い・ろ・い・ろ・です♡

オズ

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すこし。

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この世に絶対はない。

母さん!
僕頑張るからさ、
100点取れたらタバコやめてよ?
絶対だよ?
(授業でならったんだ、タバコは周りにも害をなすって、何より吸っているだけで早く死んじゃうんだって。。。
ぼくは、母さんともっと一緒にいたい。
だから、いいよね?)

いいわよ~
でも、一教科じゃなくて
全科目よ!!

えっ?
それは、さすがに無理だよ
(どうして?)


あの頃は、母が心配だった。
今も心配なのは変わらないが、
それでも、置いていかれるのは怖かった
だからこのお願いをした。
だが、母きっと辞めないだろう。
僕も頑張ったんだ。1、2教科なら取れたが、全科目は無理な話だ。
きっとお願いごとを聞く気なんてなかったんだ。小さい頃は優しいと思っていた母は、小学校に入り厳しくなった。
あの頃は、勉強が分からないと泣きながら、怒られながら教えて貰ったあの勉強
これは言い訳だが、あんなに怒鳴られながら勉強したところで、理解ができるはずもなく、結局は塾へ行き始めたが、僕は人に教えてもらうのが怖かったと言うよりも多分辛かったのだ。
僕が泣く時は、感動したからでもなく、
悲しかったからでもなく、怖かった時だけ、だった気がする。
だが、歳を重ね僕が大きくなると、母が言ったあの頃は厳しすぎたねごめんね。
と。驚いたというか、そんなことを言われてもという気分だった。

みんなは、なんと返事をしますか?
気にしてないよ。といいますか?
本当だよ。といいますか?
はぐらかしますか?
それとも、聞こえなかったふりをしますか?

この家に生まれたことは、別に後悔してません。この親の子供でよかったと思ったことも、こんなことなら生まれたくなかったと思ったこともあります。
ですが、僕はこの人たちが好きです。
口では嫌だと言うことがあっても、
心の中では、愛してやまない大切な存在です。そして、この人たちがいなくなれば辛く苦しい思いをするのでしょう。
この世には、絶対居なくならない人はいないから、いつかは、いなくなってしまう。そして僕も例外ではない。
世界中の人のことを思うことはきっと出来ないだろうけれどそれでも、少しでも関わった人が亡くなったら僕は、悲しい気持ちになると思う。この瞳から涙がこぼれなくても。心で泣いている人がこの世には、存在するから。
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