33 / 488
第32話
しおりを挟む
「それでは、グレイさん。また明日」
「うん。また明日」
あの後、他愛のない話を少しした後、グレイが貴族女子寮までアリシアを送り、挨拶を交わす。
アリシアは貴族女子寮に向かう途中で振り返る。
「?」
アリシアが見えなくなるまで見送ろうとしていたグレイはアリシアの行動に疑問符を浮かべる。
何か言い忘れたことでもあるのだろうか?
「グレイさん。先ほどお伝えし忘れていたのですが、『決闘』に勝ったご褒美は何が良いですか?」
嬉しそうにアリシアがグレイに尋ねる。
「え?いや、別にいいよ。アリシアさんの為というよりは自分のためにやったんだから」
「ふふふ。そうおっしゃると思いましたわ。ですが、結局は私《わたくし》のためですから断るのは無しです!」
アリシアが両手の人差し指でバッテンを作りながら答える。
(・・・これは断れないやつだな)
グレイはアリシアの様子からそう判断し、
「ふぅ・・・分かったよ。考えておくね」
了承の意を示した。
「はい!では、今度こそ失礼致しますわね」
アリシアはグレイが肯定をしたことが嬉しいのか再度挨拶をする。
「うん。また明日」
こうしてグレイは、アリシアが貴族女子寮に入っていくまで見送るのであった。
グレイは自分の寮の部屋に向かいながらアリシアとの会話を思い出す。
「『決闘に勝ったご褒美は何が良いですか?」か」
(ご褒美って普通何を要求するものなんだ?・・・駄目だ、『付き人』の身の上で出来る要求の範疇が分からない・・・)
グレイは正直、困っていた。
(『決闘』の要求も困ったが、最近困ってばかりだな)
今まで過ごして来た日常がガラッと変わった。
以前であれば、変わり映えのしない毎日を過ごすだけで良かったからだ。
(・・・アリシアさんに会ってからだな。俺の人生が変わったのは)
グレイは最近起こったことを振り返る。
(でも、あのときアリシアさんに会えて良かった。そうでなかったら彼女はもうこの世にはいなかったのだから)
グレイはあのときアリシアに会えていなかったらと思うとぞっとする。
知らない関係であれば、仮にアリシアの死亡を聞いても「そうだったんだ。若いのに可哀想に」くらいしか思わなかったかもしれない。
だが、知り会った今からしたらそのような感情にはとてもならないことが実感としてある。
(たらればの話しをしても仕方ないが、本当に良かった。しかも、アリシアさんに出会って俺の人生が彩ったのだから言うことない)
グレイは今まででは考えられない最近の事柄が別に嫌ではなかった。
急すぎて戸惑うことは多々あるのは間違いないが。
「まさか、忌み嫌っていたこの能力に感謝する時が来るなんてな」
グレイが昔では考えられないことを呟いた。
まさにその時、
ドカッ!
後頭部に強い衝撃を感じ、グレイの意識が闇の中に沈んだのであった。
「うーん。本日も良い朝ですわね!」
アリシアが翌朝、自分の部屋で目を覚ます。
自宅から貴族女子寮に移ってから数日が経っていたが、自宅から通っていた期間が長かったせいかいつもと同じように起きてしまう。
アリシアは時計を見て、
「時間的にはもう少し休めますが、目が覚めてしまいましたわ」
そう呟くと朝食の準備を始めた。
普段、料理を作る機会などないはずにも拘らず、アリシアの動きは迷いが無い。
(ふふふ。いつか一人暮らしができることを夢見てこっそり料理長から料理を教わっていて良かったですわ)
アリシアは魔法学園入学が決まったときにてっきり寮に入ると思っていたため一人暮らしができるように家事全般について料理長やメイドから教えを受けていたのだ。
(・・・まさか、自宅から通うことになるとは思っても見ませんでしたが)
父親のゾルムに寮では無く自宅から通うようにと言われたときは唖然としたものだ。
何せ、何千人も通っている魔法学園の中で自宅から通う人間はほんの一握りだったからだ。
ひとまず、ゾルムの指示に従ったアリシアだったが、せっかく習い始めたことといつかこんな日もあるかも知れないと思いこっそりと習っていたのだ。
(きっかけは物騒でしたが、こうして一人暮らしができるのは良かったですわ)
まだ始まって数日しか経っていないがアリシアは充実していた。
料理をしながら、アリシアはふと思いつく。
「そうですわ。エルリックさんが言うにはグレイさんの料理が絶品だと言っておりましたし今度教えていただきましょう!・・・あ、その前にまずは食べさせて頂くのが先ですわね。どちらにしても楽しみですわ。今日あたり相談してみましょう」
昼食はグレイも交えて、アリシア、エルリック、セリーと貴族側の食堂で食べるようになっていた。
グレイは平民だがアリシアの付き人ということで準貴族扱いを受けられたためだ。
当然食事の場では、料理の話題になることもあり、その時エルリックが「ここの料理も美味しいけど、グレイの料理は最高だ」と語っていたのだ。
