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番外編
酔っぱらいのワンコ〔後編〕
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「――?! ちょ、悠吾。何、言って」
「嫌なの?」
――嫌っていうか、普通におかしいだろ?!
そう思ったけど、結局オレが折れることになった。
だって、相手は酔っ払いだ。ここまでも全然話が通じてる感じじゃなかったし……強く反対したってたぶん時間の無駄だ。
水を一口分、口に含む。
ここからどうしていいか悩んでいると、ずっとこちらを見ていた悠吾が顔を近づけてきた。
ゆっくりと唇が重なって、咥内に舌が割り込んでくる。
「――ッ」
「ふふ、こぼれた」
口移しで水を飲ませるのは、思っていた以上に難易度が高かった。
こぼれた水が悠吾のシャツを濡らす。口元についた水滴を指先で拭いながら、悠吾は楽しそうに笑っていた。
「そりゃ……こんなのうまくいくわけ――って、うわっ」
「こうやって、上に乗ればいいんじゃないかな」
いきなり伸びてきた悠吾の腕が、オレの身体を抱き上げる。
気づけば、向かい合うような体勢で悠吾の太腿に乗せられていた。
酔っ払いでも、悠吾の力はびっくりするほど強い。さすがはアルファだ。
「はい。もう一回」
まるで先生のようにそう言って、悠吾はオレの腰に腕を回してくる。
うまくできるまで解放してくれなさそうな雰囲気に、オレは観念してペットボトルの水をもう一度、口に含んだ。
勢いで口づける……けど、二回目もやっぱりうまくいかない。
――それよりも、これ。ちょっとやばいかも。
どうやってもうまくいかない口移しを何度か繰り返しているうちに、身体が熱くてどうしようもなくなってきた。
腰の揺れが止められない。
悠吾と触れ合っている部分が我慢できないぐらい気持ちよすぎて、もっとくっつけるように悠吾の首に腕を回した。
うなじに顔を寄せて、熱くなった息を吐き出す。
「奏も酔った?」
「……誰かさんがフェロモン垂れ流してるせいだろ」
全部、悠吾のフェロモンのせいだった。
口移しするたび、悠吾の匂いがどんどん濃くなっている。アルコールと綯い交ぜになったそれが、オレの理性を奪いにかかっていた。
「じゃあ、俺のことも奏のフェロモンで酔わせて」
「酒で充分酔っぱらってるくせに……何言ってんだよ」
「奏は別腹だよ。ほら、フェロモンちょうだい」
「ん……っ、やめッ」
スウェットの隙間から、悠吾の手が侵入してくる。
もう限界近くまで張り詰めているオレの中心に指を絡めながら、悠吾はまた嬉しそうに笑った。とろりとした表情でオレの顔を覗き込みながら、見せつけるように舌なめずりをする。
「悠吾……もう、出るから」
「いいよ、出して。奏が気持ちいい顔、見せて」
そう耳元で囁かれて、一瞬も我慢できなかった。
オレの吐き出した少量の白濁が、下着の内側で悠吾の手を汚す。
びくびくと震えの止まらない身体で悠吾にしがみついていると、手についた白濁を舐め取り終えた悠吾がオレを抱えたまま、ソファーから立ち上がった。
「ちょ……ッ、どこに行くんだよ」
「シャワーを浴びようと思って」
「酔ってんのに、危ないだろ」
「だから、奏も一緒に行くんだよ」
イったばかりの身体じゃ、ろくな抵抗はできない。
脱衣所に着くと、悠吾は自分の服を脱ぐより先にオレの服を脱がし始めた。鼻歌混じりで上機嫌だ。
「まだ酔ってんの?」
「んー、どうかなぁ。自分じゃわからないや」
いつもより間延びした返事。
表情は普段の感じに近くなったけど、それでもまだ、いつもどおりとは言い難い。
一緒に浴室に入って、真っ先にシャワーで洗い流したのは、さっき汚したばかりの下半身だ。ついでに悠吾の手も念入りに洗っていると、まだ鼻歌を口ずさんでいた悠吾がぴたりと背中に身体を寄せてきた。
「奏、キスしたい」
そんなことを言い始める。
表情を窺うように後ろを振り返ると、返答する間もなく唇が塞がれた。
「好き。奏……大好き」
「わかったから」
「だめ。もっと知ってほしい。俺がどれだけ、奏のことを愛してるのか」
――もう充分だって!!
キスの合間に甘い告白を繰り返す悠吾は凶悪すぎる。
オレの全身が真っ赤なのは、シャワーのお湯が熱すぎるせいだけじゃない。
「愛してるよ、奏」
「……わかったから、もう」
この酔っ払い、ますますヤバイ雰囲気になってくる。
最初は無表情だっただけなのに、そのあとはワンコみたいに甘えてきて、今度はこれだ。
普段だって、悠吾は結構はっきり愛情を言葉で伝えくるほうだけど――それすらまだ慣れていないオレに、これは難易度が高すぎる。
「奏は? 俺のことどう思ってる?」
「オレも、悠吾のこと…………って言えるか、バカ」
「えー」
「酔っ払いに付き合ってらんないっての」
――つか、普通に恥ずかしいし。
その気持ちを紛らわすようにシャワーを手に取って、悠吾の頭に思いっきりぶっかけてやった。
整髪料が落ちるように髪に指を通していると、顔にかかったお湯を払うように悠吾がぶるりと首を振る。オレの顔にも、しぶきが飛んできた。
「ほら。ふざけてないで、早く洗えよ」
「はーい」
悠吾が髪を洗い始める。オレはその間、シャワー担当だ。
ちょうどいいタイミングで泡を流し落とすと、目を閉じたままの悠吾が気持ちよさそうに口元を緩める。今日の悠吾は本当にワンコ度が高い。
身体も綺麗にして、浴室を出る。
バスローブに身を包んだ悠吾が、ぎゅっと正面から抱きついてきた。
「さっきの言葉の続き、酔ってない時なら聞かせてくれる? 俺も、奏の気持ちが聞きたい」
濡れた悠吾の髪が耳元をくすぐる。
甘えた声のお願いは、なんだか断りづらい。
シャンプーの香りに混ざって、フェロモンの香りが漂ってくるのもだめだった。シャワーを浴びて、少し忘れかけていた情欲の熱が、再び身体の内側から沸き上がってくる。
「……明日まで覚えてたらな」
そう答えながら、誘うように悠吾の身体に擦り寄せた。
ローブの隙間から覗く鎖骨の辺りに、ちゅっと吸いつくと、悠吾がオレのうなじに指を滑らせる。噛み痕を撫でられる気持ちよさに、全身の震えが止まらない。
「はぁ……悠吾っ、いつもより、フェロモン……きつい」
「お酒のせいで調整が難しくて。ごめんね?」
「あ、あ……また、強く」
「奏もいっぱい、俺を誘惑して――奥にたくさん注いであげるから」
そんな悠吾の言葉だけでオレは出さないまま、軽く達していた。
◆
「……酔っ払い、やばすぎた」
次の日。オレの声は、見事なまでに嗄れていた。
ここまで酷いのは初めてかもしれない――それぐらい、昨日の悠吾はヤバすぎた。
その当人はまだ隣ですやすやと眠っている。結構飲んでいたみたいだけど、二日酔いとかは大丈夫なのかな?
