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暗雲
第34話 誘われたら嬉しいので
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すらりとした指が二本の雄を密着させ、茎に絡んでくる。
散々出して萎えていたはずの熱が、体温に反応してあっさりと芯を取り戻した。
「は。相変わらず素直だなァ?」
喉をくつりと楽しげに鳴らして、鈴口を指腹で擦られる。
「ッん」
思わず腰が浮きそうになるが、旭陽の腕に邪魔されて震えるだけに留まった。
一瞬手元を流し見た男は、すぐに俺へ視線を戻して喉に犬歯を食い込ませてくる。
「っ……!」
ぶつ、と皮膚が裂ける感触がした。
旭陽が俺の首を噛んだまま、再びご機嫌に喉を鳴らす。
「っあ、さひ! 先にっ、対策……ッ」
「るせえなあ。後にしろ」
気持ち良さに流されそうだ。
どうにか堪えて言葉を絞り出したのに、眉を上げた男にあっさりと一蹴された。
むくむくと成長する雄は、見る見る間に膨脹して硬度を上げていく。
「ハハ。ほんと、バケモンみてえなデカさだな」
笑いながら二人ぶんの亀頭に指を絡めて、くびれの部分から上が少しだけ乱暴に擦り合わされる。
旭陽の陰茎もすぐに反応を示して、互いに先走りが溢れ出した。
敏感な場所が熱いモノと密着し、すべすべとした指で一纏めに扱かれる。
ぐちぐちと湿った音が下肢から響く度、旭陽の乱れた吐息が首筋に触れた。
俺もきっと、自分で思っている以上に息も体も熱を上げている。
「ん……っ」
呼吸が荒れ始めた男が、自分が噛み付いた場所を舌で拭う。
ぴりりとした痛みが走って、俺の血が旭陽の舌に移った。
赤色を乗せた肉厚の舌が、男の口腔に戻っていく。
いつも俺が旭陽に対してやってる――いや、違う。
肉食獣みたいな男が、かつて俺に対して度々やってた行為だ。
あっちの世界で、旭陽はヤってる最中によく鋭い犬歯を俺の体に食い込ませてきていた。
よくされてたことだから、俺も最初から旭陽を噛むことに躊躇いがなかったのかもしれない。
好き勝手してきてた男を、今は俺が好きにしてるんだよな……
ぼんやりと熱が灯り始めた頭で考え、筋肉質な褐色をじっと見つめる。
逞しい裸体には、知らない傷跡を覆い隠す勢いで無数の噛み傷とキスマークが刻まれている。
全部、俺が付けたものだ。
「ッ……見過ぎだ、ばか」
まじまじと見ていれば、ごつんと軽く額をぶつけられた。
少しだけ顎を持ち上げて、仄かな色が乗りつつある頬に舌を這わせる。
目尻を反応させた男が、擽ったそうに笑う。
「んぁっ」
褐色の指が触れていない、根元辺りへ指を絡める。
急に増えた手に驚いたのか、旭陽の声が小さく跳ねた。
俺からも腰を押し付けて、互いの双球を握り込む。
「ッぁ、あ、ンあぅッ」
絞るように揉むと、旭陽の腰が浮いた。
お互いの体で、下肢に触れている腕が挟まれる。ちょっと動かしにくい。
無理矢理もう片腕も隙間に捻じ込んで、止まってしまった指の上に手を重ねた。
「手、止めちゃ駄目だろ」
手の大きさは、俺の方がどう見ても幾らか小さい。身長差からして当然だが。
別に俺がチビなんじゃなく、旭陽が日本人の平均を遥かに上回る高身長なだけだ。
厚さも大きさも上の手に掌を乗せて、旭陽の指を俺の指ごと無理矢理動かした。
「はっ、ぁうっ! ンあっ、あ、ッぁ、きっ、ッぁあうっ!」
陰嚢を揉まれながら男根をもみくちゃにされて、流石に刺激が強かったらしい。
旭陽の顔が仰け反り、声から余裕が薄れた。
それでも俺の言葉に反応して、また指を動かし始められるだけの力は残っているようだけど。
互いに量を増した先走りによって、指も陰茎もどろどろになって更に扱きやすくなっていく。
目の前に晒された喉に噛み付くと、驚いた喉仏が上下する動きが伝わってきた。
「ッぁん! んっぁ、アッ、ば、かっ、今かむな……っ!」
びくびくと旭陽のペニスが跳ねて、甘い声で咎められる。
もっとして、って強請られているようにしか聞こえない。
「ッぃ゛、ッ――っァああッ!」
もう一度、今度は強い力で喉に歯を立てた。
口に鉄錆の味が広がる。
がくがくと旭陽の腰が跳ねて、お互いの指を粘着の高い体液が濡らした。
「っ――ッは、は……っ」
逞しい体がしなって、数拍の後にソファへ背中を沈める。
荒い呼吸が吐き出された瞬間、さっきよりも力強く指を動かした。
「ッぁ、っ!?」
驚きの嬌声とともに、がくんと腰が跳ね上がった。
散々出して萎えていたはずの熱が、体温に反応してあっさりと芯を取り戻した。
「は。相変わらず素直だなァ?」
喉をくつりと楽しげに鳴らして、鈴口を指腹で擦られる。
「ッん」
思わず腰が浮きそうになるが、旭陽の腕に邪魔されて震えるだけに留まった。
一瞬手元を流し見た男は、すぐに俺へ視線を戻して喉に犬歯を食い込ませてくる。
「っ……!」
ぶつ、と皮膚が裂ける感触がした。
旭陽が俺の首を噛んだまま、再びご機嫌に喉を鳴らす。
「っあ、さひ! 先にっ、対策……ッ」
「るせえなあ。後にしろ」
気持ち良さに流されそうだ。
どうにか堪えて言葉を絞り出したのに、眉を上げた男にあっさりと一蹴された。
むくむくと成長する雄は、見る見る間に膨脹して硬度を上げていく。
「ハハ。ほんと、バケモンみてえなデカさだな」
笑いながら二人ぶんの亀頭に指を絡めて、くびれの部分から上が少しだけ乱暴に擦り合わされる。
旭陽の陰茎もすぐに反応を示して、互いに先走りが溢れ出した。
敏感な場所が熱いモノと密着し、すべすべとした指で一纏めに扱かれる。
ぐちぐちと湿った音が下肢から響く度、旭陽の乱れた吐息が首筋に触れた。
俺もきっと、自分で思っている以上に息も体も熱を上げている。
「ん……っ」
呼吸が荒れ始めた男が、自分が噛み付いた場所を舌で拭う。
ぴりりとした痛みが走って、俺の血が旭陽の舌に移った。
赤色を乗せた肉厚の舌が、男の口腔に戻っていく。
いつも俺が旭陽に対してやってる――いや、違う。
肉食獣みたいな男が、かつて俺に対して度々やってた行為だ。
あっちの世界で、旭陽はヤってる最中によく鋭い犬歯を俺の体に食い込ませてきていた。
よくされてたことだから、俺も最初から旭陽を噛むことに躊躇いがなかったのかもしれない。
好き勝手してきてた男を、今は俺が好きにしてるんだよな……
ぼんやりと熱が灯り始めた頭で考え、筋肉質な褐色をじっと見つめる。
逞しい裸体には、知らない傷跡を覆い隠す勢いで無数の噛み傷とキスマークが刻まれている。
全部、俺が付けたものだ。
「ッ……見過ぎだ、ばか」
まじまじと見ていれば、ごつんと軽く額をぶつけられた。
少しだけ顎を持ち上げて、仄かな色が乗りつつある頬に舌を這わせる。
目尻を反応させた男が、擽ったそうに笑う。
「んぁっ」
褐色の指が触れていない、根元辺りへ指を絡める。
急に増えた手に驚いたのか、旭陽の声が小さく跳ねた。
俺からも腰を押し付けて、互いの双球を握り込む。
「ッぁ、あ、ンあぅッ」
絞るように揉むと、旭陽の腰が浮いた。
お互いの体で、下肢に触れている腕が挟まれる。ちょっと動かしにくい。
無理矢理もう片腕も隙間に捻じ込んで、止まってしまった指の上に手を重ねた。
「手、止めちゃ駄目だろ」
手の大きさは、俺の方がどう見ても幾らか小さい。身長差からして当然だが。
別に俺がチビなんじゃなく、旭陽が日本人の平均を遥かに上回る高身長なだけだ。
厚さも大きさも上の手に掌を乗せて、旭陽の指を俺の指ごと無理矢理動かした。
「はっ、ぁうっ! ンあっ、あ、ッぁ、きっ、ッぁあうっ!」
陰嚢を揉まれながら男根をもみくちゃにされて、流石に刺激が強かったらしい。
旭陽の顔が仰け反り、声から余裕が薄れた。
それでも俺の言葉に反応して、また指を動かし始められるだけの力は残っているようだけど。
互いに量を増した先走りによって、指も陰茎もどろどろになって更に扱きやすくなっていく。
目の前に晒された喉に噛み付くと、驚いた喉仏が上下する動きが伝わってきた。
「ッぁん! んっぁ、アッ、ば、かっ、今かむな……っ!」
びくびくと旭陽のペニスが跳ねて、甘い声で咎められる。
もっとして、って強請られているようにしか聞こえない。
「ッぃ゛、ッ――っァああッ!」
もう一度、今度は強い力で喉に歯を立てた。
口に鉄錆の味が広がる。
がくがくと旭陽の腰が跳ねて、お互いの指を粘着の高い体液が濡らした。
「っ――ッは、は……っ」
逞しい体がしなって、数拍の後にソファへ背中を沈める。
荒い呼吸が吐き出された瞬間、さっきよりも力強く指を動かした。
「ッぁ、っ!?」
驚きの嬌声とともに、がくんと腰が跳ね上がった。
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