僕の生きる道

嵐士

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2章

自分の存在

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空は、内部をひと通り案内したあと僕は部屋をあてがわれた。
『君には、産まれた時から役割があります。と言うより役割があるから産みました。』
役割?
僕には、なんの役割があるんだ。
意思もない僕はどんな事をさせられるのか、と考えていたし少し怖くも、ワクワクもしていた。
『君には真似をしてもらいます。』
えっ⁈真似⁈どう言う事だ⁈
頭が混乱していると、空はニヤリとしたのが分かった。
『混乱していますね。それはそうですね。簡単に説明しますね』そう話すと、彼は僕を3階に連れて行った。
『今日から君は、この部屋を使ってください。この部屋に居るものは外に出ます。』
さらに混乱。
『君には、分からないし理解できないと思いますが、この身体は『女性』です。そして、この身体の主はもういません。ので今日から君がこの身体の主です。』
どう言う事だ!この身体は女性で居ない?
『それは驚きますよね。僕たちは、この身体がないと生きていけないのです。』
『空、そない回りくどい事言わんとハッキリゆうたらええんよ。コイツ混乱しすぎて死ぬで』
『亮!』
亮?この大きい人は誰だ?
『オッス!驚かしたなぁ、俺は亮やよろしゅうな。俺は『憎悪の管理者』や。お前は…』
『嵐士です!』
『嵐士か、ええ名前や。自己紹介が終わったところで俺が言うたるわ。俺らはこの世界に住む『人格』にすぎん。お前は感じてたんちゃう?身体が女なんに俺らがいるなんて』
確かにそうだ!男性が多いって。
『この身体は『多重人格者』まぁ、空は『DID』ちゅうやけど俺は多重人格が分かりやすいな。せやから、お前は今から『主人格』として生きていくや』
『亮!そこは、順を追ってと思ったのに、貴方はいつもベラベラ話していく。』とため息をついた。
『簡単に言うと、そうなんです。』
そうなんですって、そんな事いきなり言われても(涙)
これから、僕はどうなるんだ。
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