――酒の匂いはしなくなったけど。
口元に顔を近づけて、くんっと嗅いでみる。
悠吾が、ぱちりと目を開いた。
「悪い、起こした?」
「声、嗄れちゃってるね。喉は痛くない?」
「それは、平気……悠吾は、二日酔いとか大丈夫なのか?」
「平気だよ。アルコールは残らない体質だから」
ゆっくりと身体を起こした悠吾が、うん、と一度大きく背伸びをする。
同じように起きたオレの身体を自分のほうへ引き寄せて、太腿の上に横向きになるように座らせた。
「おはよう、奏」
改めて朝の挨拶をした悠吾が、オレの頬にちゅっと音を立てて口づける。
「おはよ……って、もう昼近いけどな」
「ほんとだ」
時計は十一時を指していた。
寝たのは明け方だったから、それでもまだ充分に寝たとは言えない時間だけど。
「ご飯どうしようか。外行けそう? 無理なら何か頼むけど」
「頼むほうで。歩ける気がしない」
「ふふ。ほんとごめん」
口では謝っているけど、その表情はなんだか嬉しそうだ。
お酒が抜けても、悠吾はワンコっぽいままだった。ぶんぶんと尻尾を振っている幻覚が見えるような気がする。
「ちゃんと世話しろよ」
「わかってるよ。そういう約束だったもんね」
抱き潰す気なら、ちゃんと世話をしろ――昨日、途中で酔っ払いの悠吾にそう言ったのはオレだ。
どうやら、しっかり覚えていたらしい。
「アルコールは残らないけど、記憶はちゃんと残るタイプだからね――……だから、ちゃんともう一つの約束だって忘れてないよ」
「……う」
もう一つの約束――それは間違いなく、あれのことだろう。
「喉が治ったらにしようか。奏の可愛い声で、俺に愛を囁いて」
「……ハードル上げんなよ」
――可愛くねえし……愛を囁く、とか。想像しただけで無理なんだけど。
きらきらした眼差しを向けてくる悠吾の視線から逃げるように顔を背けて、大きく溜め息をつく。
っていっても、しっかり悠吾の腕の中で抱きしめられている状態なんだけど。
ぴったりと触れ合った肌から伝わってくる体温も鼓動も心地よくて、なんだかんだオレも離れたくない。
「楽しみにしてるね」
念を押すようにそう言った悠吾の肩口に顔を近づけて、返事の代わりに、がじりとちょっと強めに噛みついてやった。
番外編『酔っぱらいのワンコ』END.
「嫌なの?」
――嫌っていうか、普通におかしいだろ?!
そう思ったけど、結局オレが折れることになった。
だって、相手は酔っ払いだ。ここまでも全然話が通じてる感じじゃなかったし……強く反対したってたぶん時間の無駄だ。
水を一口分、口に含む。
ここからどうしていいか悩んでいると、ずっとこちらを見ていた悠吾が顔を近づけてきた。
ゆっくりと唇が重なって、咥内に舌が割り込んでくる。
「――ッ」
「ふふ、こぼれた」
口移しで水を飲ませるのは、思っていた以上に難易度が高かった。
こぼれた水が悠吾のシャツを濡らす。口元についた水滴を指先で拭いながら、悠吾は楽しそうに笑っていた。
「そりゃ……こんなのうまくいくわけ――って、うわっ」
「こうやって、上に乗ればいいんじゃないかな」
いきなり伸びてきた悠吾の腕が、オレの身体を抱き上げる。
気づけば、向かい合うような体勢で悠吾の太腿に乗せられていた。
酔っ払いでも、悠吾の力はびっくりするほど強い。さすがはアルファだ。
「はい。もう一回」
まるで先生のようにそう言って、悠吾はオレの腰に腕を回してくる。
うまくできるまで解放してくれなさそうな雰囲気に、オレは観念してペットボトルの水をもう一度、口に含んだ。
勢いで口づける……けど、二回目もやっぱりうまくいかない。
――それよりも、これ。ちょっとやばいかも。
どうやってもうまくいかない口移しを何度か繰り返しているうちに、身体が熱くてどうしようもなくなってきた。
