
大きな棚が部屋に置かれた。
中から、焼き菓子を取り出し皿に盛り、紅茶を入れながら胸元に話しかけた。
「起きているなら、少し食べておいてはどうですか?」
ピコッと胸の間から顔をだし、胸のふくらみに腰を下ろす。 ぷるぷると震える尻尾が、胸を撫でていて、カイルは小さく笑っていた。
「箱ごと頂戴」
「甘いものばかりはどうかと思うのですが?」
「私には関係ないもの」
「わかりました」
行儀悪くベッドの上に菓子の箱を置けば、丁度皿に移動させた分の隙間にエリスが入り込む。 それが、妙に可愛くて、お菓子のように食べてしまいたい等と思ってしまうのが危険だと、カイルは一人声にせず笑う。
指先で細い首筋にふれれば、もっと触れていいのよとでも言うかのようにモフッと膨らんで見せる。 柔らかく温かい首筋を撫でていれば、箱のお菓子を食べ終わったエリスが、他の部分もマッサージをしてよとばかりに、頬骨の部分へと指を誘導する。
小さくて、柔らかく、温かい。 こんな生物をおいて死ぬなんて……師匠はさぞ無念だったろうと思わずにはいられない。
人の姿に戻っただけでも十分。
屋敷の者達を、逃がそうと思った。 長い付き合いの者達には仕方がないが付き合ってもらうが……。 本当はエリスも手放した方がいいのだろう。
布地についたエリスの痕跡、血の跡は、エネルギーを十分に吸い金から赤へと変色したもの。 彼女の髪も、汗も、皮膚も、肉片も、そこに含まれる皇妃が知りたい情報は、エネルギーと共に四散した後で問題はないはず……。
問題があるとするなら、私が興味を持ったように、大地の民に上位種の肉を食わせた場合だ。 もともと身体能力が強い大地の民がより強化されれば、恐ろしい存在となるだろう。
だが、実際にはそのような歴史の記載はない。 それは、大地の民の魔力耐性の無さにあると想定できるが……あくまで、想定でしかない。
「何を、考えているの?」
手が止まっているとばかりに、頬をすりよせてくる。
「エリスは、力の使い方をもう少し訓練したほうが良いかもしれませんね。 先ほど、記憶の欠片を羽根に乗せたように、1枚の羽根に乗せるエネルギー量を制御できれば、意識を失う事は無くなるでしょうから。 それに、もしかすると元の姿に戻れないのも、そのせいかもしれませんし」
言えば、エリスは溜息をついた。
「苦手なの……。 自分の力なのに、それが身体を蠢くのが気持ち悪いと言うか……」
カイルは瞳を薄く声を出さずに笑う。
それは、子供だからですよ。
翼持つ者の愛情表現は、生命エネルギーの交流にある。 混ぜて混ぜて溶け合って、やがて2匹の因子を持つ卵を作り出す。
『アンタの相手は、私じゃないけど。 まぁ、最初は親が教えるもんだから』
そう言って初めてキスをした相手は、お師匠様だった。
他者のエネルギーと混ざり合う、力の流動、他者との一体感。 それを……初恋だと思ったのですよね……。
『ソレは恋でも、愛でもない。 全部勘違いだ』
絶対的な拒絶。
落ち込む私を慰めてくれたのは、言語も理解していない雛鳥のエリス。
「呼んだ?」
「そう、ですね……。 貴方が雛鳥だったころを思い出していたのです」
「ふぅん、私は覚えてないけどね」
「貴方が、人型を取る前に家を出ましたから。 記憶にないのも仕方ありません」
初恋を拒絶され、切なくて、どうしていいか分からずに、家を出て傭兵になった。 命のやり取りをする先に身を置く事は、親から魔力を与えられるのと似ていたから。 血と喧噪が心地よく……そんな私を見れば、師匠はなんて言うだろうか……時折、そんな事を考えながら、争いに身を投じていた。
「少し、エネルギーの流動を練習してみましょうか?」
「ぇ、やだ。 疲れているもん」
