25 / 47
25
しおりを挟む
「……もうっ! 何なのよあんたたち! わたくしの事は、ほったらかし? どうでもいいって言うの!?」
アスランがコウによせる思いを見せつけられ、ルルアはどうしようもなくその場で足をばたつかせる。
「言っておくけどわたくし、アスランのことなんてこれっぽちも好きじゃなかったわよ。わかってるのよ、相手にされないのに何度も踊りを申し込んで押しかけて、周りからみっともないって言われていたのは。だけどどうしょうもないでしょう、それが幼い頃からわたくしに課せられた使命だったんだから」
ルルアは途中から涙をながしながら、それでも次はドレスをつかみ、ままならない思いとともにバタバタと揺らした。
ロミーはルルアに聞こえるように大きな溜息をつき話しかける。
「ルルア、龍は龍とでないと子を成せない。だからお前にはアスランの子は産めない。アスランは退位した。国を離れている。それでもお前の使命は続くのか? これからもずっと?」
ロミーの言っていることなどルルアも承知なのだろう。ぐっと唇を噛みしめしばらく沈黙した。
「では、アスランを追いかける以外に、わたくしに何ができるって言うの。アスランに振られ続けたわたくしに、今さら普通の結婚ができると思う? あと十年たっても嫁にもらってくれる相手なんて見つからないだろうって使用人たちでさえ噂しているのよ。だったら追いかけてアスランにしがみつくしかないじゃない。他にどんな道があるというの!」
「そういった恨み節を言う相手が間違っているんですよ、それはご自分のご両親におっしるべきことでしょう」
「だから、親を見限って家出をしたのよ」
「その割に尚書の娘だと胸を張る……人を頼って、迷惑をかけまくっている。それがあなたという人間です。もっと早く家を出ていたら、信念を持っていたら、ルルアが身の程知らずで厚顔無恥な令嬢だとの噂もたたなかったでしょう。親にさせられたなんて言い訳は甘すぎます」
「……あの頃のわたくしに、そんな決断ができるわけないじゃない……反抗して家を飛び出すなんて、そんな勇気があるわけない……」
「言い訳は結構、あなたの相手は本当に疲れます……これで本当に納得しましたね。また同じことを繰り返すのは許しませんよ。ご自分が尚書の娘だったことに感謝することです」
ロミーもジイは何度もルルアに同じことを言い聞かせてきたのだろう。もうこの台詞もいい飽きたとばかりに突き放す。
誰の相手もされなくなったルルアは、肩を落として大人しくなった。聞こえてくるのは鼻をすする音だけだ。
アスランもロミーもルルアの我がままに腹を立て、もう関心を失っているようだが、コウだけは違っていた。
ルルアの言い分を聞いてしまって、二人のようには突き放せないのだ。
裕福で地位のある家に生まれたご令嬢。課せられた使命を果たそうと頑張った結果がこれ。
ロミーは早く家を出るべきだったと言ったが、これほど難しいことはないとコウは思う。
コウだって工場を出て別の場に生活を移すこともできたからだ。その方がまともな生活ができたのかもしれない、きっとできたのだろう。
なぜそれをしなかったと問われても、きっと口ごもってしまう。そうでなくてもルルアのように言い訳しか出てこない。
あの時はあの生活がコウの精一杯で、外には広い世界があるなんて知らなかった。誰もコウの知る小さな世界から飛び出していいと教えてくれなかった。周りの人達だってコウと同じだった。
どんなに辛い立場にあったとしても動けないのが、コウのような弱者だ。
強い者からしたら信じられない生き方でも、そうとしか生きることができなかった者には、そうと植え付けられている。
ルルアとコウとでは境遇が違いすぎる。それでもコウはこのお姫様に自分に近いものを感じていた。
そんな気持ちをルルアに伝えたら、また気分を害するかもしれない。だけど、コウは彼女に何かを話しかけたかった。
少し惜しいけれど、アスランの指を吸うことをやめる。
「あの……ルルア、様?」
「なによっ。わたしくしに、謝れとでも言いたいの。嫌よ、絶対に嫌……そんなの無理よ」
ルルアはコウを見るが、その目にも声にも力はなく肩もうな垂れている。
嫌、無理、と言いながらも、申し訳ない気持ちがあるからその言葉が出てきたのだろう。
