僕の生きる道

嵐士

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1章

内部公開

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 大和について、この世界の内部を案内してもらうことになった。

 この世界は、不思議でなんだかアットホームな感じがした。
1階は、玄関とリビング。リビングには先ほど自己紹介された子供達と何人かの男女がいた。
 『ここは、普通の人達が生活をしているんですよ。言うなれば役職がない人達は、この部屋で過ごすんですよ』と大和は笑顔で話してきた。
 役職がないとは一体どういうことなんだろう?不思議に思ってると、大和は2階に案内してくれた。
 2階は、円状の廊下に扉が沢山あった。
 『あの、1階と違ってこの階にはなぜ扉が沢山あるんですか?』
 『この階には、役職持ちが住んでるんですよ』
 『役職?』
 『えぇ、この階の住人は役職があるので個室を与えられてるんです。貴方も役職を持てればこの部屋に住む権利が得られますよ』
そういうと、空ニヤリと笑ってきた。
 『その役職とはなんなんですか?』
僕は、今までの疑問を彼にぶつけてみた。
 『役職は、彼女を守るためにできた役割です。先ほど司と名乗った子供が、何故リビングに居ないかわかりますか?』言われてみれば、居なかった。
 『彼は役職持ちなんですよ。苦痛の管理者と言う役割があるんですよ』
 『苦痛の管理者?』
 『そうです。彼女が痛みを感じると、あの子が出て引き受けてくれるのです。しかも、この世界に生きるにはあの子の存在が必要不可欠なんです。あの子はこの世界の核です。』
この人は、何を言っているんだ。
 『あの子は、あんな小さいではないか。それを核だなんて。だって…だって…』
 『ハルは、3歳ですが立派な管理者です。申し訳ないと思ってますが、産まれた時から与えられてる役割なんです』
 なんて、可哀想なんだ。悲しくなってきてしまった。
 そんな気持ちをよそに、大和は次の案内に戻った。
 3階は、カプセルのある部屋があった。
 この部屋は、スリープ室だと言われた。カプセルに入ると意識がなくなりた眠った状態になるらしい。
 『最後は、地下の階段になりますがここは闇の入り口なので中には入らないでくださいね!死んでしまいますから』怖い…。
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