その時は思わずアリシアもセリーもその話題に食いついた。
流石に自分の家の食事よりは味が劣るとは言え、貴族向け食堂の料理は美味しいのだ。
それよりも美味しいグレイの手料理と聞いては話をもっと聞きたくなるのも当然だろう。
「あのときのグレイさん、とっても照れてましたわね」
アリシアはその時のグレイの様子を思い出し笑みを浮かべる。
「本当に、グレイさんと出会えて良かったですわ」
「・・・おかしいですわね」
その後、授業の予習復習などをして過ごしてから家を出たアリシアが貴族女子寮の前で呟く。
「・・・グレイの事?」
隣りにいたセリーが尋ねる。
「はい。いつも私《わたくし》よりも先に来て待っていてくださるにも拘らず、まだ来ていらっしゃらないとは」
「・・・まだ、『付き人』になって数日でしょ?そのように教育を受けて来た人間ならまだしもいきなりだからこういう時もあるんじゃない?」
セリーがアリシアに諭すように言う。
「そうかもしれないですわね。もう少し待っていらっしゃらなかったら学園に向かいましょう。セリーは先に行きますか?」
「・・・私も待ってる」
アリシアとセリーが待っていたが結局グレイはやって来ず、2人はしぶしぶと魔法学園に向かった。
(・・・なんでしょう。とても嫌な予感がしますわ)
アリシアは嫌な予感がして堪らなかった。
「バルムさん!!」
アリシアとセリーが『S組』に到着すると、既に登校していたエルリックが駆け寄ってくる。
「バスターさん・・・もしかしてグレイさんはまだいらしてないのですか?」
アリシアはエルリックの様子と教室内を見渡し、グレイが居ないことを悟る。
「そうなんです。いつものようにグレイの部屋に迎えに行っても反応がなくアリシアさんをお迎えに行ったのかと思って一人で来ていたのですが・・・」
エルリックが事情を説明する。
「・・・私《わたくし》のところにも来ていらっしゃらないです。セリーと待ち合わせの場所で待っていたのですがグレイさんが現れず仕方なく参ったのですが・・・」
アリシアも事情を話す。
「・・・風邪引いて寝込んでいるんじゃない?」
アリシアとエルリックの話を聞いていたセリーが呟く。
「・・・僕の知る限りグレイが病気になったことなんてないけど、、、」
エルリックがセリーの言った通りだったらいいなと思いながら答える。
「・・・セリー」
アリシアがセリーに声を掛ける。
「なに?」
「申し訳ないですが、ユイ先生に言伝をお願い致します」
「わかった。何て伝えればいい」
セリーがアリシアの様子を見て二つ返事で了承する。
「ありがとう。ではこうお伝えください『グレイさんが行方不明の可能性があります。バスターさんとアリシアは寮にいないか確認して参ります。最悪の場合を想定していてください』と」
(ユイ先生もグレイさんの『魔功章』のことは聞いているはず。そして授かるに至った理由もご存知でしょうからこの言葉だけで察してくださるはず)
もしグレイが病気でなかった場合。
『付き人』になったことをねたんでの行動の可能性も否定できないがまだ『付き人』になってから数日しか経っていない。
いくらなんでも行動が早すぎる。
となれば、グレイがアリシアを助けたことに関わることに端を発すると考えた方が自然だろう。
アリシアはそこまで考え、セリーに伝言を頼んだ。
「・・・分かった」
セリーがアリシアの伝言から大事の可能性を理解し頷く。
それを確認したアリシアがエルリックの方に向き、
「バスターさん。申し訳ございませんが・・・」
「グレイの部屋だね。早く行こう」
アリシアの言葉をみなまで聞かず、状況を理解したエルリックが頷くや否や教室を飛び出した。
話しの早いエルリックにアリシアはほっとしながら自らも教室を飛び出しエルリックに続いた。
「バルムさん、このスピードで平気?」
エルリックが中々のスピードで走りながらアリシアに尋ねる。
「大丈夫ですわ!」
アリシアもエルリックの後ろに遅れなくついていきながら答える。
2人とも息も上がっていない。
「よかった!それなら、まだスピード上げても平気?」
エルリックはグレイの事が心配で堪らないのか、再度アリシアに問う。
「もちろんですわ!早く、参りましょう!!」
グレイのことが心配なのはアリシアも同じ。
エルリックの提案は望むところだった。
「よしっ!!」
アリシアの言葉を聞くやいなやエルリックは更にスピードを上げ、それにアリシアも追従したのであった。
「うん。また明日」
あの後、他愛のない話を少しした後、グレイが貴族女子寮までアリシアを送り、挨拶を交わす。
アリシアは貴族女子寮に向かう途中で振り返る。
「?」
アリシアが見えなくなるまで見送ろうとしていたグレイはアリシアの行動に疑問符を浮かべる。
何か言い忘れたことでもあるのだろうか?
