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ノエルの提案
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メイドの雇用は必要になった時にバルトサールが紹介してくれるということで落ち着いた。大々的に公表しないにしても、アランの身分を知るものはこの国に多い。その情報があればきちんとした使用人も見つかるだろうという事だった。
アランに会うために頻繁に家に来るバルトサールとも仲良くなったノエルは、こちらの国の特色や風土、特産などいろいろな情報を教えてもらい、侍従のディオンとも仲良くなった。
「そうです、そうです。エルさんは呑み込みが早いですよ」
ディオンはノエルに簡単なお菓子作りを教えてくれた。
バルトサールとアランが酒を飲んだり、込み入った話をしている間はディオンがつまみや軽食を作ってくれる。本来自分の役目だと申し訳なく思うノエルに、ディオンは簡単なことから教えてくれるという事になった。
料理はアランが教えてやると譲らないので、簡単なクッキーを教えてもらうことになったのだ。
粉と砂糖、バターをしっかり混ぜて成形して焼くだけ。それでも混ぜ方や温度、時間で全く違うものが出来上がってしまう意外にも奥が深いお菓子なのだ。
「とってもいい感じです。さっそくお二人に持っていきましょうか」
リビングでくつろぐ二人のもとへノエルはクッキーを持っていく。
「お茶は私が淹れますね」
そう言ってディオンがさっさと用意してくれる。
「ディオンさんに教えてもらって作ったんだ」
「すごくうまくできているじゃないか。どれどれ」
バルトサールが一つ手に取ると、アランがすかさず一枚とって
「まずが俺からに決まってるだろう」
と口に運ぶ。
「とっても美味しいよ。これは止まらないな」
そう言って二枚目を手に取ってくれた。
「よかった!」
ノエルはほっと胸をなでおろし、アランの隣で一緒に座り会話に加わった。
「先ほど孤児院の話が出ていたようですが」
クッキーを持ってきた時に孤児院という言葉が聞こえてきたのだ。
「ああ、来週あたり寄付をしに行こうと思っているんだ」
「孤児院に寄付ですか。僕も同行したいのですけど、ご迷惑でしょうか」
自国にいたとき寄付はしていたが、時間があれば自分の目で見て必要な援助をしたいと思っていた。
「ああ、もちろん。興味を持ってくれて嬉しいよ。」
バルトサールは目を細めてノエルを見た。
バルトサールは何かとノエルを気にかけてくれる。もらいものだから気にするなと言いながら高級茶葉や食材、時には服や家具なども贈ってくれるのだ。
「もちろん、俺も行くからな」
アランは口をはさむ。
「お前は興味ないだろ? エル君のことは私がちゃんとエスコートしよう。お前はいつも一緒じゃないか。たまには私だってエル君とゆっくり話したい。彼の視点にはいつも驚かされているからね」
「本当にそれだけか? 怪しいもんだ」
「どういうこと?」
ノエルは首をかしげる。
「何でもないよ。視察楽しみだな」
バルトサールににこりと笑った。
ノエルは孤児院を見て心を痛めた。建物自体が古く、あちらこちらの壁も崩れかけている。
下は乳飲み子から上は15歳までの子供たちはひしめき、しかしその面倒を見る院長やシスターの人数は少ない。服もくたびれ、痩せている子も多く食事も十分でない様子だ。
院長はバルトサールの訪問を歓迎し、寄付を受ける。
寄付金の使い道を聞くと、ほとんどは家賃に充てられるという。このボロボロの建物でもそこそこの賃料が発生しているとのことだった。交渉しようにも嫌なら出て行けと言われるため我慢をするしかないと院長は悲しげに言った。
家賃の次は食べ物、薬など必需品を買うだけで精いっぱいだった。建物の修理は家主が聞き入れてくれないらしい。
これだけの子供たちを受け入れてくれる場所を探すのは大変だった。孤児たちが集団で来ると治安が悪くなって困る、と反対されることも多く、なかなか受け入れてもらえないのが実情だった。
ノエルは黙ってバルトサールに付き添っていたが、視察が終わりお茶を誘ってくれたバルトサールに思い切って話しかけた。
「部外者が突然偉そうなことを言う様で申し訳ないのですが少し気になったことがあって」
と断りを入れたうえで孤児院で気になった事を告げた。
あの古い建物で、あの家賃は高い気がするが妥当なのか、せっかくの寄付が子供たちの生活の質の向上に使われていないのがノエルは気になっていた。
寄付金をただ渡すより、そのお金を使って生産性のあることを提供できればその方がいいかもしれない。他にも子供達には学ぶ場所が必要だと思うと恐る恐る伝えた。
「……たしかに」
