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新婚編
忘れていたアレ ※R18
しおりを挟むあれから無事に母子ともに何の異常もなく退院して、目まぐるしい日々が過ぎていった。
慣れない子育てに追われるわたしの為相変わらず航くんは忙しい仕事の合間に惣菜の作り置きをしてくれていて、料理どころか食事も儘ならないわたしの栄養供給源となっていた。
日々の寝不足と家事の滞りもあったが、生後一ヶ月を過ぎた毎週末からわたしの復職後の絆くんの預け先として、面倒をみてもらう予定の義両親の家に航くんが馴らしで数時間預けに行ってくれている間に、寝たりまとめて家事をやったりすることが出来たので乗り切ることが出来た。
ホントにわたしは素敵な夫と義両親を持つことが出来て幸せだ!
そうそう。香織の結婚式にも義両親に絆くんを預けて夫婦で出席してきた。香織はそれはそれは綺麗な花嫁さんだった。昔からよく知る香織の母親への手紙のくだりでは、航くんが引くくらい号泣してしまった。家庭事情を少なからず知っているわたしにしたら、泣くなと言うほうが無理だ。あれは泣く!
そんなだから披露宴が終わる頃には、わたしの顔は大変なことになっていたのだが、さすがは出来る男・美輪帝一郎氏が披露宴会場のホテルの一室を休憩用に貸し出してくれたのだった。
有り難くホテルから冷却用に保冷剤と薄手の手拭いを借りて冷やしていたのだが、航くんが「ずっと手で持ってるより楽じゃない?」と保冷剤入りの手拭いを頭に巻いたのを許したのが間違いだった。
わたしが「これじゃ目隠ししてるみたい」って笑って言ったら、航くんが耳元で「目隠しプレイって興奮するね」って囁いてきて、マズイ!と慌てて手拭いを外そうとしたら、その手を拘束されてソファーに押し倒されてしまった。
一応抵抗はしたものの視覚を遮断されると他の五感が敏感になると言うのは本当らしく、わたしは航くんの手練手管にあっさり抵抗の意思を奪われ「背徳感が堪らない!」とわたしの目隠し姿に興奮する航くんに、目隠しを外してもらえないまま出産後、初めて美味しくいただかれてしまったのでした。
いつもは子煩悩な航くんが唯一残念になる時、それが子どもに授乳している時だったのだが『僕だけのものなのに…』や『今だけなんだからね!』と何を子どもと張り合っているの!?と言いたくなる一方で、溜まっているのかなぁ?と思ったりもしていたのだ。
妊娠後期に入ってから念の為イタシテなかったので、四ヶ月のおあずけだったのだけど、正直疲れてそんな気にもなれなかったから、航くんが何も言って来ないのをいいことにスルーしてたのだ。
そんな優しい航くんを蔑ろにしたツケがまわってきたらしい。
ソファーでの目隠しプレイが終わったあと手拭いを外されたわたしの目は、いい感じに腫れと赤みがひいていたので、後はシャワーだけ浴びて帰れば良かったのに「こんなチャンスめったにない!」と航くんの暴走は止まらず、ベッドに連れ込まれて二回戦三回戦と続き、気がついたら朝だった。
慌てるわたしに「絆くんならいい子にしてるって」と息子の近況を教えられ、いつの間に親に延長一泊お預けを頼んでいたのか『だいぶ慣れたし大丈夫。何かあったら連絡するから』とご実家から昨日のうちに快く了承を得ていたらしく、今朝もはやくに確認メールを送ると先程の返事が返ってきたそうだ。
いつ義両親に連絡したのだろうか?わたしに心当たりはないし、その上結婚式に来るのにコンドームの用意をしてあるのがなんとも不自然だ。
しかもホテルをチェックアウトする際、支払いは美輪さん持ちで済んでいた。航くんと美輪さんに嵌められた気がするのは考え過ぎだろうか?
そんなことより目の前の事実だ!この後絆くんを迎えに行かなきゃいけないのに、祖父母に子ども預けてSEXに耽る両親ってどうなのよ!絶対本当の理由は義両親には知られてはいけない!
(航くんのバカ!このあと義両親に顔合わせ難くなるじゃない!)
そんなことがありつつも日々は流れ、街はクリスマスムードに染まり始めたある日、我が家に事件が起こった。
ウチでもクリスマスの飾りつけをしようとなり、独身時代から少しづつ集めたオーナメントを飾ろうと引っ越しの際、わたしの部屋のクローゼットの奥の方に仕舞い込んでしまった箱を、航くんに頼んで取り出しに行ってもらったのだが、戻って来た航くんは何故か箱を二つ持っていた。
わたしが「なんで二つも箱持ってるの?」と聞くと、航くんはものすごく笑顔で「とても面白いものを見つけたから」と言って片方の箱を開いて見せた。
「っ!!」
そこにはわたしが以前お世話になっていた大人の玩具たちがあった。
(わ~す~れ~て~た~!)
すっかり航くんと付き合うようになってから使わなくなり、引っ越しの際捨てるに捨てれず(捨てかたが分からなかった)取り敢えずまとめて箱に入れ、引っ越し業者に中身を確認されないように、箱に【貴重品につき開封厳禁】と書いて安易に触れられないようにした迄はよかったが、表書きをそのままにしっぱなしで奥に仕舞ってしまったのだ。しかもオーナメントと同じ無地の箱だった。
こんな大事なことを忘れて何を呑気に航くんに取りに行かせてるのわたし!
自分の迂闊さに頭が痛くなってくる。わたしは頭をフル回転させて言い訳を考えた。
「そ、それ昔やった忘年会のビンゴゲームの景品じゃない。貰っても困ったから仕舞ったきり忘れてたわ!」
ちょっとまごついたけど言い訳としては上出来じゃない?と我ながらよく思いついたと思ったのだが、航くんは見逃してくれない。
「引っ越しの際、要るものと要らないものの仕分けは事前にしたんだから、気付かない訳ないよね?しかも箱にわざわざ【貴重品】なんて書く?」
おっしゃるとぉーりです!わたしの夫が名探偵で困っちゃう!
「あ、あの…捨てかたがよく分からなくて取り敢えず業者さんにバレないように【貴重品】って書いただけだよ!」
「僕に言ってくれればどうにかしたのになんで言ってくれなかったの?」
ほぼ本当のことを言っているにも関わらず、航くんの疑いの眼差しは消えない。
「…恥ずかしかったから…」
これも本当のことなので、わたしは真っ直ぐ航くんの目を見返す。
「そっか…」と言って航くんが笑ったので
(よっしゃー!逃げ切ったぞー!あっぶなかった~!)
と、心の中で小さなわたしたちがガッツポーズをとったり、胴上げしたり感涙のハグをしたりして歓喜に沸いていたのだが、次の瞬間歓びから一転地獄に落とされた。
「でも取説と一緒に入っていた注文書に美沙さんの名前が書いてあるけど?……さあ、ホントのことを話してもらおうか…」
(おのれ、謀ったな航!最初から証拠を押さえた上で泳がせるとは卑怯な!)
思わず時代劇口調になっちゃうほど動揺が半端ない。
なんで律儀に同封されたまま取説と一緒に注文書なんて取って置いてるのよ!しかも現物と一緒に同梱しとくとかバカなの?わたし!
もう何にも言い訳のしようがない…。項垂れたわたしは楽しいクリスマス気分など欠片もなくなり、葬式のような気分で洗いざらい航くんに吐かされた。
そう一生誰にも言うまいと思っていた、わたしのアソコが深すぎて一般のサイズではもの足りずイケなかったという悩みまで、洗いざらいだ!(泣)
一通り尋問を終えた航くんはわたしとは対照的にゴキゲンになった。最初は目の笑ってない笑顔で質問されて怖かったんだけど、わたしが言い渋った購入理由をなんとか聞き出し「今は航くんがいるから必要なくなった」と言った途端抱き締められた。
航くん曰く「僕のチンコがぴったりの美沙さんは一生僕から離れられないってことですよね!」となんとも恥ずかしい理論を提唱されて、あながち間違ってはいないので返答に困った。
「もう聞きたいことないよね?じゃあこれは捨てるってことで!捨てかたは航くんに任せていい?」
わたしは疲れきって航くんに尋ねると予想外の返事が返って来た。
「いや捨てることないよ。僕に黙って今でも使ってたなら捨てさせたけど、僕と付き合ってからは使ってないなら今後は一緒に使えばいい。僕オモチャって使ったことないから楽しみ!」
う~んと、聞き違い?今一緒に使えばいいって言った?あれ?
(いや…ナイ!ナイ!ナイ!ナイ!ナイ!)
普通のSEXであれだけ翻弄してくるのに、オモチャまで使ってくるとか身が持たないから!
「今まで通りで十分だよ!航くんはモノもテクニックも一級品だからわたし満足してるからオモチャなんていらないよ!」
わたしは恥も外聞もなく縋りつくが航くんは聞く耳を持たない。
「嬉しい誉め言葉だけど、胡座かいちゃダメだよね。常に向上心を持たないと!」
航くんはホクホク顔になって「何をどう使おうかな~」なんてオモチャを物色し始める。
「折角だからクリスマスに実家に絆くん預けておもいっきり楽しもう!美沙さんが仕事復帰する前に!」
ちょっと隠し事してちょっと嘘ついただけなのに、その日笑顔で拷問宣告をする航くんを止める術は、わたしにはなかった……。
クリスマスと言う名の刑の執行日。
この日指定休を取った航くんと一緒に、午前中から絆くんを連れて航くんのご実家にやって来た。お姉ちゃんぶりたい桃ちゃんが甲斐甲斐しく赤ちゃんの世話をする様子は、微笑ましくてとても和やかなホームパーティーになったのだが、絆くんを預けて自宅に帰って来た途端、そんな和やかさは無くなった。
まだ陽のある夕方。冷蔵庫に用意されたクリスマスディナーを並べることなく風呂へと促される。シャワーを浴びて出たわたしは脱衣場で固まった。
着替えが取り替えられて真っ赤ないやらしいベビードールといわれるやつになっていたのだ。固まるわたしのところに航くんがやって来て「それクリスマスプレゼント!」と言い残してさっさと裸になってシャワーを浴びに行ってしまった。
(着なきゃダメ?着ないとどうなるの?)
わたしはしばらく逡巡した後、航くんの機嫌を損ねて行為が酷くなる懸念があると思い、仕方なくエロい下着を身に付け同じく用意されたグレーのシルクのガウンを着て寝室へと赴いた。
程なくして現れた航くんはサイズ違いの同じガウンを着ていて、何気に結婚指輪以外のお揃いは初めてだなぁって現実逃避していたりした。
「さて色々あるけど何を使おうかな…」
航くんはベッドで例の箱を開けて思案している。しばらくして
「やっぱ最初は定番からだよね!」
と言ってピンクローターを手にした。動作確認は既に終わっているらしく、ブルブルと音を響かせてわたしへと近付いて来ると、おもむろにガウンの上から胸の先端を探すように、円を描いて当ててくる。
「んっ!」
ローターが先端に触れ振動で刺激を受けると、つい声が漏れてしまった。
「久し振りに先端に触れたけど、前より更に感度良くなってない?」
そう問いかけながらもクルクルと乳首を刺激され続けていて、身悶えるだけで答えられない。
航くんが言うように香織の結婚式以来Hは再開したものの、まだおっぱいをあげていたから、乳首は触らないようお願いしていたので、三ヶ月経ってほぼミルクのみに切り替えが終わった今日、久し振りに乳首への接触も解禁になったのだ。
だからホントに感度が上がったのか、航くんの気のせいなのか、機械の刺激だからなのか、どれが正解か自分でも分からない。
「ほらガウン着てても分かるくらいビンビンに乳首勃ってる」
「航くんが弄るから…」
「すぐにスイッチ入っちゃう美沙さんがエロくて大好きだよ」
耳元で囁き吐息を吹き込んだ後、そのまま舐めて存分に耳を犯す航くん。
「んっ…いやぁ…耳はだめぇ…」
耳に舌を入れられくちゅくちゅといやらしい音が脳に直接響き、思考がまともに働かなくなる。乳首へのローターの刺激も同時に続いているもんだから、すぐに口からは嬌声以外の意味のある言葉が発せられなくなった。
「はぁっ…いい反応…くちゅっ…くちゅ…もっと乱れて…ちゅっ…」
航くんが舌でねぶりながら吐息交じりで囁く声がエロくて、どんどん興奮が高まってくる。悶える体を器用に押さえつけられて、耳と乳首の同時責めにあっという間に絶頂へと押し上げられる。
「ぁああっ……もうだめっ!」
体をピクピクと痙攣させ、真っ白い世界へと放り出される。触ってもいないアソコが収縮して甘い痺れともに、蜜がコポリと溢れ出したのが分かった。
「乳首だけでイったね。ローターそんなに気持ちいいんだ」
余韻からまだ抜け出せないわたしを見下ろしながら声を掛ける航くん。
「僕が弄るのより限界が早く来るのは男として複雑だけど、人間では与えられない刺激だと割り切れば、機械に嫉妬することもないのかなぁ…」
後半は独り言のように呟いていたが、わたしをベッドに押し倒してガウンをはだけさせると、自分で選んだセクシーな下着があらわになり、航くんの意識は一気にその姿に釘付けになった。
「セクシーサンタさん。僕のお願いは可愛い奥さんをおもいっきり貪り尽くすことです。叶えてくれますよね…サンタさん?」
そう言ってとってもいい笑顔でわたしを見つめる航くん。
(サンタって…だから赤い下着だったの…)
わたしに着るよう用意された下着は、赤いシースルーの生地の裾に白いフェイクファーが付いて、胸のすぐ下に細いサテンの黒いリボンが一周巻かれた、所謂サンタルックの配色をそのまま下着に置き換えたものだった。
何も言えずにただ驚くわたしに、航くんは更に畳み掛けるように変態っぽい台詞を吐く。
「ありがとうサンタさん!もうプレゼントにリボンまでつけて持って来てくれたんだ!」
航くんはそう言うとわたしの腰に手を伸ばし、上と同じ赤いシースルー生地に両脇を黒いリボンで留められたヒモパンのヒモに当たるリボンを解いてしまった。
途端になんの締め付けも無くなり、ただの布に覆われただけの大事なところは、航くんにぺろんと剥がされあらわになってしまう。
「希望通りのプレゼントありがとうサンタさん。さっそく戴きますね!」
勝手に独り芝居を始めて、ついていけないわたしを置き去りに、航くんはわたしの脚を割り開き淫芽に吸い付いてきた。
「っ!ちょっと航くん待って…」
レロレロと舌でねぶられ吸われ、蜜を垂れ流す入り口を指で浅くぴちゃぴちゃと撫でられ続けると、航くんの思惑通り反抗も抵抗もその愛撫によって出来なくなってしまう。
「腰揺らしておマンコパクパクさせて、そんなに中に欲しいの?」
浅いところも気持ちいいけど、奥が疼いて仕方無いので素直に頷く。
「素直に欲しがってくれるのは嬉しいけど、可愛い奥さんのおねだりがききたいなぁ僕。」
今日も相変わらず航くんはわたしに言わせたがる。ここで恥じらっても航くんのS心に火をつけるだけだと散々経験して身に染みているので、恥ずかしさを押し殺して言葉にする。
「ガマンできないの……航くんのおっきいのちょうだい…」
「おねだりの内容が予想以上だったな…僕のチンコ欲しがる美沙さんはチョー滾るけど、今日はまだ中を解してないから即ハメはダメだよ?」
ひどくない?!最初からくれる気ないのに、さもおねだりしたらくれそうな言い方して、しかも予想以上って指をねだると思ってたってこと?こんなに濡れてたら指で解さなくてもきっと挿入ると思うのに!わたしが恨めしそうに睨むと航くんはさらっととんでもないことを言う。
「本物のデッカイ僕のチンコより先に、美沙さんが僕と付き合う前まで愛用していたオモチャで解してあげるよ!」
(ローターで終わりじゃなかったんだ…)
確かに航くんのより長さも太さも若干小さいオモチャだけど、それ挿入ったら本物も挿入ると思うよ。どんだけオモチャ使いたかったの?持ち主のわたしですら全種類使ってないのに、全部使う気じゃないよね?
バラエティパックだったから、使う気のない上級者向けのも入っていて、それを航くんがどうするのか不安で仕方無い。
(勢いでバラエティパックになんてするんじゃなかった…)
心で後悔の涙を流すが時間は巻き戻らないので、わたしが一生お世話にならないと思ったオモチャを航くんに使わせないことに全力を尽くそう。
わたしの決意をよそに航くんの手にはいつの間にか、過去もっともお世話になったディルドを含む数点のオモチャがあった。
「まずはさっきのローターと細めのバイブね」
「まずはって何?」
オモチャが見つかった時航くんに嫌われるかもって少し怖かったけど、今は別の意味で怖い。どんだけ使いこなそうとしてるの?いつもは爽やかな笑顔が、どんどん黒くなってってるよ!?ドS悪魔を降臨させないで!
