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少し時は戻り、ノエルが記憶を取り戻したころ。
ノエルは改めて、血のつながりがあると判明した祖父母やオハナ家との邂逅をよろこんだ。
自分の知らない母のことを祖父母から聞き、自分が覚えているわずかな母の記憶を彼らに話をしてお互いに涙を流しながら思い出を語り合った。
そんな幸せな日々を過ごしていたノエルは、街でキーラの声を聞いたことなどすっかりと忘れていた。
ある時ふとなんで記憶が戻ったんだっけ? と気になった時、あの日急に誰かに腕を引っ張られた時の事を思い出した。
「アラン、あの時妹の声が聞こえたような気がしたんだけど」
「ああ、君を探しに来たみたいだ」
「やっぱりキーラだったんだ。あの後どうなったの? 会いに来なかったけど」
「オハナ家に来ていたんだけどね、そこで運命の出会いをして彼についていったよ」
「ええ⁈」
「俺も驚いたよ。だが、彼は遠方の人間ですぐここを立つ予定だったから仕方がなかったんだ。ノエルの妹は何というか……すごいな」
「僕も何と言っていいか……僕に勝ち誇るくらいキーラはトマスと結婚したかったはずなのに。一体どんな相手?」
「バルトサールの客だからよく知らないけど、遠方だからもう会うこともないかもしれない。最後に会いたかった?」
「ううん。事業を全部たたんだのはやりすぎだったかもって思ってたからどこかで元気にしてくれてるならもうそれでいい」
「それに関しては、ノエルの義母の実家からの援助があるから、オランジェ家は何も問題はないっていってたな」
オランジェ家がなくなったと聞けば、ノエルは責任を感じて心を痛めてしまう。アランは、ノエルの元家族が平民になったことは教えるつもりはなかった。
「よかった。じゃあもう名前を隠さなくても大丈夫だね」
身を隠す必要がなくなったノエルは孤児院や教育施設などの事業に名を連ねるようになり、医療品を扱う新事業も立ち上げた。
細々と一から始めようと思っていたが、パスカルが孫可愛さに見守るだけじゃ、と言いながら強力な後見人として出しゃばった。
あっという間にラクロワ国の貴族たちの間に情報が回り、それはすぐさま以前に取引のあったメローランド国の商人や貴族、そしてギルドにまで伝わり、一気に大規模な事業となってしまった。
ノエルは順調に事業を伸ばし、それを新たな孤児院や学校を設立する資金にして、ラクロワ全体の学力や生活水準を引き上げる一助になった。
ノエルのそんな活動に早くから賛同し協力してくれたのが男爵家が運営するゼフク商会。
ノエルが取り組んだ養護教育院に、職業訓練のために最初に人材を派遣してくれたのがゼフク商会だった。子供たちに言葉遣いや立ち居振る舞いなどの接客から仕事に必要な読み書き計算まで教えてくれた。年齢が少し上のものには簡単な仕入れや商品管理、流通の仕組みなどを教え、実際興味を持った者や手ごたえのあったものを雇用してくれた。
それをきっかけに支援が広がっていき、彼らの協力があってこその成功だった。
そんな事業を通じて仲良くなったゼフク商会の次女クラリスが販路拡大のため、メローランド国に嫁ぐと聞いてノエルは驚いた。
「ええ⁈ 全然そんなこと教えてくれなかった」
ノエルはアランが焼きもちを妬くほど仲がいいと思っていたクラリスが自分に何も言ってくれないまま、すでに旅立ったことにショックを受けていた。
「政略結婚とか事情があるんじゃないか。きっと落ち着いたら連絡をくれるよ」
アランに慰めてもらってもちょっぴり泣きそうなノエルだったが、数日後そのクラリスから手紙が届いた。
「クラリスからだ!」
ノエルが急いで封を切ると手紙と招待状が入っていた。
先に招待状を開いてノエルは大きな叫び声をあげた。
「うそ~⁈ どういう事?」
混乱している様子のノエルの手からアランが招待状を取る。
「結婚式への招待状じゃないか。ほら、クラリスはノエルのことを忘れてないだろう」
