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第8話
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それから数日後、モイフナー様から大切なお話があるのでまた私の家に伺いたいというお手紙を頂いた。
正直、その時点で嫌な予感がした。
いやもしかしたら正式にお付き合いしてくださいとか言われるのかもしれないけど。
…けど、私の勘が言ってる。違う、これはまた…。
「大変申し訳ないのですが、縁談をなかったことにしてほしくっ!」
ほーらやっぱり。
レマダリ子爵、夫人、モイフナー様が我が家にやって来た。
馬車から出てきてすぐに、レマダリ子爵にそう叫ぶように謝罪されながら3人に頭を下げられる。
私は思わず遠くを見つめてしまった。
いつもと違うのは面と向かって言われたことだろうか。
いつもは手紙で言われてたから…。いやどっちでもいい断られてるのは一緒だ。
「…頭をあげて、まずは中に」
父が苦笑いで家の中へ通す。
私もできるだけ顔面を崩さないよう、眉だけ下げて父の後ろをついて行った。
モイフナー様とは目が合わず、彼はずっと下を向いていた。
が、案内していた客間につくと、扉の前で立ち止まり、震える声で言った。
「申し訳ございません。誠に勝手なことばかりなのですが…ラーテリィ様と、2人で話をする時間をいただけないでしょうか」
「モイフナー、お前…」
「父上、すみません。私の口から、伝えさせてください。せめて、筋を通させてください。…よろしいでしょうか」
モイフナー様は私、そして父を見て、ごくりと唾を飲み込んだ。
父は、わかった、と頷いてレマダリ子爵と夫人だけ客室に通して、私とモイフナー様を廊下に残した。
もちろん使用人たちもいるが、皆、お願いだからそんな気まずそうな顔しないで。
「…ラーテリィ様」
「とりあえず、庭に出ましょうか」
にっこりとなんとか作った笑みを浮かべそう言えば、彼は相変わらず気まずそうな顔をしてこくりと頷いた。
__
_
中にいたらあまりにも重い空気に吐きそうになるので、とりあえず空気が美味しい庭へ出てきたわけだが…。
普段は美味しいはずなんだけどな、うん、幾分かましだが全然重いしまずい。
私が外へ連れ出してきたけど、私から話を切り出すとうまく言葉が出ず、どこか棘のある言い方になりそうなので思わず黙る。
少しの沈黙が流れたが、先に口を開いてくれたのはモイフナー様だった。
「ラーテリィ様、まず、謝らせていただきたいのです。
…こちらから縁談を申し込んだと言うのに、いきなり、無かったことにしてほしいなど勝手なことを言って申し訳ございません」
彼は深く頭を下げ、謝った。
頭をお上げください、と便宜上言って、一旦頭を上げてもらう。
「私に至らぬことがあったのでしょう、モイフナー様はお気になさらず」
「違うのです!決してラーテリィ様に落ち度はなく、…貴方様は優しく美しい、私にはもったいない女性です」
「……」
あー、何度も文面で見たその言葉。
はじめて面と向かって言われたけど、皆モイフナー様みたいな顔しながら手紙書いてたのかな。
必死に誤解を解きたい顔には見えるけど、どこか後ろめたい気持ちがあるような顔。
本来は縁談破棄をさらっと了承して終わらせるつもりだったが、なんだかイラついてしまい、つい踏み込んでしまう。
「では理由は何でしょう」
「それは…、」
「言えないのですか?やはり私が」
「ちが…本当にっ、違うのです!!」
始めた聞いたモイフナー様の大きな声にビックリして、思わず目を見開ける。
ビックリしている私に気付いたのか、モイフナー様はすみません、とタジタジしながら謝ってくれた。
「…モイフナー様、縁談を白紙に戻す件については了承いたしましたわ。私達はただの縁談、婚約などしていない男女です。
合う合わないもあります。白紙になることなど世間的に珍しくもないでしょう」
現に私はこれで5回目である。
