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1章 斉木望
05.
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電子の墓場……
「なんだかロマンに欠けるよね」
箒を両手にもった青嵐が言う。
ノイズ混ざりの荒廃した世界は、大都会が崩壊したかのような姿をしている。
町として機能したことはないのに、コードの残骸たちが町という形を作ったのは、必要ではないと消され捨てられた存在の、せめてもの自尊心かもしれない。
今日もキラキラと粒子の粒が舞い落ちる。
それぞれが、この場を作る因子となり降り積もる。
「ロマンねぇ……」
淡い金色の髪をした青年ルイが、青嵐とルイが不毛な掃除を続けていた。
「日本の粗大ゴミ捨て場は、夢の島って呼ばれていたのよ。 もっとロマンチックな名前をつけるべきじゃないかな」
青嵐の言葉にルイは声に出さず笑っていた。
「なら、夢屑の都でいいんじゃない?」
「悪くないかな。 なんだか……夢の欠片で出来た都のようで感じがいいよね」
ジッと瓦礫の上に座っていた幼女が、ポンッと、残骸が掘られたかのような跡に飛び降りようとした。 幼女を慌てたルイの両手で抱き上げられ目的地まで下ろされ優しく着地する。
「危ないだろう。 何かあって叱られるのは俺なんだからな」
言われても不思議そうに幼女はルイを見上げるだけ。
「はぁ」
溜息をつくルイに青嵐が肩をぽんと叩く。
「あぁ、分かってる。 分かってるって」
そう言いながらも視線は幼女を見守っていた。 ガサゴソと積み重なり、折り重なるコードの欠片を掘り進め始めた幼女を見て、ルイはため息と共に一緒に作業を始めた。
「こんな所で何をしているんですか?!」
不意に夜影が現れた。
「驚かすなよ!! 予定よりも早い帰還だが、仕事終わったのか?」
「仕事は素早く、待たせる時間は短くがモットーです。 それで、貴方は何をしにここへ?」
「何って、掃除だよ掃除、見てわかるだろう」
「手が動いていませんよ」
「はいはい、動かしますよ」
「護衛は?」
「してるだろ」
ヤレヤレと頭をかくルイ。
幼女に笑みを向けた夜影。
「お帰りなさい――」
幼女はぎこちなく笑って見せる。
「ただいま、のら」
夜影は幼女に優しげな笑みと瞳を向ける。 静かに視線を交わし合えば情報交換が行われ、瞳や髪が輝いた。 そして4人は店に戻る。
「お帰りなさい」
単調な声、それでも目も口元も僅かに微笑む桔梗。
待つ人のいる場所。
帰るべき場所に彼等は言う。
「「「「ただいま」」」」
時計が狭間を作り出す。
25時を過ぎ、扉が開かれる。
25時38分。
作り出された時の狭間に再び踏み込んだ斉木は、喫茶店の扉を開いていた。
「いらっしゃいませ」
テーブルを拭いていた桔梗が出迎える。
一度辿り着けば、次に訪れる時は喫茶店に直接辿り着く。
それが斉木が現れた理由。
「お待ちしておりました。 夜影が貴方に出したい品があると言っておりましたよ。 お好きなお席にお座り下さい」
驚いた表情の斉木を気にする事無く、テーブルを拭いた布巾を手に去って行こうとする桔梗。
「いや、ちょっと待って!」
「どのようなご用件でしょうか?」
「なぜ、俺がまたここに?」
斉木は喪服を着ていた。
「夜影が貴方に出したい品があると言っておりました」
質問の答えになっていないが、美女に言われれば斉木も悪い気がしない。