「そんなことより、結婚相手だよ! トマス・アレオンって!」
そう、ノエルの元婚約者と親友との結婚式の招待状だった。
「なるほど。だからクラリスはノエルに気を遣って言わなかったんじゃないのか」
「クラリスのことだからきっとこうした方が僕がびっくりすると思ったんだよ」
そう言って、もう一度招待状をまじまじと見る。
「政略にしてもすごい偶然だよね」
「本当だな。で、どうする? 気まずければ行かなくてもいい」
「うん。気にならないことはないけど、クラリスのお祝いに駆け付けないわけにはいかないから。それにトマスには釘を差しとかないと」
そういうわけで、数か月後二度と戻らないと思っていたメローランド国にノエルはやってきた。
「ノエル、遠くから来てくれたのね。ありがとう」
美しいドレスに身を包んだクラリスがノエルにギュッと抱き着く。
「おめでとうクラリス。とってもきれいだよ」
「ふふ、そうでしょう。驚いた?」
「驚いたよ。やっぱりわざとだったんだ?」
クラリスはへへっと笑って見せる。
その横で強張った顔で立っているトマスにノエルはお祝いの言葉を述べた。
「アレオン令息様、この度はご結婚おめでとうございます」
「ノエル……僕は……」
「クラリスは僕の大事な友人で、とっても素敵な女性なんです。だから絶対に幸せにしてください。彼女を泣かせたら絶対に許しません」
「まあ、ノエルったら父みたいなことを言って苦労性ね」
「だって、異国での生活がどんなに不安か僕は知ってるから」
そう言いながらトマスを見る。
「だから必ず守ってあげて欲しい、勘違いさせるようなことはしないで」
真面目な顔でトマスに告げるノエルに、トマスは一瞬泣きそうな顔をしたが
「約束するよ」
何か吹っ切ったようにうなづいた。
クラリスは再度ノエルに抱き着く。
「ノエル、ありがとう。私たちは離れても親友よ。しょっちゅうそちらに帰るつもりだからまた会いましょう」
「え? そうなの?」
「自分自身で仕事は確認したいから行き来することになるわ」
「もう、じゃあ僕一人で盛り上がって恥ずかしいじゃないか」
ノエルは顔を赤くしたところでグイっとクラリスから引きはがされた。
「おめでとう、クラリス。そろそろノエルは返してもらう」
アランが面白くなさそうにノエルを後ろから抱き込む。
「あらあ、あまり縛り付けると逃げられるかもね。ノエル、嫌になったらいつでもこちらに来ていいのよ」
「ありがとう。でも僕がアランのそばじゃないと息ができないから」
「ごちそうさま」
「という事だ。二人の幸せを心から願っているよ」
アランが嬉しそうにノエルを抱き寄せた。
まだ心残りがありそうなトマスを、挨拶がまだあるからと引っ張って去っていくクラリスをノエルは見ていた。
「あの二人大丈夫かな。トマスはちゃんとクラリスを大事にしてくれるかな」
「大丈夫だよ。クラリスはしたたかだからな、あっという間にトマスを尻に敷くさ」
「はは、そうかも。トマスには少しくらい強い相手の方が似合ってるのかもね。本当に二人ともに幸せになってほしい」
キーラがノエルの知らない遠方の貴族へ嫁いだと聞いたとき、ノエルはとても驚いた。キーラとトマスは結婚するとばかり思っていたからだ。
トマスも結局オランジェ子爵家に振り回されてしまった被害者だった。しかし自分はもうアランと離れることなどできず、トマスに対して申し訳なかったと罪悪感を覚えていた。
だからこそ二人が幸せになるようにと心から願った。
そして意外にもトマスとうまくいっているとクラリスから手紙が送られてきた。
メローランド国で商会を構えたクラリスと取引をはじめ、ノエルはますます仕事に励んだ。
孤児院や病院への支援も欠かさず行い、ノエル発案の養護教育院は国のかなめとなるほどの一大事業となっていった。
そんなノエルにこの国の王太子が興味を持ったり、現ベルモン公爵となったアランの兄ケビンが交流を求めてしつこく家に訪れたりと騒がしく楽しい日々がノエルを待ち受ける。
