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第五章「友人からのメッセージ 」
【あたしは、奈緒のことを裏切った】
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新宿の路地裏のカフェ、夕暮れの光がガラス窓に揺れていた。
カウンセリング講座のテキストを開いたまま、アイスラテのグラスで溶けていく氷を見つめる。コーヒーの香りとエスプレッソマシンが奏でる低い音が、店内のざわめきに溶けていく。窓の外を、会社員や買い物客が足早に通り過ぎていく。グラスの表面の水滴を指でなぞり、ため息を吐いた。
集中できていない。
カウンセリングの勉強に没頭することで落ち着かせていた心が、再び揺れている。保護施設にいるりのから、「会いたい」と手紙が届いたのだ。
過去の思い出が一気に蘇って、胸が苦しくなる。昔は親しかったのに、今はちょっと他人行儀な空気が流れる。そういった、初恋の人と再会するときみたいに心が落ち着かない。
なんだろうな、これは。
「詩? 一ノ瀬詩、だよね?」
不意に声をかけられて、ページをめくっていた手が止まる。
顔を上げると、フレームが細い眼鏡をかけた、ショートカットの若い女性が立っていた。
八年の歳月が彼女を大人の女性に変えていたが、それでもすぐわかる。
林明日香。中学のとき、教室で女子たちの中心にいつもいた、かつての同級生がそこにいた。
「驚いた。なんでこんなところに詩がいるのよ」
少し緊張した面持ちで、明日香は私を見下ろしている。
「それはこっちの台詞だよ。まさかこんなところで会うなんて。……何年ぶり?」
「五年……いや、そんなもんじゃないね。中学以来かな」
中学時代の同級生との邂逅は、嫌でも奈緒のことを思い出させる。彼女がもし生きていたらと、明日香の瞳の中に奈緒の姿を探していまった。
「すっかり大人になったね」
「そっちは随分綺麗になってさ。まさか詩だと思わなかったよ」
「どういう意味よ?」
「あの頃の詩とは大違いってこと。高校時代は、『マジメだけど融通が利かない学級委員長』って感じだったのに、随分と垢ぬけたものだなって」
「それって、褒めてるの?」
そういえば、彼女はこういう人だった。ストレートな物言いはするものの、それだけに悪意はない。それがわかっていたからどこか憎めなかった。
「もちろん、褒めているのよ。こう、なんて言うのかな、雰囲気が柔らかくなったなと」
「ありがと。あの頃はね、少し無理してたからね」
「今はしてないの?」
「……どうだろうね」
ふうん、と含み笑いをして明日香が私の向かいに座った。
「ねえ、久しぶりに会えたんだしさ。お茶でもしながら話さない? 積もる話もあることだし」
正直なところ気乗りしなかった。当時のことを、あまり思い出したくなかったから。けれど、この先前に進んでいくために、乗り越えなくてはならない壁が過去にある。
「いいよ。私も久しぶりに話したいしね」
明日香から聞いておきたいことが、いくつかあった。
窓から街のネオンと喧騒が見えていた。
「明日香は今、何してるの?」
「広告代理店で働いてるよ。毎日バタバタしてて忙しいけど、まあ、なんとかやってるよ」
彼女は笑って見せたけれど、顔と声色に疲れが滲んでいた。みんな、いろいろな苦労があるのだな、と思う。
明日香は特別仲の良いクラスメイトではなかったが、順調にやってくれているなら何よりだ。
「詩は? なんか、教師やってるって聞いたけど?」
自分はそれほど目立つ生徒じゃなかったが、それでも噂は立つんだ。
なんて、感心している場合じゃない。言うほど順調ではなくて、苦笑いをかみ殺す。
「教師じゃなくて、養護教諭ね。もっとも、もう辞めたけど」
それでこれ、とテーブルの端に寄せておいたカウンセリング講座のテキストを指差した。
「今は、カウンセリングの勉強をしている。新しい道、って感じかな」
カウンセリングの勉強を始めたのは、姉の薦めによるものだ。これまでの仕事と通じる部分が多く、やりがいはありそうだった。
「そうなの? なんで? もったいない」
電波障害が起きているみたいな、切れ切れの話し方だった。
「まあ、いろいろとあってね」
「そっか。もったいないね」
あまり詮索されたくなくて、言葉を濁した。
明日香は中学のとき、いつもクラスの中心にいるタイプだった。それでいて、他人を見下す言動はしない、気配りのできる人だった。気配りができるのは、今も変わらないらしい。
だからこそ、明日香は奈緒とも仲が良かったのだろう。
「明日香こそどうなの? 広告代理店の仕事って華やかそうじゃん。中学のときみたいに、日々充実している感じ?」
話題を変えると、明日香の顔から笑顔が消えた。
「……そんなことないよ。あの頃のあたしは、ただ目立ちたかっただけ。クラスの人気者でいたくて、虚勢を張ってただけだから」
明日香の声のトーンが突然変わって驚く。彼女の瞳には、消えかけの火種みたいな色が見える。
虚勢、か。むしろ虚勢を張っていたのは私じゃないだろうか。自分のせいで奈緒が死んだのだと責められるのを恐れ、中学を卒業するまで私は一貫してこの話題を避けていた。傷付いた心を隠して、ずっと愛想笑いをしていたんだ。
でも、この道を選んだからには向き合わなくちゃいけない。私を縛っている後悔を、ここで清算しなくちゃいけない。
「確かに。明日香はいつも笑っていたけれど……どこか無理をして笑っているようなときもあったね」
話を合わせただけで、カマをかけたつもりはなかった。だが、明日香の顔色が露骨に変化して、彼女は何か知っているのかな? と思う。
「藤田奈緒のこと、覚えてるでしょ?」
「……もちろん、覚えてるよ。忘れたくても、忘れられないよ」
それでね、と私が言いかけると、明日香は手でそれを制した。
「ごめん、詩。その話はしたくないんだ」
「……そう、だよね。わかってる。でも、これは明日香にしか聞けないことなんだ」
彼女の気持ちを考えると当然だ。私だって本当は話したくないし聞きたくない。それでも、今聞いておかなくちゃダメなんだ。
「明日香、奈緒のこと、どう思ってた? あの頃、奈緒が……何か変だったの、気付いてた?」
「詩、せっかくの再会なのになんでそんなこと言うの?」
明日香の声が硬くなる。
「確かに、あんなことにはなったけれど、奈緒ただの同級生だった。私には関係ないよ」
「関係ない、なんて言わないでよ」
ただの、という表現も気になったが、それ以上に関係ない、は看過できなかった。
「ずっと、隠してきたことがあるんだ。奈緒が死んだ日から一週間くらい前のことかな。私、奈緒から告白されたの。明日香だって覚えているでしょ? 当時、奈緒がレズなんじゃないかって噂されていたこと」
――ほら、あの子また見てるよ。
――つかさ、あの子レズだって噂あるから、マジで気を付けたほうがいいよ。
奈緒と仲良くなってから、心ない噂話をする人たちが増えた。「あの人はレズだから気をつけて」とその噂を私に吹き込むことで、私を自分たちの側に引き込もうとする人もいた。グループ内の勢力争いでよくある行為なのだろうけど、私にとってはありがた迷惑だった。
「奈緒は、私と恋人になりたかったんだよね。……だから、あの噂は決して間違いではなかった。私、奈緒のことは好きだったけど、いわゆるそういった関係にはなれる気がしなくて、結局、拒絶しちゃったんだ」
ここでひと呼吸置いた。あの日のことを話す勇気を私にください。
「奈緒が死んだのは、私のせいなんだよ」
明日香の肩がぴくりと震える。こちらを見つめる彼女の瞳には、怯えた光が宿っている。カフェの喧騒が遠ざかって、空気が重くなった気がした。
「レズだという噂が流れても、そんなの関係ないって私が受け止めてあげていたら、きっと奈緒は死ななかった」
「それはどうかな」
「明日香?」
「詩は、知らないもんね。あたしが奈緒を無視していたこと」
「無視って、どういうこと?」
「いじめ、だよ。私たちがやってたこと、今思うと本当に最悪だよね」
ため息混じりに吐き出された告白には、怒りよりも悲しみの色が滲んでいた。
「あたしもね、そっち側の人間だったの。詩、気付いてた?」
「そっち側、というと?」
「私も、奈緒と同じだったの。女の子しか愛せない人間だったってこと」
「嘘……でしょ?」
「信じられないよね、こんなの」
明日香は自嘲気味に笑ったが、すぐに表情を曇らせた。
「あたしの母親はさ、あたしが同性愛者だってこと、ずっと拒んでいたの。それこそ、つい最近までね。友だちの男の子に彼氏のフリしてもらって家に連れて行ったら、無邪気に喜んだりなんかして。そうやってさ、自分の気持ちにずっと嘘をつき続けていたの」
「まったく知らなかった。明日香、普通に彼氏いたから」
「だよね。言ったでしょ? 虚勢を張ってただけだって。でも、今はもうそんなことしないよ。拒絶されてもいい。誰からも理解されなくてもいい。それでも、自分の気持ちに嘘はつきたくないから」
「その気持ち、よくわかるよ」
私も自分の気持ちに嘘をつきたくなくて、養護教諭の肩書きを捨てたのだから。
「でも、あの頃はそうじゃなかった。高校生なんて、身体は立派でも、所詮は経験不足のガキでしかないんだよ。ガキのくせに、いっちょ前に世間体みたいなのは気にしててさ」
『普通』という肩書きに人は弱い。普通であればコミュニティから弾かれることはないから、みんな必死になって普通のフリをする。でも、嘘をついてまで手に入れる普通に意味なんてない。人はそれぞれ違う。誰だって、ちょっとずつ壊れている。『普通』なんてものは、まやかしにすぎないんだ。
「あたし、奈緒に相談されていたの。詩のことが好きだって。……でも、あたしは奈緒のこと、裏切った」
カウンセリング講座のテキストを開いたまま、アイスラテのグラスで溶けていく氷を見つめる。コーヒーの香りとエスプレッソマシンが奏でる低い音が、店内のざわめきに溶けていく。窓の外を、会社員や買い物客が足早に通り過ぎていく。グラスの表面の水滴を指でなぞり、ため息を吐いた。
集中できていない。
カウンセリングの勉強に没頭することで落ち着かせていた心が、再び揺れている。保護施設にいるりのから、「会いたい」と手紙が届いたのだ。
過去の思い出が一気に蘇って、胸が苦しくなる。昔は親しかったのに、今はちょっと他人行儀な空気が流れる。そういった、初恋の人と再会するときみたいに心が落ち着かない。
なんだろうな、これは。
「詩? 一ノ瀬詩、だよね?」
不意に声をかけられて、ページをめくっていた手が止まる。
顔を上げると、フレームが細い眼鏡をかけた、ショートカットの若い女性が立っていた。
八年の歳月が彼女を大人の女性に変えていたが、それでもすぐわかる。
林明日香。中学のとき、教室で女子たちの中心にいつもいた、かつての同級生がそこにいた。
「驚いた。なんでこんなところに詩がいるのよ」
少し緊張した面持ちで、明日香は私を見下ろしている。
「それはこっちの台詞だよ。まさかこんなところで会うなんて。……何年ぶり?」
「五年……いや、そんなもんじゃないね。中学以来かな」
中学時代の同級生との邂逅は、嫌でも奈緒のことを思い出させる。彼女がもし生きていたらと、明日香の瞳の中に奈緒の姿を探していまった。
「すっかり大人になったね」
「そっちは随分綺麗になってさ。まさか詩だと思わなかったよ」
「どういう意味よ?」
「あの頃の詩とは大違いってこと。高校時代は、『マジメだけど融通が利かない学級委員長』って感じだったのに、随分と垢ぬけたものだなって」
「それって、褒めてるの?」
そういえば、彼女はこういう人だった。ストレートな物言いはするものの、それだけに悪意はない。それがわかっていたからどこか憎めなかった。
「もちろん、褒めているのよ。こう、なんて言うのかな、雰囲気が柔らかくなったなと」
「ありがと。あの頃はね、少し無理してたからね」
「今はしてないの?」
「……どうだろうね」
ふうん、と含み笑いをして明日香が私の向かいに座った。
「ねえ、久しぶりに会えたんだしさ。お茶でもしながら話さない? 積もる話もあることだし」
正直なところ気乗りしなかった。当時のことを、あまり思い出したくなかったから。けれど、この先前に進んでいくために、乗り越えなくてはならない壁が過去にある。
「いいよ。私も久しぶりに話したいしね」
明日香から聞いておきたいことが、いくつかあった。
窓から街のネオンと喧騒が見えていた。
「明日香は今、何してるの?」
「広告代理店で働いてるよ。毎日バタバタしてて忙しいけど、まあ、なんとかやってるよ」
彼女は笑って見せたけれど、顔と声色に疲れが滲んでいた。みんな、いろいろな苦労があるのだな、と思う。
明日香は特別仲の良いクラスメイトではなかったが、順調にやってくれているなら何よりだ。
「詩は? なんか、教師やってるって聞いたけど?」
自分はそれほど目立つ生徒じゃなかったが、それでも噂は立つんだ。
なんて、感心している場合じゃない。言うほど順調ではなくて、苦笑いをかみ殺す。
「教師じゃなくて、養護教諭ね。もっとも、もう辞めたけど」
それでこれ、とテーブルの端に寄せておいたカウンセリング講座のテキストを指差した。
「今は、カウンセリングの勉強をしている。新しい道、って感じかな」
カウンセリングの勉強を始めたのは、姉の薦めによるものだ。これまでの仕事と通じる部分が多く、やりがいはありそうだった。
「そうなの? なんで? もったいない」
電波障害が起きているみたいな、切れ切れの話し方だった。
「まあ、いろいろとあってね」
「そっか。もったいないね」
あまり詮索されたくなくて、言葉を濁した。
明日香は中学のとき、いつもクラスの中心にいるタイプだった。それでいて、他人を見下す言動はしない、気配りのできる人だった。気配りができるのは、今も変わらないらしい。
だからこそ、明日香は奈緒とも仲が良かったのだろう。
「明日香こそどうなの? 広告代理店の仕事って華やかそうじゃん。中学のときみたいに、日々充実している感じ?」
話題を変えると、明日香の顔から笑顔が消えた。
「……そんなことないよ。あの頃のあたしは、ただ目立ちたかっただけ。クラスの人気者でいたくて、虚勢を張ってただけだから」
明日香の声のトーンが突然変わって驚く。彼女の瞳には、消えかけの火種みたいな色が見える。
虚勢、か。むしろ虚勢を張っていたのは私じゃないだろうか。自分のせいで奈緒が死んだのだと責められるのを恐れ、中学を卒業するまで私は一貫してこの話題を避けていた。傷付いた心を隠して、ずっと愛想笑いをしていたんだ。
でも、この道を選んだからには向き合わなくちゃいけない。私を縛っている後悔を、ここで清算しなくちゃいけない。
「確かに。明日香はいつも笑っていたけれど……どこか無理をして笑っているようなときもあったね」
話を合わせただけで、カマをかけたつもりはなかった。だが、明日香の顔色が露骨に変化して、彼女は何か知っているのかな? と思う。
「藤田奈緒のこと、覚えてるでしょ?」
「……もちろん、覚えてるよ。忘れたくても、忘れられないよ」
それでね、と私が言いかけると、明日香は手でそれを制した。
「ごめん、詩。その話はしたくないんだ」
「……そう、だよね。わかってる。でも、これは明日香にしか聞けないことなんだ」
彼女の気持ちを考えると当然だ。私だって本当は話したくないし聞きたくない。それでも、今聞いておかなくちゃダメなんだ。
「明日香、奈緒のこと、どう思ってた? あの頃、奈緒が……何か変だったの、気付いてた?」
「詩、せっかくの再会なのになんでそんなこと言うの?」
明日香の声が硬くなる。
「確かに、あんなことにはなったけれど、奈緒ただの同級生だった。私には関係ないよ」
「関係ない、なんて言わないでよ」
ただの、という表現も気になったが、それ以上に関係ない、は看過できなかった。
「ずっと、隠してきたことがあるんだ。奈緒が死んだ日から一週間くらい前のことかな。私、奈緒から告白されたの。明日香だって覚えているでしょ? 当時、奈緒がレズなんじゃないかって噂されていたこと」
――ほら、あの子また見てるよ。
――つかさ、あの子レズだって噂あるから、マジで気を付けたほうがいいよ。
奈緒と仲良くなってから、心ない噂話をする人たちが増えた。「あの人はレズだから気をつけて」とその噂を私に吹き込むことで、私を自分たちの側に引き込もうとする人もいた。グループ内の勢力争いでよくある行為なのだろうけど、私にとってはありがた迷惑だった。
「奈緒は、私と恋人になりたかったんだよね。……だから、あの噂は決して間違いではなかった。私、奈緒のことは好きだったけど、いわゆるそういった関係にはなれる気がしなくて、結局、拒絶しちゃったんだ」
ここでひと呼吸置いた。あの日のことを話す勇気を私にください。
「奈緒が死んだのは、私のせいなんだよ」
明日香の肩がぴくりと震える。こちらを見つめる彼女の瞳には、怯えた光が宿っている。カフェの喧騒が遠ざかって、空気が重くなった気がした。
「レズだという噂が流れても、そんなの関係ないって私が受け止めてあげていたら、きっと奈緒は死ななかった」
「それはどうかな」
「明日香?」
「詩は、知らないもんね。あたしが奈緒を無視していたこと」
「無視って、どういうこと?」
「いじめ、だよ。私たちがやってたこと、今思うと本当に最悪だよね」
ため息混じりに吐き出された告白には、怒りよりも悲しみの色が滲んでいた。
「あたしもね、そっち側の人間だったの。詩、気付いてた?」
「そっち側、というと?」
「私も、奈緒と同じだったの。女の子しか愛せない人間だったってこと」
「嘘……でしょ?」
「信じられないよね、こんなの」
明日香は自嘲気味に笑ったが、すぐに表情を曇らせた。
「あたしの母親はさ、あたしが同性愛者だってこと、ずっと拒んでいたの。それこそ、つい最近までね。友だちの男の子に彼氏のフリしてもらって家に連れて行ったら、無邪気に喜んだりなんかして。そうやってさ、自分の気持ちにずっと嘘をつき続けていたの」
「まったく知らなかった。明日香、普通に彼氏いたから」
「だよね。言ったでしょ? 虚勢を張ってただけだって。でも、今はもうそんなことしないよ。拒絶されてもいい。誰からも理解されなくてもいい。それでも、自分の気持ちに嘘はつきたくないから」
「その気持ち、よくわかるよ」
私も自分の気持ちに嘘をつきたくなくて、養護教諭の肩書きを捨てたのだから。
「でも、あの頃はそうじゃなかった。高校生なんて、身体は立派でも、所詮は経験不足のガキでしかないんだよ。ガキのくせに、いっちょ前に世間体みたいなのは気にしててさ」
『普通』という肩書きに人は弱い。普通であればコミュニティから弾かれることはないから、みんな必死になって普通のフリをする。でも、嘘をついてまで手に入れる普通に意味なんてない。人はそれぞれ違う。誰だって、ちょっとずつ壊れている。『普通』なんてものは、まやかしにすぎないんだ。
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