いや縁談は3回目か。残り2回はただのデートだ。それでどれも2回目が無かった。
「しかしモイフナー様、先ほど筋を通したいとおっしゃってましたね?それはどう筋を通していただけるのかしら」
「……ラーテリィ様……」
じっと彼を見つめ、言葉を待つ。
モイフナー様は、ごくと唾を飲み込んで、きっとからからに乾いているだろう喉から声を出した。
「お話を聞いていただけますか」
「もちろん、聞きますわ。聞かせてください」
前回までは詳しい理由なんて一切聞けなかった。
せっかくだ、目の前にいるんだし聞かせてもらおう。
私は座りましょう、とベンチに案内し、二人で腰をかけた。
ベンチの隣には、植えたばかりの咲きかけの花がゆらゆらと揺れていた。
「…本当に、自分勝手な話なのです」
「……」
「…っ、…幼馴染みのアンジュの話を、したのを覚えてますか」
「…ええ、覚えてますわ。ダヴィアン家のアンドレ様と婚約されたご令嬢ですわよね」
「はい。私は…アンジュを、愛していました。…出会った時から、ずっと」
うおぉ…と思わず声が漏れそうになるのを必死に抑える。
モリフリー様とアンジュ様はお付き合いでもしていたのだろうか、それとも気持ちは伝えぬままだったのか。
幼馴染みの存在すら知らなかったのだ、恋人の存在も知っているわけが無い。
しかしまだ話が見えない。
人の恋愛事情とか大好きなので、ついちょっと気持ち前のめりで聞いてしまう。
「アンジュも、私を好いていてくれていました」
「……けれど、アンドレ様と婚約を」
「それは…仕方がなかったのです。
アンドレ様がアンジュをひどく気に入ってしまって…加えてアンジュの家、カヌベイラ子爵家は経済的に厳しくダヴィアン家の財力に頼るしかありませんでした。…ラーテリィ様もご存じかもしれませんが、アンドレ様の評判は決して良くはありません。ですので、家族も周りも婚約を反対していましたが、アンジュは家の為に彼との婚約を決めたのです」
はぁ、それで両想いのモイフナー様とアンジュ様との恋は敵わぬ恋になったと。
これはまだ続きがあるな、と察してさらに前のめりになる。
「アンジュは私に、他の女性と結婚して幸せになってほしいと笑って言いました。それが最後の願いだと。
彼女の笑顔は、…彼女が好きだった花のように美しく、可憐だったはずなのに、…その時の笑みは酷く胸を刺すような痛々しい笑みでした。
アンジュが現状を望んでいないことはわかっていました…けれど私には止める力も無く…。
ただ彼女の願いを叶えるしか出来ないと思い、それで…それで私は……ん、えと、あの、ラーテリィ様?なんだか近いような…?」
「ぁえ、あ、失礼しました。んんっ、続きをどうぞ」
物理的にも前のめりになっていたようで、すっと身を引いて咳払いをする。
危ない危ない、思わず素が出てきそうになった。
「…それで、ラーテリィ様に縁談を申し込ませていただいたのです」
「彼女の願いをかなえるとともに、彼女を忘れられるようにですね」
「っ、失礼なのは承知です…申し訳ございません…」
「…もう、謝らないでくださいませ」
彼の気持ちがわからなくはない。
けれどずっと謝られていても、相手に謝意があっても、なんだか自分がみじめに思えてしまうからもう謝らないでほしい。
モイフナー様はしゅんとして、口を閉ざしてしまった。
いやでもこれはまだ話の続きがある流れだと、恋愛小説を人並み以上に嗜んでいる私にはわかる。
黙らないで頼むから、貴方が出来ることは私に話の続きをちゃんと話すことだ。
「…理由があって私に縁談を申し込んだ、…では理由があって破棄したのでしょう?」
「!…ラーテリィ様にはすべてお見通しなのかもしれません」
堪忍したのか、一周回って気が緩んだのかよく見る優し気な表情に戻りつつあった。
さっきまでずっと眉間にしわを寄せて緊張していたから。
仕方ないとは思うけど、モイフナー様に眉間の皺は似合わない。
彼には優しい笑顔がよく似合うからね。