「グレイさん。先ほどお伝えし忘れていたのですが、『決闘』に勝ったご褒美は何が良いですか?」
嬉しそうにアリシアがグレイに尋ねる。
「え?いや、別にいいよ。アリシアさんの為というよりは自分のためにやったんだから」
「ふふふ。そうおっしゃると思いましたわ。ですが、結局は私《わたくし》のためですから断るのは無しです!」
アリシアが両手の人差し指でバッテンを作りながら答える。
(・・・これは断れないやつだな)
グレイはアリシアの様子からそう判断し、
「ふぅ・・・分かったよ。考えておくね」
了承の意を示した。
「はい!では、今度こそ失礼致しますわね」
アリシアはグレイが肯定をしたことが嬉しいのか再度挨拶をする。
「うん。また明日」
こうしてグレイは、アリシアが貴族女子寮に入っていくまで見送るのであった。
グレイは自分の寮の部屋に向かいながらアリシアとの会話を思い出す。
「『決闘に勝ったご褒美は何が良いですか?」か」
(ご褒美って普通何を要求するものなんだ?・・・駄目だ、『付き人』の身の上で出来る要求の範疇が分からない・・・)
グレイは正直、困っていた。
(『決闘』の要求も困ったが、最近困ってばかりだな)
今まで過ごして来た日常がガラッと変わった。
以前であれば、変わり映えのしない毎日を過ごすだけで良かったからだ。
(・・・アリシアさんに会ってからだな。俺の人生が変わったのは)
グレイは最近起こったことを振り返る。
(でも、あのときアリシアさんに会えて良かった。そうでなかったら彼女はもうこの世にはいなかったのだから)
グレイはあのときアリシアに会えていなかったらと思うとぞっとする。
知らない関係であれば、仮にアリシアの死亡を聞いても「そうだったんだ。若いのに可哀想に」くらいしか思わなかったかもしれない。
だが、知り会った今からしたらそのような感情にはとてもならないことが実感としてある。
(たらればの話しをしても仕方ないが、本当に良かった。しかも、アリシアさんに出会って俺の人生が彩ったのだから言うことない)
グレイは今まででは考えられない最近の事柄が別に嫌ではなかった。
急すぎて戸惑うことは多々あるのは間違いないが。
「まさか、忌み嫌っていたこの能力に感謝する時が来るなんてな」
グレイが昔では考えられないことを呟いた。
まさにその時、
ドカッ!
後頭部に強い衝撃を感じ、グレイの意識が闇の中に沈んだのであった。
「うーん。本日も良い朝ですわね!」
アリシアが翌朝、自分の部屋で目を覚ます。
自宅から貴族女子寮に移ってから数日が経っていたが、自宅から通っていた期間が長かったせいかいつもと同じように起きてしまう。
アリシアは時計を見て、
「時間的にはもう少し休めますが、目が覚めてしまいましたわ」
そう呟くと朝食の準備を始めた。
普段、料理を作る機会などないはずにも拘らず、アリシアの動きは迷いが無い。
(ふふふ。いつか一人暮らしができることを夢見てこっそり料理長から料理を教わっていて良かったですわ)
アリシアは魔法学園入学が決まったときにてっきり寮に入ると思っていたため一人暮らしができるように家事全般について料理長やメイドから教えを受けていたのだ。
(・・・まさか、自宅から通うことになるとは思っても見ませんでしたが)
父親のゾルムに寮では無く自宅から通うようにと言われたときは唖然としたものだ。
何せ、何千人も通っている魔法学園の中で自宅から通う人間はほんの一握りだったからだ。
ひとまず、ゾルムの指示に従ったアリシアだったが、せっかく習い始めたことといつかこんな日もあるかも知れないと思いこっそりと習っていたのだ。
(きっかけは物騒でしたが、こうして一人暮らしができるのは良かったですわ)
まだ始まって数日しか経っていないがアリシアは充実していた。
料理をしながら、アリシアはふと思いつく。
「そうですわ。エルリックさんが言うにはグレイさんの料理が絶品だと言っておりましたし今度教えていただきましょう!・・・あ、その前にまずは食べさせて頂くのが先ですわね。どちらにしても楽しみですわ。今日あたり相談してみましょう」
昼食はグレイも交えて、アリシア、エルリック、セリーと貴族側の食堂で食べるようになっていた。
グレイは平民だがアリシアの付き人ということで準貴族扱いを受けられたためだ。
当然食事の場では、料理の話題になることもあり、その時エルリックが「ここの料理も美味しいけど、グレイの料理は最高だ」と語っていたのだ。
その時は思わずアリシアもセリーもその話題に食いついた。