腰の揺れが止められない。
悠吾と触れ合っている部分が我慢できないぐらい気持ちよすぎて、もっとくっつけるように悠吾の首に腕を回した。
うなじに顔を寄せて、熱くなった息を吐き出す。
「奏も酔った?」
「……誰かさんがフェロモン垂れ流してるせいだろ」
全部、悠吾のフェロモンのせいだった。
口移しするたび、悠吾の匂いがどんどん濃くなっている。アルコールと綯い交ぜになったそれが、オレの理性を奪いにかかっていた。
「じゃあ、俺のことも奏のフェロモンで酔わせて」
「酒で充分酔っぱらってるくせに……何言ってんだよ」
「奏は別腹だよ。ほら、フェロモンちょうだい」
「ん……っ、やめッ」
スウェットの隙間から、悠吾の手が侵入してくる。
もう限界近くまで張り詰めているオレの中心に指を絡めながら、悠吾はまた嬉しそうに笑った。とろりとした表情でオレの顔を覗き込みながら、見せつけるように舌なめずりをする。
「悠吾……もう、出るから」
「いいよ、出して。奏が気持ちいい顔、見せて」
そう耳元で囁かれて、一瞬も我慢できなかった。
オレの吐き出した少量の白濁が、下着の内側で悠吾の手を汚す。
びくびくと震えの止まらない身体で悠吾にしがみついていると、手についた白濁を舐め取り終えた悠吾がオレを抱えたまま、ソファーから立ち上がった。
「ちょ……ッ、どこに行くんだよ」
「シャワーを浴びようと思って」
「酔ってんのに、危ないだろ」
「だから、奏も一緒に行くんだよ」
イったばかりの身体じゃ、ろくな抵抗はできない。
脱衣所に着くと、悠吾は自分の服を脱ぐより先にオレの服を脱がし始めた。鼻歌混じりで上機嫌だ。
「まだ酔ってんの?」
「んー、どうかなぁ。自分じゃわからないや」
いつもより間延びした返事。
表情は普段の感じに近くなったけど、それでもまだ、いつもどおりとは言い難い。
一緒に浴室に入って、真っ先にシャワーで洗い流したのは、さっき汚したばかりの下半身だ。ついでに悠吾の手も念入りに洗っていると、まだ鼻歌を口ずさんでいた悠吾がぴたりと背中に身体を寄せてきた。
「奏、キスしたい」
そんなことを言い始める。
表情を窺うように後ろを振り返ると、返答する間もなく唇が塞がれた。
「好き。奏……大好き」
「わかったから」
「だめ。もっと知ってほしい。俺がどれだけ、奏のことを愛してるのか」
――もう充分だって!!
キスの合間に甘い告白を繰り返す悠吾は凶悪すぎる。
オレの全身が真っ赤なのは、シャワーのお湯が熱すぎるせいだけじゃない。
「愛してるよ、奏」
「……わかったから、もう」
この酔っ払い、ますますヤバイ雰囲気になってくる。
最初は無表情だっただけなのに、そのあとはワンコみたいに甘えてきて、今度はこれだ。
普段だって、悠吾は結構はっきり愛情を言葉で伝えくるほうだけど――それすらまだ慣れていないオレに、これは難易度が高すぎる。
「奏は? 俺のことどう思ってる?」
「オレも、悠吾のこと…………って言えるか、バカ」
「えー」
「酔っ払いに付き合ってらんないっての」
――つか、普通に恥ずかしいし。
その気持ちを紛らわすようにシャワーを手に取って、悠吾の頭に思いっきりぶっかけてやった。
整髪料が落ちるように髪に指を通していると、顔にかかったお湯を払うように悠吾がぶるりと首を振る。オレの顔にも、しぶきが飛んできた。
「ほら。ふざけてないで、早く洗えよ」
「はーい」
悠吾が髪を洗い始める。オレはその間、シャワー担当だ。
ちょうどいいタイミングで泡を流し落とすと、目を閉じたままの悠吾が気持ちよさそうに口元を緩める。今日の悠吾は本当にワンコ度が高い。
身体も綺麗にして、浴室を出る。
バスローブに身を包んだ悠吾が、ぎゅっと正面から抱きついてきた。
「さっきの言葉の続き、酔ってない時なら聞かせてくれる? 俺も、奏の気持ちが聞きたい」
濡れた悠吾の髪が耳元をくすぐる。
甘えた声のお願いは、なんだか断りづらい。
シャンプーの香りに混ざって、フェロモンの香りが漂ってくるのもだめだった。シャワーを浴びて、少し忘れかけていた情欲の熱が、再び身体の内側から沸き上がってくる。
「……明日まで覚えてたらな」
そう答えながら、誘うように悠吾の身体に擦り寄せた。
ローブの隙間から覗く鎖骨の辺りに、ちゅっと吸いつくと、悠吾がオレのうなじに指を滑らせる。噛み痕を撫でられる気持ちよさに、全身の震えが止まらない。
「はぁ……悠吾っ、いつもより、フェロモン……きつい」
「お酒のせいで調整が難しくて。ごめんね?」
「あ、あ……また、強く」
「奏もいっぱい、俺を誘惑して――奥にたくさん注いであげるから」
そんな悠吾の言葉だけでオレは出さないまま、軽く達していた。
◆
「……酔っ払い、やばすぎた」
次の日。オレの声は、見事なまでに嗄れていた。
ここまで酷いのは初めてかもしれない――それぐらい、昨日の悠吾はヤバすぎた。
その当人はまだ隣ですやすやと眠っている。結構飲んでいたみたいだけど、二日酔いとかは大丈夫なのかな?
――酒の匂いはしなくなったけど。
口元に顔を近づけて、くんっと嗅いでみる。
悠吾が、ぱちりと目を開いた。
「悪い、起こした?」
「声、嗄れちゃってるね。喉は痛くない?」
「それは、平気……悠吾は、二日酔いとか大丈夫なのか?」
「平気だよ。アルコールは残らない体質だから」
ゆっくりと身体を起こした悠吾が、うん、と一度大きく背伸びをする。
同じように起きたオレの身体を自分のほうへ引き寄せて、太腿の上に横向きになるように座らせた。
「おはよう、奏」
改めて朝の挨拶をした悠吾が、オレの頬にちゅっと音を立てて口づける。
「おはよ……って、もう昼近いけどな」
「ほんとだ」
時計は十一時を指していた。
寝たのは明け方だったから、それでもまだ充分に寝たとは言えない時間だけど。
「ご飯どうしようか。外行けそう? 無理なら何か頼むけど」
「頼むほうで。歩ける気がしない」
「ふふ。ほんとごめん」
口では謝っているけど、その表情はなんだか嬉しそうだ。
お酒が抜けても、悠吾はワンコっぽいままだった。ぶんぶんと尻尾を振っている幻覚が見えるような気がする。
「ちゃんと世話しろよ」
「わかってるよ。そういう約束だったもんね」
抱き潰す気なら、ちゃんと世話をしろ――昨日、途中で酔っ払いの悠吾にそう言ったのはオレだ。
どうやら、しっかり覚えていたらしい。
「アルコールは残らないけど、記憶はちゃんと残るタイプだからね――……だから、ちゃんともう一つの約束だって忘れてないよ」
「……う」
もう一つの約束――それは間違いなく、あれのことだろう。
「喉が治ったらにしようか。奏の可愛い声で、俺に愛を囁いて」
「……ハードル上げんなよ」
――可愛くねえし……愛を囁く、とか。想像しただけで無理なんだけど。
きらきらした眼差しを向けてくる悠吾の視線から逃げるように顔を背けて、大きく溜め息をつく。
っていっても、しっかり悠吾の腕の中で抱きしめられている状態なんだけど。
ぴったりと触れ合った肌から伝わってくる体温も鼓動も心地よくて、なんだかんだオレも離れたくない。
「楽しみにしてるね」
念を押すようにそう言った悠吾の肩口に顔を近づけて、返事の代わりに、がじりとちょっと強めに噛みついてやった。
番外編『酔っぱらいのワンコ』END.
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