「謝れだなんて、そんなことは言いません。えっと、僕もここへは布に包まれて来たんです。僕はルルア様のようにすぐに立ち上がれなくて、しばらく腰を抜かしていましたけど」
「あなたは足腰が弱そうだものね。見た目通りだわ」
「僕は蝙蝠ですし、元々足は強くないのです」
「そう、わたくしは猫だから、しなやかさとバネには自信があるの。そこがあなたとはちがって優しゅ……いえ、何でもないわ……」
ルルアは気まずい顔をして自ら言葉を引っ込めた。それは他の二人を気にしたからではなく、コウに対して酷いことを言ってしまった自覚があったからだ。謝罪にはならなくとも、彼女なりに折れている。
「猫って体が柔らかいですよね。凄く高い場所へジャンプして狭い隙間をすり抜ける所を見たことがあって、とても驚きました」
「すばしっこくて、悪だくみをしてるような顔だと言われたことがあるわ」
「猫は孤高で気高いので、そう取られてしっまったのかもしれないです」
「あなた……もしかして、わたくしを慰めようとしているの?」
「いえ、そんなつもりではなくて……」
キッと猫独自の目を見せられコウはびくつく。しかしそれもアスランが瞬時に宥める。だが、ルルアは猫の瞬発力でコウに飛びかかろうとしていた。
「あなたは、わたくしの味方でいてくれるのね!……あうっ」
ルルアはたったひとりの味方となったコウに抱き付こうとしたのだが、その動きはアスランによって軽く地面へと弾かれる。
「本当にしなやかな猫なら、もっと身のこなしは上手いものだが……」
アスランはちっとも悪いことをした気はないようだ。そしてルルアもちゃんと受け身をとりサッと体を起こしていた。そして懲りずにコウに近付こうとする。
最初の攻撃的な姿勢はないけれど、爛々と光る眼が別の意味で怖い。
「コウ! あなたと会えてよかったわ。大変な思いをしてここへ来たかいがあったということね。そうね……一緒にお酒を飲みましょう。そして、わたくしの初めてのお友達になってちょうだい」
「……友達……?」
僕と、友達になりたいって言ってくれる人がいる……本当に?
美しい猫のお姫様が友達になろうと言ってくれている。しかも嬉しそうに。
コウには友達と呼べる人がいない。これまでもいなかった。アスランは恋人であって、友達ではない。ロミーも顔を合わせるのが二度目になる知り合いだ。
友達……
ルルアの魅力的な誘いはコウの気持ちを揺さぶる。しかもルルアもこれまで友達がおらず、コウが初めてだと言うのだ。
でも、このような明らかに身分の高いお姫様のような人の申し込みを受けていいのだろうか。
「アスラン様、僕、初めて友達の申し込みをされました。これを受けてもいいのでしょうか?」
「……付き合う友人は吟味したほうがいい」
その目はやめておけと言っている。
「アスランは黙って。コウ、お友達と言うのはね、一緒にお酒を飲んで自分の秘密をこっそり教え合うものなのよ。そして夜はお揃いの寝衣で同じベッドで眠って仲を深めるの。だからまずは、一緒に飲むところから始めましょう」
「友達になるには、そのような手順が必要なんですか?」
「そうなのよ。コウはそんなことも知らないの? 困った子ね、でもすべて私に任せてちょうだい」
「でも……女性と一緒に眠るのは……僕にはちょっと難しいかと……」
「何を言っているのよ、それは外せない通過点なのよ」
「では、ど、どうしたらいいのでしょう……」
友達がいない者同士の会話、ルルアに押され気味のコウの戸惑う表情がかわいくてアスランは微笑む。
「ルルアは友達がいないせいか、ずれた認識をしている。コウがルルアと眠る必要はない」
「一緒に眠らなくても友達になれるんですか?」
「ああ。食事をし酒を酌み交わすのは楽しいが、一晩をともになどとんでもないことだ」
「そうなんですね。それも友達になれる……そのようです、ルルア様」
「あら、そうなの。女性と男性では手順が違うのでしょね。この際細かいことにはこだわらないでおくわ」
コウとルルアが楽しげに微笑みあう。
戸惑いながらも目をキラキラさせるコウに、アスランは否とは言えず唸る。するとさっきから疲れた顔で様子見していたロミーが懇願するように言う。
「まあいいじゃないですか。とりあえず大団円って感じで。それより座って休憩しませんか?」
アスランがコウによせる思いを見せつけられ、ルルアはどうしようもなくその場で足をばたつかせる。
「言っておくけどわたくし、アスランのことなんてこれっぽちも好きじゃなかったわよ。わかってるのよ、相手にされないのに何度も踊りを申し込んで押しかけて、周りからみっともないって言われていたのは。だけどどうしょうもないでしょう、それが幼い頃からわたくしに課せられた使命だったんだから」
ルルアは途中から涙をながしながら、それでも次はドレスをつかみ、ままならない思いとともにバタバタと揺らした。
ロミーはルルアに聞こえるように大きな溜息をつき話しかける。
「ルルア、龍は龍とでないと子を成せない。だからお前にはアスランの子は産めない。アスランは退位した。国を離れている。それでもお前の使命は続くのか? これからもずっと?」
ロミーの言っていることなどルルアも承知なのだろう。ぐっと唇を噛みしめしばらく沈黙した。
「では、アスランを追いかける以外に、わたくしに何ができるって言うの。アスランに振られ続けたわたくしに、今さら普通の結婚ができると思う? あと十年たっても嫁にもらってくれる相手なんて見つからないだろうって使用人たちでさえ噂しているのよ。だったら追いかけてアスランにしがみつくしかないじゃない。他にどんな道があるというの!」
「そういった恨み節を言う相手が間違っているんですよ、それはご自分のご両親におっしるべきことでしょう」
「だから、親を見限って家出をしたのよ」
「その割に尚書の娘だと胸を張る……人を頼って、迷惑をかけまくっている。それがあなたという人間です。もっと早く家を出ていたら、信念を持っていたら、ルルアが身の程知らずで厚顔無恥な令嬢だとの噂もたたなかったでしょう。親にさせられたなんて言い訳は甘すぎます」
「……あの頃のわたくしに、そんな決断ができるわけないじゃない……反抗して家を飛び出すなんて、そんな勇気があるわけない……」
「言い訳は結構、あなたの相手は本当に疲れます……これで本当に納得しましたね。また同じことを繰り返すのは許しませんよ。ご自分が尚書の娘だったことに感謝することです」
ロミーもジイは何度もルルアに同じことを言い聞かせてきたのだろう。もうこの台詞もいい飽きたとばかりに突き放す。
誰の相手もされなくなったルルアは、肩を落として大人しくなった。聞こえてくるのは鼻をすする音だけだ。
アスランもロミーもルルアの我がままに腹を立て、もう関心を失っているようだが、コウだけは違っていた。
ルルアの言い分を聞いてしまって、二人のようには突き放せないのだ。
裕福で地位のある家に生まれたご令嬢。課せられた使命を果たそうと頑張った結果がこれ。
ロミーは早く家を出るべきだったと言ったが、これほど難しいことはないとコウは思う。
コウだって工場を出て別の場に生活を移すこともできたからだ。その方がまともな生活ができたのかもしれない、きっとできたのだろう。
なぜそれをしなかったと問われても、きっと口ごもってしまう。そうでなくてもルルアのように言い訳しか出てこない。
あの時はあの生活がコウの精一杯で、外には広い世界があるなんて知らなかった。誰もコウの知る小さな世界から飛び出していいと教えてくれなかった。周りの人達だってコウと同じだった。
どんなに辛い立場にあったとしても動けないのが、コウのような弱者だ。
強い者からしたら信じられない生き方でも、そうとしか生きることができなかった者には、そうと植え付けられている。
ルルアとコウとでは境遇が違いすぎる。それでもコウはこのお姫様に自分に近いものを感じていた。
そんな気持ちをルルアに伝えたら、また気分を害するかもしれない。だけど、コウは彼女に何かを話しかけたかった。
少し惜しいけれど、アスランの指を吸うことをやめる。
「あの……ルルア、様?」
「なによっ。わたしくしに、謝れとでも言いたいの。嫌よ、絶対に嫌……そんなの無理よ」
ルルアはコウを見るが、その目にも声にも力はなく肩もうな垂れている。
嫌、無理、と言いながらも、申し訳ない気持ちがあるからその言葉が出てきたのだろう。
「謝れだなんて、そんなことは言いません。えっと、僕もここへは布に包まれて来たんです。僕はルルア様のようにすぐに立ち上がれなくて、しばらく腰を抜かしていましたけど」