「上手にできたら、とっておきのゼリーを食べていいですよ?」
「し、かた無いわね」
お師匠様、ごめんなさい……。
私は未だ恋も愛もわからないまま、アナタの娘がただ欲しい。
誕生の瞬間、彼を襲ったのは恐怖と孤独と絶望だった。
もともと、何かを期待されて誕生したわけではない。
彼は、生まれる予定の無い1つの卵。 メイザース公爵家が代々受け継ぐ収集品の1つとして鎮座していたに過ぎない。 後にカイルとなる卵は、将来収集品を受け継ぐとされる少女の気まぐれにより持ち出された。
当時、貴族の子供達の間では、自分で孵化させた魔物の卵に刷り込みを行い育てる事が流行っていた。 ミラ・メイザースは筆頭公爵家として、誰よりも凄い卵を所有していて当然だったし、それが孵れば絶対的忠誠と共に慕われ、周囲から尊敬の念が集まるのが当たり前だった。 彼女の中では……。
だが、彼女が持ち出した卵は、1月経っても2月経っても、半年を迎えても、孵化する事は無かった。 翼ある者は、卵を数百年かけ温める。 親を亡くしコレクションとされたカイルは一生孵化するはずは無かった。
そんなある日、孵化させ育てて来たペットをお披露目使用などと言うお茶会が開かれ、当然、筆頭公爵家の娘であるミラは当然のように招待された。
広大な平原でお茶会。 お披露目されるのは、牛より大きく育つ獣、馬より早く駆ける獣、大空を飛ぶ巨大鳥。
「ミラ様のペットは、どのような子なんですか?」
無邪気な笑みに苛立った。
「とても凄くて、凄すぎるから、なかなか孵らないのよね。 でも、そうね……見せてあげるわ」
その行為が悪いとも、間違っているとも思っていなかった。
彼女は、卵を割った。
誕生するはずの無かった命は、わずかにドラゴンの形態を持ちながらも、大半がドロドロの粘液として大地を濡らせば、ソレは、ミラ・メイザースにとっての恥となった。
女児は悲鳴を上げ、男児は馬鹿にした。
「私に恥をかかせて!!」
生まれるはずの無かった存在は、誕生と共に打ち捨てられ、踏みつけられた。
青い大空は美しい。
吹き抜ける風は心地よい。
緑の大地は良い匂いがした。
だから、イキタイと願った。
ソレを助ける存在が近くを通ったのは、偶然か? それとも運命か?
ソレがカイル・ガリウス・アドラムと呼ばれるようになるのは、エリスの母の元を離れ、自らの力で生きていこうと、中庸の民を演じ戦場に身を置き、竜の化身と呼ばれるまでの存在となった後の話である。
常に孤独だった訳ではない。
傭兵をしていた頃に得た心許せる仲間は、今も側で彼に仕えている。 ナルサス、ヘイシオ、モイラ、そしてナルサスの預かる私兵団がソレにあたる。 彼の出生を考えれば、上等だろう。 それでも、カイルは孤独だった。
自分が化け物なのだと理解し、
自分を化け物だと周囲が理解していたから。
孤独だった。
小さな小鳥を、ナルサスが迎えに行ってくれるまでは……。
暗く広い部屋には明かりを通す窓がない。
腐敗と再生を繰り返した頃の名残。
部屋、居場所、そんなものに興味を持った事は無かった。
自由だった時代、大地の上に直接眠った。 雨に濡れた泥の上で寝た事もある。 広大な砂漠で両手両足を広げ転がった事もある。 広く柔らかなベッド等興味は無かったが、今は悪くないと思う。 小さな小鳥にはよく似合うから。
小鳥が来て変わった事もある。
大きな棚が部屋に置かれた。
中から、焼き菓子を取り出し皿に盛り、紅茶を入れながら胸元に話しかけた。
「起きているなら、少し食べておいてはどうですか?」
ピコッと胸の間から顔をだし、胸のふくらみに腰を下ろす。 ぷるぷると震える尻尾が、胸を撫でていて、カイルは小さく笑っていた。
「箱ごと頂戴」
