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第69話 メリッサの提案
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「ところで、ミリーナ君」
話が一段落した後、メリッサ様が話を切り替える。
何故だろう。凄く嫌な予感がする。
「ミリーナ君は随分ルーク殿のことを気にかけているようだね?」
メリッサ様がニヤリと笑いながらそのようなことを言ってくる。
「そ、そ、それは何度も命を助けてもらったからルークさんがどのような人なのか気になっただけですよ」
ちゃんと答えたつもりだがあたしの口から出た言葉はどもりながらかつ早口になっていた。
それを自覚し、顔まで赤くなってきた。
「そうかそうか。それに部下から聞いたぞ。皆が見ている中でルーク殿に抱きついたそうじゃないか?」
メリッサ様がニタニタとそう言う。
ううう、恥ずかしすぎる。。。
よし、言い訳をしよう。
「ミリーナ君はまだ若い、流石に怖かったから抱きついたのでしょうなどど部下は言っていたがな。私の目は誤魔化せないよ」
「ゔっ・・・」
あたしがしようとした言い訳をメリッサ様が先に潰す。
「ふふ。まぁ、冗談はおいておこう。ミリーナ君はルーク殿のことをどう思っているのだ?」
今までの雰囲気を変え、真剣にメリッサ様が聞いてくる。
「正直、よく分かりません。ただ、ルークさんのことを色々知りたいとは思っています」
あたしは今のありのままの素直な気持ちを答えた。
「そうか。よく分かった。では、私から提案がある」
メリッサ様は満足そうに頷くとそう切り出した。
「はい?提案ですか?」
この流れのタイミングで提案ってなんだろう。
ひとまず、話を聞いてみようと先を促す。
「ああ。これも重要な話ではあるが先程ルーク殿だけ謁見の間に残ってもらっただろう?」
「はい。そうでしたね」
「うむ。そこで、国王様よりルーク殿に褒賞として『国王代行』の役職を提案し、ルーク殿が快諾した」
「え、それって。長年居なかった『国王代行』者が現れたってことですか?」
確か、騎士学校の授業で習った。
昔は『国王代行』という役職があったが今は無くなっていると。
「ああ、その通りだ。ルーク殿は軍を離れた後、王国中を周って見たい様子だったのを上手く国王様が捉えて任命したのだ。ルーク殿なら問題ないが、体裁上一人でというのはあまり好ましくない。そこで騎士の一人でもつけた方が良いと考えたわけだ」
「それってもしかして・・・」
「ああ、今まさに第二部隊の隊員になったミリーナ一級騎士に『国王代行』ルーク殿の補佐をして貰いたいのだがどうだろうか?」
メリッサ様がそんな提案をしてきたのだった。
話が一段落した後、メリッサ様が話を切り替える。
何故だろう。凄く嫌な予感がする。
「ミリーナ君は随分ルーク殿のことを気にかけているようだね?」
メリッサ様がニヤリと笑いながらそのようなことを言ってくる。
「そ、そ、それは何度も命を助けてもらったからルークさんがどのような人なのか気になっただけですよ」
ちゃんと答えたつもりだがあたしの口から出た言葉はどもりながらかつ早口になっていた。
それを自覚し、顔まで赤くなってきた。
「そうかそうか。それに部下から聞いたぞ。皆が見ている中でルーク殿に抱きついたそうじゃないか?」
メリッサ様がニタニタとそう言う。
ううう、恥ずかしすぎる。。。
よし、言い訳をしよう。
「ミリーナ君はまだ若い、流石に怖かったから抱きついたのでしょうなどど部下は言っていたがな。私の目は誤魔化せないよ」
「ゔっ・・・」
あたしがしようとした言い訳をメリッサ様が先に潰す。
「ふふ。まぁ、冗談はおいておこう。ミリーナ君はルーク殿のことをどう思っているのだ?」
今までの雰囲気を変え、真剣にメリッサ様が聞いてくる。
「正直、よく分かりません。ただ、ルークさんのことを色々知りたいとは思っています」
あたしは今のありのままの素直な気持ちを答えた。
「そうか。よく分かった。では、私から提案がある」
メリッサ様は満足そうに頷くとそう切り出した。
「はい?提案ですか?」
この流れのタイミングで提案ってなんだろう。
ひとまず、話を聞いてみようと先を促す。
「ああ。これも重要な話ではあるが先程ルーク殿だけ謁見の間に残ってもらっただろう?」
「はい。そうでしたね」
「うむ。そこで、国王様よりルーク殿に褒賞として『国王代行』の役職を提案し、ルーク殿が快諾した」
「え、それって。長年居なかった『国王代行』者が現れたってことですか?」
確か、騎士学校の授業で習った。
昔は『国王代行』という役職があったが今は無くなっていると。
「ああ、その通りだ。ルーク殿は軍を離れた後、王国中を周って見たい様子だったのを上手く国王様が捉えて任命したのだ。ルーク殿なら問題ないが、体裁上一人でというのはあまり好ましくない。そこで騎士の一人でもつけた方が良いと考えたわけだ」
「それってもしかして・・・」
「ああ、今まさに第二部隊の隊員になったミリーナ一級騎士に『国王代行』ルーク殿の補佐をして貰いたいのだがどうだろうか?」
メリッサ様がそんな提案をしてきたのだった。
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