36 / 67
第33話 美女たちの変身と、真夜中の「空腹」事件
しおりを挟む
ポート・リバティの裏通り。
陰謀の匂いと硝煙の味が混じり合うバーでの情報収集を終え、俺は鉛のように重い足取りでスターダスト・レクイエム号へ帰還した。
ガルムへの怒り、コンドルへの疑念、そしてミューを巡る巨大な陰謀の可能性。
頭の中はぐちゃぐちゃ。
気分は最悪だ。
だが、艦のハッチをくぐると、ラウンジの方から銀鈴を転がすような笑い声が聞こえてきた。
アイツら帰ってきてんのか。
その明るい響きに、重苦しい心がほんの少しだけ軽くなる。
「ただいま……」
少し気恥ずかしさを感じながらドアを開ける。
そこに広がっていたのは、俺の予想を遥かに超える眩い光景だった。
「「「おかえりなさい!」」」
ミュー、ローズマリー、そしてナビィ。
三人の美女が、まるでファッションショーのモデルのように着飾って出迎えた。
ミューは、明星の星屑を溶かし込んだような淡いブルーのシルクワンピース。
雪のように白い肌と、真珠色の銀髪。
俺がジャンクヤードで買った安物のガラス細工の髪飾りが、誇らしげに輝いている。
ローズマリーは、燃えるような深紅のロングドレス。
大胆に開いた胸元とスリット。
仮面の下から覗く唇が、男の理性を蕩かすような魔力を放っている。
そして、ナビィ。
普段のメイド服とは違う、純白のシャープなパンツスーツ。
知的なデザインが、彼女の完璧なプロポーションを引き立てていた。
「おかえりなさい、ベレット!」
ミューが太陽のような笑顔で駆け寄ってくる。
甘い香りが鼻腔をくすぐった。
「お、おう。ミュー。その服、すげえ似合ってるじゃねえか。なんだか別人みたいだぜ。綺麗だ」
「……! ほんと!? 嬉しいっ! ローズマリーがね、私に似合うって選んでくれたのよ!」
彼女は銀河一の幸せ者みたいな顔をする。
まったく……。
お前は、銀河で最も厄介事の中心にいるかもしれねえのに。
「ふふ、ベレット様もそうお思いになりまして? わたくしの目に狂いはありませんでしたわね」
「ああ、ローズマリーもな」
自信に満ちた態度に、改めて感心する。
「そのドレス、凄え似合ってるぜ。まあ、お前さんは、何を着たって、様になるんだろうがな」
「まあ、お上手ですこと」
ローズマリーは満足げに、どこか勝ち誇ったように微笑む。
「ちょっと、ベレット! ねえ! 私の方がもっとずーっと似合ってるわよね!? そうでしょ!?」
ミューが対抗心を燃やして腕に抱きつく。
柔らかい感触。
「おいおい、だからどっちも似合ってるって……。それより、ナビィ! お前もそのスーツいいじゃねえか。凄腕のエージェントみたいだぜ。まあ、お前は元々俺の最高に優秀な相棒だけどな」
「……! ありがとうございます、マスター」
ナビィが一瞬目を見開き、ほんのりと頬を染めたように見えた。
「お褒めいただき光栄です。この外部装甲のデータも、今後の活動に活用させていただきます」
無表情ながらも、どこか嬉しそうに、優雅にお辞儀をした。
「えーーーーっ! なによ! ナビィの方がなんか、いっぱい褒められてるじゃない! ベレットのバカー! もう知らない!」
ミューが頬を膨らませて拗ねる。
「あらあら、ミューったら、まだまだお子様ですこと」
ローズマリーがくすくすと笑う。
「殿方の心を射止めるというのは、本当に、難しいものですわねぇ?」
「むーっ! ローズマリーだって誘惑してたくせに!」
「あらあら、嫉妬、ですの?お可愛らしいこと」
再び火花を散らす二人。
だがその雰囲気は刺々しいものではなく、どこか温かい。
俺は呆れながらも、その光景を微笑ましく眺めていた。
まあ、薄汚ねえ宇宙船の中も、お前らがいると少しは華やかになったってもんだ。
◇
その夜。
俺は自室で、情報のパズルのピースを一人組み立てようとしていた。
港の酒場での囁き、銀河中のニュース、有力者たちの情報。
それらは一本の糸で繋がっているようで、決定的な何かが欠けている。
何度も情報を読み返し、壁に掛けられたボードにメモを書き加え、時間も忘れて、思索に耽った。
疲労が肩にのしかかる。
思考は堂々巡りだ。
コンコン。
控えめなノックの音。
神経を研ぎ澄ませて、扉の方へ視線を向ける。
俺は思考を中断し、警戒しながら扉を開けた。
「誰だ? こんな時間に……」
「……」
俺は息を呑んだ。
そこに立っていたのは、ミューだった。
彼女は、淡いピンク色のネグリジェを身に纏っていた。
繊細なレースと艶やかなシルク。
白い肩、華奢な鎖骨、そして裾から覗く滑らかな脚線美。
少女から大人へと羽化する瞬間の、危うげで甘美な色香。
「ミュー……? どうしたんだ、こんな格好で」
「あのね、ベレット」
ミューは顔を真っ赤に染め、震える声で言葉を紡ぎ出した。
「わ、私ね、あなたに……ずっと、伝えたいことがあって……」
「伝えたいこと?」
「わ、私! ベレットのこと! ずっと、昔から!」
ミューが何かを言いかけた、まさにその瞬間。
ぐぅぅぅぅぅぅ~~~~~っ………
静かな艦内に、あまりにも間の悪い、盛大な腹の虫の音が鳴り響いた。
音の発生源は、俺だ。
「あ……」
ミューが固まる。
ラピスラズリの瞳から、みるみるうちに涙が溢れ出す。
「あー、わりぃミュー」
俺は、照れくさそうに腹をさすった。
だって、しょうがねえだろう。
今まで頭をフル回転させて、情報を整理してたんだからよ。
「なんか腹減っちまってな。夜食でも作るか。お前も食うだろ?」
「………もうっ………!!!」
次の瞬間、ミューの絶叫が艦内に響き渡った。
「ベレットの、バカァァァァァァァァァァァァッ!!!」
彼女は涙目で叫ぶと、シルクの裾を翻して嵐のように走り去ってしまった。
「??? な、何だったんだ、今の?」
俺は頭をポリポリと掻きながら、呆然と廊下の暗闇を見つめる。
まあ、夜食でも食べるか。
陰謀の匂いと硝煙の味が混じり合うバーでの情報収集を終え、俺は鉛のように重い足取りでスターダスト・レクイエム号へ帰還した。
ガルムへの怒り、コンドルへの疑念、そしてミューを巡る巨大な陰謀の可能性。
頭の中はぐちゃぐちゃ。
気分は最悪だ。
だが、艦のハッチをくぐると、ラウンジの方から銀鈴を転がすような笑い声が聞こえてきた。
アイツら帰ってきてんのか。
その明るい響きに、重苦しい心がほんの少しだけ軽くなる。
「ただいま……」
少し気恥ずかしさを感じながらドアを開ける。
そこに広がっていたのは、俺の予想を遥かに超える眩い光景だった。
「「「おかえりなさい!」」」
ミュー、ローズマリー、そしてナビィ。
三人の美女が、まるでファッションショーのモデルのように着飾って出迎えた。
ミューは、明星の星屑を溶かし込んだような淡いブルーのシルクワンピース。
雪のように白い肌と、真珠色の銀髪。
俺がジャンクヤードで買った安物のガラス細工の髪飾りが、誇らしげに輝いている。
ローズマリーは、燃えるような深紅のロングドレス。
大胆に開いた胸元とスリット。
仮面の下から覗く唇が、男の理性を蕩かすような魔力を放っている。
そして、ナビィ。
普段のメイド服とは違う、純白のシャープなパンツスーツ。
知的なデザインが、彼女の完璧なプロポーションを引き立てていた。
「おかえりなさい、ベレット!」
ミューが太陽のような笑顔で駆け寄ってくる。
甘い香りが鼻腔をくすぐった。
「お、おう。ミュー。その服、すげえ似合ってるじゃねえか。なんだか別人みたいだぜ。綺麗だ」
「……! ほんと!? 嬉しいっ! ローズマリーがね、私に似合うって選んでくれたのよ!」
彼女は銀河一の幸せ者みたいな顔をする。
まったく……。
お前は、銀河で最も厄介事の中心にいるかもしれねえのに。
「ふふ、ベレット様もそうお思いになりまして? わたくしの目に狂いはありませんでしたわね」
「ああ、ローズマリーもな」
自信に満ちた態度に、改めて感心する。
「そのドレス、凄え似合ってるぜ。まあ、お前さんは、何を着たって、様になるんだろうがな」
「まあ、お上手ですこと」
ローズマリーは満足げに、どこか勝ち誇ったように微笑む。
「ちょっと、ベレット! ねえ! 私の方がもっとずーっと似合ってるわよね!? そうでしょ!?」
ミューが対抗心を燃やして腕に抱きつく。
柔らかい感触。
「おいおい、だからどっちも似合ってるって……。それより、ナビィ! お前もそのスーツいいじゃねえか。凄腕のエージェントみたいだぜ。まあ、お前は元々俺の最高に優秀な相棒だけどな」
「……! ありがとうございます、マスター」
ナビィが一瞬目を見開き、ほんのりと頬を染めたように見えた。
「お褒めいただき光栄です。この外部装甲のデータも、今後の活動に活用させていただきます」
無表情ながらも、どこか嬉しそうに、優雅にお辞儀をした。
「えーーーーっ! なによ! ナビィの方がなんか、いっぱい褒められてるじゃない! ベレットのバカー! もう知らない!」
ミューが頬を膨らませて拗ねる。
「あらあら、ミューったら、まだまだお子様ですこと」
ローズマリーがくすくすと笑う。
「殿方の心を射止めるというのは、本当に、難しいものですわねぇ?」
「むーっ! ローズマリーだって誘惑してたくせに!」
「あらあら、嫉妬、ですの?お可愛らしいこと」
再び火花を散らす二人。
だがその雰囲気は刺々しいものではなく、どこか温かい。
俺は呆れながらも、その光景を微笑ましく眺めていた。
まあ、薄汚ねえ宇宙船の中も、お前らがいると少しは華やかになったってもんだ。
◇
その夜。
俺は自室で、情報のパズルのピースを一人組み立てようとしていた。
港の酒場での囁き、銀河中のニュース、有力者たちの情報。
それらは一本の糸で繋がっているようで、決定的な何かが欠けている。
何度も情報を読み返し、壁に掛けられたボードにメモを書き加え、時間も忘れて、思索に耽った。
疲労が肩にのしかかる。
思考は堂々巡りだ。
コンコン。
控えめなノックの音。
神経を研ぎ澄ませて、扉の方へ視線を向ける。
俺は思考を中断し、警戒しながら扉を開けた。
「誰だ? こんな時間に……」
「……」
俺は息を呑んだ。
そこに立っていたのは、ミューだった。
彼女は、淡いピンク色のネグリジェを身に纏っていた。
繊細なレースと艶やかなシルク。
白い肩、華奢な鎖骨、そして裾から覗く滑らかな脚線美。
少女から大人へと羽化する瞬間の、危うげで甘美な色香。
「ミュー……? どうしたんだ、こんな格好で」
「あのね、ベレット」
ミューは顔を真っ赤に染め、震える声で言葉を紡ぎ出した。
「わ、私ね、あなたに……ずっと、伝えたいことがあって……」
「伝えたいこと?」
「わ、私! ベレットのこと! ずっと、昔から!」
ミューが何かを言いかけた、まさにその瞬間。
ぐぅぅぅぅぅぅ~~~~~っ………
静かな艦内に、あまりにも間の悪い、盛大な腹の虫の音が鳴り響いた。
音の発生源は、俺だ。
「あ……」
ミューが固まる。
ラピスラズリの瞳から、みるみるうちに涙が溢れ出す。
「あー、わりぃミュー」
俺は、照れくさそうに腹をさすった。
だって、しょうがねえだろう。
今まで頭をフル回転させて、情報を整理してたんだからよ。
「なんか腹減っちまってな。夜食でも作るか。お前も食うだろ?」
「………もうっ………!!!」
次の瞬間、ミューの絶叫が艦内に響き渡った。
「ベレットの、バカァァァァァァァァァァァァッ!!!」
彼女は涙目で叫ぶと、シルクの裾を翻して嵐のように走り去ってしまった。
「??? な、何だったんだ、今の?」
俺は頭をポリポリと掻きながら、呆然と廊下の暗闇を見つめる。
まあ、夜食でも食べるか。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる