27 / 28
27.突然の申し出
しおりを挟む
「いえ、結構です。 大丈夫ですから」
私は後退る。
私が関わるたびに人は変わる。
この子だって……そう思ったから。
「まさか、私の事が怖いんですか?」
少年はクスッと小さく笑った。
下から望みこむように私を見上げて面白い物を見るかのように。 子供に見えるけれど……その瞳の奥は大人びているように思えた。
「怖いです!!」
胸を張り堂々と言ってみれば、一瞬きょとんとされて今度は声をあげて笑われた。
「怖いなら仕方がないですね。 そう……ですね……少し待っていてください」
近場の衣料品店へと入って行ったかと思えば、温かそうな白く可愛らしい襟とボタンが印象的なコートが手渡された。
「せめて温かな恰好をしてください。 風邪をひいてしまいます」
「えっと、それを購入するお金は……」
「私は風邪をひいて欲しくないだけ、上着ぐらいで私の懐は痛みませんよ。 それでも気になると言うなら、そのパンと交換しましょう」
「交換に等しくないわ」
「ですが、私は貴方が心配なんですよ。 迷子の子供のような顔をしているのですから放ってはおけません。 私の手を拒むなら、貴方の安全を私に示してください」
「誰にでもそんな事を言っていたら大変だと思いますが?」
「誰にでもはいいませんよ。 それだけ弱っているように見えるだけです。 あと、そうやって誤魔化そうとしても無理ですから」
相手はまだ幼さの残る少年で……そんな少年に小さな子供をなだめるようにされているのだから情けないかも……。
こんな会話の間中、私は目の前の少年よりも今後どうするかをずっと考えていた。 世界樹との繋がりから寒さも空腹も死に繋がる事はないだろうけど、それでも寒さも空腹も感じない訳ではなくツライ。
新しい勤め先を探そうにも、パン屋の店主に見つからない場所に行きつくまでのお金も無かった。 いわゆる絶対絶命と言う奴だ。 そんな気持ちが顔に出ているのだと思う。
そっと私の指先に細い指先が触れた。
ひんやりとしていた。
私を心配している間に、目の前の少年も冷え切ってしまったのだと。
「そんなに私が怖いですか?」
少年らしい薄い両手が、私に伸ばされ頬に触れる。 寒い日にひんやりとした手は寒いだけなのに、どうしてか私は安心してしまっていた。
クスクスと笑いながら綺麗な顔立ちで見つめ・……微笑む様子に私は息を飲む。
どうしよう……そんな風に悩んでいる時間は長くはなかった。 遠くから自分を探す声が聞こえたから。
「あの……助けていただいて本当に良いのですか? 私……何も持ってないのに……」
必死だったのに笑われてしまい、恥ずかしかった……。
「貴方を捨てておく方が、心配で仕事が手につきません。 コッチです」
そう言った彼は、私の手をとって速足で歩きだす。 進先に行けば馬車が待っていた。
少年の高そうな衣服から考えると、地味な馬車だった。
「早く」
何かを考える暇もなく手を取り引っ張り上げられた馬車の中は、外と比べて豪華だった。
「隠れて隠れて」
姿勢を低くするようにと言われ、言われるがままになれば……膝枕??
