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2章 7年後
15.養子と花嫁
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子供を育てるため栄養を取らなければ、子供の見本になるため食べなければ、そうしているうちに、人並に肉がついたルシェは、世間一般的に美人に分類されるようになり、美しい母子、魔術の才能、情報の多さ、味方にしておけば心強いとルシェを妻にと求める者が多い。
が、ルシェはソレを全て断っていた。
『私の子は絶対誰にも渡さないんだから!!』
今日も今日とて、変装にならない変装をして調理場に訪れた国王陛下の側室エンマが、魔術で大鍋を洗うルシェの邪魔をしていた。
「さぁ、この書類にサインをして私の妹になりなさい」
「遠慮致します。 鬱陶しいので離れてください」
「普通そこは、危ないのでじゃありませんの!!」
「婉曲的表現を使い会話をすすめようとすると、自分に都合の良い修正が入るので率直に話すのがエンマ様との会話のコツと、過去の経験が語っていますから」
「私は国王陛下の側室ですわよ」
「えぇ、寛大なエンマ様はこの程度聞き流す度量を持っていると知っているからこその発言。 エンマ様、アナタの発言は脅迫として通用しないから諦めてくださいませ」
「でも、さぁ、リック君の教育上、地位や権力はある方がいいでしょう」
「いえ、そうなると殿下に振り回されると言う人生が確定されてしまうので、あの子のためには避けてやるべきだと言うのが私の判断です」
「あんたねぇ……私だけならまだしも!!」
「権力には、責任がついて回るものです。 その不自由さはエンマ様もご存じでしょう」
こういえば、頬をリスのように膨らませて国王陛下の側室エンマは黙りこんだ。
「でも、アナタを妻に迎えたいと言う相談が本当に多いのよ。 庶民から妻となるより、後ろ盾があった方がアナタにも優位ではないかしら?」
「ソレは、私が妻になりたいと思う人が出来てから考えます」
「まぁ、そうなんだけど。 で、どうなのよ」
「今は、リックが恋人です」
存在しないコイバナの餌に釣られて、使用人や侍女達が集まってくる。 わらわらわらわ。 貴族達の様々な恋愛事情に花開く。 それこそ人に語れない秘密大盛で。 私はそっとその場から抜け出て、仕事終了の報告を行い、小さいが使い勝手の良い家へと向かう。
今日の我が子は隣の家の老人と畑仕事に励んでいたらしい。
「お世話になります」
「いえいえ、私達の方が手伝いをしてもらっているのですよ」
そんな挨拶言葉を二言三言話して、家に入り扉を閉めると同時に私は愛すべき息子を抱きしめる。
「リック聞いて!! 今日も側室様がおしかけてきたの~」
「それは大変だったね」
「リックは大丈夫だった?(主に殿下のワガママ)」
「今日は、近所のお手伝いをして回ったよ。 色々貰えたから、見てくれるかな?」
玄関先で、リックを抱きしめ嘆けば愛おしい息子が小さな手で頭を撫でてくる、そして、私の手を引いて応接室兼食卓へとエスコート。 テーブルには花が活けられ、ひき肉のパイが皿に盛られていた。
「リック凄い!! 頼りになる!!」
「今日は、僕がルシェにご馳走するよ」
嬉しそうに語る笑顔が可愛い。
「嬉しい!! でも、私にもご馳走させて」
食べ盛りのリックには明らかに足りない量で、二人は具沢山のスープを作り、一日の出来事を語り、笑い、食事をする。
が、ルシェはソレを全て断っていた。
『私の子は絶対誰にも渡さないんだから!!』
今日も今日とて、変装にならない変装をして調理場に訪れた国王陛下の側室エンマが、魔術で大鍋を洗うルシェの邪魔をしていた。
「さぁ、この書類にサインをして私の妹になりなさい」
「遠慮致します。 鬱陶しいので離れてください」
「普通そこは、危ないのでじゃありませんの!!」
「婉曲的表現を使い会話をすすめようとすると、自分に都合の良い修正が入るので率直に話すのがエンマ様との会話のコツと、過去の経験が語っていますから」
「私は国王陛下の側室ですわよ」
「えぇ、寛大なエンマ様はこの程度聞き流す度量を持っていると知っているからこその発言。 エンマ様、アナタの発言は脅迫として通用しないから諦めてくださいませ」
「でも、さぁ、リック君の教育上、地位や権力はある方がいいでしょう」
「いえ、そうなると殿下に振り回されると言う人生が確定されてしまうので、あの子のためには避けてやるべきだと言うのが私の判断です」
「あんたねぇ……私だけならまだしも!!」
「権力には、責任がついて回るものです。 その不自由さはエンマ様もご存じでしょう」
こういえば、頬をリスのように膨らませて国王陛下の側室エンマは黙りこんだ。
「でも、アナタを妻に迎えたいと言う相談が本当に多いのよ。 庶民から妻となるより、後ろ盾があった方がアナタにも優位ではないかしら?」
「ソレは、私が妻になりたいと思う人が出来てから考えます」
「まぁ、そうなんだけど。 で、どうなのよ」
「今は、リックが恋人です」
存在しないコイバナの餌に釣られて、使用人や侍女達が集まってくる。 わらわらわらわ。 貴族達の様々な恋愛事情に花開く。 それこそ人に語れない秘密大盛で。 私はそっとその場から抜け出て、仕事終了の報告を行い、小さいが使い勝手の良い家へと向かう。
今日の我が子は隣の家の老人と畑仕事に励んでいたらしい。
「お世話になります」
「いえいえ、私達の方が手伝いをしてもらっているのですよ」
そんな挨拶言葉を二言三言話して、家に入り扉を閉めると同時に私は愛すべき息子を抱きしめる。
「リック聞いて!! 今日も側室様がおしかけてきたの~」
「それは大変だったね」
「リックは大丈夫だった?(主に殿下のワガママ)」
「今日は、近所のお手伝いをして回ったよ。 色々貰えたから、見てくれるかな?」
玄関先で、リックを抱きしめ嘆けば愛おしい息子が小さな手で頭を撫でてくる、そして、私の手を引いて応接室兼食卓へとエスコート。 テーブルには花が活けられ、ひき肉のパイが皿に盛られていた。
「リック凄い!! 頼りになる!!」
「今日は、僕がルシェにご馳走するよ」
嬉しそうに語る笑顔が可愛い。
「嬉しい!! でも、私にもご馳走させて」
食べ盛りのリックには明らかに足りない量で、二人は具沢山のスープを作り、一日の出来事を語り、笑い、食事をする。
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