「甘いものばかりはどうかと思うのですが?」
「私には関係ないもの」
「わかりました」
行儀悪くベッドの上に菓子の箱を置けば、丁度皿に移動させた分の隙間にエリスが入り込む。 それが、妙に可愛くて、お菓子のように食べてしまいたい等と思ってしまうのが危険だと、カイルは一人声にせず笑う。
指先で細い首筋にふれれば、もっと触れていいのよとでも言うかのようにモフッと膨らんで見せる。 柔らかく温かい首筋を撫でていれば、箱のお菓子を食べ終わったエリスが、他の部分もマッサージをしてよとばかりに、頬骨の部分へと指を誘導する。
小さくて、柔らかく、温かい。 こんな生物をおいて死ぬなんて……師匠はさぞ無念だったろうと思わずにはいられない。
人の姿に戻っただけでも十分。
屋敷の者達を、逃がそうと思った。 長い付き合いの者達には仕方がないが付き合ってもらうが……。 本当はエリスも手放した方がいいのだろう。
布地についたエリスの痕跡、血の跡は、エネルギーを十分に吸い金から赤へと変色したもの。 彼女の髪も、汗も、皮膚も、肉片も、そこに含まれる皇妃が知りたい情報は、エネルギーと共に四散した後で問題はないはず……。
問題があるとするなら、私が興味を持ったように、大地の民に上位種の肉を食わせた場合だ。 もともと身体能力が強い大地の民がより強化されれば、恐ろしい存在となるだろう。
だが、実際にはそのような歴史の記載はない。 それは、大地の民の魔力耐性の無さにあると想定できるが……あくまで、想定でしかない。
「何を、考えているの?」
手が止まっているとばかりに、頬をすりよせてくる。
「エリスは、力の使い方をもう少し訓練したほうが良いかもしれませんね。 先ほど、記憶の欠片を羽根に乗せたように、1枚の羽根に乗せるエネルギー量を制御できれば、意識を失う事は無くなるでしょうから。 それに、もしかすると元の姿に戻れないのも、そのせいかもしれませんし」
言えば、エリスは溜息をついた。
「苦手なの……。 自分の力なのに、それが身体を蠢くのが気持ち悪いと言うか……」
カイルは瞳を薄く声を出さずに笑う。
それは、子供だからですよ。
翼持つ者の愛情表現は、生命エネルギーの交流にある。 混ぜて混ぜて溶け合って、やがて2匹の因子を持つ卵を作り出す。
『アンタの相手は、私じゃないけど。 まぁ、最初は親が教えるもんだから』
そう言って初めてキスをした相手は、お師匠様だった。
他者のエネルギーと混ざり合う、力の流動、他者との一体感。 それを……初恋だと思ったのですよね……。
『ソレは恋でも、愛でもない。 全部勘違いだ』
絶対的な拒絶。
落ち込む私を慰めてくれたのは、言語も理解していない雛鳥のエリス。
「呼んだ?」
「そう、ですね……。 貴方が雛鳥だったころを思い出していたのです」
「ふぅん、私は覚えてないけどね」
「貴方が、人型を取る前に家を出ましたから。 記憶にないのも仕方ありません」
初恋を拒絶され、切なくて、どうしていいか分からずに、家を出て傭兵になった。 命のやり取りをする先に身を置く事は、親から魔力を与えられるのと似ていたから。 血と喧噪が心地よく……そんな私を見れば、師匠はなんて言うだろうか……時折、そんな事を考えながら、争いに身を投じていた。
「少し、エネルギーの流動を練習してみましょうか?」
「ぇ、やだ。 疲れているもん」
「上手にできたら、とっておきのゼリーを食べていいですよ?」
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お師匠様、ごめんなさい……。
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