「えっと、これはちょっと……」
「でも、見つかっちゃうよ? まぁ、見つかっても問題はないけど」
ニッコリと笑う顔は不敵で……、少しだけ狂暴な光が瞳に宿っていたから、私は大人しく横になる事にした。
乱暴は良くない。 痛いのは嫌いだし……。
奇妙な安心感に包まれながら、馬車の揺れに身を任せ……気づけば眠ってしまっていた。 静かな声でおかえりと夢に落ちる中でそんな声を聞いた気がした。
目を覚ましたのは、森の中の屋敷。
ふわふわの埋もれるようなベッドは、宰相さん家にも負けない。
「ここは?」
「おもちゃ箱」
横に寝ていた少年が言う言葉に私は疑問を感じるけれど、それよりも私は立ち上がり、軽く数回ジャンプを繰り返し、置かれていた鏡の前でクルリと回る。
「何をしているんですか?」
えへっと笑いながら私は首を横に振った。 ここ暫く、当たり前のように鎖で繋がれる日々を送っていて、目の前の少年も同じようにするのでは? そんな風に考えてしまっていたのだ。
「お茶の時間にしませんか?」
「ぁ、すみません。 眠ってしまって」
トンッと大きなベッドから身軽におりた少年は私を見て微笑み手を差し出した。 その手をとった私は、部屋にあるソファに座るようエスコートされる。
目の前には、パンの籠。
綺麗なポットを差し出し、少年は私に言うのだ。
「お湯を沸かしてもらえるかな?」
私は少年を見る。
少年には疑いはなくて、私はポットを両手で受け取り、魔術で中の水を湯にした。 ほんの数秒の出来事。
「ありがとうございます」
「パンは甘い?」
「えぇ、それは特別甘いの」
私の言葉を聞いて1つの缶が選ばれポットに葉がいれられた。 パラパラと落ちる葉は、良くあるサイズのもの。
「これは香りが良くて苦味もほどほど。 だけど、甘いパンなら丁度いいはず」
熱いお湯が注がれれば、茶葉はほどけてポットの中でゆらゆらと踊った。
窓の外は深い木々。
木々の向こうに見えるのも木々。
ここは何処か分からない。
人の気配は……2.3人?
少年はキラキラと果物が光るパンを皿に取り、2人で分けるために切り分けた。
「折角なので、二人で食べましょう。 それよりも聞きたい事があるって顔をしていますね」
「えっと……聞いたら終わり……とかないですよね?」
「ありませんが、聞けば私のお願いを一つ聞いてもらう事になりますよ?」
「それは……どんな?」
「聞けば、拒否権は与えません。 お茶が良い感じです。 お茶の時間にしましょう」
私達は無言でお茶を口にする。
口内に甘い香りが広がった。
甘い果物を口にすれば、紅茶の香りと程よく混ざる。
キラキラとした果物の乗ったパンが、我ながら美味しい。 美味しくてホッと息をつく。
「もし、何も知らず、全てが嫌って言ったら?」
「ここの管理をお任せしますから、好きなようにお過ごしください」
それはとても嬉しいけれど、余りにも都合が良くて怖い気がする。 そう考えれば私は黙り込んでしまった。
「ただ与えられるだけも、与えるだけも嫌……」
真面目な様子で俯いてしまう。
「私の名前は、セザール、セザール・アクロマティリ」
自分の狭い世界しか知らない私にも分かった。 それはこの国の王子の名前だと。 ただ……私が知っている王子は、こんな少年ではなかったのだけど。
「そんな方が、どのような事を私に?」
「私と結婚してください」
「……む、無理です……。 王子様の妻なんて仕事が務まるとは思えません」
「大丈夫ですよ。 貴方が妻となってくれるなら。 私は王族としての業務から解放されるのですから。 貴方も同様ですよ。 貴方との婚姻は私にとってメリットが大きいんです。 例えソレが契約であっても構いません。 貴方の願いを条件付けしてくださるなら、私はそれを守ると誓いましょう」
これ以上無い条件のように思えた……けれど、私はすぐに返事が出来なかった。 余りにも突然過ぎて。
私は後退る。
私が関わるたびに人は変わる。
この子だって……そう思ったから。
「まさか、私の事が怖いんですか?」
少年はクスッと小さく笑った。
下から望みこむように私を見上げて面白い物を見るかのように。 子供に見えるけれど……その瞳の奥は大人びているように思えた。
「怖いです!!」
胸を張り堂々と言ってみれば、一瞬きょとんとされて今度は声をあげて笑われた。
「怖いなら仕方がないですね。 そう……ですね……少し待っていてください」
