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12.ジェフリーの憂鬱
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ミフェール国王都に雨が降る。
空を見上げれば、月も星も無くシトシトと雨が落ちて来る。
そんな雨から逃れるように、ジェフリーを通じて招待された客人が地下に作られたハーノイス伯爵屋敷のカジノ部屋で楽しんでいた。
勝利、勝利、勝利、勝利、勝利。
生徒達のざわめき。
彼等が使える所持金は決して多くはない。
それでも勝利は勝利で、客人達に自信を与える。
重い扉が開く音に学生たちは注目した。
現れたのは端正な顔立ちをしたノエム・ハーノイス。
背筋を正したしなやかな歩みは足音を立てない。
軽く手をふり挨拶代わりとした。
「皆さん、楽しんでくれていますか? 憂鬱な雨の日を吹き飛ばすように楽しんでください」
そうハーノイス伯爵の挨拶後、再び扉が開いた。
「ここが……」
感激したかのような声色。
背の低い大人しそうな青年を連れて来たのはジェフリーだった。 ジェフリーは伯爵に軽く頭を下げて学友をカジノの受付に当たる場所へと誘った。
受付で行うのは、カジノの勝敗への支払いの約定。 個々の精神を縛る魔術的契約を交わすのだ。 手続きに付き添うジェフリーに対して、ハーノイス伯爵が手招きを行った。
「父上が心配しておいでだ。 一度、顔を出して話をしておくといい」
穏やかな深い声にも関わらず、その声は精神に絡みつきジェフリーの心を不安に追い込むのだ。
憂鬱な気持ちでジェフリー・ブラウンは実家へと帰った。
帰ったと言っても、父親に会えば文句を言われるのは分かっている。
自分の婚約者はルルワであって、ナンシー・ハーノイスではないのだから、今のハーノイス伯爵屋敷に居座る事を何と言われるか……。
「面倒臭い。 でも、まぁ、ルルワに依頼した情報書類は持ち帰らないと」
持ち帰らないとの言葉を誰かが聞けばおかしく感じるだろう。 だが、戻った部屋には誰もおらずルルワに頼んでいた課題の下地はおかれておらず、奇妙な苛立ちに囚われたジェフリーは父親の執務室へと足早に向かった。
「父上!! なぜ、僕の物を勝手に持ち出しているんですか!!」
「ルルワ殿に課題を手伝わせておきながら、ソレを自分で受け取りもしない、お礼もしない。おかしくはないか?」
「彼女には多くの貸しがありますから、いちいちお礼をする必要なんて感じませんね」
「あぁ……やっぱり、そう言う事か……お前がお金を使っている相手、ルルワ殿ではないな」
「彼女が、何か言ったのですか!! 彼女は嘘つきです!! 自分本位で人を悪くいい貶めるような奴なんですよ!! それでも父上が言うから、僕は彼女と婚約している。 嫌だ、嫌なんだ!! 僕にソレを強要する父上が僕に何かを言う資格はないよ!! それに、僕をイヤな気分にさせながら夫婦になろうと言うのだから、ルルワが僕を手伝って尽くすのは当然の事でしょう。 これは全部ルルワのためになるんですから」
「ルルワ殿が作った書類を見た。 お前はルルワ殿と同じことが出来るなら問題はないが、それはお前が使うべきではない。 お前は……ハーノイス伯爵に近づくのは止めるんだ。 生活を正すんだ。 ルルワ殿との関係をやりなおすために努力をするべきだ」
「はぁ?! 王立学園にも入学出来ないような奴と僕を比べないでください。 それにハーノイス伯爵令嬢との婚約を求めたのは父上じゃないか!!」
「彼女が貴族でないのは、彼女のせいではないだろう。 あぁ……」
ブラウン侯爵は深く項垂れた。
「違いますね。 ルルワにその能力があるなら爵位等関係なく学園に入学する事が出来る。 ソレをしないと言うのは、ルルワが劣っていると言う事です。 そんな事も父上は分からないのですか……。 そろそろルルワとの婚約を破棄していただきたいものですね。 メッキの剥がれた彼女に何時まで縋りついているのですか、そこまで父上の目が節穴だったとは、残念ですよ」