バルトサールは、ノエルの意見に耳を傾けた。様々な貴族が寄付を美徳とし、寄付により孤児や貧民が生活をする。そういうものだと皆がその仕組みを疑いもしなかった。
「しかし、難しいだろうな。孤児たちはあまり快く思われていないから受け入れ先を見つけるのが大変なんだ」
「土地の提供があればやれそうなことはあるのですが……」
「例えば?」
勉強や職能・武術を身につけ、子供たちが孤児院を卒業するときには身が立てられる力をつけさせることが重要だと訴えた。畑、作業所を作り自給自足で出費を減らし、お菓子やパン作りや物つくりで収入を得る。
経済的支援だけではなく、人的支援も求め、街の事業として付加価値をつけ高めていく。
貧困からくる犯罪を減らし、経済が回り、税収が上がると民にも還元される。それをしっかり上に立つ者が示し、導いてくれればうまくいく確率が上がる……かも。
とノエルは思いつくまま話をした。
「う~ん、なるほどな。施すだけではなく、彼ら自身が立ちあがれるような仕組みを作るわけだな。正直、孤児院に対してそこまで真剣に考えたことがなかったよ、君はすごいよ」
「いえ。別にそんなたいしたことでは……あくまでも理想論にすぎませんし」
「貴族の嗜み、義務として我々は裕福なものが施すものだと思い込んでいた。その考えは素晴らしいな。これは貧困地域の活性化や王都の治安に関わることだ」
「だが、それは膨大な初期投資が必要だ。難しいだろう」
アランは冷静に欠点を述べる。
「はい、そこで王家や教会、有名人などが広告塔になっていただけるとありがたいのです」
「広告塔って……胡散臭い匂いしかしないのだが」
「そうですね。例えばですが、この国一番の舞台俳優さんが孤児院の建設に賛同してくれたとします。それで孤児院建設の寄付を募り、寄付してくださった方だけ、その俳優さんの特別舞台を見られるとか、直接会えるとかの返礼をつけるのです。又は石碑に生涯名を残すなど何でもいいのですが」
「なるほどなあ、寄付した者も得をするし、自分が建てたという自尊心もくすぐるわけか。エル君、恐ろしいことを考えるな」
「いえ……ちょっと思いついただけで」
アランも驚いたようにノエルを見ている。
「大変な提案だよ」
「その他諸々の事情を考えずに発言しただけです、この国の価値観や現状にそぐわなければ申し訳ありません」
ノエルは身を縮めた。
「その案を貰ってもいいだろうか。検討しても損はない。まずは紳士クラブなどで話して反応をみてみるよ。広告塔には心当たりが何人かいるし」
「それで孤児院の子たちが安心して暮らせるようになるとうれしいです」
そう言って笑うノエルを眩しそうにバルトサールは見た。
そして、そんなバルトサールをアランは牽制するようにノエルを抱き寄せた。
アランに会うために頻繁に家に来るバルトサールとも仲良くなったノエルは、こちらの国の特色や風土、特産などいろいろな情報を教えてもらい、侍従のディオンとも仲良くなった。
「そうです、そうです。エルさんは呑み込みが早いですよ」
ディオンはノエルに簡単なお菓子作りを教えてくれた。
バルトサールとアランが酒を飲んだり、込み入った話をしている間はディオンがつまみや軽食を作ってくれる。本来自分の役目だと申し訳なく思うノエルに、ディオンは簡単なことから教えてくれるという事になった。
料理はアランが教えてやると譲らないので、簡単なクッキーを教えてもらうことになったのだ。
粉と砂糖、バターをしっかり混ぜて成形して焼くだけ。それでも混ぜ方や温度、時間で全く違うものが出来上がってしまう意外にも奥が深いお菓子なのだ。
「とってもいい感じです。さっそくお二人に持っていきましょうか」
リビングでくつろぐ二人のもとへノエルはクッキーを持っていく。
「お茶は私が淹れますね」
そう言ってディオンがさっさと用意してくれる。
「ディオンさんに教えてもらって作ったんだ」
「すごくうまくできているじゃないか。どれどれ」
バルトサールが一つ手に取ると、アランがすかさず一枚とって
「まずが俺からに決まってるだろう」
と口に運ぶ。
「とっても美味しいよ。これは止まらないな」
そう言って二枚目を手に取ってくれた。
「よかった!」
ノエルはほっと胸をなでおろし、アランの隣で一緒に座り会話に加わった。
「先ほど孤児院の話が出ていたようですが」
クッキーを持ってきた時に孤児院という言葉が聞こえてきたのだ。
「ああ、来週あたり寄付をしに行こうと思っているんだ」
「孤児院に寄付ですか。僕も同行したいのですけど、ご迷惑でしょうか」
自国にいたとき寄付はしていたが、時間があれば自分の目で見て必要な援助をしたいと思っていた。
「ああ、もちろん。興味を持ってくれて嬉しいよ。」
バルトサールは目を細めてノエルを見た。
バルトサールは何かとノエルを気にかけてくれる。もらいものだから気にするなと言いながら高級茶葉や食材、時には服や家具なども贈ってくれるのだ。