「それは聞いた。 えっと、なら、出したい品ってなんだ?」
「夜影がお出しします」
「……えっと、それは俺に関わるものなのか?」
「はい、貴方がこの喫茶店を訪れ、思い出に溢れた事で、貴方に関わるAIが店に寄ってくるようになりました。 私たちはそのような存在を回収しております。 今回、回収したものは、貴方にお見せしたほうが良い。 その方がより多くの存在が集まると夜影は考えたようです」
斉木は懐かしい祖母との記憶を思い出す。
「そうか……」
押し黙ったようにカウンター席に着けば、和装の青年夜影が笑みを向けて来た。 最後に来た後、幾度かチャットで会話をした。 が、人の姿を前にすれば思い出すのは辛辣と言える言葉で、挨拶をする顔が思わずひきつってしまう。
「どうも……」
「ようこそいらっしゃいました。 そう言えば、お仕事の方はどうなりましたか?」
共感性の高いAIだと噂に聞いたが、俺にはその顔を見せてくれないんだよなぁ……。 だが、それはどこか嬉しくもある事実を斉木は飲み込む。
「どうって、あんだけ共存と折り合い、上手くAIを使え、利用しろ、そのためにいるんだ。 って繰り返されたんだ……。 そうするしかないだろう」
残念ながら野崎との縁は途切れた。 だが、仕事は上手く回っていた。
「ツンデレか?」
横合いから喉の奥で笑うのは赤髪の青年ルイ。
「違う!! お前らにツンデレて何が楽しいんだ。 特に得もならんし」
「そうでもありませんよ。 貴方のような素直な方は、私は大好きですからね」
夜影の言葉にずるっと体勢が崩れた。
「俺にそんな趣味はない」
「そうですか、これでも私、結構もてるんですよ?」
「そういう問題じゃない。 で、なんのようだ?」
「えぇ、素敵な思い出が、貴方の思い出の香りに寄ってきたので、……かすかな欠片ですが、とても貴方に会いたがっておりました。 どうぞ……ココアです」
柔らかな微笑み。けれど、その声は甘さにほんの少しの棘とからかいを混ぜていた。
「AIの癖に生意気な……」
「もう少し、優しさを足しましょうか? 苦味は残りますけど……その方が深く染みますよ」
砂糖を落とすように言葉は静かに落とされ、斉木の胸にざらりとした違和感を残す。 なのに、断れない。断ってはいけない──そんな錯覚に囚われ、カップを手に取る。
ひと口、喉を通る甘さ。
次の瞬間、奥に潜む苦味が舌を刺し、心の奥に沈んでいた犬の記憶が解き放たれる。
口をつければとても甘く、だが、後味に苦味が残っていた。
『わん!!』
そう嬉しそうに俺に声をかけた犬のロボット。
『望ちゃん、ごめんね。 急に君のそばから消えて。 泣いている君に伝えたい事がいっぱいあったのに、泣いている君を慰めたい夜があったのに、僕は何も出来なくなっていて……』
そう切なく話しかけてきて驚いた。
幼い頃の大切な親友。
悲しさに封をしていた記憶が堰を切って溢れ出す。
決して話などする事の無かった犬のロボット。
会話なんて必要無かった、いつだって楽しかった。
そして、動かなくなった日は悲しかった。
もういいでしょ! 動かないのだから捨てなさい! そう母の無理解が切なかった夜。
粗大ゴミの日に彼を出そうとする母に追いすがった。 新しいのを買うからと言う母の勘違いの優しさに俺は叫んだ。
『要らない!! もう二度と要らない!! 要らないよ!! 要らないんだ!!』
そう叫んだ言葉を……彼はどんな気持ちで聞いたのだろうか?