近場の衣料品店へと入って行ったかと思えば、温かそうな白く可愛らしい襟とボタンが印象的なコートが手渡された。
「せめて温かな恰好をしてください。 風邪をひいてしまいます」
「えっと、それを購入するお金は……」
「私は風邪をひいて欲しくないだけ、上着ぐらいで私の懐は痛みませんよ。 それでも気になると言うなら、そのパンと交換しましょう」
「交換に等しくないわ」
「ですが、私は貴方が心配なんですよ。 迷子の子供のような顔をしているのですから放ってはおけません。 私の手を拒むなら、貴方の安全を私に示してください」
「誰にでもそんな事を言っていたら大変だと思いますが?」
「誰にでもはいいませんよ。 それだけ弱っているように見えるだけです。 あと、そうやって誤魔化そうとしても無理ですから」
相手はまだ幼さの残る少年で……そんな少年に小さな子供をなだめるようにされているのだから情けないかも……。
こんな会話の間中、私は目の前の少年よりも今後どうするかをずっと考えていた。 世界樹との繋がりから寒さも空腹も死に繋がる事はないだろうけど、それでも寒さも空腹も感じない訳ではなくツライ。
新しい勤め先を探そうにも、パン屋の店主に見つからない場所に行きつくまでのお金も無かった。 いわゆる絶対絶命と言う奴だ。 そんな気持ちが顔に出ているのだと思う。
そっと私の指先に細い指先が触れた。
ひんやりとしていた。
私を心配している間に、目の前の少年も冷え切ってしまったのだと。
「そんなに私が怖いですか?」
少年らしい薄い両手が、私に伸ばされ頬に触れる。 寒い日にひんやりとした手は寒いだけなのに、どうしてか私は安心してしまっていた。
クスクスと笑いながら綺麗な顔立ちで見つめ・……微笑む様子に私は息を飲む。
どうしよう……そんな風に悩んでいる時間は長くはなかった。 遠くから自分を探す声が聞こえたから。
「あの……助けていただいて本当に良いのですか? 私……何も持ってないのに……」
必死だったのに笑われてしまい、恥ずかしかった……。
「貴方を捨てておく方が、心配で仕事が手につきません。 コッチです」
そう言った彼は、私の手をとって速足で歩きだす。 進先に行けば馬車が待っていた。
少年の高そうな衣服から考えると、地味な馬車だった。
「早く」
何かを考える暇もなく手を取り引っ張り上げられた馬車の中は、外と比べて豪華だった。
「隠れて隠れて」
姿勢を低くするようにと言われ、言われるがままになれば……膝枕??
「えっと、これはちょっと……」
「でも、見つかっちゃうよ? まぁ、見つかっても問題はないけど」
ニッコリと笑う顔は不敵で……、少しだけ狂暴な光が瞳に宿っていたから、私は大人しく横になる事にした。
乱暴は良くない。 痛いのは嫌いだし……。
奇妙な安心感に包まれながら、馬車の揺れに身を任せ……気づけば眠ってしまっていた。 静かな声でおかえりと夢に落ちる中でそんな声を聞いた気がした。
目を覚ましたのは、森の中の屋敷。
ふわふわの埋もれるようなベッドは、宰相さん家にも負けない。
「ここは?」
「おもちゃ箱」
横に寝ていた少年が言う言葉に私は疑問を感じるけれど、それよりも私は立ち上がり、軽く数回ジャンプを繰り返し、置かれていた鏡の前でクルリと回る。
「何をしているんですか?」
えへっと笑いながら私は首を横に振った。 ここ暫く、当たり前のように鎖で繋がれる日々を送っていて、目の前の少年も同じようにするのでは? そんな風に考えてしまっていたのだ。
「お茶の時間にしませんか?」
「ぁ、すみません。 眠ってしまって」
トンッと大きなベッドから身軽におりた少年は私を見て微笑み手を差し出した。 その手をとった私は、部屋にあるソファに座るようエスコートされる。
目の前には、パンの籠。
綺麗なポットを差し出し、少年は私に言うのだ。
「お湯を沸かしてもらえるかな?」
私は少年を見る。
少年には疑いはなくて、私はポットを両手で受け取り、魔術で中の水を湯にした。 ほんの数秒の出来事。
「ありがとうございます」
「パンは甘い?」
「えぇ、それは特別甘いの」
私の言葉を聞いて1つの缶が選ばれポットに葉がいれられた。 パラパラと落ちる葉は、良くあるサイズのもの。
「これは香りが良くて苦味もほどほど。 だけど、甘いパンなら丁度いいはず」
熱いお湯が注がれれば、茶葉はほどけてポットの中でゆらゆらと踊った。
窓の外は深い木々。
木々の向こうに見えるのも木々。
ここは何処か分からない。
人の気配は……2.3人?
