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序章
とある少女の走馬燈? (加筆修正しました)
しおりを挟むガクン――――。
「お達者でザーラおじょうさま」
馬車が大きく傾きかけると共に御者兼庭師クルトの軽快な別れの挨拶!?
勿論我が家は裕福で――――ある。
そこはあるあるな貧乏男爵家ではない。
丁度この馬車の傾きと同じ角度的な感じではなく逆に右肩上がりな我が男爵家が経営する商会。
領地で育てる作物も有り難い事に毎年豊作である。
さすれば何故今の状態に気付かなかったのか。
それはつまりあるある的な虐げられている娘だからこそ他ならないのだ。
今絶賛恐ろしい方向へ傾いているだろうこのボロい馬車もだ。
私専用の様に使い慣れていたのだから酷く揺れるのも仕方がないって納得した私が抑々大馬鹿だったって話――――かい!?
チーン
私オルロープ男爵令嬢ザーラ・ナフロレンティーナ・メルダース18歳はこれより幼い頃に亡くなりしお母様の許へと参ります。
無論死を迎えるまでの間に言いたい文句は山程ある。
ただ物語で言う死を迎えるまでに見るだろう走馬燈とは一体どれ程のモノを見せそして私の人生を語ってくれるのかしら。
まだ経った十八年しか生きてはいないけれどもよ。
普通の貴族令嬢に比べれば私の十八年と言う人生は決して薄っぺらいものではない。
はっきり言って濃厚だわ!!
4.5の濃厚ミルクよりも濃いんだからああああああああ。
練乳?
コンディエンスミルク程甘い人生では……って無等もあるわね。
でも私の人生は無糖よりもその無糖の中へ溶解レベルを超えた塩分ををぶっ込んだ特製のコンデンスミルクね。
普通は誰も飲みたくはないでしょうね。
勿論当事者の私も飲みたくはなかったわよ。
でも仕方ないじゃない。
そんなしょっぱい人生を押し付けられてしまったのだもの。
そしてこれから話すのは私のしょっぱすぎる人生、走馬燈よ。
十八年分だからきっとあっという間に終わってしまうわ。
内容は少々濃いけれどもお願いだから死ぬまでの少しの時間だけ付き合ってね。
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