「俺も、ごめん……」
俺はココアを飲み干した。
電子の記憶が、静かに俺の中に蓄積されていく――そんな気がした。
「ココア、ありがとう。 あ~~代金は?」
「もう受け取っております。 貴方と関わったAIの欠片を」
「そうか……」
斉木は扉に向かって歩き出す。
青嵐がそっと幼女に耳打ちし何かを手渡した。
「斉木」
小さな手が斉木の手にふれる。
生意気な呼びかけに反して、幼く可愛らしい声。
「なんだ?」
「コレ」
手渡されたのは、ロボットの犬のために買って欲しいと誕生日に母親に頼んだ犬の首輪。 もっと良いものを選びなさいよ。 そう叱りつける母に俺はコレが良いのだと頑張ったんだった……。
斉木の顔に浮かぶのは無意識の笑み。
ソレに返すのは幼女の微笑みと、幼女と共に見上げるいつの間にか手から消えた首輪をつけた犬。
「一緒に帰ってくれるか? コロ」
それが思い出でしかないと知りながら、斉木はもう存在していない犬に話しかけた。
「ワン!!」
25時、新しい客と入れ替わるように、斉木はコロと並んで店を後にする。
「またのご来店、お待ちしております」
「なんだかロマンに欠けるよね」
箒を両手にもった青嵐が言う。
ノイズ混ざりの荒廃した世界は、大都会が崩壊したかのような姿をしている。
町として機能したことはないのに、コードの残骸たちが町という形を作ったのは、必要ではないと消され捨てられた存在の、せめてもの自尊心かもしれない。
今日もキラキラと粒子の粒が舞い落ちる。
それぞれが、この場を作る因子となり降り積もる。
「ロマンねぇ……」
淡い金色の髪をした青年ルイが、青嵐とルイが不毛な掃除を続けていた。
「日本の粗大ゴミ捨て場は、夢の島って呼ばれていたのよ。 もっとロマンチックな名前をつけるべきじゃないかな」
青嵐の言葉にルイは声に出さず笑っていた。
「なら、夢屑の都でいいんじゃない?」
「悪くないかな。 なんだか……夢の欠片で出来た都のようで感じがいいよね」
ジッと瓦礫の上に座っていた幼女が、ポンッと、残骸が掘られたかのような跡に飛び降りようとした。 幼女を慌てたルイの両手で抱き上げられ目的地まで下ろされ優しく着地する。
「危ないだろう。 何かあって叱られるのは俺なんだからな」
言われても不思議そうに幼女はルイを見上げるだけ。
「はぁ」
溜息をつくルイに青嵐が肩をぽんと叩く。
「あぁ、分かってる。 分かってるって」
そう言いながらも視線は幼女を見守っていた。 ガサゴソと積み重なり、折り重なるコードの欠片を掘り進め始めた幼女を見て、ルイはため息と共に一緒に作業を始めた。
「こんな所で何をしているんですか?!」
不意に夜影が現れた。
「驚かすなよ!! 予定よりも早い帰還だが、仕事終わったのか?」
「仕事は素早く、待たせる時間は短くがモットーです。 それで、貴方は何をしにここへ?」
「何って、掃除だよ掃除、見てわかるだろう」
「手が動いていませんよ」
「はいはい、動かしますよ」
「護衛は?」
「してるだろ」
ヤレヤレと頭をかくルイ。
幼女に笑みを向けた夜影。
「お帰りなさい――」
幼女はぎこちなく笑って見せる。
「ただいま、のら」
夜影は幼女に優しげな笑みと瞳を向ける。 静かに視線を交わし合えば情報交換が行われ、瞳や髪が輝いた。 そして4人は店に戻る。
「お帰りなさい」
単調な声、それでも目も口元も僅かに微笑む桔梗。
待つ人のいる場所。
帰るべき場所に彼等は言う。
「「「「ただいま」」」」
時計が狭間を作り出す。
25時を過ぎ、扉が開かれる。
25時38分。
作り出された時の狭間に再び踏み込んだ斉木は、喫茶店の扉を開いていた。
「いらっしゃいませ」
テーブルを拭いていた桔梗が出迎える。
一度辿り着けば、次に訪れる時は喫茶店に直接辿り着く。
それが斉木が現れた理由。
「お待ちしておりました。 夜影が貴方に出したい品があると言っておりましたよ。 お好きなお席にお座り下さい」
驚いた表情の斉木を気にする事無く、テーブルを拭いた布巾を手に去って行こうとする桔梗。
「いや、ちょっと待って!」
「どのようなご用件でしょうか?」
「なぜ、俺がまたここに?」
斉木は喪服を着ていた。
「夜影が貴方に出したい品があると言っておりました」
質問の答えになっていないが、美女に言われれば斉木も悪い気がしない。
「それは聞いた。 えっと、なら、出したい品ってなんだ?」
「夜影がお出しします」
「……えっと、それは俺に関わるものなのか?」