少年はキラキラと果物が光るパンを皿に取り、2人で分けるために切り分けた。
「折角なので、二人で食べましょう。 それよりも聞きたい事があるって顔をしていますね」
「えっと……聞いたら終わり……とかないですよね?」
「ありませんが、聞けば私のお願いを一つ聞いてもらう事になりますよ?」
「それは……どんな?」
「聞けば、拒否権は与えません。 お茶が良い感じです。 お茶の時間にしましょう」
私達は無言でお茶を口にする。
口内に甘い香りが広がった。
甘い果物を口にすれば、紅茶の香りと程よく混ざる。
キラキラとした果物の乗ったパンが、我ながら美味しい。 美味しくてホッと息をつく。
「もし、何も知らず、全てが嫌って言ったら?」
「ここの管理をお任せしますから、好きなようにお過ごしください」
それはとても嬉しいけれど、余りにも都合が良くて怖い気がする。 そう考えれば私は黙り込んでしまった。
「ただ与えられるだけも、与えるだけも嫌……」
真面目な様子で俯いてしまう。
「私の名前は、セザール、セザール・アクロマティリ」
自分の狭い世界しか知らない私にも分かった。 それはこの国の王子の名前だと。 ただ……私が知っている王子は、こんな少年ではなかったのだけど。
「そんな方が、どのような事を私に?」
「私と結婚してください」
「……む、無理です……。 王子様の妻なんて仕事が務まるとは思えません」
「大丈夫ですよ。 貴方が妻となってくれるなら。 私は王族としての業務から解放されるのですから。 貴方も同様ですよ。 貴方との婚姻は私にとってメリットが大きいんです。 例えソレが契約であっても構いません。 貴方の願いを条件付けしてくださるなら、私はそれを守ると誓いましょう」
これ以上無い条件のように思えた……けれど、私はすぐに返事が出来なかった。 余りにも突然過ぎて。
95
あなたにおすすめの小説
あなたの罪はいくつかしら?
碓氷雅
恋愛
公爵令嬢はとある夜会で婚約破棄を言い渡される。
非常識なだけの男ならば許容範囲、しかしあまたの罪を犯していたとは。
「あなたの罪はいくつかしら?」
・・・
認証不要とのことでしたので感想欄には公開しておりませんが、誤字を指摘していただきありがとうございます。注意深く見直しているつもりですがどうしても見落としはあるようで、本当に助かっております。
この場で感謝申し上げます。
お前との婚約は、ここで破棄する!
ねむたん
恋愛
「公爵令嬢レティシア・フォン・エーデルシュタイン! お前との婚約は、ここで破棄する!」
華やかな舞踏会の中心で、第三王子アレクシス・ローゼンベルクがそう高らかに宣言した。
一瞬の静寂の後、会場がどよめく。
私は心の中でため息をついた。
【完結】チャンス到来! 返品不可だから義妹予定の方は最後までお世話宜しく
との
恋愛
予約半年待ちなど当たり前の人気が続いている高級レストランのラ・ぺルーズにどうしても行きたいと駄々を捏ねたのは、伯爵家令嬢アーシェ・ローゼンタールの十年来の婚約者で伯爵家二男デイビッド・キャンストル。
誕生日プレゼントだけ屋敷に届けろってど〜ゆ〜ことかなあ⋯⋯と思いつつレストランの予約を父親に譲ってその日はのんびりしていると、見たことのない美少女を連れてデイビッドが乗り込んできた。
「人が苦労して予約した店に義妹予定の子と行ったってどういうこと? しかも、おじさんが再婚するとか知らないし」
それがはじまりで⋯⋯豪放磊落と言えば聞こえはいいけれど、やんちゃ小僧がそのまま大人になったような祖父達のせいであちこちにできていた歪みからとんでもない事態に発展していく。
「マジかぁ! これもワシのせいじゃとは思わなんだ」
「⋯⋯わしが噂を補強しとった?」
「はい、間違いないですね」
最強の両親に守られて何の不安もなく婚約破棄してきます。
追伸⋯⋯最弱王が誰かは諸説あるかもですね。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
約7万字で完結確約、筆者的には短編の括りかなあと。
R15は念の為・・
なんでも押し付けてくる妹について
里見知美
恋愛
「ねえ、お姉さま。このリボン欲しい?」
私の一つ下の妹シェリルは、ことある毎に「欲しい?」と言っては、自分がいらなくなったものを押し付けてくる。
しかもお願いっていうんなら譲ってあげる、と上から目線で。
私よりもなんでも先に手に入れておかないと気が済まないのか、私が新品を手に入れるのが気に食わないのか。手に入れてしまえば興味がなくなり、すぐさま私に下げ渡してくるのである。まあ、私は嫡女で、無駄に出費の多い妹に家を食い潰されるわけにはいきませんから、再利用させていただきますが。
でも、見た目の良い妹は、婚約者まで私から掠め取っていった。
こればっかりは、許す気にはなりません。
覚悟しなさいな、姉の渾身の一撃を。
全6話完結済み。
(完結)夫と姉(継母の連れ子)に罪を着せられた侯爵令嬢の二度目の人生ー『復讐』よりも『長生き』したい!
