君のすべては僕のもの

ぽんち。

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第2章(高一冬~)

4:本庄家( 秦同目線 )

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「ついに、来ちゃったね。」 


 コンコンコン


「はい。どちら様でしょうか……って博樹と
友紀?どうしたんだ?悪いが今取り込み中なんだ。」


 本庄家の控え室のドアをノックし、出てきたのは、俺たちの幼なじみの本庄 道也だった。



「お前に用があってきたんだ。」

「?俺に?」

「少しミッチーを借りれないかと思って、ご当主様に挨拶に来たんだ!」


「………。」



 道也は、少し考える素振りを見せて部屋の中を確認し、慎重な面持ちでハッキリと告げた。


「それは無理だと思う。」


「「!?」」


「どうして??やっぱりご乱心なの?」


 道也は、コクンと静かに頷く。
確かによく耳をすませば、本庄家の部屋から怒号の声が聞こえる。本来防音の部屋にも関わらず
外に声が漏れるということは、相当怒っていらっしゃるのだろう。



は俺も聞いた。その報告を聞いてから当主の機嫌が悪くなったんだ。多分お前たちの用は久城に関することだろう。今の当主に、久城の用件で抜ける許可をなんて言ったら
どうなるか分からない。」


「確かに。こんなにお怒りなの初めてかも…」


「今まで何回かΩがパーティに出るなんてあったはずだが、こんなにお怒りになられてるのは確かに初めてかもな。久城が【青い瞳持ち】だからか?」


「ミッチー取られると思ったのかな??」


「友紀。冗談でもそういうことを言うのはよせ。俺にご当主様の意思は分からないが、確かにこんなに怒りを見せるのは初めてだと思う。なにか理由があるとも思っている。今日のことろは、本庄家は帰らせていただくことにする。」


「そうか…。」


「力になれなくてすまない。」


「ご当主様優先だから、仕方ないよ!
僕たちでなんとかしよ?ヒロ」


「ああ。そうしよう。会場の人には俺から伝えておくよ。」


「博樹、助かる。俺の方でも今日のことは、できる限り調べておくよ。」


「ありがとう。」


 そう言って、俺たちは本庄家の部屋を後にした。



「ミッチーにお見舞いのお願いは無理だったね。僕たち抜け出せないし、どうする?」


「仕方がない。今日のところは連絡だけ入れておいて、明日行ってみようか。」


「仕方ないけどそれしかないよね。僕の方からも連絡を入れておくよ!」




 そして、その日のうちに久城から返信が来ることは1回もなかった。翌日の朝に、「急に帰ってすまなかった。心配入らない」と返信が入っていたのを確認し、少し安堵した。
 安堵したのもつかの間、俺はその次の道也の連絡に目を通し、すぐ身支度を整え本庄家へと向かった。
















━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



ー本庄家ー



「急に来てすまない。道也。」


「いや、俺は大丈夫だよ。」


「あの朝のだが……。」


「ああ。朝送った情報は間違いないよ。」


「そうだったのか。」


「ああ。これからどうする。」


「どうするも何も本人は知らないんだろ?」


「今のところはな。周囲も教える気がないらしい。変ないざこざに巻き込まれるのを防ぐためだろう。今、知っておかなければならないという状況でもない限り、伝えなくてもいいと俺は考えている。」


「……。確かにそうだな。」


「ひとまずは黙っておくのが得策だ。変に勘繰られるのもまずいからな。」


「もし何か起きたらどうする?」


「そうならないように、俺が影からできる限り監視させておくよ。」


「助かる。」


「博樹はまたしばらく忙しくなるんだろう?
海外だったか?連絡は取れそうか?」



「ああ。問題ない。なにかあったらすぐ連絡してくれ。」


「分かった。」


「頼んだぞ。」





 道也は俺が信用している数少ない人間の1人だ。こいつにだったら安心して任せられる。
そう思い、俺は本庄家を出て、飛行場に向かった。

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