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物語
33.恋は変化をもたらす? 04
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太腿に触れていたアルファの手がスルリと脚の付け根へと撫で滑る。
意識をしていた訳ではない。
それでも、ティアは快楽を期待していたのだ。
瞳をキツク閉じれば、さわさわと太腿が触れられる。
焦らされ瞳を開ければ、アルファは楽しそうに笑っていて……これ以上のオネダリは恥ずかしくて……それでも触れられもしない快楽部分に、身体が勝手に期待をしてしまい……欲望に忠実となった身体は自ら快楽物質を生み出したかのように、熱を持つ。
期待。
想像。
与えられぬ快楽を求め、ティアは自ら自身の胸に手を伸ばし、甘い吐息を漏らした。 それでも物足りないのは未知への恐怖とでも言えるだろうか?
唇が塞がれ、軽く触れた唇は直ぐに離れる。
「こんなにエッチな子になって、本当に心配だ」
そう囁くアルファの顔は言葉とは裏腹に余裕だった。 彼自身、奇跡の象徴とも言える存在がもたらすモノを理解していなかっただろう。 それでも彼は本能的に自らが王なのだと理解しているのだとティアは考えた。
彼は王なのだ……。
それも、彼の父親である存在とは本質的に何かが違う。 妻に求められたとしても、それはティアが想像しているものと大きく違うのだと……理解できた。 求められる愛情に震え、与えられぬ愛情に涙が溢れる。
「おねが、い……愛して、ほしいの」
切実な願いは恐怖……誰もが、彼の前で、自分と同じように懇願してしまうのでは? と言う……不安……。 不安は表情に現れ切望となる。
アルファは、出会った頃からずっと……ずっと耐えていた欲求に、心を騒めかせた。 それが歓喜以外の何であろうか。
アルファは、執拗に焦らすように撫でていた太腿から、両足の間に手を触れた。 溢れでていた蜜はアルファの手を濡らす。 人差し指で浅く蜜口をぐるりと中の肉を擦るように撫でればソレだけで、トロリと中から溢れる出た蜜が指に絡む。
「ぁああ」
それだけでティアの身体には甘い快感が全身を駆け抜け、ヒクッと身体を震わせ、蜜で柔らかくなった肉が無意識でアルファの指を締め付けた。 締め付け痙攣する濡れた肉を楽しむようにアルファは指を置く深くに進め中を抉るようにかき混ぜる。
「ひっぁ、あぁんっ!!」
零れる悲鳴のような声に、ティア自身が驚き、そして口を塞ぐように手を噛みしめれば、快楽の中心から指が勢いよく引き抜かれ、ティアはその身体を弓反りに反らす。
「傷は治るが、自分で傷をつける様は痛々しくて見たくない」
そんな事を語るアルファを甘く濡れた瞳でティアは見上げた。
なぁに?
物言わぬ口の代わりに瞳が語る。
アルファの視線は、荒れた呼吸と共に上下に動く白い乳房へと向けられ、唇を赤い舌で舐めた。 全てを味わいつくしてしまいたいと言う欲求。 凶悪な獣を身の内に飼っているかのようなたぎる欲望と情熱。
はぁ……熱い息をアルファは吐き、天井を見上げた。
冷静になろうとしたのだ。
だが、慣れる訳などない……愛すべき娘が……白い肌を露わに、欲望に濡れた瞳と共に見つめてくるのだから。
「ティアが自分を傷つける様子を見るのは痛々しい」
「自分は噛みつく癖に」
責めるような言葉、拗ねた口調、潤んだ瞳はどこまでもアルファを求めていて、罪悪感よりももっと舐めて、噛みついて、味わい、すすり泣く声を聞きたいと思った。
シーツを破り口を塞ごうとしたが……直ぐにソレではカワイイ声が聞こえないと、考えたアルファは両手を上に縛り付け、ベッドボードの飾り部分に繋ぎ、手を固定した。
「俺以外に傷をつけられるのは、面白くない」
「わ、がまま!!」
「今、我儘を聞いてくれたら、昼は大人しくするよ」
そう言いながら頬に口づけた。
【↓アルファAIイラスト】
髪の長さ、髪型は気にしないでください。
あくまで雰囲気。
意識をしていた訳ではない。
それでも、ティアは快楽を期待していたのだ。
瞳をキツク閉じれば、さわさわと太腿が触れられる。
焦らされ瞳を開ければ、アルファは楽しそうに笑っていて……これ以上のオネダリは恥ずかしくて……それでも触れられもしない快楽部分に、身体が勝手に期待をしてしまい……欲望に忠実となった身体は自ら快楽物質を生み出したかのように、熱を持つ。
期待。
想像。
与えられぬ快楽を求め、ティアは自ら自身の胸に手を伸ばし、甘い吐息を漏らした。 それでも物足りないのは未知への恐怖とでも言えるだろうか?
