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#23 不都合なお便り、略してふつおた
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「じゃあ、『求婚者』でけってーい! よろしくね! 求婚者さん!
さあ、みんなの呼び名が決まったところで、メールへのお返事をしていくね!
ですが、求婚者の皆さん! ここで、とっても残念なお知らせがあります!」
『なんだよ』『残念なのは七星エリカだけで十分だ』『ルリナちゃんは俺たちの希望』『ルリナちゃんに求婚したい』『チカちゃんに謝れ』……
「ちょっとルリナ! 残念なお知らせってなんのことよ!」
神崎がそうつっこんでくる。
「えっとね! ルリナ、お姉ちゃんのメールボックスを整理したんだけど、お姉ちゃんを非難するお便りがとぉぉぉってもたくさんたまってて、まともな質問が全然見つけられなかったの!」
俺のセリフに、コメントの流れが速くなる。
『草』『残念にもほどがあんだろ』『暇人多すぎだろ。嫌なら黙ってブラバしろよ』『炎上ライバーの面目躍如』『汚名挽回、名誉返上』『早くチカちゃんに謝ろ?』……
「こいつらのどこが求婚者なのよ!? 悪質なストーカーみたいなもんじゃない! 呼び名、やっぱストーカーにしようかしら!」
「やめて! 毎回ストーカーの皆さんこんにちは!とか挨拶することになっちゃうよ!」
「で、どうするのよ。まともなメールは見つけてきたんでしょうね?」
「『エリカちゃんの好きな食べ物は?』」
「だぁから! 食べ物の話なんてどぉぉぉでもいいんだっつーの! 前にも言ったわよね!? カレー、ラーメン、チャーハン、餃子、オムライス、ナポリタンみたいな、味が単調で量ばっか多い料理は大っ嫌いよ!」
「前より品数増えてない!? ねえ、なんで増やしたの!? オムライスやナポリタンが好きな人だっているし、名店だってあるんだよ!?」
「ちなみにかざみんは、ラーメンにチャーハンと餃子をつけて食べるって言ってたわ! うっわゲロ吐きそう! 太る! ダイエットの敵! ザ・モテない男子飯!」
「なんで流れるようにかざみんさんまでディスったの!? ただでさえ着拒されてるのに、これ以上怒らせないでくれませんかねえ!?」
『着拒w』『まーじか』『この女、あの温厚なかざみんに着信拒否されてんのかよ』『同じ事務所のライバーから着拒されるとか大草原不可避』『この部分だけ編集して動画上げますね』『かざみんのウィスパーに凸していいですか?』……
「求婚者さん、凸だけはダメだよ! かざみんさんにこれ以上迷惑かけちゃダメ! 静かに怒りが解けるのを待ってるんだから!」
凸――突撃の略。電話やメールで直接聞くことな。
『いや、謝れよ』『チカちゃんにも謝れ』『とりあえず全員に謝っとけば間違いないんじゃね』『求婚者にも謝れ』『かざみん、ウィスパーで怒ってないよってつぶやいてる』『でも着拒は解かないとか言ってて草』……
う……さすがに他のライバーさんに延焼するのはヤバいな。
「と、とにかく! お姉ちゃんにまともな質問しても炎上するだけだってわかったから! それならいっそのこと、まともじゃない質問をぶつけちゃおうと思うの!」
「えっ、どういうことよ?」
「まともじゃない質問は、そんな質問をする側にも落ち度があるでしょ!? その分、責任が半々になって、お姉ちゃんへのヘイトが半減するんじゃないかと思ったんだ!」
『ルリナちゃんぶっちゃけすぎだろ』『それ晒し上げって言うんじゃないですかね』『質問者に落ち度があっても、そもそもの元凶は七星エリカの言動だし』『争いは同じレベルの者同士でしか発生しない』……
うん、賛同は得られないよな! わかってた。
俺はやけくそ気味に声を張り上げる。
「題して、不都合なお便り! 略して『ふつおた』のコーナーです! このコーナーでは求婚者の皆さんや、もう求婚者やめるわと言ってきた皆さんからのメールに、どしどしお返事していきます!」
「わたしたちにとって不都合なメールをぶった切っていくわけね! 楽しみだわ!」
「ふふふ……お姉ちゃんのその余裕がどこまで続くかな? 本っ当に、どうしようもないようなメールしか紹介しないよ!」
「望むところよ! かかってきなさい!」
「じゃあさっそく一通目!