流石に自分の家の食事よりは味が劣るとは言え、貴族向け食堂の料理は美味しいのだ。
それよりも美味しいグレイの手料理と聞いては話をもっと聞きたくなるのも当然だろう。
「あのときのグレイさん、とっても照れてましたわね」
アリシアはその時のグレイの様子を思い出し笑みを浮かべる。
「本当に、グレイさんと出会えて良かったですわ」
「・・・おかしいですわね」
その後、授業の予習復習などをして過ごしてから家を出たアリシアが貴族女子寮の前で呟く。
「・・・グレイの事?」
隣りにいたセリーが尋ねる。
「はい。いつも私《わたくし》よりも先に来て待っていてくださるにも拘らず、まだ来ていらっしゃらないとは」
「・・・まだ、『付き人』になって数日でしょ?そのように教育を受けて来た人間ならまだしもいきなりだからこういう時もあるんじゃない?」
セリーがアリシアに諭すように言う。
「そうかもしれないですわね。もう少し待っていらっしゃらなかったら学園に向かいましょう。セリーは先に行きますか?」
「・・・私も待ってる」
アリシアとセリーが待っていたが結局グレイはやって来ず、2人はしぶしぶと魔法学園に向かった。
(・・・なんでしょう。とても嫌な予感がしますわ)
アリシアは嫌な予感がして堪らなかった。
「バルムさん!!」
アリシアとセリーが『S組』に到着すると、既に登校していたエルリックが駆け寄ってくる。
「バスターさん・・・もしかしてグレイさんはまだいらしてないのですか?」
アリシアはエルリックの様子と教室内を見渡し、グレイが居ないことを悟る。
「そうなんです。いつものようにグレイの部屋に迎えに行っても反応がなくアリシアさんをお迎えに行ったのかと思って一人で来ていたのですが・・・」
エルリックが事情を説明する。
「・・・私《わたくし》のところにも来ていらっしゃらないです。セリーと待ち合わせの場所で待っていたのですがグレイさんが現れず仕方なく参ったのですが・・・」
アリシアも事情を話す。
「・・・風邪引いて寝込んでいるんじゃない?」
アリシアとエルリックの話を聞いていたセリーが呟く。
「・・・僕の知る限りグレイが病気になったことなんてないけど、、、」
エルリックがセリーの言った通りだったらいいなと思いながら答える。
「・・・セリー」
アリシアがセリーに声を掛ける。
「なに?」
「申し訳ないですが、ユイ先生に言伝をお願い致します」
「わかった。何て伝えればいい」
セリーがアリシアの様子を見て二つ返事で了承する。
「ありがとう。ではこうお伝えください『グレイさんが行方不明の可能性があります。バスターさんとアリシアは寮にいないか確認して参ります。最悪の場合を想定していてください』と」
(ユイ先生もグレイさんの『魔功章』のことは聞いているはず。そして授かるに至った理由もご存知でしょうからこの言葉だけで察してくださるはず)
もしグレイが病気でなかった場合。
『付き人』になったことをねたんでの行動の可能性も否定できないがまだ『付き人』になってから数日しか経っていない。
いくらなんでも行動が早すぎる。
となれば、グレイがアリシアを助けたことに関わることに端を発すると考えた方が自然だろう。
アリシアはそこまで考え、セリーに伝言を頼んだ。
「・・・分かった」
セリーがアリシアの伝言から大事の可能性を理解し頷く。
それを確認したアリシアがエルリックの方に向き、
「バスターさん。申し訳ございませんが・・・」
「グレイの部屋だね。早く行こう」
アリシアの言葉をみなまで聞かず、状況を理解したエルリックが頷くや否や教室を飛び出した。
話しの早いエルリックにアリシアはほっとしながら自らも教室を飛び出しエルリックに続いた。
「バルムさん、このスピードで平気?」
エルリックが中々のスピードで走りながらアリシアに尋ねる。
「大丈夫ですわ!」
アリシアもエルリックの後ろに遅れなくついていきながら答える。
2人とも息も上がっていない。
「よかった!それなら、まだスピード上げても平気?」
エルリックはグレイの事が心配で堪らないのか、再度アリシアに問う。
「もちろんですわ!早く、参りましょう!!」
グレイのことが心配なのはアリシアも同じ。
エルリックの提案は望むところだった。
「よしっ!!」
アリシアの言葉を聞くやいなやエルリックは更にスピードを上げ、それにアリシアも追従したのであった。
388
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる