5 / 14
第4話:秘密の窓口
しおりを挟む
布団の中に潜り込み、和夫は古いスマートフォンの青白い光に顔を照らされていた。
母に没収されたのはメインの端末だけだ。数年前、バッテリーが膨らみかけて買い替えた旧型機を、捨てたふりをしてクローゼットの奥に隠しておいた。それが今、彼の唯一の生命線、暗い海に投げ出された救命浮輪となっていた。
「……ここだ。障害者就労支援センター」
画面の文字が滲む。視力が落ちたせいか、それとも恐怖のせいか。
昨日、母から「お前には何もできない」と呪いをかけられてから、部屋の空気はさらに薄くなった気がした。ドアの向こうからは、母が機嫌よく鼻歌を歌いながら、和夫の部屋のために「栄養のある」スムージーを作るミキサーの音が聞こえる。ウィィィィンというその音は、和夫の精神を削り取る削岩機の音だった。
(行かなきゃ。今日、お母さんがデイサービスのボランティアに行く、あの二時間の間に)
和夫は、二十年近く着古したボロボロのパーカーを脱ぎ、タンスの底に眠っていた、比較的「普通」に見えるシャツを引っ張り出した。防虫剤のツンとした匂いが鼻をつく。それは「社会」を象徴する、ひどく懐かしくて不快な匂いだった。
昼過ぎ。玄関の扉が閉まる音がした。
「和夫さーん、冷蔵庫にスムージー置いておくわね。大人しくしてるのよ」
その声が遠ざかり、庭の門扉が閉まる音がした瞬間、和夫は部屋を飛び出した。
玄関に、自分の靴がない。母が隠したのだ。
和夫は血の気が引くのを感じたが、勝手口の隅に置かれた、庭いじり用の薄汚れたサンダルを見つけた。
「これでいい。これで……行くんだ」
二十年ぶりの、「一人きり」の外の世界。
一歩、敷居を跨いだ瞬間、暴力的なまでの冷気が和夫を襲った。
二月の風は、刃物のように鋭く頬を切り裂く。
「ひっ……」
肺に流れ込む外気はあまりに澄み渡り、あまりに冷たく、長い間澱んだ空気を吸い続けてきた和夫の肺胞は悲鳴を上げた。眩しすぎる太陽の光に、視界が白く飛ぶ。
アスファルトの硬さ。遠くを走る車の走行音。犬の鳴き声。
日常のすべてが、和夫にとっては過剰な情報(ノイズ)だった。
「……大丈夫だ。歩け。止まるな。止まったら、またあの部屋に戻される」
駅前の古びたビル。その三階にあるセンターの扉の前に立った時、和夫の鼓動は限界を超えていた。ドクンドクンと耳の奥で鐘が鳴り、視界の端が黒く欠け始める。
(パニックが来る。母さんの言う通りだ。僕は、やっぱり……)
「……こんにちは。予約されていた佐藤和夫さん、ですか?」
不意に声をかけられ、和夫は「ひぃ!」と短い悲鳴を上げて飛び退いた。
目の前に立っていたのは、地味なグレーのカーディガンを着た、眼鏡の男性だった。三十代半ばだろうか。その声には、母のような「ねっとりとした重さ」が一切なかった。
「あ、ああ、はい……。さ、佐藤……です。和夫……です」
「相談員の佐藤です。同じ苗字ですね。さあ、中へどうぞ。少し、風が冷たいですから」
案内された相談室は、殺風景だった。
パイプ椅子、プラスチックの机、壁に貼られた「一歩ずつ進もう」という古臭いポスター。
和夫は椅子の端に浅く腰掛けた。サンダル履きの足が、ガタガタと震えて止まらない。
「あ、あの……僕は……」
和夫は話し始めようとしたが、喉が固く閉じていた。
言葉が、出てこない。
代わりに、母の顔が脳裏に浮かぶ。『あんたに何ができるの?』『誰が面倒を見ると思ってるの?』。
急に呼吸が浅くなる。手足の先が冷たくなり、目の前がチカチカと明滅し始めた。
「……は、はぁ、はぁ……っ……すみません、やっぱり、無理だ、僕は、病気で、母さんが言う通り……っ」
「和夫さん」
相談員の佐藤の声が、低く、しかし真っ直ぐに届いた。
「ゆっくり、呼吸しましょう。鼻から吸って、口から吐く。僕と一緒に。……はい、吸ってー」
佐藤は無理に話を聞こうとはしなかった。ただ、隣で一緒に深く呼吸を繰り返してくれた。
五分ほど経っただろうか。和夫の心臓の暴走が、少しずつ収まっていった。
部屋に漂う、安い加湿器の蒸気の匂いと、佐藤が淹れてくれた温かい麦茶の香りが、和夫を現実に引き止めた。
「……すみません。情けないですね。四十九にもなって、こんな……」
「情けなくなんてないですよ。二十年ぶりに一人でここに来た。それは、ものすごいエネルギーです。僕なら怖くて足がすくむかもしれない」
佐藤の言葉に、和夫は目を見開いた。
生まれて初めて、他人から「肯定」された。
母の言う「肯定」は、常に「だから私の言うことを聞きなさい」という支配とセットだった。だが、この男の言葉には、裏がない。
「あの……。僕の、障害者年金のことなんです」
和夫は、震える手でポケットからあの通帳を取り出し、机の上に置いた。
「……母が、全部使っていました。僕の、将来のための貯金だと言いながら、兄の家族や、自分の通販に。……残高は、これだけです」
四千二百十八円。
その数字を見た佐藤の眉が、微かに動いた。
「……これは、深刻な事態ですね。和夫さん、あなたは今まで、これを一人で抱えてきたんですか?」
「……母を、訴えたいわけじゃないんです。ただ、僕は、ここを出たい。このままあそこにいたら、僕は……母と一緒に腐ってしまう」
和夫の瞳から、ボロボロと大粒の涙がこぼれ落ちた。
机に滴る涙の音。エアコンの作動音。
二十年分の絶望が、涙となって溢れ出していた。
「和夫さん。よく、話してくれました」
佐藤は手帳を広げ、真剣な眼差しで和夫を見つめた。
「まず、第一歩を決めましょう。今日、あなたはここに来られた。それは『亡命』の第一段階クリアです。次は、お母さんに知られずに、あなたの権利を取り戻す方法を考えます」
「……そんなこと、できるんですか?」
「できますよ。まず、年金の振込口座を変えましょう。それには、あなたの印鑑と、マイナンバーカード、あるいは身分証が必要です。お母さんは、それらをどこに置いていますか?」
「……たぶん、寝室の金庫か、仏壇の隠し引き出しです。でも、鍵がかかっていて……」
「わかりました。無理に奪い取る必要はありません。まずは、家の中のどこにあるかを確認するだけでいい。それを『探る』ことが、次のあなたの任務です」
任務。
その言葉に、和夫は背筋が伸びる思いがした。
「……やってみます。僕、家の中で気配を消すのは得意なんです。二十年も、そうやって生きてきたから」
「和夫さん。あなたは無力じゃない。その技術を、自分を救うために使うんです」
相談を終えてビルの外に出ると、太陽は西に傾き、空は燃えるようなオレンジ色に染まっていた。
風の冷たさは変わらない。けれど、心の中に一滴だけ、熱いオイルが注がれたような感覚があった。
足元のサンダルは相変わらず薄汚れている。
けれど、駅前の喧騒の中を歩く和夫の歩幅は、来る時よりもわずかに広くなっていた。
家に着くと、ちょうど母が門扉を開けるところだった。
「あら、和夫さん? どこに行ってたの? そのサンダルで……」
キヨの目が、鋭く細められる。蛇が獲物を見る目だ。
「……ちょっと、庭の奥まで、空気を吸いに行っただけだよ。部屋が、息苦しかったから」
和夫は、努めて平淡な声で言った。心臓は激しく波打っていたが、佐藤の「呼吸」を思い出し、母の瞳を真っ直ぐに見返した。
「そう。……あまり変なところへ行っちゃダメよ。あんたは、お母さんがいないとダメなんだから」
「……わかってるよ」
和夫は母の脇をすり抜け、家の中へ入った。
キッチンから漂う、夕食の煮物の匂い。
それはもう、彼を縛り付ける鎖の匂いではない。
いつか必ず決別する、過去の匂いだ。
和夫は階段を上がりながら、心の中で佐藤の言葉を反芻した。
(印鑑、マイナンバーカード。……今夜から、捜索を開始する)
四十九歳の「亡命者」は、再び戦場へと戻った。
けれどその手には今、古いスマホと、自分を信じてくれた他人の言葉という、最強の武器が握られていた。
第4話:秘密の窓口。
それは、孤独だった男が、初めて社会と結んだ「秘密同盟」の記録。