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それから数日後、モイフナー様から大切なお話があるのでまた私の家に伺いたいというお手紙を頂いた。
正直、その時点で嫌な予感がした。
いやもしかしたら正式にお付き合いしてくださいとか言われるのかもしれないけど。
…けど、私の勘が言ってる。違う、これはまた…。
「大変申し訳ないのですが、縁談をなかったことにしてほしくっ!」
ほーらやっぱり。
レマダリ子爵、夫人、モイフナー様が我が家にやって来た。
馬車から出てきてすぐに、レマダリ子爵にそう叫ぶように謝罪されながら3人に頭を下げられる。
私は思わず遠くを見つめてしまった。
いつもと違うのは面と向かって言われたことだろうか。
いつもは手紙で言われてたから…。いやどっちでもいい断られてるのは一緒だ。
「…頭をあげて、まずは中に」
父が苦笑いで家の中へ通す。
私もできるだけ顔面を崩さないよう、眉だけ下げて父の後ろをついて行った。
モイフナー様とは目が合わず、彼はずっと下を向いていた。
が、案内していた客間につくと、扉の前で立ち止まり、震える声で言った。
「申し訳ございません。誠に勝手なことばかりなのですが…ラーテリィ様と、2人で話をする時間をいただけないでしょうか」
「モイフナー、お前…」
「父上、すみません。私の口から、伝えさせてください。せめて、筋を通させてください。…よろしいでしょうか」
モイフナー様は私、そして父を見て、ごくりと唾を飲み込んだ。
父は、わかった、と頷いてレマダリ子爵と夫人だけ客室に通して、私とモイフナー様を廊下に残した。
もちろん使用人たちもいるが、皆、お願いだからそんな気まずそうな顔しないで。
「…ラーテリィ様」
「とりあえず、庭に出ましょうか」
にっこりとなんとか作った笑みを浮かべそう言えば、彼は相変わらず気まずそうな顔をしてこくりと頷いた。
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中にいたらあまりにも重い空気に吐きそうになるので、とりあえず空気が美味しい庭へ出てきたわけだが…。
普段は美味しいはずなんだけどな、うん、幾分かましだが全然重いしまずい。
私が外へ連れ出してきたけど、私から話を切り出すとうまく言葉が出ず、どこか棘のある言い方になりそうなので思わず黙る。
少しの沈黙が流れたが、先に口を開いてくれたのはモイフナー様だった。
「ラーテリィ様、まず、謝らせていただきたいのです。
…こちらから縁談を申し込んだと言うのに、いきなり、無かったことにしてほしいなど勝手なことを言って申し訳ございません」
彼は深く頭を下げ、謝った。
頭をお上げください、と便宜上言って、一旦頭を上げてもらう。
「私に至らぬことがあったのでしょう、モイフナー様はお気になさらず」
「違うのです!決してラーテリィ様に落ち度はなく、…貴方様は優しく美しい、私にはもったいない女性です」
「……」
あー、何度も文面で見たその言葉。
はじめて面と向かって言われたけど、皆モイフナー様みたいな顔しながら手紙書いてたのかな。
必死に誤解を解きたい顔には見えるけど、どこか後ろめたい気持ちがあるような顔。
本来は縁談破棄をさらっと了承して終わらせるつもりだったが、なんだかイラついてしまい、つい踏み込んでしまう。
「では理由は何でしょう」
「それは…、」
「言えないのですか?やはり私が」
「ちが…本当にっ、違うのです!!」
始めた聞いたモイフナー様の大きな声にビックリして、思わず目を見開ける。
ビックリしている私に気付いたのか、モイフナー様はすみません、とタジタジしながら謝ってくれた。
「…モイフナー様、縁談を白紙に戻す件については了承いたしましたわ。私達はただの縁談、婚約などしていない男女です。
合う合わないもあります。白紙になることなど世間的に珍しくもないでしょう」
現に私はこれで5回目である。
いや縁談は3回目か。残り2回はただのデートだ。それでどれも2回目が無かった。
「しかしモイフナー様、先ほど筋を通したいとおっしゃってましたね?それはどう筋を通していただけるのかしら」
「……ラーテリィ様……」
じっと彼を見つめ、言葉を待つ。
モイフナー様は、ごくと唾を飲み込んで、きっとからからに乾いているだろう喉から声を出した。
「お話を聞いていただけますか」
「もちろん、聞きますわ。聞かせてください」
前回までは詳しい理由なんて一切聞けなかった。
せっかくだ、目の前にいるんだし聞かせてもらおう。
私は座りましょう、とベンチに案内し、二人で腰をかけた。
ベンチの隣には、植えたばかりの咲きかけの花がゆらゆらと揺れていた。
「…本当に、自分勝手な話なのです」
「……」
「…っ、…幼馴染みのアンジュの話を、したのを覚えてますか」
「…ええ、覚えてますわ。ダヴィアン家のアンドレ様と婚約されたご令嬢ですわよね」
「はい。私は…アンジュを、愛していました。…出会った時から、ずっと」
うおぉ…と思わず声が漏れそうになるのを必死に抑える。
モリフリー様とアンジュ様はお付き合いでもしていたのだろうか、それとも気持ちは伝えぬままだったのか。
幼馴染みの存在すら知らなかったのだ、恋人の存在も知っているわけが無い。
しかしまだ話が見えない。
人の恋愛事情とか大好きなので、ついちょっと気持ち前のめりで聞いてしまう。
「アンジュも、私を好いていてくれていました」
「……けれど、アンドレ様と婚約を」
「それは…仕方がなかったのです。
アンドレ様がアンジュをひどく気に入ってしまって…加えてアンジュの家、カヌベイラ子爵家は経済的に厳しくダヴィアン家の財力に頼るしかありませんでした。…ラーテリィ様もご存じかもしれませんが、アンドレ様の評判は決して良くはありません。ですので、家族も周りも婚約を反対していましたが、アンジュは家の為に彼との婚約を決めたのです」
はぁ、それで両想いのモイフナー様とアンジュ様との恋は敵わぬ恋になったと。
これはまだ続きがあるな、と察してさらに前のめりになる。
「アンジュは私に、他の女性と結婚して幸せになってほしいと笑って言いました。それが最後の願いだと。
彼女の笑顔は、…彼女が好きだった花のように美しく、可憐だったはずなのに、…その時の笑みは酷く胸を刺すような痛々しい笑みでした。
アンジュが現状を望んでいないことはわかっていました…けれど私には止める力も無く…。
ただ彼女の願いを叶えるしか出来ないと思い、それで…それで私は……ん、えと、あの、ラーテリィ様?なんだか近いような…?」
「ぁえ、あ、失礼しました。んんっ、続きをどうぞ」
物理的にも前のめりになっていたようで、すっと身を引いて咳払いをする。
危ない危ない、思わず素が出てきそうになった。
「…それで、ラーテリィ様に縁談を申し込ませていただいたのです」
「彼女の願いをかなえるとともに、彼女を忘れられるようにですね」
「っ、失礼なのは承知です…申し訳ございません…」
「…もう、謝らないでくださいませ」
彼の気持ちがわからなくはない。
けれどずっと謝られていても、相手に謝意があっても、なんだか自分がみじめに思えてしまうからもう謝らないでほしい。
モイフナー様はしゅんとして、口を閉ざしてしまった。
いやでもこれはまだ話の続きがある流れだと、恋愛小説を人並み以上に嗜んでいる私にはわかる。
黙らないで頼むから、貴方が出来ることは私に話の続きをちゃんと話すことだ。
「…理由があって私に縁談を申し込んだ、…では理由があって破棄したのでしょう?」
「!…ラーテリィ様にはすべてお見通しなのかもしれません」
堪忍したのか、一周回って気が緩んだのかよく見る優し気な表情に戻りつつあった。
さっきまでずっと眉間にしわを寄せて緊張していたから。
仕方ないとは思うけど、モイフナー様に眉間の皺は似合わない。
彼には優しい笑顔がよく似合うからね。
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