『はじめまして、エリカちゃん。突然ですが、僕はマジキャス二期生のヴィジュアルが公開された時、エリカちゃんがいちばん可愛いと思いました。ツンとしたルックスが超・好みだったんです。初回配信でリアルタイムで動くエリカちゃんを見て、胸が締め付けられるような苦しさを覚えました。そこで、僕は悟ったのです。はっ、これが恋というものか! と。 いわゆるガチ恋ってやつですね。ちなみに僕の初恋です』」
「キモっ! そりゃ二期生の中ではわたしがいちばん可愛いと思うけど、直接知らない相手にガチ恋とかありえないし! だいたい、初恋とか嘘ついてんじゃないわよ! あんたみたいなキモオタは、新しいアニメ見るたびに『〇〇ちゃんは俺の嫁』とか言ってんでしょうが!」
「お姉ちゃん、まだ続きがあるよ。
『でも、エリカちゃんには失望しました。裏切られた思いです。思えば、初回配信から引っかかるものはありました。ちょっとした物言いがいちいちキツくて、僕の心を的確にえぐってくるのです。それでも、エリカちゃんは僕の初恋の相手。僕は歯を食いしばって、エリカちゃんの配信を見続けました。いつか、エリカちゃんもわかってくれるだろう。その一念で、心に突き刺さる棘に耐え続けました。ですが、エリカちゃんの暴言は収まるどころか、回を追うごとに酷くなる一方です。僕はもう、自分の心を偽ることができません。僕は、エリカちゃんが嫌いです。憎いです。さっきも言いましたが、心の底から失望しました』」
「キモすぎでしょ! 変な忠誠心持たなくていいから! イヤなら見なければいいじゃない! 勝手に初恋して勝手に執着して勝手に失望してんじゃないわよ!」
「『とくに、先日のチカちゃんとの配信は最悪でした。これ以上、初恋の相手の無様な姿を見るに忍びません。僕が今後、あなたの配信を見ることはないでしょう。さようなら、初恋の人。
P.S.チカちゃんにはちゃんと謝ったほうがいいですよ。謝ったとしてももう見ませんが』」
「あんたねえ、これが最後だと思って好き勝手言ってんじゃないわよ! チカちゃんには絶っ対謝らない! それからあんた、メールだからって言い逃げできるとでも思ってんじゃないでしょうね!? ルリナ、ちょっとそのメールを見せなさい!」
「えっ、お姉ちゃん!?」
神崎がパソコンの前に割り込んで、俺が開いてたメールを見る。
「このメールね! ええっと……kentarotanaka1206@yapoo.com! ちょっとあんた、こんなクソみたいなメール、生々しいメアドから送ってきてんじゃないわよ! 読み上げたわたしのほうがびっくりしちゃったじゃない!」
「あああああっ! お姉ちゃん何やってくれてんの!?」
「何って、クソメール送ってきたやつのメアドを晒しただけよ! おいタナカ! あんたのメールボックス、明日には大変なことになってるから、覚悟しておきなさい!」
「何やってんの!? なんで相手の家に出前たくさん送りつける嫌がらせみたいなことやってんの!?」
「たかがメールアドレスじゃない! 出前テロとちがって関係ない人に迷惑はかからないわよ! おい、タナカ! ケンタロウ! 人を殴るなら、殴り返される覚悟をしてから殴ることね! ……おっと、メールの末尾に署名もあるわね。えーっと……」
「ダメーーーっ! それは絶対出しちゃいけないやつだからダメ――っ! ラジオネームなかったけどメアドがケンタロウ・タナカだった人も、お仕事以外でメールする時は署名チェックしなきゃダメだよぉっ!」
「さあ、人を叩くのが三度の飯より好きな求婚者ども! タナカのメールアドレスにクソみたいなメールを送りつけるのよ!」
「ダメだからね!? 絶対やっちゃダメだからね!」
「ほら、ルリナもやれって言ってるわ!」
「フリじゃねええよ!」
俺は絶叫しながらコメントを見る。
『メアド晒しくっそ吹いた』『メールを送ればいいんですね?』『やめとけ。クソみたいなやつなんだぞ。クソみたいなメールが返ってくるに決まってる』『メール主を擁護する気もないが、そもそも七星エリカが悪いんだからな』『チカちゃんに謝って?』『かざみんにも謝ったほうがいいんじゃね』『謝ろうにも着信拒否されてるけどな!』……
俺は冷や汗をかきつつ、開き直って進行を再開する。
さあ、みんなの呼び名が決まったところで、メールへのお返事をしていくね!
ですが、求婚者の皆さん! ここで、とっても残念なお知らせがあります!」
『なんだよ』『残念なのは七星エリカだけで十分だ』『ルリナちゃんは俺たちの希望』『ルリナちゃんに求婚したい』『チカちゃんに謝れ』……
「ちょっとルリナ! 残念なお知らせってなんのことよ!」
神崎がそうつっこんでくる。
「えっとね! ルリナ、お姉ちゃんのメールボックスを整理したんだけど、お姉ちゃんを非難するお便りがとぉぉぉってもたくさんたまってて、まともな質問が全然見つけられなかったの!」
俺のセリフに、コメントの流れが速くなる。
『草』『残念にもほどがあんだろ』『暇人多すぎだろ。嫌なら黙ってブラバしろよ』『炎上ライバーの面目躍如』『汚名挽回、名誉返上』『早くチカちゃんに謝ろ?』……
「こいつらのどこが求婚者なのよ!? 悪質なストーカーみたいなもんじゃない! 呼び名、やっぱストーカーにしようかしら!」
「やめて! 毎回ストーカーの皆さんこんにちは!とか挨拶することになっちゃうよ!」
「で、どうするのよ。まともなメールは見つけてきたんでしょうね?」
「『エリカちゃんの好きな食べ物は?』」
「だぁから! 食べ物の話なんてどぉぉぉでもいいんだっつーの! 前にも言ったわよね!? カレー、ラーメン、チャーハン、餃子、オムライス、ナポリタンみたいな、味が単調で量ばっか多い料理は大っ嫌いよ!」
「前より品数増えてない!? ねえ、なんで増やしたの!? オムライスやナポリタンが好きな人だっているし、名店だってあるんだよ!?」
「ちなみにかざみんは、ラーメンにチャーハンと餃子をつけて食べるって言ってたわ! うっわゲロ吐きそう! 太る! ダイエットの敵! ザ・モテない男子飯!」
「なんで流れるようにかざみんさんまでディスったの!? ただでさえ着拒されてるのに、これ以上怒らせないでくれませんかねえ!?」
『着拒w』『まーじか』『この女、あの温厚なかざみんに着信拒否されてんのかよ』『同じ事務所のライバーから着拒されるとか大草原不可避』『この部分だけ編集して動画上げますね』『かざみんのウィスパーに凸していいですか?』……
「求婚者さん、凸だけはダメだよ! かざみんさんにこれ以上迷惑かけちゃダメ! 静かに怒りが解けるのを待ってるんだから!」
凸――突撃の略。電話やメールで直接聞くことな。
『いや、謝れよ』『チカちゃんにも謝れ』『とりあえず全員に謝っとけば間違いないんじゃね』『求婚者にも謝れ』『かざみん、ウィスパーで怒ってないよってつぶやいてる』『でも着拒は解かないとか言ってて草』……
う……さすがに他のライバーさんに延焼するのはヤバいな。
「と、とにかく! お姉ちゃんにまともな質問しても炎上するだけだってわかったから! それならいっそのこと、まともじゃない質問をぶつけちゃおうと思うの!」
「えっ、どういうことよ?」
「まともじゃない質問は、そんな質問をする側にも落ち度があるでしょ!? その分、責任が半々になって、お姉ちゃんへのヘイトが半減するんじゃないかと思ったんだ!」
『ルリナちゃんぶっちゃけすぎだろ』『それ晒し上げって言うんじゃないですかね』『質問者に落ち度があっても、そもそもの元凶は七星エリカの言動だし』『争いは同じレベルの者同士でしか発生しない』……
うん、賛同は得られないよな! わかってた。
俺はやけくそ気味に声を張り上げる。
「題して、不都合なお便り! 略して『ふつおた』のコーナーです! このコーナーでは求婚者の皆さんや、もう求婚者やめるわと言ってきた皆さんからのメールに、どしどしお返事していきます!」
「わたしたちにとって不都合なメールをぶった切っていくわけね! 楽しみだわ!」
「ふふふ……お姉ちゃんのその余裕がどこまで続くかな? 本っ当に、どうしようもないようなメールしか紹介しないよ!」
「望むところよ! かかってきなさい!」
「じゃあさっそく一通目!
『はじめまして、エリカちゃん。突然ですが、僕はマジキャス二期生のヴィジュアルが公開された時、エリカちゃんがいちばん可愛いと思いました。ツンとしたルックスが超・好みだったんです。初回配信でリアルタイムで動くエリカちゃんを見て、胸が締め付けられるような苦しさを覚えました。そこで、僕は悟ったのです。はっ、これが恋というものか! と。 いわゆるガチ恋ってやつですね。ちなみに僕の初恋です』」
「キモっ! そりゃ二期生の中ではわたしがいちばん可愛いと思うけど、直接知らない相手にガチ恋とかありえないし! だいたい、初恋とか嘘ついてんじゃないわよ! あんたみたいなキモオタは、新しいアニメ見るたびに『〇〇ちゃんは俺の嫁』とか言ってんでしょうが!」
「お姉ちゃん、まだ続きがあるよ。
『でも、エリカちゃんには失望しました。裏切られた思いです。思えば、初回配信から引っかかるものはありました。ちょっとした物言いがいちいちキツくて、僕の心を的確にえぐってくるのです。それでも、エリカちゃんは僕の初恋の相手。僕は歯を食いしばって、エリカちゃんの配信を見続けました。いつか、エリカちゃんもわかってくれるだろう。その一念で、心に突き刺さる棘に耐え続けました。ですが、エリカちゃんの暴言は収まるどころか、回を追うごとに酷くなる一方です。僕はもう、自分の心を偽ることができません。僕は、エリカちゃんが嫌いです。憎いです。さっきも言いましたが、心の底から失望しました』」
「キモすぎでしょ! 変な忠誠心持たなくていいから! イヤなら見なければいいじゃない! 勝手に初恋して勝手に執着して勝手に失望してんじゃないわよ!」
「『とくに、先日のチカちゃんとの配信は最悪でした。これ以上、初恋の相手の無様な姿を見るに忍びません。僕が今後、あなたの配信を見ることはないでしょう。さようなら、初恋の人。
P.S.チカちゃんにはちゃんと謝ったほうがいいですよ。謝ったとしてももう見ませんが』」
「あんたねえ、これが最後だと思って好き勝手言ってんじゃないわよ! チカちゃんには絶っ対謝らない! それからあんた、メールだからって言い逃げできるとでも思ってんじゃないでしょうね!? ルリナ、ちょっとそのメールを見せなさい!」
「えっ、お姉ちゃん!?」
神崎がパソコンの前に割り込んで、俺が開いてたメールを見る。
「このメールね! ええっと……kentarotanaka1206@yapoo.com! ちょっとあんた、こんなクソみたいなメール、生々しいメアドから送ってきてんじゃないわよ! 読み上げたわたしのほうがびっくりしちゃったじゃない!」
「あああああっ! お姉ちゃん何やってくれてんの!?」
「何って、クソメール送ってきたやつのメアドを晒しただけよ! おいタナカ! あんたのメールボックス、明日には大変なことになってるから、覚悟しておきなさい!」
「何やってんの!? なんで相手の家に出前たくさん送りつける嫌がらせみたいなことやってんの!?」
「たかがメールアドレスじゃない! 出前テロとちがって関係ない人に迷惑はかからないわよ! おい、タナカ! ケンタロウ! 人を殴るなら、殴り返される覚悟をしてから殴ることね! ……おっと、メールの末尾に署名もあるわね。えーっと……」
「ダメーーーっ! それは絶対出しちゃいけないやつだからダメ――っ! ラジオネームなかったけどメアドがケンタロウ・タナカだった人も、お仕事以外でメールする時は署名チェックしなきゃダメだよぉっ!」
「さあ、人を叩くのが三度の飯より好きな求婚者ども! タナカのメールアドレスにクソみたいなメールを送りつけるのよ!」
「ダメだからね!? 絶対やっちゃダメだからね!」
「ほら、ルリナもやれって言ってるわ!」
「フリじゃねええよ!」
俺は絶叫しながらコメントを見る。
『メアド晒しくっそ吹いた』『メールを送ればいいんですね?』『やめとけ。クソみたいなやつなんだぞ。クソみたいなメールが返ってくるに決まってる』『メール主を擁護する気もないが、そもそも七星エリカが悪いんだからな』『チカちゃんに謝って?』『かざみんにも謝ったほうがいいんじゃね』『謝ろうにも着信拒否されてるけどな!』……
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