その言いようは何処かハーノイス伯爵を思い出しブラウン侯爵の顔色は青くなった。
「お前は暫く外出を管理させて貰う」
そう言いながらも論文の下地となる資料を手に、ジェフリーは父親の執務室を後にした。 学園に行くと家を出てさえしまえはどうにでもなると言う考えがあったから。 部屋を出るジェフリーに父親は言う。
「しばらく学園には通う必要はない」
「はぁ! 人生を決める大事な年なんですよ!! わかっているんですか!!」
「お前こそ分かっているのか……。 とにかく論文を書き終えるまでは外出を許さない」
「その論文を書くためには学園に行く必要があると言っているんです。 なら、人をつけよう……」
この時の侯爵は、ハーノイス伯爵家を名乗っている奴等と縁をきれば全て元に戻ると言う希望に全てを託していた。
ドンッと大げさに扉を閉めた。
訳の分からない焦燥感と言うものが、ジェフリーを襲った。 しばらく父親が納得するまで学園を休めばいい……そう考える反面、あの甘えん坊な婚約者の従姉妹は自分が居ない間に彼女は別の誰かに頼るだろう。 そんな思いがあった。
どうしよう、どうしよう、どうしよう……。
「あぁああああああああ!!」
ナンシーにとって自分が特別ではない事は分かっていたから。 ほんの少し、彼女の側を離れる……それだけで天然な彼女は、本能に忠実な彼女は、自分に甘えるように他の者に甘えるだろう、そう思えば激しい焦燥感に襲われ苛立った。
どうすれば、学園に復帰できる?
目についたのは、手に持っていた論文の材料。
論文さえ仕上げてしまえば、ソレを提出するために学園に……外に行っても文句は言われないだろうと言う考えに行きつき部屋に戻った。
ルルワが持ってきた論文資料を見た際に、頭の中が煮え立った。
「やっぱりアイツは馬鹿だ!!」
そう叫びながら、父親の元に戻った。
「父上、やっぱりルルワは馬鹿で使えない女だ。 あんな奴との婚約を何時まで続けさせるつもりですか!!」
そう言って資料を父親の目の前に叩きつけた。
既にその資料を侯爵は見ており、新しい経済流通の流れとして面白いと判断していた。 同時に彼女が妻と話していた平和の中で求められた美食、次に訪れるのは美意識であると言う考えから、妻の薬草にもっと価値を見出すべきだと言われた妻の顔を思い出せば、好い子を家族に招けることが幸運だと思っていた。
「バカ息子が!! 何が問題だと言うんだ!!」
「これでは論文がかけません。 アイツは論文のなんたるかをわかっていないのです!!」
ジェフリーの言い分は、
過去、彼が参考とした論文の多くはこの国の進化する食文化、美食、食による経済流通だった。 今後〇〇と言う食材は✕✕と言う可能性を占めている。 その食材の産地、流通経路、ソレを使った階級別料理、その料理を好む年齢・性別から今後期待できる消費。
ジェフリーが望んだのは、一つの食材に焦点を絞った情報だった。 そうする事で過去の論文を食材を変えながら、文章を流用する事が出来ると考えたのだ。
甘やかされた獣人貴族達を相手にしている教師達だ。 何処か妥協をしているのかもしれない。 だが、それは国にとっても、民にとっても決して良い訳ではない……。
ブラウン侯爵が深い溜息をつけば、腹を立てたジェフリーは飛び出していった。 馬に乗った彼が持つのはルルワが作った資料で、着ている服は着の身着のままと言って良いだろう。
侯爵は後を追うようにと求めた。
ハーノイス伯爵家に逃げて行くならいいが、ルルワ殿の所に行くなら大変だ。 焦っている所にブラウン侯爵の元に来客が訪れる。
数日前から王宮内で息子のお目付け役兼家庭教師をしてくれる者がいないかと愚痴ったところ、そのあてがあると連絡が来たのは昨日の事。 速足で歩んだブラウン侯爵は玄関先で挨拶を簡易的な挨拶を済ませ、逃げた息子を追ってくれないかと頼んだ。
「構いませんよ。 お役に立てるところを見せるには丁度いい」
男はそう答え、後を追いかけた。