「あなたは足腰が弱そうだものね。見た目通りだわ」
「僕は蝙蝠ですし、元々足は強くないのです」
「そう、わたくしは猫だから、しなやかさとバネには自信があるの。そこがあなたとはちがって優しゅ……いえ、何でもないわ……」
ルルアは気まずい顔をして自ら言葉を引っ込めた。それは他の二人を気にしたからではなく、コウに対して酷いことを言ってしまった自覚があったからだ。謝罪にはならなくとも、彼女なりに折れている。
「猫って体が柔らかいですよね。凄く高い場所へジャンプして狭い隙間をすり抜ける所を見たことがあって、とても驚きました」
「すばしっこくて、悪だくみをしてるような顔だと言われたことがあるわ」
「猫は孤高で気高いので、そう取られてしっまったのかもしれないです」
「あなた……もしかして、わたくしを慰めようとしているの?」
「いえ、そんなつもりではなくて……」
キッと猫独自の目を見せられコウはびくつく。しかしそれもアスランが瞬時に宥める。だが、ルルアは猫の瞬発力でコウに飛びかかろうとしていた。
「あなたは、わたくしの味方でいてくれるのね!……あうっ」
ルルアはたったひとりの味方となったコウに抱き付こうとしたのだが、その動きはアスランによって軽く地面へと弾かれる。
「本当にしなやかな猫なら、もっと身のこなしは上手いものだが……」
アスランはちっとも悪いことをした気はないようだ。そしてルルアもちゃんと受け身をとりサッと体を起こしていた。そして懲りずにコウに近付こうとする。
最初の攻撃的な姿勢はないけれど、爛々と光る眼が別の意味で怖い。
「コウ! あなたと会えてよかったわ。大変な思いをしてここへ来たかいがあったということね。そうね……一緒にお酒を飲みましょう。そして、わたくしの初めてのお友達になってちょうだい」
「……友達……?」
僕と、友達になりたいって言ってくれる人がいる……本当に?
美しい猫のお姫様が友達になろうと言ってくれている。しかも嬉しそうに。
コウには友達と呼べる人がいない。これまでもいなかった。アスランは恋人であって、友達ではない。ロミーも顔を合わせるのが二度目になる知り合いだ。
友達……
ルルアの魅力的な誘いはコウの気持ちを揺さぶる。しかもルルアもこれまで友達がおらず、コウが初めてだと言うのだ。
でも、このような明らかに身分の高いお姫様のような人の申し込みを受けていいのだろうか。
「アスラン様、僕、初めて友達の申し込みをされました。これを受けてもいいのでしょうか?」
「……付き合う友人は吟味したほうがいい」
その目はやめておけと言っている。
「アスランは黙って。コウ、お友達と言うのはね、一緒にお酒を飲んで自分の秘密をこっそり教え合うものなのよ。そして夜はお揃いの寝衣で同じベッドで眠って仲を深めるの。だからまずは、一緒に飲むところから始めましょう」
「友達になるには、そのような手順が必要なんですか?」
「そうなのよ。コウはそんなことも知らないの? 困った子ね、でもすべて私に任せてちょうだい」
「でも……女性と一緒に眠るのは……僕にはちょっと難しいかと……」
「何を言っているのよ、それは外せない通過点なのよ」
「では、ど、どうしたらいいのでしょう……」
友達がいない者同士の会話、ルルアに押され気味のコウの戸惑う表情がかわいくてアスランは微笑む。
「ルルアは友達がいないせいか、ずれた認識をしている。コウがルルアと眠る必要はない」
「一緒に眠らなくても友達になれるんですか?」
「ああ。食事をし酒を酌み交わすのは楽しいが、一晩をともになどとんでもないことだ」
「そうなんですね。それも友達になれる……そのようです、ルルア様」
「あら、そうなの。女性と男性では手順が違うのでしょね。この際細かいことにはこだわらないでおくわ」
コウとルルアが楽しげに微笑みあう。
戸惑いながらも目をキラキラさせるコウに、アスランは否とは言えず唸る。するとさっきから疲れた顔で様子見していたロミーが懇願するように言う。
「まあいいじゃないですか。とりあえず大団円って感じで。それより座って休憩しませんか?」
4
あなたにおすすめの小説
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる