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第381話
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「っ!?」
アリシアの言葉を受けてグレイは慌てて声を抑える。
そして、相手のことを良く視る。
『セリス・ロングマリー。16歳0ヶ月。残り寿命103年11月19日』
(・・・これが聖女か・・・本当に人族なのか?)
グレイは驚きを通り越して逆に冷静になる。
桁違いとまではいかないが通常よりも永い寿命なのが目の前の人物が聖女であることを裏付けている。
理由は不明だが【聖女】というのは血統に関係なく受け継がれる。
それも大体100年毎とのことなので寿命もそれくらいあって当然と言えるだろう。
「初めましてセリスです。よろしくお願い致しますねグレイ・ズーさん」
幸いにもグレイの内心に全く気付いた様子も無くフレンドリーな感じで聖女が挨拶をしてくる。
「グレイ・ズーです。こちらこそよろしくお願い致します」
思わず誕生日が近かったのですねと言いそうになるのを堪えつつ挨拶を返すグレイ。
実は昔それでやたら気味悪がられたことがあったのだ。
「実は、グレイさんの事が気になっていたのでお会いできてとても嬉しいです」
聖女が嬉しそうに言ってくる。
「それは光栄です。ですが、初対面ですよね?」
初対面なのは間違いない事を理解しながらも確認のため言葉を返す。
(・・・もしかしてユーマリアさんの時の事がバレたのか?)
グレイが聖女と聞いた時に真っ先に思いついたのはエルリックの妹のユーマリアの【魔力過大病】を治した時のことであった。
(確か、エルリックの両親が聖女様をお連れするために王都に向かったと言っていたはずだもんな・・・。いざとなればアリシアが上手く答えてくれるだろうけどせめて顔に出さないようにしないといけないから気をつけないと)
「はい。初対面ですわ。貴族の方々が【魔法武闘会】に参加する中で私《わたくし》と同じく村人出身の方が参加されていると知りまして一度お話をしてみたく思ったのです」
グレイの予想とは異なり別の理由で聖女が自分の事を気にしていた事が分かり、ほっとする。
「そうでしたか。ですが、私など運良く参加できただけですから聖女様とは比較にもなりませんよ」
「御謙遜されなくても大丈夫ですよ。先程の戦いを拝見しておりましたが【聖女】としての知識を持ってしても何をされているのか分かりませんでした。戦いに関しての知識はそこまで明るくはありませんがもの凄かったです。そして何よりもユリア様とアリシアをどのように治療したかすら分かりませんでしたので是非ともどのように治されたのかお教え頂きたいですわ」
ホッとしたのもつかの間、思いがけぬ言葉が聖女から発せられた。
アリシアの言葉を受けてグレイは慌てて声を抑える。
そして、相手のことを良く視る。
『セリス・ロングマリー。16歳0ヶ月。残り寿命103年11月19日』
(・・・これが聖女か・・・本当に人族なのか?)
グレイは驚きを通り越して逆に冷静になる。
桁違いとまではいかないが通常よりも永い寿命なのが目の前の人物が聖女であることを裏付けている。
理由は不明だが【聖女】というのは血統に関係なく受け継がれる。
それも大体100年毎とのことなので寿命もそれくらいあって当然と言えるだろう。
「初めましてセリスです。よろしくお願い致しますねグレイ・ズーさん」
幸いにもグレイの内心に全く気付いた様子も無くフレンドリーな感じで聖女が挨拶をしてくる。
「グレイ・ズーです。こちらこそよろしくお願い致します」
思わず誕生日が近かったのですねと言いそうになるのを堪えつつ挨拶を返すグレイ。
実は昔それでやたら気味悪がられたことがあったのだ。
「実は、グレイさんの事が気になっていたのでお会いできてとても嬉しいです」
聖女が嬉しそうに言ってくる。
「それは光栄です。ですが、初対面ですよね?」
初対面なのは間違いない事を理解しながらも確認のため言葉を返す。
(・・・もしかしてユーマリアさんの時の事がバレたのか?)
グレイが聖女と聞いた時に真っ先に思いついたのはエルリックの妹のユーマリアの【魔力過大病】を治した時のことであった。
(確か、エルリックの両親が聖女様をお連れするために王都に向かったと言っていたはずだもんな・・・。いざとなればアリシアが上手く答えてくれるだろうけどせめて顔に出さないようにしないといけないから気をつけないと)
「はい。初対面ですわ。貴族の方々が【魔法武闘会】に参加する中で私《わたくし》と同じく村人出身の方が参加されていると知りまして一度お話をしてみたく思ったのです」
グレイの予想とは異なり別の理由で聖女が自分の事を気にしていた事が分かり、ほっとする。
「そうでしたか。ですが、私など運良く参加できただけですから聖女様とは比較にもなりませんよ」
「御謙遜されなくても大丈夫ですよ。先程の戦いを拝見しておりましたが【聖女】としての知識を持ってしても何をされているのか分かりませんでした。戦いに関しての知識はそこまで明るくはありませんがもの凄かったです。そして何よりもユリア様とアリシアをどのように治療したかすら分かりませんでしたので是非ともどのように治されたのかお教え頂きたいですわ」
ホッとしたのもつかの間、思いがけぬ言葉が聖女から発せられた。
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