ジェフリーが向かったのはハーノイス侯爵家ではなかった。 ジェフリーが行ったのは逃亡ではなく、怒りをぶつける場ルルワの元だった。
2時間もかかってもその怒りは衰える事なく、馬が一歩一歩進むごとに怒りが増していった。
「なんだ、これは!! 使い物にならん!!」
子供の癇癪のように、ジェフリーはルルワに対して書類を叩きつけた。
空を見上げれば、月も星も無くシトシトと雨が落ちて来る。
そんな雨から逃れるように、ジェフリーを通じて招待された客人が地下に作られたハーノイス伯爵屋敷のカジノ部屋で楽しんでいた。
勝利、勝利、勝利、勝利、勝利。
生徒達のざわめき。
彼等が使える所持金は決して多くはない。
それでも勝利は勝利で、客人達に自信を与える。
重い扉が開く音に学生たちは注目した。
現れたのは端正な顔立ちをしたノエム・ハーノイス。
背筋を正したしなやかな歩みは足音を立てない。
軽く手をふり挨拶代わりとした。
「皆さん、楽しんでくれていますか? 憂鬱な雨の日を吹き飛ばすように楽しんでください」
そうハーノイス伯爵の挨拶後、再び扉が開いた。
「ここが……」
感激したかのような声色。
背の低い大人しそうな青年を連れて来たのはジェフリーだった。 ジェフリーは伯爵に軽く頭を下げて学友をカジノの受付に当たる場所へと誘った。
受付で行うのは、カジノの勝敗への支払いの約定。 個々の精神を縛る魔術的契約を交わすのだ。 手続きに付き添うジェフリーに対して、ハーノイス伯爵が手招きを行った。
「父上が心配しておいでだ。 一度、顔を出して話をしておくといい」
穏やかな深い声にも関わらず、その声は精神に絡みつきジェフリーの心を不安に追い込むのだ。
憂鬱な気持ちでジェフリー・ブラウンは実家へと帰った。
帰ったと言っても、父親に会えば文句を言われるのは分かっている。
自分の婚約者はルルワであって、ナンシー・ハーノイスではないのだから、今のハーノイス伯爵屋敷に居座る事を何と言われるか……。
「面倒臭い。 でも、まぁ、ルルワに依頼した情報書類は持ち帰らないと」
持ち帰らないとの言葉を誰かが聞けばおかしく感じるだろう。 だが、戻った部屋には誰もおらずルルワに頼んでいた課題の下地はおかれておらず、奇妙な苛立ちに囚われたジェフリーは父親の執務室へと足早に向かった。
「父上!! なぜ、僕の物を勝手に持ち出しているんですか!!」
「ルルワ殿に課題を手伝わせておきながら、ソレを自分で受け取りもしない、お礼もしない。おかしくはないか?」
「彼女には多くの貸しがありますから、いちいちお礼をする必要なんて感じませんね」
「あぁ……やっぱり、そう言う事か……お前がお金を使っている相手、ルルワ殿ではないな」
「彼女が、何か言ったのですか!! 彼女は嘘つきです!! 自分本位で人を悪くいい貶めるような奴なんですよ!! それでも父上が言うから、僕は彼女と婚約している。 嫌だ、嫌なんだ!! 僕にソレを強要する父上が僕に何かを言う資格はないよ!! それに、僕をイヤな気分にさせながら夫婦になろうと言うのだから、ルルワが僕を手伝って尽くすのは当然の事でしょう。 これは全部ルルワのためになるんですから」
「ルルワ殿が作った書類を見た。 お前はルルワ殿と同じことが出来るなら問題はないが、それはお前が使うべきではない。 お前は……ハーノイス伯爵に近づくのは止めるんだ。 生活を正すんだ。 ルルワ殿との関係をやりなおすために努力をするべきだ」
「はぁ?! 王立学園にも入学出来ないような奴と僕を比べないでください。 それにハーノイス伯爵令嬢との婚約を求めたのは父上じゃないか!!」
「彼女が貴族でないのは、彼女のせいではないだろう。 あぁ……」
ブラウン侯爵は深く項垂れた。
「違いますね。 ルルワにその能力があるなら爵位等関係なく学園に入学する事が出来る。 ソレをしないと言うのは、ルルワが劣っていると言う事です。 そんな事も父上は分からないのですか……。 そろそろルルワとの婚約を破棄していただきたいものですね。 メッキの剥がれた彼女に何時まで縋りついているのですか、そこまで父上の目が節穴だったとは、残念ですよ」