「もちろん、俺も行くからな」
アランは口をはさむ。
「お前は興味ないだろ? エル君のことは私がちゃんとエスコートしよう。お前はいつも一緒じゃないか。たまには私だってエル君とゆっくり話したい。彼の視点にはいつも驚かされているからね」
「本当にそれだけか? 怪しいもんだ」
「どういうこと?」
ノエルは首をかしげる。
「何でもないよ。視察楽しみだな」
バルトサールににこりと笑った。
ノエルは孤児院を見て心を痛めた。建物自体が古く、あちらこちらの壁も崩れかけている。
下は乳飲み子から上は15歳までの子供たちはひしめき、しかしその面倒を見る院長やシスターの人数は少ない。服もくたびれ、痩せている子も多く食事も十分でない様子だ。
院長はバルトサールの訪問を歓迎し、寄付を受ける。
寄付金の使い道を聞くと、ほとんどは家賃に充てられるという。このボロボロの建物でもそこそこの賃料が発生しているとのことだった。交渉しようにも嫌なら出て行けと言われるため我慢をするしかないと院長は悲しげに言った。
家賃の次は食べ物、薬など必需品を買うだけで精いっぱいだった。建物の修理は家主が聞き入れてくれないらしい。
これだけの子供たちを受け入れてくれる場所を探すのは大変だった。孤児たちが集団で来ると治安が悪くなって困る、と反対されることも多く、なかなか受け入れてもらえないのが実情だった。
ノエルは黙ってバルトサールに付き添っていたが、視察が終わりお茶を誘ってくれたバルトサールに思い切って話しかけた。
「部外者が突然偉そうなことを言う様で申し訳ないのですが少し気になったことがあって」
と断りを入れたうえで孤児院で気になった事を告げた。
あの古い建物で、あの家賃は高い気がするが妥当なのか、せっかくの寄付が子供たちの生活の質の向上に使われていないのがノエルは気になっていた。
寄付金をただ渡すより、そのお金を使って生産性のあることを提供できればその方がいいかもしれない。他にも子供達には学ぶ場所が必要だと思うと恐る恐る伝えた。
「……たしかに」
バルトサールは、ノエルの意見に耳を傾けた。様々な貴族が寄付を美徳とし、寄付により孤児や貧民が生活をする。そういうものだと皆がその仕組みを疑いもしなかった。
「しかし、難しいだろうな。孤児たちはあまり快く思われていないから受け入れ先を見つけるのが大変なんだ」
「土地の提供があればやれそうなことはあるのですが……」
「例えば?」
勉強や職能・武術を身につけ、子供たちが孤児院を卒業するときには身が立てられる力をつけさせることが重要だと訴えた。畑、作業所を作り自給自足で出費を減らし、お菓子やパン作りや物つくりで収入を得る。
経済的支援だけではなく、人的支援も求め、街の事業として付加価値をつけ高めていく。
貧困からくる犯罪を減らし、経済が回り、税収が上がると民にも還元される。それをしっかり上に立つ者が示し、導いてくれればうまくいく確率が上がる……かも。
とノエルは思いつくまま話をした。
「う~ん、なるほどな。施すだけではなく、彼ら自身が立ちあがれるような仕組みを作るわけだな。正直、孤児院に対してそこまで真剣に考えたことがなかったよ、君はすごいよ」
「いえ。別にそんなたいしたことでは……あくまでも理想論にすぎませんし」
「貴族の嗜み、義務として我々は裕福なものが施すものだと思い込んでいた。その考えは素晴らしいな。これは貧困地域の活性化や王都の治安に関わることだ」
「だが、それは膨大な初期投資が必要だ。難しいだろう」
アランは冷静に欠点を述べる。
「はい、そこで王家や教会、有名人などが広告塔になっていただけるとありがたいのです」
「広告塔って……胡散臭い匂いしかしないのだが」
「そうですね。例えばですが、この国一番の舞台俳優さんが孤児院の建設に賛同してくれたとします。それで孤児院建設の寄付を募り、寄付してくださった方だけ、その俳優さんの特別舞台を見られるとか、直接会えるとかの返礼をつけるのです。又は石碑に生涯名を残すなど何でもいいのですが」
「なるほどなあ、寄付した者も得をするし、自分が建てたという自尊心もくすぐるわけか。エル君、恐ろしいことを考えるな」
「いえ……ちょっと思いついただけで」
アランも驚いたようにノエルを見ている。
「大変な提案だよ」
「その他諸々の事情を考えずに発言しただけです、この国の価値観や現状にそぐわなければ申し訳ありません」
ノエルは身を縮めた。
「その案を貰ってもいいだろうか。検討しても損はない。まずは紳士クラブなどで話して反応をみてみるよ。広告塔には心当たりが何人かいるし」
「それで孤児院の子たちが安心して暮らせるようになるとうれしいです」
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