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第13章・悪役闘争
◆ 7・悪役会社を始めます ◆
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「良いわけないでしょ、舐めてんの??」
令嬢の気品とかどうでもいい。
この男を一瞬でも頼った自分が恨めしい。
「魔王をどうしろって? しかも先輩と? ルーファにすら勝てなかった先輩と一緒に魔王撃破とかありえないから!!」
「失礼だな、あの時はお前のために立ち上がってやったというのに」
先輩が物申す。
確かに友情には感謝してもいい。別の機会でなら、だ。魔王と戦う話の前では感謝も霞むというものだ。
「じゃあ先輩は良いんですか?! 魔王ですよ?!」
「良くはないが、何も二人でやれと言われれてないだう? 俺たちには、エイベルもルーファもいるだろう」
なんですって……。
「先輩……頭良い」
「当然だ。命はかけたくない」
「その根性、素晴らしいです、尊敬します、ついていきます!」
鷹揚に頷く先輩を後目に、アレックスがクールに告げた。
「では、そういう事で次の議題に移ります。焦点となるのはいつまでに完遂するか、です。目標予定時期は……」
「エイベルの手が空き次第、ヤるわ!」
エイベルの手が空かない限りイヤよ!
被せ気味に言えば、彼も肩を竦めた。
「討伐に相応しい人員が集まってから、改めて話しましょうか。カービー様もよろしいですか?」
「素材が入るなら、少しくらい待てるね! 後払いでいいよ」
ほっと胸をなでおろす。
「では悪役会社スタートですが、……さて、まず何から始めますか?」
悪役として何かはしなければならない事は分かっている。
それが聖女を覚醒させるのだ。
「先輩、何します?」
「最初のボスはお前だ。……だが、やらねばならない事は二つある」
「スライ様の考えに同意します」
「悪役会社は分からないけれど、した方がいい事は決まってるわね」
アレックスはともかく、モニークまでもが言う。
なんだろう????
そっとアレックスを見る。
彼は心得たように追加説明をくれた。
「ヨルク家との会談だよ。守護神がいなくなった今、この土地は緩やかに崩壊に向かっています。ヨルク家の立場としてはヨーク家の娘である君の血を求めてるし、悪役の管理者でもあるからね」
「そうだった……」
「もちろん、そう簡単な話じゃないから……最終的には拳の語らいになるだろうね」
ですよねー……。
「エイベル、……いつ帰る?」
アレックスが何を言いつけたのかは知らないが、エイベルを動かすほどだ。きっと深い理由があったはずだ。
「早く済ませるって言ってたし、信じて待とう」
先輩が更に追加する。
「もう一つはアレだな。悪役の力は生きたまま移せるものなのか、確認作業だ。できればアーラに聞いて欲しいがな……一番信頼できる情報源だ」
「アーラかぁ……」
かつて勇者だか悪役だか魔王だか分からないが、色々と経験したルーファに聞けたなら良かったが、彼の場合は本当の事を話してくれるか怪しい。
元天使であるアーラならば確実な事を教えてくれそうだ。もちろん、彼女が忘れていなければ――。
でも最近、アーラってば寝たっきりなんだよねぇ……。
令嬢の気品とかどうでもいい。
この男を一瞬でも頼った自分が恨めしい。
「魔王をどうしろって? しかも先輩と? ルーファにすら勝てなかった先輩と一緒に魔王撃破とかありえないから!!」
「失礼だな、あの時はお前のために立ち上がってやったというのに」
先輩が物申す。
確かに友情には感謝してもいい。別の機会でなら、だ。魔王と戦う話の前では感謝も霞むというものだ。
「じゃあ先輩は良いんですか?! 魔王ですよ?!」
「良くはないが、何も二人でやれと言われれてないだう? 俺たちには、エイベルもルーファもいるだろう」
なんですって……。
「先輩……頭良い」
「当然だ。命はかけたくない」
「その根性、素晴らしいです、尊敬します、ついていきます!」
鷹揚に頷く先輩を後目に、アレックスがクールに告げた。
「では、そういう事で次の議題に移ります。焦点となるのはいつまでに完遂するか、です。目標予定時期は……」
「エイベルの手が空き次第、ヤるわ!」
エイベルの手が空かない限りイヤよ!
被せ気味に言えば、彼も肩を竦めた。
「討伐に相応しい人員が集まってから、改めて話しましょうか。カービー様もよろしいですか?」
「素材が入るなら、少しくらい待てるね! 後払いでいいよ」
ほっと胸をなでおろす。
「では悪役会社スタートですが、……さて、まず何から始めますか?」
悪役として何かはしなければならない事は分かっている。
それが聖女を覚醒させるのだ。
「先輩、何します?」
「最初のボスはお前だ。……だが、やらねばならない事は二つある」
「スライ様の考えに同意します」
「悪役会社は分からないけれど、した方がいい事は決まってるわね」
アレックスはともかく、モニークまでもが言う。
なんだろう????
そっとアレックスを見る。
彼は心得たように追加説明をくれた。
「ヨルク家との会談だよ。守護神がいなくなった今、この土地は緩やかに崩壊に向かっています。ヨルク家の立場としてはヨーク家の娘である君の血を求めてるし、悪役の管理者でもあるからね」
「そうだった……」
「もちろん、そう簡単な話じゃないから……最終的には拳の語らいになるだろうね」
ですよねー……。
「エイベル、……いつ帰る?」
アレックスが何を言いつけたのかは知らないが、エイベルを動かすほどだ。きっと深い理由があったはずだ。
「早く済ませるって言ってたし、信じて待とう」
先輩が更に追加する。
「もう一つはアレだな。悪役の力は生きたまま移せるものなのか、確認作業だ。できればアーラに聞いて欲しいがな……一番信頼できる情報源だ」
「アーラかぁ……」
かつて勇者だか悪役だか魔王だか分からないが、色々と経験したルーファに聞けたなら良かったが、彼の場合は本当の事を話してくれるか怪しい。
元天使であるアーラならば確実な事を教えてくれそうだ。もちろん、彼女が忘れていなければ――。
でも最近、アーラってば寝たっきりなんだよねぇ……。
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