青空一夏
恋愛
私はカッシング侯爵家のアナスターシア。カッシング侯爵家の跡継ぎ娘であり、お母様の実家マッキンタイヤー公爵家の跡継ぎでもある立場なの。なんでって? 亡きお母様のお兄様(マッキンタイヤー公爵)が将軍職をまっとうするため、独身を貫いてきたからよ。ちなみにマッキンタイヤー公爵の初代はユーフェミア王女で聖女様でもあったのよ。私はその血も引いているわ。
お母様は私が5歳の頃に病で亡くなったわ。でも、まもなくお父様はサリナお母様と再婚したの。最初は嫌な気持ちがしたけれど、サリナお母様はとても優しかったからすぐに仲良くなれた。サリナお母様には娘がいて、私より年上だった。ローズリンお姉様のことよ。ローズリンお姉様も良い方で、私はとても幸せだった。
チェルシー王妃主催のお茶会で知り合ったハーランド第二王子殿下も優しくて、私を甘やかしてくれる味方なの。でも、お母様のお兄様であるマッキンタイヤー公爵は厳しくて、会うたびにお説教を言ってくるから嫌い。なるべく、伯父様(マッキンタイヤー公爵)に関わらないようにしていたいわ。そうすれば、私は幸せに気楽に生きることができる。ところが・・・・・・
この物語は夫となったハーランド第二王子の裏切りとローズリンの嘘で罪を着せられたアナスターシアが、毒杯を飲ませられるところで奇跡を起こし、二度目の人生をやり直すお話しです。アナスターシアが積極的に復讐していくお話ではなく、ハーランド第二王子やローズリンが自業自得で自滅していくお話しです。アナスターシアの恋もちりばめた恋愛小説になっています。
※この物語は現実ではない異世界のお話しですから、歴史的や時代背景的におかしな部分が多々あると思いますので、ご了承ください。誤字・脱字多いかもしれませんが、脳内で変換していただけるか、教えていただけると嬉しいです💦
聖女や聖獣などのファンタジー要素あり。
※完結保証。すでに執筆が終わっておりますので、途中で連載がとまることはありません。安心してお読みくださいませ。
ハイパー王太子殿下の隣はツライよ! ~突然の婚約解消~
緑谷めい
恋愛
私は公爵令嬢ナタリー・ランシス。17歳。
4歳年上の婚約者アルベルト王太子殿下は、超優秀で超絶イケメン!
一応美人の私だけれど、ハイパー王太子殿下の隣はツライものがある。
あれれ、おかしいぞ? ついに自分がゴミに思えてきましたわ!?
王太子殿下の弟、第2王子のロベルト殿下と私は、仲の良い幼馴染。
そのロベルト様の婚約者である隣国のエリーゼ王女と、私の婚約者のアルベルト王太子殿下が、結婚することになった!? よって、私と王太子殿下は、婚約解消してお別れ!? えっ!? 決定ですか? はっ? 一体どういうこと!?
* ハッピーエンドです。
もう我慢したくないので自由に生きます~一夫多妻の救済策~
岡暁舟
恋愛
第一王子ヘンデルの妻の一人である、かつての侯爵令嬢マリアは、自分がもはや好かれていないことを悟った。
「これからは自由に生きます」
そう言い張るマリアに対して、ヘンデルは、
「勝手にしろ」
と突き放した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる