【R18】TS転生狐巫女とその幼馴染の王太子が結婚する話

みやび

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2 尻尾を撫でられるだけ

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抱き上げられたボクは、そのまま向かい合う姿勢で抱きしめられた。
ボクの服装は前世でいう巫女服だ。ただ、お尻のあたりは尻尾が出せるようにスリットが大きめに入っている。
ズボン型の袴なので、跨ぐように王太子の膝に座ることもできる格好だった。
体格差があり、ボクの顔がちょうど王太子の胸のあたりになってしまう。本当にでっかく育ったなぁ。
固い胸筋に頬ずりをする。
うむ、いい筋肉だ。

「筋肉、本当に好きだな」
「かっこよくない?」
「一般的にはあまり好まれないかな」
「でもボクは好きだよ」
「知ってる」

頭を撫でられるとなんだかほんわりしちゃって尻尾がぶんぶんと揺れてしまう。
一般的にこの国ではイケメンは細身である。
なよっとした中性的な方がモテる印象だ。
だが、王太子には無茶苦茶肉やら豆やらを食べさせて、トレーニングを一緒にしてマッチョになってもらった。
なぜならボクはその方が好きだからである。
ちなみにボクも同じように食べて、同じようにトレーニングしたのだが、ちっこいままだった。
魔力的な何かに栄養が変換されているらしく、力はついていくのだが体形が変わらないのだ。
純粋なパワーならば王太子にも負けないマッチョなのだが、見た目はロリなままであった。
マッチョに、でなくても美女に成長したかったのだが、悲しいがこれが現実であった。

「この筋肉は、全部お前のものだからな」
「え、それは都合がよすぎない?」
「代わりにお前が婚約者だ」
「そうだった!」

お前は俺のもの、俺はお前の者的ななにかか。
それはちょっとなんというか、遠慮したい気持ちがあった。

「というかさ、頭大丈夫?」
「そこから心配するか」
「だってさ、ボクが前世男だって知ってるでしょ?」
「今はかわいい女だから大丈夫だ」
「しかも10歳ぐらいにしか見えないロリボディだよ」
「実年齢20歳だから大丈夫だ」
「貴族的な所作とか全然だよ」
「お前のそれが俺は好きだな」

むー、手ごわい。
そんなことを言っていると、王太子はボクの尻尾をしごき始めた。
こうやって撫でたり梳いたりして毛繕いするのが好きらしい。ボクもされるのは結構好きだったりする。
ただ、今日は感じが違った。なで方は少し体勢が違う程度しか違いがなかったが……

「おへっ♡ にゃにこれっ♡ 今日変っ♡」

ボクの方がまるで違った。
撫でられてるだけなのに、指で梳かれてるだけなのに、変な感覚が強くなり、おかしな声が抑えられない。
初めての感覚に怖くなり、王太子の胸にしがみついてしまう。

「知ってるか? 獣人の尻尾を触るのって求愛活動なんだよ」
「しらにゃいぃ♡♡ しらにゃいよぉ♡♡」
「そうだな、でも、キスしたから俺のこと、意識したんだろ。ほら、本音が抑えられなくなってる」
「ほんにぇ?」
「お前が俺のことが大好きだってことだよ」
「んにゃああああ♡♡ ちがうぅ♡ ちがううう♡♡♡」

首を振って否定するが、気付いてしまった。これ、性感だと。
この体になってから性感というものや性欲というものが薄くなっていた。
試しに自慰をしたこともあるが、下手だったのか何なのか、まるで何も感じずにいたのだが……
今感じているのが性感だと自覚してしまった。
お腹の奥がずくずくと疼く。
股間が濡れてぐしょぐしょになっていて、服が張り付いて気持ち悪い。
そうして王太子がボクの尻尾の付け根をキュッと握ると……

「いぐっ♡ いぐうううう♡♡♡」

のけぞりながらボクは絶頂してしまった。
人生初めての絶頂である。前世の男の頃の感覚など10年も経った今ではほとんど覚えていないが、でも比べ物にならない感覚だった。
目の前の王太子の子供を孕みたいとお腹のおくがずぐずぐ疼くのだ。その感覚が爆発したのに、まったく収まらない絶望的な感覚である。
どうすればこれは収まるのだろう。全く分からなかった。

「すまん、ここまで感じるとは思ってなかった」
「ひどいよぉ♡♡」

体に力が入らずにそのまま王太子に体を預けるしかできない。
袴の股間のあたりはおもらしした様にぐしょぐしょだろう。どうしようかこれ。周りの人に絶対ばれる。
何よりお腹の奥の疼きがまったく止まらないのだ。

「悪かったよ。今度はもうちょっと手加減する」
「もうくるにゃぁ♡♡」

そういいながら王太子はボクを抱えて部屋まで連れて行ってくれた。
雌の匂いをぷんぷんさせたボクたちはどう思われたのか、少し怖かった。
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