君のすべては僕のもの

ぽんち。

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第2章(高一冬~)

15:合流

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「ちょっと僕トイレ行ってくるよ!」


「分かった」


「変な人が来ても相手しちゃダメだよ?ユズくん。」


「相手にしないから大丈夫だ(笑)」


 そして、日下部はうーんと少し考えてから「分かった(笑)行ってくるね?」と校舎の方へ走っていった。







◇❖◇            ◇❖◇




 そろそろ日下部がトイレに行ってから、5分くらい経った。近くのトイレまで走って2分くらいのはず。何かあったのか?と心配していると


ピロリン♪


ーー『ごめん!先生に捕まっちゃって、もう少しかかりそう。でもお昼休み中には戻るから、もう少し待ってて!出来れば5分から10分位で戻る!』



 日下部からのメールだった。


 お昼休みが終わるまで、あと15分程。5分から10分なら全然大丈夫だ。
 僕は、了解と返信をしサンドイッチを食べようとした時だった。校舎の方から誰かが走ってきていた。日下部にしては早すぎると思ったのも束の間、僕は走ってくる人をただ見ていた。



「秦同…。」




 ボソリと呟く。軽く1ヶ月は会ってなかった。会いたいと連絡してしまいそうで怖くなって、返信もしてなかった。逃げる?いや、いつまでも避ける訳には行かない。そんな事をグルグルと考えているといつの間にか秦同が目の前まで来ていた。



「………楪。久しぶり。連絡無かったけど、元気だったか?」



「ひ、久しぶり。元気だったよ。ところでなんで……、ここに?」



「近くに用事があって、ここに楪がいたって優から聞いたから。少しだけでも会えたら…と。」



「優…?」



「橘 優斗だよ。知ってるか?」



 誰かと思えば、橘か。そういえば、『僕これからロキくんのところに行ってくる~』的なことを言っていた気がする。家に行くのかと思ったら、学園内の話だったのか。



「あぁ。橘か。同じクラスだから知ってるよ。さっきも少し話をしたし。」



………ねぇ。」



 なんだか少し複雑そうな瞳をしている…。
何か地雷を踏んでしまったのか?



「友紀や道也とはしょうがないとしても、いくら学園内だからといって、αと2人きりになるのは関心しないな?」




「なっ!!2人きりじゃない!日下部とご飯を食べてたところに来たから。」



「…そっか。心配してたから安心したよ。で、友紀は?」



「今先生に捕まってるらしくて、あと…5分位で帰ってくると思う。」



「ふーん。じゃあ、それまで一緒にいるよ」



「!?たったの5分待つだけだから。大丈夫だよ。」



「5分もあれば、なんでも出来る。危ない。それに…」
 


「それに?」



「少しでも一緒にいたいんだ。ダメか?」




 少し寂しそうな表情で、俯く僕の顔を覗き込んで頼んでくる。不意打ちすぎて、ずるい。そんな顔されたら、僕は断れないよ。



「く、日下部が戻ってくるまでの間だけだから。」




「あぁ。分かってるよ。」



 
 素直に僕も一緒にいたいと言えればいいのに。もし、いつか僕が素直に僕の気持ちを言えるようになったら、秦同は笑ってくれるかな?
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