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第13章・悪役闘争
◆ 28・聖女捕獲作戦(中) ◆
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その日の朝、私はカリム・中略・ヨルクを見つけた。
空が白み始めた薄暗い中で、それは異様さを呈している。
怪しい少女の言葉を信じたわけではない。あまりの煩さに無視できなかっただけだが――川だったであろう場所には死後、数日経ったカリムの姿があった。
水のない場所に、水死体。周囲には魚や水草も大量に死んでいた。
つい最近までは水をたたえた川だったのだろうと推測できる程度には、川の痕跡が色濃い。
周囲には腐臭も漂っている。
なんで、これで……誰も気づかなかったの?
死んだのは別の場所で、後から死体を遺棄?
「わぁ、お魚さんもまきぞえだー! うぁーん! かなしーよー!」
急に泣き出す少女。
彼女は汚らしい見た目になっている死んだ魚を拾い上げ、頬ずりする。
「ねー、チャーリー……うめてあげて……」
一見すれば、瞳を潤ませた愛らしい少女の優しい言葉だ。
だが、明らかに可笑しい状況である。
「あんた……何者? 『上』にいたのよね? ……天使?」
核心に迫る質問だと自分でも理解している。
少女は『うめて』を繰り返す。
「うめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめて……」
コレだ。
だから仕方なく、さっきも付き合って移動したのだ。『いこういこういこう』と言い続け、気が変になりそうになって仕方なく応じたわけだが――移動とコレは話が違う。
これを埋めるのは無理よ……。それに人に見られたら、この死体も下手したら私がやった事って誤解されかねないし……。
やっぱココは……そっと離れるしか……。
「ね、ねぇ? えーっと……」
「うめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめて」
「鳥はどう!?」
「うめ……、とり……?」
彼女はキョトンとした顔で私を見る。
鳥も死んでいるのかと思ったのか、周囲を見回す姿にホッとする。
とりあえず、止まった……。
「お鳥さん……いない」
確かに……、ってか、虫もいないような?
結構な臭いを放っているのに、死体にも魚にも虫がたかっていない。
待って……めちゃくちゃイヤな予感が……。
不安から駆けだす。
この近辺で一番近い家の戸を叩く。怒鳴り声でも響けば御の字だが、無反応だ。それどころか、異臭もしている。
「ウソでしょ……」
窓に取りつき、中を覗き込み愕然とした。
人が倒れている。
女性だ。
鍋でも運んでいる最中だったのだろう。ぶちまけられた鍋の中身の上に転がっている。
なんてこと……。
「ねー、チャーリー、お鳥さんはーっ」
「……ないわ……」
「え、なーに?」
「……知らないわよ!!!! こっちが聞きたいわよ!」
彼女は首を傾げる。
「わからないの? あなたがしたのに」
なんですって?
「カメちゃんを……したでしょ?」
この地が廃れるって……そんな実質的に、目に見えて、……スピード早くて、がっつり……っ。
「……そういう、意味なの?」
少女は満足そうに微笑む。
「よくできました。りっぱにシメイをまっとーしてるね、チャーリー」
空が白み始めた薄暗い中で、それは異様さを呈している。
怪しい少女の言葉を信じたわけではない。あまりの煩さに無視できなかっただけだが――川だったであろう場所には死後、数日経ったカリムの姿があった。
水のない場所に、水死体。周囲には魚や水草も大量に死んでいた。
つい最近までは水をたたえた川だったのだろうと推測できる程度には、川の痕跡が色濃い。
周囲には腐臭も漂っている。
なんで、これで……誰も気づかなかったの?
死んだのは別の場所で、後から死体を遺棄?
「わぁ、お魚さんもまきぞえだー! うぁーん! かなしーよー!」
急に泣き出す少女。
彼女は汚らしい見た目になっている死んだ魚を拾い上げ、頬ずりする。
「ねー、チャーリー……うめてあげて……」
一見すれば、瞳を潤ませた愛らしい少女の優しい言葉だ。
だが、明らかに可笑しい状況である。
「あんた……何者? 『上』にいたのよね? ……天使?」
核心に迫る質問だと自分でも理解している。
少女は『うめて』を繰り返す。
「うめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめて……」
コレだ。
だから仕方なく、さっきも付き合って移動したのだ。『いこういこういこう』と言い続け、気が変になりそうになって仕方なく応じたわけだが――移動とコレは話が違う。
これを埋めるのは無理よ……。それに人に見られたら、この死体も下手したら私がやった事って誤解されかねないし……。
やっぱココは……そっと離れるしか……。
「ね、ねぇ? えーっと……」
「うめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめてうめて」
「鳥はどう!?」
「うめ……、とり……?」
彼女はキョトンとした顔で私を見る。
鳥も死んでいるのかと思ったのか、周囲を見回す姿にホッとする。
とりあえず、止まった……。
「お鳥さん……いない」
確かに……、ってか、虫もいないような?
結構な臭いを放っているのに、死体にも魚にも虫がたかっていない。
待って……めちゃくちゃイヤな予感が……。
不安から駆けだす。
この近辺で一番近い家の戸を叩く。怒鳴り声でも響けば御の字だが、無反応だ。それどころか、異臭もしている。
「ウソでしょ……」
窓に取りつき、中を覗き込み愕然とした。
人が倒れている。
女性だ。
鍋でも運んでいる最中だったのだろう。ぶちまけられた鍋の中身の上に転がっている。
なんてこと……。
「ねー、チャーリー、お鳥さんはーっ」
「……ないわ……」
「え、なーに?」
「……知らないわよ!!!! こっちが聞きたいわよ!」
彼女は首を傾げる。
「わからないの? あなたがしたのに」
なんですって?
「カメちゃんを……したでしょ?」
この地が廃れるって……そんな実質的に、目に見えて、……スピード早くて、がっつり……っ。
「……そういう、意味なの?」
少女は満足そうに微笑む。
「よくできました。りっぱにシメイをまっとーしてるね、チャーリー」
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