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第3章 万年筆
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「赤松さんの悩みは、前々から抱えているものだ。僕は何となく知ってる。失くし物屋の力で解決出来るなら救ってやりたい」
「どうやってですか?」
「彼女の悩みに関する失くし物があれば、ルリナの力で付喪神に会って、解決策を共に考える事が出来る。もし彼女が最近何か失くしたりしたら、またこの店に連れて来てくれ」
「やってみます。けど、さっきは深入りしないみたいなスタンスを語っていたのに」
「赤松美波さんとここで、失くし物屋でまた会ったという事が、奇跡めいた何かに感じた。向こうは僕を覚えてないみたいだけど。僕の曾祖父は彼女の家族の世話になったんだ」
「何というか、聞きたい事が多々あります。弦介さん自身についても」
赤松さんを待たせるわけには行きません。私はあかり堂を出ました。
「行きましょう、鴫野宮さん」
赤松さんは、私と弦介さんが何を話していたのか聞いて来ませんでした。おそらく察しているからでしょう。
私達は傘を差して歩き出しました。
「どうやってですか?」
「彼女の悩みに関する失くし物があれば、ルリナの力で付喪神に会って、解決策を共に考える事が出来る。もし彼女が最近何か失くしたりしたら、またこの店に連れて来てくれ」
「やってみます。けど、さっきは深入りしないみたいなスタンスを語っていたのに」
「赤松美波さんとここで、失くし物屋でまた会ったという事が、奇跡めいた何かに感じた。向こうは僕を覚えてないみたいだけど。僕の曾祖父は彼女の家族の世話になったんだ」
「何というか、聞きたい事が多々あります。弦介さん自身についても」
赤松さんを待たせるわけには行きません。私はあかり堂を出ました。
「行きましょう、鴫野宮さん」
赤松さんは、私と弦介さんが何を話していたのか聞いて来ませんでした。おそらく察しているからでしょう。
私達は傘を差して歩き出しました。
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