母に没収されたのはメインの端末だけだ。数年前、バッテリーが膨らみかけて買い替えた旧型機を、捨てたふりをしてクローゼットの奥に隠しておいた。それが今、彼の唯一の生命線、暗い海に投げ出された救命浮輪となっていた。
「……ここだ。障害者就労支援センター」
画面の文字が滲む。視力が落ちたせいか、それとも恐怖のせいか。
昨日、母から「お前には何もできない」と呪いをかけられてから、部屋の空気はさらに薄くなった気がした。ドアの向こうからは、母が機嫌よく鼻歌を歌いながら、和夫の部屋のために「栄養のある」スムージーを作るミキサーの音が聞こえる。ウィィィィンというその音は、和夫の精神を削り取る削岩機の音だった。
(行かなきゃ。今日、お母さんがデイサービスのボランティアに行く、あの二時間の間に)
和夫は、二十年近く着古したボロボロのパーカーを脱ぎ、タンスの底に眠っていた、比較的「普通」に見えるシャツを引っ張り出した。防虫剤のツンとした匂いが鼻をつく。それは「社会」を象徴する、ひどく懐かしくて不快な匂いだった。
昼過ぎ。玄関の扉が閉まる音がした。
「和夫さーん、冷蔵庫にスムージー置いておくわね。大人しくしてるのよ」
その声が遠ざかり、庭の門扉が閉まる音がした瞬間、和夫は部屋を飛び出した。
玄関に、自分の靴がない。母が隠したのだ。
和夫は血の気が引くのを感じたが、勝手口の隅に置かれた、庭いじり用の薄汚れたサンダルを見つけた。
「これでいい。これで……行くんだ」
二十年ぶりの、「一人きり」の外の世界。
一歩、敷居を跨いだ瞬間、暴力的なまでの冷気が和夫を襲った。
二月の風は、刃物のように鋭く頬を切り裂く。
「ひっ……」
肺に流れ込む外気はあまりに澄み渡り、あまりに冷たく、長い間澱んだ空気を吸い続けてきた和夫の肺胞は悲鳴を上げた。眩しすぎる太陽の光に、視界が白く飛ぶ。
アスファルトの硬さ。遠くを走る車の走行音。犬の鳴き声。
日常のすべてが、和夫にとっては過剰な情報(ノイズ)だった。
「……大丈夫だ。歩け。止まるな。止まったら、またあの部屋に戻される」
駅前の古びたビル。その三階にあるセンターの扉の前に立った時、和夫の鼓動は限界を超えていた。ドクンドクンと耳の奥で鐘が鳴り、視界の端が黒く欠け始める。
(パニックが来る。母さんの言う通りだ。僕は、やっぱり……)
「……こんにちは。予約されていた佐藤和夫さん、ですか?」
不意に声をかけられ、和夫は「ひぃ!」と短い悲鳴を上げて飛び退いた。
目の前に立っていたのは、地味なグレーのカーディガンを着た、眼鏡の男性だった。三十代半ばだろうか。その声には、母のような「ねっとりとした重さ」が一切なかった。
「あ、ああ、はい……。さ、佐藤……です。和夫……です」
「相談員の佐藤です。同じ苗字ですね。さあ、中へどうぞ。少し、風が冷たいですから」
案内された相談室は、殺風景だった。
パイプ椅子、プラスチックの机、壁に貼られた「一歩ずつ進もう」という古臭いポスター。
和夫は椅子の端に浅く腰掛けた。サンダル履きの足が、ガタガタと震えて止まらない。
「あ、あの……僕は……」
和夫は話し始めようとしたが、喉が固く閉じていた。
言葉が、出てこない。
代わりに、母の顔が脳裏に浮かぶ。『あんたに何ができるの?』『誰が面倒を見ると思ってるの?』。
急に呼吸が浅くなる。手足の先が冷たくなり、目の前がチカチカと明滅し始めた。
「……は、はぁ、はぁ……っ……すみません、やっぱり、無理だ、僕は、病気で、母さんが言う通り……っ」
「和夫さん」
相談員の佐藤の声が、低く、しかし真っ直ぐに届いた。
「ゆっくり、呼吸しましょう。鼻から吸って、口から吐く。僕と一緒に。……はい、吸ってー」
佐藤は無理に話を聞こうとはしなかった。ただ、隣で一緒に深く呼吸を繰り返してくれた。
五分ほど経っただろうか。和夫の心臓の暴走が、少しずつ収まっていった。
部屋に漂う、安い加湿器の蒸気の匂いと、佐藤が淹れてくれた温かい麦茶の香りが、和夫を現実に引き止めた。
「……すみません。情けないですね。四十九にもなって、こんな……」
「情けなくなんてないですよ。二十年ぶりに一人でここに来た。それは、ものすごいエネルギーです。僕なら怖くて足がすくむかもしれない」
佐藤の言葉に、和夫は目を見開いた。
生まれて初めて、他人から「肯定」された。
母の言う「肯定」は、常に「だから私の言うことを聞きなさい」という支配とセットだった。だが、この男の言葉には、裏がない。
「あの……。僕の、障害者年金のことなんです」
和夫は、震える手でポケットからあの通帳を取り出し、机の上に置いた。
「……母が、全部使っていました。僕の、将来のための貯金だと言いながら、兄の家族や、自分の通販に。……残高は、これだけです」
四千二百十八円。
その数字を見た佐藤の眉が、微かに動いた。
「……これは、深刻な事態ですね。和夫さん、あなたは今まで、これを一人で抱えてきたんですか?」
「……母を、訴えたいわけじゃないんです。ただ、僕は、ここを出たい。このままあそこにいたら、僕は……母と一緒に腐ってしまう」
和夫の瞳から、ボロボロと大粒の涙がこぼれ落ちた。
机に滴る涙の音。エアコンの作動音。
二十年分の絶望が、涙となって溢れ出していた。
「和夫さん。よく、話してくれました」
佐藤は手帳を広げ、真剣な眼差しで和夫を見つめた。
「まず、第一歩を決めましょう。今日、あなたはここに来られた。それは『亡命』の第一段階クリアです。次は、お母さんに知られずに、あなたの権利を取り戻す方法を考えます」
「……そんなこと、できるんですか?」
「できますよ。まず、年金の振込口座を変えましょう。それには、あなたの印鑑と、マイナンバーカード、あるいは身分証が必要です。お母さんは、それらをどこに置いていますか?」
「……たぶん、寝室の金庫か、仏壇の隠し引き出しです。でも、鍵がかかっていて……」
「わかりました。無理に奪い取る必要はありません。まずは、家の中のどこにあるかを確認するだけでいい。それを『探る』ことが、次のあなたの任務です」
任務。
その言葉に、和夫は背筋が伸びる思いがした。
「……やってみます。僕、家の中で気配を消すのは得意なんです。二十年も、そうやって生きてきたから」
「和夫さん。あなたは無力じゃない。その技術を、自分を救うために使うんです」
相談を終えてビルの外に出ると、太陽は西に傾き、空は燃えるようなオレンジ色に染まっていた。
風の冷たさは変わらない。けれど、心の中に一滴だけ、熱いオイルが注がれたような感覚があった。
足元のサンダルは相変わらず薄汚れている。
けれど、駅前の喧騒の中を歩く和夫の歩幅は、来る時よりもわずかに広くなっていた。
家に着くと、ちょうど母が門扉を開けるところだった。
「あら、和夫さん? どこに行ってたの? そのサンダルで……」
キヨの目が、鋭く細められる。蛇が獲物を見る目だ。
「……ちょっと、庭の奥まで、空気を吸いに行っただけだよ。部屋が、息苦しかったから」
和夫は、努めて平淡な声で言った。心臓は激しく波打っていたが、佐藤の「呼吸」を思い出し、母の瞳を真っ直ぐに見返した。
「そう。……あまり変なところへ行っちゃダメよ。あんたは、お母さんがいないとダメなんだから」
「……わかってるよ」
和夫は母の脇をすり抜け、家の中へ入った。
キッチンから漂う、夕食の煮物の匂い。
それはもう、彼を縛り付ける鎖の匂いではない。
いつか必ず決別する、過去の匂いだ。
和夫は階段を上がりながら、心の中で佐藤の言葉を反芻した。
(印鑑、マイナンバーカード。……今夜から、捜索を開始する)
四十九歳の「亡命者」は、再び戦場へと戻った。
けれどその手には今、古いスマホと、自分を信じてくれた他人の言葉という、最強の武器が握られていた。
第4話:秘密の窓口。
それは、孤独だった男が、初めて社会と結んだ「秘密同盟」の記録。
0
あなたにおすすめの小説
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる