取引先の役員からベタベタに甘えられる件について

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 上唇と下唇が離れ言葉が漏れる瞬間

 バスが溜まったみたい。
 汗かいたでしょ、入ろ。

と相変わらず抱き抱えたまま風呂場に連れて行かれた。
 風呂場?ガラス張りでオーシャンビューだしジェットバスだし、シャンパン置かれてるし。頭がついてこない。
 カーターに椅子に降ろされたものの、服もズボンも靴下も全部カーターの手によって脱がされて、最後のパンツで手が止まった。
 まだ頭がついてこないけど、カーターが素早く服を脱いで裸になってから、俺の足を持つと、「俺の裸も見たし、おあいこだ」とと言うと、汗臭いはずのボクサーを下ろし、またまた抱き抱えて湯船に入った。
 
 湯船の中ではバックハグだったから身長差でカーターは背中半分くらい出てた。寒い季節じゃないけど、俺だけ快適だと申し訳なくなる。身動き出来ないが。

 さっきから俺一歩も歩いてないないやw

 本当に何にもされてないんですね?

 何にもされてないですよ。アメフトの試合見たの初めてで興奮しちゃったんですかね。
 凄かったです。選手に今すぐ戻れますね。

 なら良かった。本当は夕方出て夜景でも見ながらヘリ乗りたかったんですが。

 ヘリ操縦出来たんですね!ビックリしました。

 軍にいた時に免許取って

 いつも通りの会話してる。嬉しくなる。
 会話しながらカーターはシャンパンを注いでくれ乾杯した。片手で俺を抱きながら片手でシャンパン注ぐとか神技だな。

 うま!

 でしょ!鷹に飲ませたくて用意したんです。

 ややぬるめの風呂とはいえシャンパン一本飲み干す頃にはのぼせそうになった。カーターと違って俺は肩まで浸かってたから。
 湯船の淵にでも腰掛けようとしたらベランダ?に置かれてたカウチに運ばれてしまった。もはや抱き抱えられるのに抵抗が無かったのはシャンパンのせい。

 眼下に望む景色を眺めながら髪を拭いてもらう。なんて優雅なんだ。
 肌が乾く頃腰にバスタオルを巻いたカーターに抱き抱えられた。
 首に右腕を回し、左腕を膝の下に回す。この度俺はタオルしてないから一瞬触れるんじゃないか!ってくらいカーターの顔と俺の竿が近づいた。
 突然だったから反応しなかったけど、ヤバかった。
 服の上からでも感じてたけど、直に触ると筋肉がやばい。
 別の事考えないと。顔を見てもダメ。筋肉を見てもダメ。どこ見ても勃起する要素しかない。
 
 運ばれた先は寝室。別荘全体は豪華な造りだけど、ベッドくらいしかないシックな部屋。
 カーターは俺をベッドに置いたら他のどこかに行ってしまうんじゃないか?!そんな不安に襲われ、早く言わなきゃ!と思ったのに一緒にベッドに入ってくる。

 背もたれにもたれてるカーターの前に抱えられてるから振り向いて言わなきゃだ。
 覚悟を決めて言おうとするとくすぐられたりしてタイミングを外される!
 わざとか?聞きたくないのか?そうだったら悲しいな、なんて勝手にへこんでるとくすぐっていた筈の手が微妙に乳首に触れた。
 触れたと言うよりは先っぽを撫でた。

 ビクッ!

 背中がのけぞった。今まで男経験がある言っても体育会学生の性処理みたいなセックスだったし恋愛は女としてきたから乳首を開発された事なんかない。
 先輩に舐められた時も感じたりしなかった。でも今は指が先っぽを掠めるだけで身をよじってしまう。カーターの胸に頭を押し付けながら背中を仰け反らせてもがいてしまう。初めての感覚。乳首の先から電気が背骨を通じて全身に走る感覚。
 両乳首の先端を親指の腹でなぞられ、1人で身悶える。

 あっ。はっ。

 浅く息をもらす。もう痛い程勃起してるのが見なくても分かる。イタズラにしては酷いと思い後ろを見ると、太くて力強い眉と黒目が大きくて奥二重なのに垂れ気味の目が優しげに俺を見てきた。
 何も考えられなかったけど、

 カーター、おれ

 そこまで言うと軽く乳首をクリっとされる。

 あぁ!

 快感に目を瞑ってしまう。声も勝手に出てる。 
 何度も振り返るんだけど口を開こうとする度、乳首を摘まれる。それでも頑張って振り向いて背中が仰反る程の快感に耐えたのに、結局言えなかった。
 言うよりは早くカーターの唇に防がれた。
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