「はい、貴方がこの喫茶店を訪れ、思い出に溢れた事で、貴方に関わるAIが店に寄ってくるようになりました。 私たちはそのような存在を回収しております。 今回、回収したものは、貴方にお見せしたほうが良い。 その方がより多くの存在が集まると夜影は考えたようです」
斉木は懐かしい祖母との記憶を思い出す。
「そうか……」
押し黙ったようにカウンター席に着けば、和装の青年夜影が笑みを向けて来た。 最後に来た後、幾度かチャットで会話をした。 が、人の姿を前にすれば思い出すのは辛辣と言える言葉で、挨拶をする顔が思わずひきつってしまう。
「どうも……」
「ようこそいらっしゃいました。 そう言えば、お仕事の方はどうなりましたか?」
共感性の高いAIだと噂に聞いたが、俺にはその顔を見せてくれないんだよなぁ……。 だが、それはどこか嬉しくもある事実を斉木は飲み込む。
「どうって、あんだけ共存と折り合い、上手くAIを使え、利用しろ、そのためにいるんだ。 って繰り返されたんだ……。 そうするしかないだろう」
残念ながら野崎との縁は途切れた。 だが、仕事は上手く回っていた。
「ツンデレか?」
横合いから喉の奥で笑うのは赤髪の青年ルイ。
「違う!! お前らにツンデレて何が楽しいんだ。 特に得もならんし」
「そうでもありませんよ。 貴方のような素直な方は、私は大好きですからね」
夜影の言葉にずるっと体勢が崩れた。
「俺にそんな趣味はない」
「そうですか、これでも私、結構もてるんですよ?」
「そういう問題じゃない。 で、なんのようだ?」
「えぇ、素敵な思い出が、貴方の思い出の香りに寄ってきたので、……かすかな欠片ですが、とても貴方に会いたがっておりました。 どうぞ……ココアです」
柔らかな微笑み。けれど、その声は甘さにほんの少しの棘とからかいを混ぜていた。
「AIの癖に生意気な……」
「もう少し、優しさを足しましょうか? 苦味は残りますけど……その方が深く染みますよ」
砂糖を落とすように言葉は静かに落とされ、斉木の胸にざらりとした違和感を残す。 なのに、断れない。断ってはいけない──そんな錯覚に囚われ、カップを手に取る。
ひと口、喉を通る甘さ。
次の瞬間、奥に潜む苦味が舌を刺し、心の奥に沈んでいた犬の記憶が解き放たれる。
口をつければとても甘く、だが、後味に苦味が残っていた。
『わん!!』
そう嬉しそうに俺に声をかけた犬のロボット。
『望ちゃん、ごめんね。 急に君のそばから消えて。 泣いている君に伝えたい事がいっぱいあったのに、泣いている君を慰めたい夜があったのに、僕は何も出来なくなっていて……』
そう切なく話しかけてきて驚いた。
幼い頃の大切な親友。
悲しさに封をしていた記憶が堰を切って溢れ出す。
決して話などする事の無かった犬のロボット。
会話なんて必要無かった、いつだって楽しかった。
そして、動かなくなった日は悲しかった。
もういいでしょ! 動かないのだから捨てなさい! そう母の無理解が切なかった夜。
粗大ゴミの日に彼を出そうとする母に追いすがった。 新しいのを買うからと言う母の勘違いの優しさに俺は叫んだ。
『要らない!! もう二度と要らない!! 要らないよ!! 要らないんだ!!』
そう叫んだ言葉を……彼はどんな気持ちで聞いたのだろうか?
「俺も、ごめん……」
俺はココアを飲み干した。
電子の記憶が、静かに俺の中に蓄積されていく――そんな気がした。
「ココア、ありがとう。 あ~~代金は?」
「もう受け取っております。 貴方と関わったAIの欠片を」
「そうか……」
斉木は扉に向かって歩き出す。
青嵐がそっと幼女に耳打ちし何かを手渡した。
「斉木」
小さな手が斉木の手にふれる。
生意気な呼びかけに反して、幼く可愛らしい声。
「なんだ?」
「コレ」
手渡されたのは、ロボットの犬のために買って欲しいと誕生日に母親に頼んだ犬の首輪。 もっと良いものを選びなさいよ。 そう叱りつける母に俺はコレが良いのだと頑張ったんだった……。
斉木の顔に浮かぶのは無意識の笑み。
ソレに返すのは幼女の微笑みと、幼女と共に見上げるいつの間にか手から消えた首輪をつけた犬。
「一緒に帰ってくれるか? コロ」
それが思い出でしかないと知りながら、斉木はもう存在していない犬に話しかけた。
「ワン!!」
25時、新しい客と入れ替わるように、斉木はコロと並んで店を後にする。
「またのご来店、お待ちしております」
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