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5話 婚約者② シャーロット視点
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私、シャーロット・ルクレシアは客室のソファーで紅茶を飲みながらアルが来るのを待っていました。
昔は本当に仲が良く、彼といるだけで私は他に何もいらないと思えるほど好きでしたが、職業授与の儀以降、彼は私にひどく冷たい態度で接する様になりました。
「農民」というあまり戦いに向かない職業を授与された事で自暴自棄になっているのだと思っていましたが、少ししてすぐに彼は私に迷惑がかからない様にするため、その様な態度をとっているのだと気づきました。
賢いアルのことです、彼が私の婚約者だということで、私が辛い思いをすると考えての行動なのでしょう。
しかし、私は彼のことを愛しているからどんなに突き放されようと、彼の婚約者でい続けようと思ったのです。
私がそばで支え続ければ、いつか昔の様に戻ってくれると信じて7年間も彼からの酷い扱いに耐え続けました。
それでも、日に日に酷くなるアルからの私への態度に、そろそろ私から身を引いた方がいいのかなと思い始めていました。
そうすることで、アルも気持ちが楽になるなら私は身を引くべきなのでしょう。
もし、今日もアルが私を拒絶する様なら婚約を破棄して大人しく身を引こうと思いつつアルが来るのを待ちます。
▼
扉が開くと、息を呑むほど美しい青年が部屋に入ってきました。一瞬、天使が私の前に舞い降りたのかなと思わせるほどです。
ですが私はすぐに彼がアルであると分かりました。
私と同じ透き通る様な金髪に、宝石の様なエメラルドの瞳、そして何より昔のアルと同じ様に溢れんばかりの自信が彼の体から溢れている様に感じられたからです。
幼い頃の彼は神童と呼ばれ、いつも自信に満ち溢れていました。そんな彼だからこそ、私は惚れたのです。
今日のアルはいつもと違うかもしれない、辛い時期を乗り越え再び前を向いてくれたのかもしれないと期待に胸を高鳴らせていると、アルは私の目の前で土下座をして謝罪し出したのです。
初めは自分の目が信じられませんでした。貴族というのは相手に頭を下げることを嫌います。それはアルも例外ではなく、ましてや土下座なんて本当によっぽどのことがない限りしません。すこしすると、土下座をしたアルが謝罪の言葉を述べ始めました。
「今まで本当にごめんなさい。俺のせいであなたに深い心の傷を合わせてしまったと思います。でも謝罪だけはさせてください。本当に申し訳ございませんでした。」
私は、アルが変わってくれたことに嬉しさが込み上げてきて、今にも涙が溢れそうになるのを堪えながらアルに怒ってないし、変わらず愛しているということを伝えると、彼の方が先に泣き出してしまいました。
少し落ち着いたところで、アルは世界を敵に回してでも私のことを守れるぐらい強くなると言ってくれました。
その言葉を聞き、アルと抱き合うと堪えていた涙が溢れてきて私も涙が止まらなくなってしまいます。
そうして短いとも永遠とも感じられる時間、抱き合いながら喜びを分かち合った後、アルとお茶を飲みながらお話をしをしました。
こんなふうに穏やかな気持ちで彼とお茶を飲んだのはいつぶりだろうか、こんな日々が永遠に続いてほしいと思いながら話に花を咲かせます。
▼
家に着いた私は足早にベットへと飛び込みました。彼と抱き合った時の筋肉の感触が体に残っている様な気がして興奮してきてしまいます。
子供の頃から、少しぽっちゃりしていましたが、最近のアルは醜いと言っていいほど太っていましたから、まさか1ヶ月のうちにここまで痩せてしまわれるだけでなく、筋肉までつけられているとは思いませんでした。
彼のことを思い返すだけで体が熱くなるのを感じます。
「ああ、アル様に激しく抱かれ、むちゃくちゃにされたいです。」
私はベットにうずくまり、はしたないことを考えながら眠りに落ちるのでした。
昔は本当に仲が良く、彼といるだけで私は他に何もいらないと思えるほど好きでしたが、職業授与の儀以降、彼は私にひどく冷たい態度で接する様になりました。
「農民」というあまり戦いに向かない職業を授与された事で自暴自棄になっているのだと思っていましたが、少ししてすぐに彼は私に迷惑がかからない様にするため、その様な態度をとっているのだと気づきました。
賢いアルのことです、彼が私の婚約者だということで、私が辛い思いをすると考えての行動なのでしょう。
しかし、私は彼のことを愛しているからどんなに突き放されようと、彼の婚約者でい続けようと思ったのです。
私がそばで支え続ければ、いつか昔の様に戻ってくれると信じて7年間も彼からの酷い扱いに耐え続けました。
それでも、日に日に酷くなるアルからの私への態度に、そろそろ私から身を引いた方がいいのかなと思い始めていました。
そうすることで、アルも気持ちが楽になるなら私は身を引くべきなのでしょう。
もし、今日もアルが私を拒絶する様なら婚約を破棄して大人しく身を引こうと思いつつアルが来るのを待ちます。
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扉が開くと、息を呑むほど美しい青年が部屋に入ってきました。一瞬、天使が私の前に舞い降りたのかなと思わせるほどです。
ですが私はすぐに彼がアルであると分かりました。
私と同じ透き通る様な金髪に、宝石の様なエメラルドの瞳、そして何より昔のアルと同じ様に溢れんばかりの自信が彼の体から溢れている様に感じられたからです。
幼い頃の彼は神童と呼ばれ、いつも自信に満ち溢れていました。そんな彼だからこそ、私は惚れたのです。
今日のアルはいつもと違うかもしれない、辛い時期を乗り越え再び前を向いてくれたのかもしれないと期待に胸を高鳴らせていると、アルは私の目の前で土下座をして謝罪し出したのです。
初めは自分の目が信じられませんでした。貴族というのは相手に頭を下げることを嫌います。それはアルも例外ではなく、ましてや土下座なんて本当によっぽどのことがない限りしません。すこしすると、土下座をしたアルが謝罪の言葉を述べ始めました。
「今まで本当にごめんなさい。俺のせいであなたに深い心の傷を合わせてしまったと思います。でも謝罪だけはさせてください。本当に申し訳ございませんでした。」
私は、アルが変わってくれたことに嬉しさが込み上げてきて、今にも涙が溢れそうになるのを堪えながらアルに怒ってないし、変わらず愛しているということを伝えると、彼の方が先に泣き出してしまいました。
少し落ち着いたところで、アルは世界を敵に回してでも私のことを守れるぐらい強くなると言ってくれました。
その言葉を聞き、アルと抱き合うと堪えていた涙が溢れてきて私も涙が止まらなくなってしまいます。
そうして短いとも永遠とも感じられる時間、抱き合いながら喜びを分かち合った後、アルとお茶を飲みながらお話をしをしました。
こんなふうに穏やかな気持ちで彼とお茶を飲んだのはいつぶりだろうか、こんな日々が永遠に続いてほしいと思いながら話に花を咲かせます。
▼
家に着いた私は足早にベットへと飛び込みました。彼と抱き合った時の筋肉の感触が体に残っている様な気がして興奮してきてしまいます。
子供の頃から、少しぽっちゃりしていましたが、最近のアルは醜いと言っていいほど太っていましたから、まさか1ヶ月のうちにここまで痩せてしまわれるだけでなく、筋肉までつけられているとは思いませんでした。
彼のことを思い返すだけで体が熱くなるのを感じます。
「ああ、アル様に激しく抱かれ、むちゃくちゃにされたいです。」
私はベットにうずくまり、はしたないことを考えながら眠りに落ちるのでした。
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