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3章
34.お仕置き 07
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三輪颯太にとって、本庄エリィは屈辱そのもの。
本庄は訓練と言う名の元で、幾度となく颯太に屈辱を与えて来た。 いや颯太だけではなく、彼女から訓練を受けた者の多くが、恨みを抱いているに違いない。
何しろ力で勝っていても、上官の命令に逆らい欲望に走るような者は、使えないと一笑に付せられるし、実際に何人もの人間が受けた屈辱に大気れず仕返しを行い、手に負えない犯罪者として処罰を受けていた。
颯太は少年のような甘さを持った顔を歪ませ、本庄を監察する。
本庄自身は、颯太が彼女に覚えた恨みにより、苦痛を増幅させる薬を使ったと思っているかもしれない。 実際には、快楽すらも増幅させるのだから……颯太を挑発しようとしながら、触れる空気にすら感じ入り一呼吸ごとに軽い絶頂を迎えている様は、妄想によがり狂う様は、失笑でしかなかった。
颯太は改めて時計を見た。
時間を気にするのは、薬の効果を図るため。
薬の効果がピークに至るのを待っているのだ。
ニヤリと誰に見せるのでもなく颯太は笑いながら、本庄の轡を外す。 だらしなく流れる唾液が汚らしいと軽蔑の視線を向けるが……目隠しまでは取るつもりはなく、本庄は颯太の気持ちを量る事は出来ない。
「ぁぁっ、はぁ、うっ、ふぅ……」
発情を表す煽情的な声が、唇が落ちても尚赤い本庄の唇から漏れ出ていた。
「あぁ、お願い……抱いて……」
身動き一つとれぬ状態で、秘部から蜜をしたたらせ水たまりを作るような状態の本庄だが、未だに彼女は自分の優位性を信じている事だろう。
「耐えられないの。 お願い……私のグチャグチャに濡れた中を、アナタの欲望で満たして欲しいの」
その後も延々と続く、卑猥な挑発。
ソレを無視すれば……声が徐々にヒステリックになっていく。
「この不能者が!! あぁ、分かったわ。 オマエは女より男が良いのね。 なるほど、なら訓練時代の様子も納得がいくと言うものだわ。 あっははははっはは、なるほどねぇ~。 ねぇ、私をここから解放してくれたら、良い子を紹介するわよ」
「結局、アナタは何時だって独りよがりで何も理解していない」
冷ややかに颯太は告げた。
こんな間柄であっても、本庄エリィが颯太の理想の母、姉を演じていた事もあり、初恋の相手でもあった。
ただ、与えられる屈辱に酔いしれる嗜好を颯太は持ち合わせていなかっただけ……。
そして……わざとらしい溜息を1度ついた颯太は……エリィの身体の中央にスッと薄くナイフで切りつけた。
時間は感覚器官の高まりの頂点を迎えていた。
本庄は訓練と言う名の元で、幾度となく颯太に屈辱を与えて来た。 いや颯太だけではなく、彼女から訓練を受けた者の多くが、恨みを抱いているに違いない。
何しろ力で勝っていても、上官の命令に逆らい欲望に走るような者は、使えないと一笑に付せられるし、実際に何人もの人間が受けた屈辱に大気れず仕返しを行い、手に負えない犯罪者として処罰を受けていた。
颯太は少年のような甘さを持った顔を歪ませ、本庄を監察する。
本庄自身は、颯太が彼女に覚えた恨みにより、苦痛を増幅させる薬を使ったと思っているかもしれない。 実際には、快楽すらも増幅させるのだから……颯太を挑発しようとしながら、触れる空気にすら感じ入り一呼吸ごとに軽い絶頂を迎えている様は、妄想によがり狂う様は、失笑でしかなかった。
颯太は改めて時計を見た。
時間を気にするのは、薬の効果を図るため。
薬の効果がピークに至るのを待っているのだ。
ニヤリと誰に見せるのでもなく颯太は笑いながら、本庄の轡を外す。 だらしなく流れる唾液が汚らしいと軽蔑の視線を向けるが……目隠しまでは取るつもりはなく、本庄は颯太の気持ちを量る事は出来ない。
「ぁぁっ、はぁ、うっ、ふぅ……」
発情を表す煽情的な声が、唇が落ちても尚赤い本庄の唇から漏れ出ていた。
「あぁ、お願い……抱いて……」
身動き一つとれぬ状態で、秘部から蜜をしたたらせ水たまりを作るような状態の本庄だが、未だに彼女は自分の優位性を信じている事だろう。
「耐えられないの。 お願い……私のグチャグチャに濡れた中を、アナタの欲望で満たして欲しいの」
その後も延々と続く、卑猥な挑発。
ソレを無視すれば……声が徐々にヒステリックになっていく。
「この不能者が!! あぁ、分かったわ。 オマエは女より男が良いのね。 なるほど、なら訓練時代の様子も納得がいくと言うものだわ。 あっははははっはは、なるほどねぇ~。 ねぇ、私をここから解放してくれたら、良い子を紹介するわよ」
「結局、アナタは何時だって独りよがりで何も理解していない」
冷ややかに颯太は告げた。
こんな間柄であっても、本庄エリィが颯太の理想の母、姉を演じていた事もあり、初恋の相手でもあった。
ただ、与えられる屈辱に酔いしれる嗜好を颯太は持ち合わせていなかっただけ……。
そして……わざとらしい溜息を1度ついた颯太は……エリィの身体の中央にスッと薄くナイフで切りつけた。
時間は感覚器官の高まりの頂点を迎えていた。
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