わたしが恐怖で脚を閉じると、その脚に手を置きながら
「閉じたらダメでしょ?抵抗すると夫婦の楽しい時間がお仕置きの時間に代わるけどいいの?僕はどっちも楽しいからいいけど……。」
と妖しく微笑む。あぁ…既に航くんがエロ男爵になってる…。お仕置きなんてことになったら、それこそドS淫魔が降臨してしまう。
まだエロ男爵(人間)で留まっているうちに行為を終わらせたほうがわたしへのダメージが少なさそうと判断し、脚の力を抜いて航くんに導かれるまま開かれていくのを眺める。
「泣きそうな顔もそそるけど、僕は違う意味で美沙さんに啼いてほしいし、啼かせてあげるね」
そう言う航くんの顔は色気駄々漏れで、熱っぽい瞳でわたしを絡めとる。わたしのなかの恐怖が諦観へと代わり、素直に体を委ねたのを確認した航くんは一度軽くわたしの唇にキスをしてからオモチャを当ててきた。
「っあん!」
クリトリスにローターを当てられ体が跳ねる。指や舌で愛撫されてもカンジるけど、機械の刺激はいきなりトップギアで弄られるので快感を受け流したり逸らしたりが出来ない。
航くんはビクビク震える体に器用にローターを当て続けて、蜜が溢れるアソコに細めのバイブを挿入する。やっと喰い締められるものが挿れられたわたしの中は嬉々としてそれに吸い付いた。
数回奥まで抜き挿しするとバイブのスイッチを入れ、すっかり熟知されているわたしのGスポットに当ててきた。表と中を同時に機械の振動で刺激されたわたしは、我慢出来ずに叫ぶ。
「いきなり強すぎ!ダメ…出ちゃう…あ…あ……っああ!」
絶頂と共に潮吹きしてしまう。体が跳ねるのに合わせてぴゅっうぴゅっと吹き出した潮はわたしの脚を濡らしていく。
ローターを止めていつの間にか用意してあったタオルで濡れた脚を拭ってくれる航くん。でもなぜかバイブは挿れっぱなしにされているのが気になる。
「潮吹くのもやっぱり早いね」
「わた…るくん…バイ…ブも…抜いて…」
何だか航くんの楽しそうな姿にイヤな予感がして、途切れ途切れの息も整わないままお願いするわたし。
「こんだけ早くイッたならまだ体力残ってるでしょ!連続で何回美沙さんが潮吹けるか見たいな僕」
イヤな予感が的中してしまった。イッたばかりの体では抵抗も出来ず、好きにされてしまう。再び中と表に逃れられない刺激を与えられ、急速に高まっていく快感が弾けると同時に希望通りびゅっと潮を吹く。
「イッたのぉ、とめて…っあ…あ…またっ!」
イッても今度は止めてもらえず続けられる刺激に、高みから下りて来れず腰をビクビクと跳ねさせては短いスパンでびゅっびゅっと吹き続ける。
「おね…がい…とめ…て…」
わたしの体力がさすがに尽きそうだと察した航くんが、ようやく両方のオモチャを止めてくれた。
「連続6回。いやー美沙さんがスゴイのかオモチャがスゴイのか……いいもの見せてもらった」
満足そうに言ってる航くん。わたしは貴方のせいでヘロヘロなんですけどね!タオル敷いてくれてたみたいでベッドは濡らさずに済んだけど、脚はびしょびしょだからもうシャワー浴びて寝ていいかな!?
わたしがそんなこと考えながら息を整えていると、人の心を読んだかのように航くんは声を掛けてきた。
「これで終わりじゃないからね?でも僕もあんなエロい姿見せられて我慢出来なくなっちゃったから他のバイブやディルドはまた今度ってことで…」
そう言うとガウンを脱ぎベッドの下に放り投げる。ガウンの下は全裸だったみたいで、臨戦態勢の航くんのイチモツが視界に入る。そこにコンドームを素早く取り付けた航くんは、数度わたしの膣口を往復し蜜を纏わせると勢いよく挿入してきた。
「っ!!」
「挿れただけでイっちゃった?スゴイ締め付け……そんなに喰いつかれたら僕もあんまりもちそうにないな…」
はぁっと息を吐く航くんの顔がエロくてイったばかりのヒクつく中を締め付けてしまう。
「だからそんなにされたらもたないって!もうっ!一回出すよ!」
航くんはわたしに覆い被さり唇を割り開いては舌を絡めとり、激しく腰を打ち付ける。ぐちゅぴちゃと上と下の両方からいやらしい水音が聞こえてきて、わたしの興奮も高まってくる。
「っく……出る!」
キスの合間に短く叫んで体を震わせた航くんの陰茎から薄いゴム越しにどぴゅっと白濁を叩きつけられるのをカンジる。射精を受けたわたしの膣内が本能的に搾り取るように締め付け果てると、促されて出しきるように航くんの陰茎は数度跳ね、その後擦り込むようにグラインドされると余韻に浸る膣がピクピク反応する。
最後強く吸われていた舌がようやく解放されて、お互い新鮮な空気を吸い込んでは上がった呼吸を整える。
「うーわ。人生最短だったんじゃないかな!?思った以上にオモチャで乱れる美沙さんに煽られてたみたい」
恥ずかしそうに頬を染めて言う航くんはとっても可愛い。出してすっきりしたからか、ドSエロ男爵もお帰りになったようだ。ほっと一息つくわたしだったが、そうは問屋が卸してくれなかった……。
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