唇が塞がれ、軽く触れた唇は直ぐに離れる。
「こんなにエッチな子になって、本当に心配だ」
そう囁くアルファの顔は言葉とは裏腹に余裕だった。 彼自身、奇跡の象徴とも言える存在がもたらすモノを理解していなかっただろう。 それでも彼は本能的に自らが王なのだと理解しているのだとティアは考えた。
彼は王なのだ……。
それも、彼の父親である存在とは本質的に何かが違う。 妻に求められたとしても、それはティアが想像しているものと大きく違うのだと……理解できた。 求められる愛情に震え、与えられぬ愛情に涙が溢れる。
「おねが、い……愛して、ほしいの」
切実な願いは恐怖……誰もが、彼の前で、自分と同じように懇願してしまうのでは? と言う……不安……。 不安は表情に現れ切望となる。
アルファは、出会った頃からずっと……ずっと耐えていた欲求に、心を騒めかせた。 それが歓喜以外の何であろうか。
アルファは、執拗に焦らすように撫でていた太腿から、両足の間に手を触れた。 溢れでていた蜜はアルファの手を濡らす。 人差し指で浅く蜜口をぐるりと中の肉を擦るように撫でればソレだけで、トロリと中から溢れる出た蜜が指に絡む。
「ぁああ」
それだけでティアの身体には甘い快感が全身を駆け抜け、ヒクッと身体を震わせ、蜜で柔らかくなった肉が無意識でアルファの指を締め付けた。 締め付け痙攣する濡れた肉を楽しむようにアルファは指を置く深くに進め中を抉るようにかき混ぜる。
「ひっぁ、あぁんっ!!」
零れる悲鳴のような声に、ティア自身が驚き、そして口を塞ぐように手を噛みしめれば、快楽の中心から指が勢いよく引き抜かれ、ティアはその身体を弓反りに反らす。
「傷は治るが、自分で傷をつける様は痛々しくて見たくない」
そんな事を語るアルファを甘く濡れた瞳でティアは見上げた。
なぁに?
物言わぬ口の代わりに瞳が語る。
アルファの視線は、荒れた呼吸と共に上下に動く白い乳房へと向けられ、唇を赤い舌で舐めた。 全てを味わいつくしてしまいたいと言う欲求。 凶悪な獣を身の内に飼っているかのようなたぎる欲望と情熱。
はぁ……熱い息をアルファは吐き、天井を見上げた。
冷静になろうとしたのだ。
だが、慣れる訳などない……愛すべき娘が……白い肌を露わに、欲望に濡れた瞳と共に見つめてくるのだから。
「ティアが自分を傷つける様子を見るのは痛々しい」
「自分は噛みつく癖に」
責めるような言葉、拗ねた口調、潤んだ瞳はどこまでもアルファを求めていて、罪悪感よりももっと舐めて、噛みついて、味わい、すすり泣く声を聞きたいと思った。
シーツを破り口を塞ごうとしたが……直ぐにソレではカワイイ声が聞こえないと、考えたアルファは両手を上に縛り付け、ベッドボードの飾り部分に繋ぎ、手を固定した。
「俺以外に傷をつけられるのは、面白くない」
「わ、がまま!!」
「今、我儘を聞いてくれたら、昼は大人しくするよ」
そう言いながら頬に口づけた。
【↓アルファAIイラスト】
髪の長さ、髪型は気にしないでください。
あくまで雰囲気。
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