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帰国!

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 当初2週間程度の予定が6週間帰国していたカーターがついに帰ってくる。色々あった。首になった太田が俺の家に押しかけて来て「お前のせいだ!」繋がりで俺の昇進を聞きつけた先輩らが「お前の先輩なんだから会社に入れろ。」と言って来たり、帰宅したら部屋の中に元カノが勝手に入ってたりと悲惨な事ばっかり。
 名ばかり役員だから給料が変わらないって聞くと元カノだけはすんなり帰ったけど、他はどうしようもない。このトラブルで俺は住んでたアパートを引き払ったし、会社はカーターから情報管理について突き上げられて、対等してくれてた立場が悪くなってしまった。役員からは俺のせいだなんだと言われたけど、カーターの帰国日が待ち遠し過ぎてどうでも良くなってた。自分でもこんなに好きだったんだって自覚させられた。

 あと10日で帰ってくる。もう1ヶ月以上1人で抜く日々を過ごしてたから抜くのが癖になりつつある。これではダメだ!シコってばかりのオナ猿では呆れられてしまう!素振りとトレーニングで発散するしかない!こうと決めたら実行するのが俺の取り柄だ。
 そう思っていたのに、下心があるからか3日目にはジムで半勃起してしまってました。情けない。これじゃいかんと久々に会社の道場に行きました。誰もいない道場で1人素振りをしていると引き締まった気持ちになれました。正座で礼をして帰るまでは良かったのに電車の中でいちゃつくカップルを見るとダメでした。悶々としながら寝酒を引っ掛けて寝ました。
 次の日はもっとダメで、素振りをしていても「カーターのモノはこれより太いんだよな」と思ったらいてもたってもいられなくて、部屋帰って指入れてしまった。自分でやっても案外気持ち良くて3本入れて中で指広げたりしてたら広げられてく感じがして興奮した。自然と、んっ!んっ!と声出てたしチンコはギンギンになってて先走りまで垂らして床に糸引いてた。
 これ以上はマズイと思ってやめた。
 大学で先輩らとやった時にはここまで感じ無かったし、何なら早く出してくれって思ってたのに自分で指入れて感じるようになるなんて。
 でも、カーターのが太いんだから仕方ない、これは自分のためじゃなくてカーターのため。入らなかったらカーターに恥かかせてしまうからな。だから必要な事なんだ。
 誰にも聞かれてないのに脳内で説明する。
 
 そして予想外だったのが乳首だ。ずっと触られてたから敏感になってきてたのは分かってたけど、禁欲するにつれて敏感になってきたんだ。シャツ着てても擦れて感じるし、裸で寝ても同じ。
 風呂場の床に寝て自分のケツに右手、乳首を左手でいじるともうやばい。右手が自然と指3本で中を掻き出すように動かしちゃうし乳首は左右を交互にクリクリ摘んでしまう。自分のチンコみたら先走りでヘソの辺りに池作ってたのが、量が増えて腹筋のなぞりながら床に落ちていく。我ながら変態だと思う。
 そんな事が出来たのは8日目まで。9日目はもうケツを弄ってたら出そうだったからやめた。もしかしたらカーターと会った時、ケツ撫でられただけでイカされるかもしれない。そしたらカーターに変態を見る目で見られちゃうかも。あ、それはそれで興奮する。俺M気あったんだ。剣道部はドSかドM多いって聞くしな、仕方ない。
 
 擦れる乳首に意識を取られながらも何とか仕事して明日はカーターの出迎えの日となったら興奮と緊張で寝れなかった。早く会いたい気持ちと本国で俺なんか足元にも及ばない素敵な恋人がいて、もう相手してもらえないかもしれないという気持ちが入り混じっていたから。ベッドで囁く男の愛は誰にでも言うやつなのは自分も男だから分かる。機嫌損ねてやれなくなる位だったら本心じゃなくても褒める位なんて事ないから。

 そして迎えた午後2時、空港で待ってるとカーターが現れた。初めて会った時と同じ様に他の社員を引き連れてる。でも俺にはもうカーターしか目に入ってない。どうしよう、今は取引相手として来てるのに。

 「鷹!」

 カーターは大きく手を広げて声を上げた。本来なら恥ずかしいが今は叫びたくなる程嬉しい!でも空港だし、グッと堪えて、

 「カーターさん、再会出来て光栄です。」

 と社交辞令を交えて軽くハグする。ハグするタイミングで思いっきり匂いを吸い込んだ。あぁカーターだ。脳が溶けそう。麻薬か何かなのかと思うくらいクラクラする。
 周りから変に思われないために離れたけど、この一瞬で完全にガチガチになってた。まぁそうなると思ってたからパンツの代わりにかなりタイトなスパッツを履いて緩めのスラックスにしておいたのは正解だったな。
 他の社員とも挨拶をしたが、ジョーさん以外は関連会社の役員でついでに来日したらしい。手広くやってんだなぁ位に思っていたらカーターが右目を釣り上げながら笑うと、「名刺交換なんかはちゃんとしたミーティングですればいいから。」といい、俺の肩を軽く抱き出口方向に歩き出した。今後会う事あるのか?という疑問が解けたのは翌朝になる。実際俺自身特に気にして無かったというよりは早く触れたくて仕方なかったし、何より抱かれた肩を意識して全身があつかったから顔まで赤くなってただろう。でも10日も我慢したしどうにも出来ない。何を話したか覚えてないがずっとカーターに背中に手を添えられていた事だけは覚えてる。
 出迎えに来たのに行き先がホテルと聞いて心臓が跳ね上がった。やばい、ただのチェックインだって分かってる。分かってるのに頭の中じゃカーターのデカい体にのしかかられてしまってる。ベッドの上で恋人繋ぎしながらも万歳みたいに押し付けられて貪りながらキスしたい。分厚い舌で舐められたい。
 なんて考えてたら部屋に着いてしまってた。

 ポーターから荷物を受け取り部屋に運ぶとドアが閉まり切る前に後ろから抱え上げられた。
 本当にこれから始まるの?!とドキドキしたけど、
 「鷹、昼間だよ?エロい目で見過ぎだ。」と怒られるとは。でも怒られてる姿勢じゃない。だってデカい1人掛け用のソファに座るカーターの上に乗せられて耳に直接口を付けて喋るから、ごめんなさいって言おうとしても喘ぎ声しか出ない。しかもカーターはそのまましゃべり続けるし、体触ってる手も乳首に当たらないギリギリまでしか触ってくれない。それでもギンギンで、痛くて仕方ない。
 たっぷり20分のお小言?を言われたはずなんだが、最初しか覚えてない。だって際どいところを触られ続けてせいで興奮してたから。こんな事なら溜めるんじゃなかった。少しだけそんな後悔をした。
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