その言いようは何処かハーノイス伯爵を思い出しブラウン侯爵の顔色は青くなった。
「お前は暫く外出を管理させて貰う」
そう言いながらも論文の下地となる資料を手に、ジェフリーは父親の執務室を後にした。 学園に行くと家を出てさえしまえはどうにでもなると言う考えがあったから。 部屋を出るジェフリーに父親は言う。
「しばらく学園には通う必要はない」
「はぁ! 人生を決める大事な年なんですよ!! わかっているんですか!!」
「お前こそ分かっているのか……。 とにかく論文を書き終えるまでは外出を許さない」
「その論文を書くためには学園に行く必要があると言っているんです。 なら、人をつけよう……」
この時の侯爵は、ハーノイス伯爵家を名乗っている奴等と縁をきれば全て元に戻ると言う希望に全てを託していた。
ドンッと大げさに扉を閉めた。
訳の分からない焦燥感と言うものが、ジェフリーを襲った。 しばらく父親が納得するまで学園を休めばいい……そう考える反面、あの甘えん坊な婚約者の従姉妹は自分が居ない間に彼女は別の誰かに頼るだろう。 そんな思いがあった。
どうしよう、どうしよう、どうしよう……。
「あぁああああああああ!!」
ナンシーにとって自分が特別ではない事は分かっていたから。 ほんの少し、彼女の側を離れる……それだけで天然な彼女は、本能に忠実な彼女は、自分に甘えるように他の者に甘えるだろう、そう思えば激しい焦燥感に襲われ苛立った。
どうすれば、学園に復帰できる?
目についたのは、手に持っていた論文の材料。
論文さえ仕上げてしまえば、ソレを提出するために学園に……外に行っても文句は言われないだろうと言う考えに行きつき部屋に戻った。
ルルワが持ってきた論文資料を見た際に、頭の中が煮え立った。
「やっぱりアイツは馬鹿だ!!」
そう叫びながら、父親の元に戻った。
「父上、やっぱりルルワは馬鹿で使えない女だ。 あんな奴との婚約を何時まで続けさせるつもりですか!!」
そう言って資料を父親の目の前に叩きつけた。
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「バカ息子が!! 何が問題だと言うんだ!!」
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ジェフリーの言い分は、
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ジェフリーが望んだのは、一つの食材に焦点を絞った情報だった。 そうする事で過去の論文を食材を変えながら、文章を流用する事が出来ると考えたのだ。
甘やかされた獣人貴族達を相手にしている教師達だ。 何処か妥協をしているのかもしれない。 だが、それは国にとっても、民にとっても決して良い訳ではない……。
ブラウン侯爵が深い溜息をつけば、腹を立てたジェフリーは飛び出していった。 馬に乗った彼が持つのはルルワが作った資料で、着ている服は着の身着のままと言って良いだろう。
侯爵は後を追うようにと求めた。
ハーノイス伯爵家に逃げて行くならいいが、ルルワ殿の所に行くなら大変だ。 焦っている所にブラウン侯爵の元に来客が訪れる。
数日前から王宮内で息子のお目付け役兼家庭教師をしてくれる者がいないかと愚痴ったところ、そのあてがあると連絡が来たのは昨日の事。 速足で歩んだブラウン侯爵は玄関先で挨拶を簡易的な挨拶を済ませ、逃げた息子を追ってくれないかと頼んだ。
「構いませんよ。 お役に立てるところを見せるには丁度いい」
男はそう答え、後を追いかけた。
ジェフリーが向かったのはハーノイス侯爵家ではなかった。 ジェフリーが行ったのは逃亡ではなく、怒りをぶつける場ルルワの元だった。
2時間もかかってもその怒りは衰える事なく、馬が一歩一歩進むごとに怒りが増していった。
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