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第2話
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「ラティ…」
「……」
弱音を吐く私を珍しく思ったのか、眉尻を下げて、心配そうな声色で私の名を呼ぶレイ。
何も言えなくて、私はすっと目線を逸らした。
基本ポジティブ、今自分が結婚できないのも何故と疑問を持って愚痴ったり、文句は言えど、弱々しくなるのは自分でも珍しいと思った。
これは別にアルコールのせいではないと思う。どっちかというと気が大きくなる方だし。
普通にこれまでの出来事のせいである。お酒を入れてても入れてなくても関係ない。
私は、第三者目線で見たら、別におかしかったり、問題のある令嬢であるはずがないのだ。
外見だって、母親譲りのふわりとした柔らかい桃色の長い髪に、ぱっちりとした大きな紫色の瞳。
輪郭も平均より小さくしゅっとしていると(お父様に)言われるし、ぷくりとした唇も可愛いと(お父様に)言われる。別に親バカだからその評価だとかは今はいい。
別に悪くはない見た目、スタイルも一応少しは気を使ってるので悪くはないはずで。
家名も、コルケニア家は伯爵家の中でも名が通っており、家の繋がりを欲するものも少なくない。
祖父の代に残した栄光のおかげで知名度が高く、さらに現在当主である父も仕事ができるし、周りからの信頼度も高い。
本来ならレイの家と同じ公爵か、少なくとも侯爵になっているはずだが出世欲の無い人間しかこの家にはいなかったため、現在の伯爵という地位で納まっている。
それだからか、他の貴族との関係を結びやすくなる娘の結婚をあまり重く見ていないようで、好きな相手と好きな時に一緒になればいい、でもいずれは結婚してね、くらいにしか思っていない親族達。
そのおかげで今、自分に婚約者が居ないのだと思ってる所はあるのだけど。
でもそう、だから今までの間、何度もそういう話は来ていた。
何なら今も来ている。
社交界に出れば後日にはラブレターなるものを貰い、デートのお誘いや縁談話が来ていて。
しかしここからである、うまくいかなくなるのは!
「君らしくないじゃないか、しおらしい」
「しおらしくもなるよ。
毎回さ、向こうから誘ってきたかと思えば、なぜか会う前に無かったことにしてほしいだとか。
いざ会って感触いいな!って思った相手から少しして同じように無かったことに…とか言われてさ。
それが今回で4回目だよ…?
自信なんて、嫌でもなくなる」
そしてお断りの言葉には必ず、『貴方は何も悪くないのだけれど』という言葉がつく。
それが本当か、気を使ってかは私には判断できないが…。
まぁ毎回、 そうだよね?私に落ち度ないくらい私は淑女してたよね? とは正直思ってる。
…いやけど、やっぱり、にじみ出てるのかな。
「でも、酒…だけはやめたくないっ」
「はは、アル中め」
うるさいが否定できない。
うぅ、と唸りながらまたグラスにワインを注いでちびちびと飲んだ。
そんな私を見てレイはくすりと笑い、口を開く。
「僕が貰ってあげようか」
ワインが入ったグラスを私の方へ傾け、微笑みながらそう言うレイ。
私はぱちくりと目を瞬かせた後、ふっと笑った。
「はいはいありがとうございますね、公爵家跡取り様。冗談でもありがたいですわ」
いつもの冗談である。
レイはよく私をからかったりバカにしたりすることがあるが、何だかんだ優しいから、私を元気づけようとしてくれたのだろう。
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「ラティ…」
「……」
弱音を吐く私を珍しく思ったのか、眉尻を下げて、心配そうな声色で私の名を呼ぶレイ。
何も言えなくて、私はすっと目線を逸らした。
基本ポジティブ、今自分が結婚できないのも何故と疑問を持って愚痴ったり、文句は言えど、弱々しくなるのは自分でも珍しいと思った。
これは別にアルコールのせいではないと思う。どっちかというと気が大きくなる方だし。
普通にこれまでの出来事のせいである。お酒を入れてても入れてなくても関係ない。
私は、第三者目線で見たら、別におかしかったり、問題のある令嬢であるはずがないのだ。
外見だって、母親譲りのふわりとした柔らかい桃色の長い髪に、ぱっちりとした大きな紫色の瞳。
輪郭も平均より小さくしゅっとしていると(お父様に)言われるし、ぷくりとした唇も可愛いと(お父様に)言われる。別に親バカだからその評価だとかは今はいい。
別に悪くはない見た目、スタイルも一応少しは気を使ってるので悪くはないはずで。
家名も、コルケニア家は伯爵家の中でも名が通っており、家の繋がりを欲するものも少なくない。
祖父の代に残した栄光のおかげで知名度が高く、さらに現在当主である父も仕事ができるし、周りからの信頼度も高い。
本来ならレイの家と同じ公爵か、少なくとも侯爵になっているはずだが出世欲の無い人間しかこの家にはいなかったため、現在の伯爵という地位で納まっている。
それだからか、他の貴族との関係を結びやすくなる娘の結婚をあまり重く見ていないようで、好きな相手と好きな時に一緒になればいい、でもいずれは結婚してね、くらいにしか思っていない親族達。
そのおかげで今、自分に婚約者が居ないのだと思ってる所はあるのだけど。
でもそう、だから今までの間、何度もそういう話は来ていた。
何なら今も来ている。
社交界に出れば後日にはラブレターなるものを貰い、デートのお誘いや縁談話が来ていて。
しかしここからである、うまくいかなくなるのは!
「君らしくないじゃないか、しおらしい」
「しおらしくもなるよ。
毎回さ、向こうから誘ってきたかと思えば、なぜか会う前に無かったことにしてほしいだとか。
いざ会って感触いいな!って思った相手から少しして同じように無かったことに…とか言われてさ。
それが今回で4回目だよ…?
自信なんて、嫌でもなくなる」
そしてお断りの言葉には必ず、『貴方は何も悪くないのだけれど』という言葉がつく。
それが本当か、気を使ってかは私には判断できないが…。
まぁ毎回、 そうだよね?私に落ち度ないくらい私は淑女してたよね? とは正直思ってる。
…いやけど、やっぱり、にじみ出てるのかな。
「でも、酒…だけはやめたくないっ」
「はは、アル中め」
うるさいが否定できない。
うぅ、と唸りながらまたグラスにワインを注いでちびちびと飲んだ。
そんな私を見てレイはくすりと笑い、口を開く。
「僕が貰ってあげようか」
ワインが入ったグラスを私の方へ傾け、微笑みながらそう言うレイ。
私はぱちくりと目を瞬かせた後、ふっと笑った。
「はいはいありがとうございますね、公爵家跡取り様。冗談でもありがたいですわ」
いつもの冗談である。
レイはよく私をからかったりバカにしたりすることがあるが、何だかんだ優しいから、私を元気づけようとしてくれたのだろう。
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