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第11章・恩赦
◆ 7・入れ替え(後) ◆
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「キャメロン殿下から?」
「前に、ボクたち協定を結んだからね。君の情報はすぐに回す代わりに、ボクも彼の知りたい情報へのアクセスを用意する」
「はぁ……」
気のない返事が漏れる。
「で、私に何の用? この旅について何か意見したい事ができたって事でしょ?」
「え? ……いや、意見じゃなくて、チャーリーと一緒に行こうと思って」
「はい?」
「つまり、キャメロンと入れ替えのメンバーって事だよ」
「いやいや、ココ面倒な事になってんのよ?! その上にカエル王子までいた……っ」
掌で口を押えられ、言葉が途切れる。
「大きな声はマズいよ……っ。ボクは第三王子から派遣された状況報告用の人員という設定になってるんだ。幸い、ルーファの顔は姿絵が出回ったわけでもないからね。一般の感覚としては、美形の悪魔が王子のフリをしていたってくらいだよ」
「一般がそうだとしても、ココにはモニークがいるのよ」
「歌姫モニーク……、反組織の人間だね?」
知ってるの?!
「彼女は反組織でも強硬派。ボクの偽物とボクをすり替えて、国政を手に入れる事で教団潰しを専制君主自ら行う形にしようとしてる派閥だよ。それも、条件次第ではさせてあげてもいいかと思った事もあるけど」
「って、待って待って! あんたそんな事まで知ってたの?! いつからよ!!」
「……いつからって、彼女たちの企みが始まってしばらくして?」
いやいや、条件次第で『させてあげてもいいか』って何だっ!? 情報を早くに仕入れた事は良しとしようじゃないの、私が知った所でどうなる物でもないから隠してたにしろ、ただ言い忘れてたにしろ、そこはどうでもいいわ。
でも……あんた入れ替わりOKだったの?!
それって私があの仮面男と結婚する事を容認したって事?
それってやっぱ過去のあの仮面ドS男は、あの偽物のクソ男だったって事?!
ぐるぐる渦巻く感情を言葉にできず、ただ彼の綺麗な顔を見つめた。人間の顔をしているのに、カエルの時より感情が読みにくい。
「条件次第って?」
質問を絞り出せば、彼は視線を落とす。
「田舎の屋敷を一つ、と……君。二人で隠遁生活って所だよ」
「……それ、私がいないパターンありえた?」
声が震える。
「いや……ないよ。自分でお金を稼ぐのは得意だから、君を連れていく事を容認してもらえれば、屋敷がなくても良かったし」
彼は俯いたまま、続ける。
「ボク、ボクは……ボクの託宣から、世界が逃れる為にも良いかもって思っただけで。でも君の話や状況を知るうちに、根本解決には程遠いなって止めたんだ」
小さく「ごめんね」が付け足される。
いや、それがどうした。
やはり結婚したあの仮面ドS男は本物の――このカエル王子だったと分かったのだ。
ハレルヤ!
カエルで良かった、ハレルヤ。
考えを改めてくれて良かった、ハレルヤ。
ハレルヤ、ハレルヤハレルヤ!!
そう、コイツがそうなら、絶対にドS開眼させないようにしよう!!!!
ならば、話は早いし進めるべきだ。
「じゃ、あんたの事なんて呼べばいい? この道中」
「前に、ボクたち協定を結んだからね。君の情報はすぐに回す代わりに、ボクも彼の知りたい情報へのアクセスを用意する」
「はぁ……」
気のない返事が漏れる。
「で、私に何の用? この旅について何か意見したい事ができたって事でしょ?」
「え? ……いや、意見じゃなくて、チャーリーと一緒に行こうと思って」
「はい?」
「つまり、キャメロンと入れ替えのメンバーって事だよ」
「いやいや、ココ面倒な事になってんのよ?! その上にカエル王子までいた……っ」
掌で口を押えられ、言葉が途切れる。
「大きな声はマズいよ……っ。ボクは第三王子から派遣された状況報告用の人員という設定になってるんだ。幸い、ルーファの顔は姿絵が出回ったわけでもないからね。一般の感覚としては、美形の悪魔が王子のフリをしていたってくらいだよ」
「一般がそうだとしても、ココにはモニークがいるのよ」
「歌姫モニーク……、反組織の人間だね?」
知ってるの?!
「彼女は反組織でも強硬派。ボクの偽物とボクをすり替えて、国政を手に入れる事で教団潰しを専制君主自ら行う形にしようとしてる派閥だよ。それも、条件次第ではさせてあげてもいいかと思った事もあるけど」
「って、待って待って! あんたそんな事まで知ってたの?! いつからよ!!」
「……いつからって、彼女たちの企みが始まってしばらくして?」
いやいや、条件次第で『させてあげてもいいか』って何だっ!? 情報を早くに仕入れた事は良しとしようじゃないの、私が知った所でどうなる物でもないから隠してたにしろ、ただ言い忘れてたにしろ、そこはどうでもいいわ。
でも……あんた入れ替わりOKだったの?!
それって私があの仮面男と結婚する事を容認したって事?
それってやっぱ過去のあの仮面ドS男は、あの偽物のクソ男だったって事?!
ぐるぐる渦巻く感情を言葉にできず、ただ彼の綺麗な顔を見つめた。人間の顔をしているのに、カエルの時より感情が読みにくい。
「条件次第って?」
質問を絞り出せば、彼は視線を落とす。
「田舎の屋敷を一つ、と……君。二人で隠遁生活って所だよ」
「……それ、私がいないパターンありえた?」
声が震える。
「いや……ないよ。自分でお金を稼ぐのは得意だから、君を連れていく事を容認してもらえれば、屋敷がなくても良かったし」
彼は俯いたまま、続ける。
「ボク、ボクは……ボクの託宣から、世界が逃れる為にも良いかもって思っただけで。でも君の話や状況を知るうちに、根本解決には程遠いなって止めたんだ」
小さく「ごめんね」が付け足される。
いや、それがどうした。
やはり結婚したあの仮面ドS男は本物の――このカエル王子だったと分かったのだ。
ハレルヤ!
カエルで良かった、ハレルヤ。
考えを改めてくれて良かった、ハレルヤ。
ハレルヤ、ハレルヤハレルヤ!!
そう、コイツがそうなら、絶対にドS開眼させないようにしよう!!!!
ならば、話は早いし進めるべきだ。
「じゃ、あんたの事なんて呼べばいい? この道中」
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