ノエルは孤独だった日々を思い出しては、愛する人と家族に囲まれている今の幸せをかみしめるのだった。
*あと一話で終了です
ノエルは改めて、血のつながりがあると判明した祖父母やオハナ家との邂逅をよろこんだ。
自分の知らない母のことを祖父母から聞き、自分が覚えているわずかな母の記憶を彼らに話をしてお互いに涙を流しながら思い出を語り合った。
そんな幸せな日々を過ごしていたノエルは、街でキーラの声を聞いたことなどすっかりと忘れていた。
ある時ふとなんで記憶が戻ったんだっけ? と気になった時、あの日急に誰かに腕を引っ張られた時の事を思い出した。
「アラン、あの時妹の声が聞こえたような気がしたんだけど」
「ああ、君を探しに来たみたいだ」
「やっぱりキーラだったんだ。あの後どうなったの? 会いに来なかったけど」
「オハナ家に来ていたんだけどね、そこで運命の出会いをして彼についていったよ」
「ええ⁈」
「俺も驚いたよ。だが、彼は遠方の人間ですぐここを立つ予定だったから仕方がなかったんだ。ノエルの妹は何というか……すごいな」
「僕も何と言っていいか……僕に勝ち誇るくらいキーラはトマスと結婚したかったはずなのに。一体どんな相手?」
「バルトサールの客だからよく知らないけど、遠方だからもう会うこともないかもしれない。最後に会いたかった?」
「ううん。事業を全部たたんだのはやりすぎだったかもって思ってたからどこかで元気にしてくれてるならもうそれでいい」
「それに関しては、ノエルの義母の実家からの援助があるから、オランジェ家は何も問題はないっていってたな」
オランジェ家がなくなったと聞けば、ノエルは責任を感じて心を痛めてしまう。アランは、ノエルの元家族が平民になったことは教えるつもりはなかった。
「よかった。じゃあもう名前を隠さなくても大丈夫だね」
身を隠す必要がなくなったノエルは孤児院や教育施設などの事業に名を連ねるようになり、医療品を扱う新事業も立ち上げた。
細々と一から始めようと思っていたが、パスカルが孫可愛さに見守るだけじゃ、と言いながら強力な後見人として出しゃばった。
あっという間にラクロワ国の貴族たちの間に情報が回り、それはすぐさま以前に取引のあったメローランド国の商人や貴族、そしてギルドにまで伝わり、一気に大規模な事業となってしまった。
ノエルは順調に事業を伸ばし、それを新たな孤児院や学校を設立する資金にして、ラクロワ全体の学力や生活水準を引き上げる一助になった。
ノエルのそんな活動に早くから賛同し協力してくれたのが男爵家が運営するゼフク商会。
ノエルが取り組んだ養護教育院に、職業訓練のために最初に人材を派遣してくれたのがゼフク商会だった。子供たちに言葉遣いや立ち居振る舞いなどの接客から仕事に必要な読み書き計算まで教えてくれた。年齢が少し上のものには簡単な仕入れや商品管理、流通の仕組みなどを教え、実際興味を持った者や手ごたえのあったものを雇用してくれた。
それをきっかけに支援が広がっていき、彼らの協力があってこその成功だった。
そんな事業を通じて仲良くなったゼフク商会の次女クラリスが販路拡大のため、メローランド国に嫁ぐと聞いてノエルは驚いた。
「ええ⁈ 全然そんなこと教えてくれなかった」
ノエルはアランが焼きもちを妬くほど仲がいいと思っていたクラリスが自分に何も言ってくれないまま、すでに旅立ったことにショックを受けていた。
「政略結婚とか事情があるんじゃないか。きっと落ち着いたら連絡をくれるよ」
アランに慰めてもらってもちょっぴり泣きそうなノエルだったが、数日後そのクラリスから手紙が届いた。
「クラリスからだ!」
ノエルが急いで封を切ると手紙と招待状が入っていた。
先に招待状を開いてノエルは大きな叫び声をあげた。
「うそ~⁈ どういう事?」
混乱している様子のノエルの手からアランが招待状を取る。
「結婚式への招待状じゃないか。ほら、クラリスはノエルのことを忘れてないだろう」
「そんなことより、結婚相手だよ! トマス・アレオンって!」
そう、ノエルの元婚約者と親友との結婚式の招待状だった。
「なるほど。だからクラリスはノエルに気を遣って言わなかったんじゃないのか」
「クラリスのことだからきっとこうした方が僕がびっくりすると思ったんだよ」
そう言って、もう一度招待状をまじまじと見る。
「政略にしてもすごい偶然だよね」
「本当だな。で、どうする? 気まずければ行かなくてもいい」
「うん。気にならないことはないけど、クラリスのお祝いに駆け付けないわけにはいかないから。それにトマスには釘を差しとかないと」
そういうわけで、数か月後二度と戻らないと思っていたメローランド国にノエルはやってきた。
「ノエル、遠くから来てくれたのね。ありがとう」
美しいドレスに身を包んだクラリスがノエルにギュッと抱き着く。
「おめでとうクラリス。とってもきれいだよ」
「ふふ、そうでしょう。驚いた?」
「驚いたよ。やっぱりわざとだったんだ?」
クラリスはへへっと笑って見せる。
その横で強張った顔で立っているトマスにノエルはお祝いの言葉を述べた。
「アレオン令息様、この度はご結婚おめでとうございます」
「ノエル……僕は……」
「クラリスは僕の大事な友人で、とっても素敵な女性なんです。だから絶対に幸せにしてください。彼女を泣かせたら絶対に許しません」
「まあ、ノエルったら父みたいなことを言って苦労性ね」
「だって、異国での生活がどんなに不安か僕は知ってるから」
そう言いながらトマスを見る。
「だから必ず守ってあげて欲しい、勘違いさせるようなことはしないで」
真面目な顔でトマスに告げるノエルに、トマスは一瞬泣きそうな顔をしたが
「約束するよ」
何か吹っ切ったようにうなづいた。
クラリスは再度ノエルに抱き着く。
「ノエル、ありがとう。私たちは離れても親友よ。しょっちゅうそちらに帰るつもりだからまた会いましょう」
「え? そうなの?」
「自分自身で仕事は確認したいから行き来することになるわ」
「もう、じゃあ僕一人で盛り上がって恥ずかしいじゃないか」
ノエルは顔を赤くしたところでグイっとクラリスから引きはがされた。
「おめでとう、クラリス。そろそろノエルは返してもらう」
アランが面白くなさそうにノエルを後ろから抱き込む。
「あらあ、あまり縛り付けると逃げられるかもね。ノエル、嫌になったらいつでもこちらに来ていいのよ」
「ありがとう。でも僕がアランのそばじゃないと息ができないから」
「ごちそうさま」
「という事だ。二人の幸せを心から願っているよ」
アランが嬉しそうにノエルを抱き寄せた。
まだ心残りがありそうなトマスを、挨拶がまだあるからと引っ張って去っていくクラリスをノエルは見ていた。
「あの二人大丈夫かな。トマスはちゃんとクラリスを大事にしてくれるかな」
「大丈夫だよ。クラリスはしたたかだからな、あっという間にトマスを尻に敷くさ」
「はは、そうかも。トマスには少しくらい強い相手の方が似合ってるのかもね。本当に二人ともに幸せになってほしい」
キーラがノエルの知らない遠方の貴族へ嫁いだと聞いたとき、ノエルはとても驚いた。キーラとトマスは結婚するとばかり思っていたからだ。
トマスも結局オランジェ子爵家に振り回されてしまった被害者だった。しかし自分はもうアランと離れることなどできず、トマスに対して申し訳なかったと罪悪感を覚えていた。
だからこそ二人が幸せになるようにと心から願った。
そして意外にもトマスとうまくいっているとクラリスから手紙が送られてきた。
メローランド国で商会を構えたクラリスと取引をはじめ、ノエルはますます仕事に励んだ。
孤児院や病院への支援も欠かさず行い、ノエル発案の養護教育院は国のかなめとなるほどの一大事業となっていった。
そんなノエルにこの国の王太子が興味を持ったり、現ベルモン公爵となったアランの兄ケビンが交流を求めてしつこく家に訪れたりと騒がしく楽しい日々がノエルを待ち受ける。
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