〈完結〉八年間、音沙汰のなかった貴方はどちら様ですか?

詩海猫(8/29書籍発売)

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レベッカ王女の幼いさま(主に精神面が。体は立派に育っている)に息を吐いた王妃様は、
「まあ、とりあえずお茶と菓子をいただきましょうか。フェンティ夫人、積もる話はまた今度ね?今日はお茶とお菓子を堪能してって頂戴」
と微笑まれ、席に着いて美味しい菓子と茶を頂いた。

が、皆さま私には終始あたり障りのない会話を振ってくださっていたがお子様王女はやはり言い足りないらしく、
「フェンティ夫人はおいくつでいらっしゃるの?」
「ご兄弟や姉妹はいらっしゃるの?」
に始まり、ついには
「八年もエドワード様と離れておられたのですって?私なら我慢できず追いかけていってしまうわ__そうしなかったということはどなたかこの国に離れがたい方でもいらっしゃるのかしら?」
とか言い出した。
めんどくさいので喋るだけ喋らせとこうと流したままでいたのだが、
「いい加減その失礼な物言いをやめていただけないかしら?」
王妃様が先にキレた。

「ですが王妃様、フェンティ夫人、いえアルスリーア様はエドワード様が凱旋なさった時には姿が見えなかったそうではありませんか?エドワード様が必死に捜索の末保護されたのだという噂を聞きましたわ。夫が長く遠征に出たまま戻らぬ間に別の方と、というのはよくある話ではありますけれど名誉ある騎士伯を賜ったエドワード様の奥方としては__」
そこでいかにも悲痛、という感じに言葉を濁したところでこんな三文芝居に乗ってくれる面子はここにいない。

自国にはいたのかもしれないが__コレが第一王女で大丈夫かな、あの国。
自分が“傷物“扱いされたことよりも、私の頭の中に飛来した言葉はこれだった。

「他国のことをよく知りもしないのに吹聴するものではなくってよ?たかだか数日一緒にいたぐらいでフェンティ将軍の何を知っているというの?」
まあその点においては私もよく知らないのだが。
「“たった数日“ではありませんわ!エドワード様は一ヶ月近く我が城を拠点にされていました。その間、とても親しくさせていただきました!」
一ヶ月か……確かにちょっと長いかも?一応後で尋ねて、いやすぐに聞いてみた方がいいかな?

「ですから!エドワード様を一ヶ月近くお慰めしていたのは私なのです!ですから__」
でないと、いつまでも不敬罪に不敬罪を上塗りしそうだし、この王女ひと















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