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第二章 ~学園~
親睦
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ナキリ先生が出て行ったあとは、皆それぞれ自由に親睦を深めていた。
俺も誰かに話かけようかな。
って言ってもなぁ。知り合いいないしな。
周りを見渡すと、王子様やチーレムyaごほんラスティールは人に囲まれていて姿が見えない。
対照的にルーナのもとには誰もおらず、一人でポツンと座っていた。
俺の周りも誰もいないし、話しかけてみようかな。
あー、でも、覚えてないかもしれないしな。
一人で悶々としていると、ルーナと目が合い、軽く会釈をしてくれた。
どうやら覚えてくれていたようだ。
よし、話しかけるか。
俺はルーナの席へ近づいて行き、声をかけた。
「やあ、ルーナ。久しぶりだね。学園に通ってるとは言ってたけど、Sクラスなんて驚いたよ。とても優秀なんだね。」
「お久しぶりですユウトさん。Sクラスになれば学費が無料になるので、頑張ったんです。」
ルーナは照れ臭そうに笑った。
うん、和むわ。今まで周りがムサイ騎士の奴らとかばっかりだったから余計にそう思うな。
「それにしても、ユウトさんもとても優秀なんですね。そのネクタイ、首席の証でしょう?」
俺はネクタイをつまんで苦笑する。
「うん、そうなんだよね。まぁ、団長や副団長とかに散々叩き込まれたからさ。これくらい取らなきゃ怒られるんだよ。」
いや、もうホント、スパルタだったよなぁ。
俺、死ぬかと思ったもん。
思わず遠い目をする俺に、ルーナは少し引き攣った顔を向けた。
「も、もしかして、団長とはガルディア様ですか?副団長はサイメル様?」
「ん?そうだよ、もしかして知り合い?」
「いえ、有名ですよ。ガルディア様は、近衛隊隊長に着くことを強く進められたのに辞退をし、サイメル様も魔法部隊隊長に推されたものの、ガルディア様と同じように辞退されたと聞きます。」
えっ、なにそれ初耳。団長が優秀なのは知ってたし、左遷されなければ近衛隊隊長は団長だっただろうってザールさんも言ってたけど。
副団長も凄い人だったってことですかぁーー!
あの騎士団どうなってるんですかぁーーー!
なんか探したら、凄い経歴持つ人ゴロゴロいそう。
「俺は教師に恵まれていたから良かったけど、ルーナはどうやって勉強したんだ?」
いやさ、没落したとか言われてるのにSクラスに入れるとか相当よ?
俺の不思議そうな顔がおかしかったのか、ルーナは微笑みながら教えてくれた。
「実は私の家は子爵だったのですが、私が10歳の頃に没落したんです。幸い、学園に入るために必要な知識は、最低限学び終えた後でした。それからは、裕福な商人の家庭教師のような仕事をしながら勉強をしていました。」
ううっ、物凄い苦労したんだね。
というか、10歳頃から家庭教師をやるって相当才女じゃないか!
俺は話を聞いて、ルーナを尊敬の目で見た。
「そんなにマジマジと見ないでください。恥ずかしいです。」
「だってさ、没落しても諦めないで勉強して、学園にしかもSクラスに入るなんて凄いね。」
「そんな、、、。私なんて、教え子さんのご家庭に恵まれたから入れたようなものです。」
「そんなに謙遜しなくてもいいよ。むしろ誇っていいと思う。」
「ありがとうございます。」
ルーナは花がほころぶように笑った。
ああ、ホントに和むわ。俺の癒し!!
それから数分話したあと、俺たちはそれぞれの寮へ行くことにした。
~~~~~~~~~~
「ここか。」
寮の外観は、レンガ造りの洋館だった。
「特別寮と言われるだけあって綺麗なもんだな。」
ガチャ
「ようこそ特別寮へ!新入生の少年!!」
バタン
思わず閉めちゃったけど、なんかいたよな。
もう一度開けてみるか。
ガチャ
「出会い頭に閉めるだなんて、ヒドイじゃないか少年!」
やっぱりいた。
「はっ、はぁ。すいません。」
えっ?これウサギだよな。なんで話してんの!?
「なんだ、ウサギが喋ったらおかしいか?まぁ、俺はウサギじゃないけどな!アッハッハッハッ。」
はっ?えっ?これどう見てもウサギだよな。
俺の困惑した顔を見て、ウサギはひとしきり笑った後自己紹介を始めた。
「俺はルクトだ。こう見えても風の契約精霊なんだぞ?ここの寮監と契約している。それと俺はウサギじゃないからな。覚えておけ少年!」
精霊!!ファンタジー生物キターーーー!
予習してたからある程度は知ってたけど、生で見るのは初めてだな!
つーか、契約精霊とかテンプレっぽいけど、誰と契約してんだ?
「ん?契約精霊の説明が欲しいか?近いうちに授業でやるからそれ聞いてろ!」
「はっ、丸投げ!?いや、知ってたからいいけど。」
「ふむ。勉強熱心だな少年!で、少年の名前はなんだ!」
「あっ、名乗るの忘れてた。」
だってさ、ドア開けていきなりウサギとかインパクト大じゃん。
いろいろ吹っ飛ぶのも仕方ないと思うんだよね。
「えー、改めましてユウト・バランです。お察しの通り新入生です。よろしくお願いします。」
「よろしくな!ユウト!」
こうして俺の学園生活は幕を開けたのだった。
俺も誰かに話かけようかな。
って言ってもなぁ。知り合いいないしな。
周りを見渡すと、王子様やチーレムyaごほんラスティールは人に囲まれていて姿が見えない。
対照的にルーナのもとには誰もおらず、一人でポツンと座っていた。
俺の周りも誰もいないし、話しかけてみようかな。
あー、でも、覚えてないかもしれないしな。
一人で悶々としていると、ルーナと目が合い、軽く会釈をしてくれた。
どうやら覚えてくれていたようだ。
よし、話しかけるか。
俺はルーナの席へ近づいて行き、声をかけた。
「やあ、ルーナ。久しぶりだね。学園に通ってるとは言ってたけど、Sクラスなんて驚いたよ。とても優秀なんだね。」
「お久しぶりですユウトさん。Sクラスになれば学費が無料になるので、頑張ったんです。」
ルーナは照れ臭そうに笑った。
うん、和むわ。今まで周りがムサイ騎士の奴らとかばっかりだったから余計にそう思うな。
「それにしても、ユウトさんもとても優秀なんですね。そのネクタイ、首席の証でしょう?」
俺はネクタイをつまんで苦笑する。
「うん、そうなんだよね。まぁ、団長や副団長とかに散々叩き込まれたからさ。これくらい取らなきゃ怒られるんだよ。」
いや、もうホント、スパルタだったよなぁ。
俺、死ぬかと思ったもん。
思わず遠い目をする俺に、ルーナは少し引き攣った顔を向けた。
「も、もしかして、団長とはガルディア様ですか?副団長はサイメル様?」
「ん?そうだよ、もしかして知り合い?」
「いえ、有名ですよ。ガルディア様は、近衛隊隊長に着くことを強く進められたのに辞退をし、サイメル様も魔法部隊隊長に推されたものの、ガルディア様と同じように辞退されたと聞きます。」
えっ、なにそれ初耳。団長が優秀なのは知ってたし、左遷されなければ近衛隊隊長は団長だっただろうってザールさんも言ってたけど。
副団長も凄い人だったってことですかぁーー!
あの騎士団どうなってるんですかぁーーー!
なんか探したら、凄い経歴持つ人ゴロゴロいそう。
「俺は教師に恵まれていたから良かったけど、ルーナはどうやって勉強したんだ?」
いやさ、没落したとか言われてるのにSクラスに入れるとか相当よ?
俺の不思議そうな顔がおかしかったのか、ルーナは微笑みながら教えてくれた。
「実は私の家は子爵だったのですが、私が10歳の頃に没落したんです。幸い、学園に入るために必要な知識は、最低限学び終えた後でした。それからは、裕福な商人の家庭教師のような仕事をしながら勉強をしていました。」
ううっ、物凄い苦労したんだね。
というか、10歳頃から家庭教師をやるって相当才女じゃないか!
俺は話を聞いて、ルーナを尊敬の目で見た。
「そんなにマジマジと見ないでください。恥ずかしいです。」
「だってさ、没落しても諦めないで勉強して、学園にしかもSクラスに入るなんて凄いね。」
「そんな、、、。私なんて、教え子さんのご家庭に恵まれたから入れたようなものです。」
「そんなに謙遜しなくてもいいよ。むしろ誇っていいと思う。」
「ありがとうございます。」
ルーナは花がほころぶように笑った。
ああ、ホントに和むわ。俺の癒し!!
それから数分話したあと、俺たちはそれぞれの寮へ行くことにした。
~~~~~~~~~~
「ここか。」
寮の外観は、レンガ造りの洋館だった。
「特別寮と言われるだけあって綺麗なもんだな。」
ガチャ
「ようこそ特別寮へ!新入生の少年!!」
バタン
思わず閉めちゃったけど、なんかいたよな。
もう一度開けてみるか。
ガチャ
「出会い頭に閉めるだなんて、ヒドイじゃないか少年!」
やっぱりいた。
「はっ、はぁ。すいません。」
えっ?これウサギだよな。なんで話してんの!?
「なんだ、ウサギが喋ったらおかしいか?まぁ、俺はウサギじゃないけどな!アッハッハッハッ。」
はっ?えっ?これどう見てもウサギだよな。
俺の困惑した顔を見て、ウサギはひとしきり笑った後自己紹介を始めた。
「俺はルクトだ。こう見えても風の契約精霊なんだぞ?ここの寮監と契約している。それと俺はウサギじゃないからな。覚えておけ少年!」
精霊!!ファンタジー生物キターーーー!
予習してたからある程度は知ってたけど、生で見るのは初めてだな!
つーか、契約精霊とかテンプレっぽいけど、誰と契約してんだ?
「ん?契約精霊の説明が欲しいか?近いうちに授業でやるからそれ聞いてろ!」
「はっ、丸投げ!?いや、知ってたからいいけど。」
「ふむ。勉強熱心だな少年!で、少年の名前はなんだ!」
「あっ、名乗るの忘れてた。」
だってさ、ドア開けていきなりウサギとかインパクト大じゃん。
いろいろ吹っ飛ぶのも仕方ないと思うんだよね。
「えー、改めましてユウト・バランです。お察しの通り新入生です。よろしくお願いします。」
「よろしくな!ユウト!」
こうして俺の学園生活は幕を開けたのだった。
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